こんにちは。72CROWD.(72クラウド)は、簡単に言えば、少額からプロが選定した不動産に投資できるサービスです。
2021年7月にサービスが開始されました。
「72CROWD.とはどんなサービス?」
「少額から、不動産投資で資産運用したい」
「相場に影響されにくい投資がしたい」
「ポートフォリオの拡大や分散先を考えている」
と思うなら、72CROWD.を知っておいて損はありません。
そのようなあなたのために、72CROWD.を始める前に必ず知っておきたいトピックスを1ページにまとめています。
- 更新履歴
- 1.72CROWD.の運営会社
- 2.72CROWD.の3つの特徴
- 3.72CROWD.のファンドの利回り分析及び配当分析
- 4.72CROWD.の評判
- 5.72CROWD.の会員登録と手数料
- 6.72CROWD.のポイントサイト及びキャンペーン
- 7.72CROWD.の配当金の確定申告
- まとめ
更新履歴
- 全体をアップデートしました。[2024.9.16]
1.72CROWD.の運営会社
まず、72CROWD.のサービス内容を理解する前に、運営会社について理解しておきましょう。
運営会社は、株式会社インヴァランスです。東証プライム上場の「大東建託株式会社」(証券コード:1878)の100%子会社です。
2004年5月に設立され、以下の事業を営んでいます。
- アセットマネジメント&コンサルティング
- ディベロップメント事業
- 不動産売買・仲介事業
- 賃貸管理業
- 建物管理業
- 建築設計業
- 不動産流動化事業
- 建築工事および内装仕上工事業
- 損害保険代理業
運営会社で見るべきポイントは、信用性を担保するため、顔と名前がきちんと掲載されていることです。
責任を果たすという表れでもあります。
72CROWD.では、代表取締役社長の高橋 由崇 氏が掲載されています。
また、社長以外のメンバーも、運営会社HPの「役員紹介」にきちんと掲載されていました。
これらの点を踏まえ、72CROWD.の信用性はOKと言えるでしょう。
[出典:72CROWD.]
また、運営会社の財務状況も確認しておきたいところです。
ただし、非上場企業の場合は、開示されていない場合も多いです。その場合は、サービスの運営状況や実績を確認しましょう。
72CROWD.では、残念ながらHP上で財務状況を確認できませんでした。
サービスの実績では、後述するファンド募集到達率や実績利回りでも確認できます。
これらを踏まえ、現時点では、72CROWD.は利用しても問題ないと考えています。
2.72CROWD.の3つの特徴
ここから72CROWD.のサービスを深堀していきます。
72CROWD.は、不動産クラウドファンディングという分類のサービスです。
「不動産クラウドファンディング」とは、インターネットを通じて投資家から資金を集め、集めた資金をもとに不動産運用を行い、運用益や売買差益を投資家に分配する仕組みです。
元本保証ではありません。
72CROWD.の3つの特長は、以下3つです。
- 10万円と少額から投資可能
- 首都圏の自社開発の不動産ファンドをラインナップ
- 優先劣後出資方式で、元本割れリスクを低減
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
10万円と少額から投資可能
「不動産投資するには、大金が必要なんでしょ」と思われる方が多いですよね。
いいえ、72CROWD.では1口1万円と少額から不動産投資が可能です。
多くの場合、最低10口10万円からとなっています。
また、72CROWD.では、不動産投資の手間もかかりません。
通常の不動産投資では、物件調査、書類申請、物件メンテナンスなど多くの手間がかかります。
72CROWD.では、その点を運営会社インヴァランスが実施しているため、あなたはインターネット上で物件を選ぶだけで面倒なく投資できます。
以下は、ファンドの詳細画面です。
物件情報も丁寧にまとめられています。
「プロジェクト概要」では、ファンド概要、投資の目的、投資のポイント、投資スキームがまとめられています。
「物件概要」では、物件の詳細がまとめられています。
「リスク」では、不動産の一般的なリスクがまとめられています。
「運営者紹介」では、ファンドの運営者情報がまとめられています。
首都圏の自社開発の不動産ファンドをラインナップ
72CROWD.では、主に東京都内の自社開発の不動産を投資対象としています。
運営会社が取り扱う不動産は、入居率が98.8%と高く、安定的な配当を実現できています。
最近では、他社の不動産ファンド(例:すぐるファンド)も72CROWD.で投資することができます。
優先劣後出資方式で、元本割れリスクを低減
72CROWD.は、元本割れリスクの低減のため、優先劣後出資方式を採用しています。
簡単に言うと、ファンド出資時に、あなた(優先出資者)と運営会社等(劣後出資者)の両者からお金を集め、収益分配や元本償還に優先順位をつける仕組みです。
劣後出資者が売却損を先に負担することになるので、仮に物件の売却価格が想定価格を下回っても、優先出資は元本割れしにくいことになります。
具体的な元本割れケースは、「72CROWD.の元本割れリスクを理解していますか?」で詳しく解説していますので、ご覧ください。
3.72CROWD.のファンドの利回り分析及び配当分析
あなたが一番気になっているのは、ファンドの利回りと配当ではないでしょうか。
ここでは、想定利回りに基づく分析と、実績利回りに基づく分析を理解しておきましょう。
想定利回り分析
現時点、9ファンド募集がありました。
わかりやすいように、横軸に想定運用期間(ヶ月)、縦軸に想定利回り(%/年)を分布図にしています。
想定運用期間は3ヶ月~12ヶ月、想定利回り3.8%~5.0%で、中央値は9.0ヶ月で4.0%です。
安定性が高い日経平均採用銘柄のうち、最も予想利回りが高いJFEホールディングス(証券コード:5411)でも4.69%です。[2024.7.12時点]
その点を考慮すると、72CROWD.の想定利回りは、やや低めと言えます。
各ファンドについて、最小投資額である10万円投資したときの想定配当金(円)についてまとめています。
72CROWD.では、10万円投資時に、想定配当金1,250円~4,000円に期待できるようです。
ファンド名 | 想定運用期間(ヶ月) | 想定利回り(%) | 配当金(円)* |
すぐる1号ファンド | 6 | 4.2 | 2,100 |
品川西大井IIIファンド | 10 | 4.0 | 3,333 |
品川西大井Ⅱファンド | 10 | 3.8 | 3,166 |
練馬桜台Ⅱファンド | 9 | 4.0 | 3,000 |
麻布十番ファンド | 12 | 4.0 | 4,000 |
中野落合ファンド | 12 | 4.0 | 4,000 |
文京江戸川橋ファンド | 9 | 5.0 | 3,750 |
代田橋ファンド | 6 | 5.0 | 2,500 |
高輪ファンド | 3 | 5.0 | 1,250 |
最小値 | 3 | 3.8 | 1,250 |
最大値 | 12 | 5.0 | 4,000 |
中央値 | 9.0 | 4.0 | --- |
平均値 | 8.6 | 4.3 | --- |
*配当金は、10万円投資時で、小数点以下、切り捨てで算出。
実績利回り分析
上記の想定利回りは、あくまでファンド募集時の「想定」です。
重要なのはファンド終了時の「実績」です。
現在、分析記事を作成中です。しばらくお待ちください。
4.72CROWD.の評判
72CROWD.を使うか検討しているなら、評判が気になりますよね。
しかし、ネット検索で出てくるのは、個人の見解に基づく主観的な評判が多いです。
そこで、私は客観的な評判を分析するために、「ファンド募集到達率」を用いています。
「ファンド募集到達率」は、私が独自に定義した用語で、募集金額に対する応募金額の割合を指します。
この数値が、不動産クラウドファンディングの評判(人気度)を客観的に判断できるため、最も重要な指標と考えています。
現時点、9ファンドの募集が終了しています。
募集金額1,944万円~3,800万円に対して、ファンド募集到達率はすべてのファンドで100%以上で、非常に良好なサービスと考えられました。
過去最大ファンドは「麻布十番ファンド」の3,800万円でしたが、262%のファンド募集到達率でその人気度が伺えました。
詳しい分析は、「72CROWD.の評判をファンド募集到達率で客観的に分析」でまとめていますのでご覧ください。
5.72CROWD.の会員登録と手数料
72CROWD.では、以下の手数料はかかりません。
- 会員登録/仮登録費用
- 会員登録/本登録費用
かかるのは、入金手数料と出金手数料です。72CROWD.では、GMOあおぞらネット銀行が利用されています。
入金時は、GMOあおぞらネット銀行をお持ちの方は、無料です。そうでない場合は、振込手数料が無料回数がついている銀行等を利用しましょう。
詳しい会員登録方法は、「最新キャンペーンはコレ!72クラウド(72CROWD.)の会員登録方法」をご覧ください。
6.72CROWD.のポイントサイト及びキャンペーン
72CROWD.のポイントサイト
ポイ活でお得に始めたいと思いますよね。
残念ながら、現時点では、72CROWD.はポイントサイト経由の特典はありませんでした。
72CROWD.のキャンペーン
72CROWD.では、過去を含め、残念ながらキャンペーンは実施されていません。
過去のキャンペーン分析及び最新のキャンペーンは、「最新キャンペーンはコレ!72クラウド(72CROWD.)の会員登録方法」でまとめていますのでご覧ください。
7.72CROWD.の配当金の確定申告
72CROWD.の配当金(分配金)は、「雑所得」となり、総合課税扱いとなります。
分配金から20.42%(所得税+復興特別所得税)の源泉徴収をした後、登録されている取引口座に振込されます。
源泉分離課税ではないため、原則ご自身で確定申告が必要です。
ただし、給与所得を1ヵ所から受けていて、給与所得・退職所得以外の所得の合計が20万円以下の方は、確定申告は不要です。
確定申告時には、会社名、会社住所、支払金額、源泉徴収額が必要です。
支払調書は、ログイン後、マイページトップ内の「支払調書」項目からご確認・ダウンロード可能です。
まとめ
72CROWD.は、少額から不動産に投資でき、想定利回りの配当金に期待できる不動産クラウドファンディングサービスです。
不動産クラウドファンディングには、株式や債券と異なり相場がなく、日々の価格変動を追って、ハラハラする必要はありません。
そのため、相場に影響されにくい投資をしたい方には、72CROWD.が最適です。
また、株式や債券を保有していて、ポートフォリオの拡大や分散のために、想定利回りが決まっている72CROWD.を利用しても良いでしょう。
72CROWD.を利用するか否かの参考になれば、幸いです。
さらに詳しい情報は、公式ページをご覧ください。
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