こんにちは、永松です。これまで投資信託(積立NISAやideco)、米国株、ソーシャルレンディングを中心に資産形成してきました。
2020年2月下旬以降、日本株の株価が大きく下落したため、配当利回りが高い銘柄も増えてきました。そのため、配当目的の日本株投資も始めました。
日本株の配当は、年2回の銘柄が多いです。そのため、25銘柄に分散投資すれば、年2回×25銘柄=年50回の配当が得られます。
「配当収入を得るために日本株を始めたい」という方のため、日本株投資を始めるための3ステップをまとめています。
次の3ステップで、簡単に始められます。
- 日本株取引の口座開設
- 配当銘柄の選択
- 配当株の購入
それぞれについて、実践例を紹介します。
更新履歴
- 全体をアップデートしました。[2021.11.25]
SBIネオモバイル証券で口座開設
日本株取引をするためには、証券口座が必要です。
SBI証券、楽天証券、マネックス証券など、ほとんどの証券会社で日本株は取引できます。あなたの好みの証券会社を検討してみましょう。
私のおすすめは、SBIネオモバイル証券です。
理由は、次の3点です。
- 1株単位で取引でき、再投資しやすい
- 利用料が月額固定制で、低コストで取引できる
- 貯めたTポイントで、株を購入できる
SBIネオモバイル証券(以下、ネオモバ)では、最低1株~売買できます。
通常、株の取引は最低100株 or 1000株といった単位(単元)で取引されます。
最近では、1株~売買できる単元未満株(S株)のサービスを提供する証券会社が増えています。
例えば、1株1,000円の銘柄を購入したい場合、100株単位なら10万円必要ですが、ネオモバであれば1,000円と少額で購入できます。
極端な例で言うと、1株5万円と単価の高い銘柄を購入したい場合、100株単位なら500万円必要ですが、1株なら5万円なので、ハードルが一気に下がります。
また、1株単位で購入できると、配当の再投資がしやすいです。
例えば、トータル10万円投資していて、年5%の配当を得たとしましょう。配当は10万円×5%=5,000円(税引後約4,000円)です。
1株1,000円の銘柄に再投資したいと思っても、100株単位だと10万円必要なので再投資できません。一方、1株単位であれば、4株4,000円分を再投資できます。
ネオモバは、利用料の月額固定制を導入しています。
1ヶ月の約定合計代金に応じて、利用料が変わります。
- 0~50万円:月200円(+税)
- 300万円:月1,000円(+税)
- 500万円:月3,000円(+税)
- 1000万円:月5,000円(+税)
※以下、100万円ごとに1,000円(+税)が加算されます
1ヶ月の約定代金が50万円までなら、月200円で取引し放題です。
そのため、「少額から始めたい」という方にはピッタリのプランです。
さらにメリットとして、毎月Tポイントが200ptもらえます。50万円までのプランであれば、税分(10%なら20円)で取引し放題です。これはかなり低コストです。
ネオモバは、Tポイントで株を購入できます。
1pt=1円として、株の購入に使えます。毎月もらえる200ptはもちろんのこと、普段のお買い物等で貯めたTポイントも使えます。
Tポイントは貯まるお店も多く、無駄なく投資に活用できます。
1株単位で株を購入できる、月額固定制で低コストで利用できる、Tポイントが株購入ができるという点において、配当投資に最適であると考えています。
アクション1:SBIネオモバイル証券で口座を開設
配当銘柄の選択
一番悩むのは、配当銘柄の選び方ですよね。
ここでは、私が実践している配当銘柄の選び方を4つ紹介します。
- 年4回配当の銘柄から選ぶ
- 累進配当(減配なし)の銘柄から選ぶ
- スクリーニングツールを活用して、配当銘柄を選ぶ
- 永松のポートフォリオの銘柄を参考にする
年4回配当の銘柄から選ぶ
日本株は、6ヶ月毎の年2回配当が一般的です。しかし、少ないながらも、3ヶ月毎の年4回配当銘柄もあります。
年4回配当銘柄であれば、例えば、配当権利確定日が3.31、6.30、9.30、12.31と4回チャンスあります。すなわち1年の途中で株を購入しても、配当が3ヶ月毎に支払われます。
仮に企業が配当を出さないと決めれば、3ヶ月に1度、その株を売却するという判断ができます。
そのため、年4回配当銘柄は、保有し続けるか否かのリスクコントロールがしやすいと感じています。
年4回配当の銘柄は、次の11銘柄です。[2021.7.24時点]
- リンクアンドモチベーション(銘柄コード:2170)
- ホギメディカル(3593)
- コムチュア(3844)
- リソー教育(4714)
- 構造計画研究所(4748)
- スミダコーポレーション(6817)
- GMOフィナンシャルホールディングス(7177)
- 日本創発グループ(7814)
- あおぞら銀行(8304)
- 光通信(9435)
- GMOインターネット(9449)
詳細な配当分析は、「年4回配当金(四半期配当)がもらえる日本株はこの11銘柄」でまとめていますので、銘柄をチェックしてみてください。
累進配当(減配なし)の銘柄から選ぶ
累進配当とは、原則「減配なし、配当維持もしくは増配のみ」とする配当政策です。累進的配当政策と言います。
最悪でも配当維持されますし、株価が安いときに仕込めば、年々配当利回りが上昇します。
累進配当の銘柄は、次の5銘柄です。[2021.7.24時点]
- いちご(銘柄コード:2337)
- 伊藤忠商事(8001)
- 三菱商事(8058)
- 三井住友フィナンシャルグループ(8316)
- 日本エスコン(8892)
詳細な配当分析は、「最新!累進配当(減配なし)の日本株はこの5銘柄」でまとめていますので、銘柄をチェックしてみてください。
スクリーニングツールを活用して、配当銘柄を選ぶ
証券会社から提供される、無料のスクリーニングツールを利用します。
私は、マネックス証券のスクリーニングツールをよく利用しています。
このツールにあなたが希望する条件を入力すると、候補銘柄を抽出してくれます。
「配当利回り(実績)」、「配当利回り(予想)」、「配当性向」を条件に入れています。
個人的な目安としては、配当利回り(実績・予想)が4.5%以上、配当性向が100%以下でスクリーニングすることが多いです。
あなたが希望する配当利回りはどれくらいかを考えておくと良いでしょう。
[出典:マネックス証券]
詳しい利用方法は、「マネックス証券スクリーニングで、配当狙いの日本株候補を100銘柄抽出する条件」で解説していますので一読ください。
次に、候補銘柄の中から、あなたが投資してみたいと思う銘柄の分析を行います。
配当株の分析は、値上がり益狙いより難しくありません。最低限みておくべきポイントは、業績推移、キャッシュフロー推移、配当分析です。
特に、配当分析が重要で、「配当方針」、「配当実績と配当成長率」、「配当性向(当期利益ベース、フリーキャッシュフローベース)」だけはしっかり見ておきましょう。
具体的な分析事例は、本ブログでいくつもまとめています。
例えば、「三井住友フィナンシャルグループは、配当株投資の候補銘柄として有りか無しか?」を参考にしてみてください。
永松のポートフォリオの銘柄を参考にする
ポートフォリオに組み入れている配当銘柄は、以下の11銘柄です。[2021.11.25時点]
※比率は、買付金額ベースです。
銘柄別の平均取得単価、配当予想額、配当利回り(予想)は、以下の通りです。
銘柄 | 平均取得単価(円) | 配当予想額(円) | 配当利回り |
デンカ(4061) | 2595 | 145 | 5.59% |
スカラ(4845) | 709 | 36 | 5.08% |
アサヒHD(5857) | 1416 | 90 | 6.36% |
藤商事(6257) | 701 | 50 | 7.13% |
SANKYO(6417) | 2676 | 100 | 3.74% |
兼松(8020) | 1171 | 60 | 5.12% |
三菱商事(8058) | 2671 | 142 | 5.32% |
伊藤忠エネクス(8133) | 857 | 46 | 5.37% |
あおぞら銀行(8304) | 2241 | 128 | 5.71% |
三井住友F(8316) | 3339 | 210 | 6.29% |
ソフトバンク(9434) | 1489 | 86 | 5.78% |
※各銘柄の分析記事は、リンク先をご覧ください。
年4回配当銘柄からはあおぞら銀行、累進配当銘柄からは三菱商事と、三井住友フィナンシャルグループを選抜しました。
年4回配当×1銘柄+年2回配当×10銘柄=年24回配当を得ています。
リターンの保証はできませんが、参考にしてみてください。
アクション2:4つの配当銘柄選びを参考に、銘柄を選択
選定した日本株を購入
ネオモバで口座開設し、購入する日本株を決めたら、実際に日本株を購入してみましょう。ここでは、その手順を詳しく解説します。
1.ネオモバ口座に入金
まずは、ネオモバ口座に入金をします。メニューから「入出金」を選択します。
[出典:SBIネオモバイル証券]
すると、次の画面が表示されます。
入金方法は、即時入金、銀行振込の2通りがあります。
最も簡便で、手数料が無料の「即時入金」がおすすめです。即時入金は、住信SBIネット銀行口座をお持ちの方限定です。
銀行振込は、「お客さま専用入金口座を発行」から振込先を確認して、ネットバンキング、窓口、ATM等から入金できます。
この場合は、振込手数料がかかりますので、振込手数料の無料回数がついた銀行を使うなど工夫することをおすすめします。
2.購入したい銘柄を選択して注文
虫眼鏡マークから、購入したい銘柄を検索します。ここでは、三井住友フィナンシャルグループを例に挙げています。
下の方に移動すると、「この株を買う」の欄があるので、選択します。
すると、次の画面が表示されます。
買い方は金額指定、又は株数指定が可能です。買いたい株数は単元(100株 or 1000株)、又はS株が選択できます。
S株にすると、1株単位で注文できます。
下の方に移動すると、次の画面が表示されます。
概算約定代金は、その時点でのストップ高の金額が表示されます。その金額が一時的に拘束されます。約定時は、実際の代金が反映されます。
Tポイントは、1pt単位で使うことができます。
3.損益の確認
約定後に、損益を確認するにはメニューから「口座管理(ポートフォリオ)」を選択します。
すると、次の画面が表示されます。
保有資産合計、現金残高、株式、評価損益合計を確認できます。
下の方に移動すると、次の画面が表示されます。
保有銘柄別に、評価額、評価損益が確認できます。下矢印を開くと、保有数量、評価損益率、平均取得単価など詳細なデータを確認できます。
あとは、年2回or年4回×保有銘柄数の配当金を楽しみに待つだけです。
あなたが日本株投資を始めるための、三つ目のアクションは次の通りです。
アクション3:選定した日本株を購入
まとめ
日本株投資で配当を得るための3ステップを紹介しました。
あなたが日本株を始めるためには、次の3つのアクションから始めましょう。
- アクション1:SBIネオモバイル証券で口座を開設
- アクション2:4つの配当銘柄選びを参考に、銘柄を選択
- アクション3:選定した日本株を購入
会社員でも、1株と少額から、手軽に日本株を始められる時代になりました。ぜひ、ポートフォリオの拡大や、配当収入目的に活用しましょう。
© MONEX, Inc.
© SBINeoMobile Securities Co., Ltd.