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不動産CAMEL(キャメル)とは?始める前に知って下さい!

執筆者:NISA SCHOOL 永松 龍一郎Udemy認定講師

※本サイトでは広告を利用しています

キャメル,CAMEL,特長

こんにちは。キャメル(CAMEL)は、簡単に言えば、2万円からプロが選定した不動産に投資できるサービスです。

2023年9月からサービスが開始されました。

 

「キャメルとはどんなサービス?」

「少額から、不動産投資で資産運用したい」

「相場に影響されにくい投資がしたい」

「ポートフォリオの拡大や分散先を考えている」

と思うなら、キャメルを知っておいて損はありません。

 

そのようなあなたのために、キャメルを始める前に必ず知っておきたいトピックスを1ページにまとめています。

 

 

 

更新履歴

  • 全体をアップデートしました。[2024.11.17]

 

 

1.キャメルの運営会社

まず、キャメルのサービス内容を理解する前に、運営会社について理解しておきましょう。

運営会社は、株式会社グローバルクラウドエステートです。

 2012年1月に設立され、以下3事業を営んでいます。

  • 事業内容不動産特定共同事業
  • 不動産(売買・賃貸・管理及び仲介)
  • 経営コンサルティング業

 

運営会社で見るべきポイントは、信用性を担保するため、顔と名前がきちんと掲載されていることです。

責任を果たすという表れでもあります。

キャメルでは、代表取締役社長の河野 勇樹 氏が掲載されています。

また、社長以外のメンバーも、運営会社HPにきちんと掲載されていました。

キャメル,代表取締役社長

[出典:キャメル

 

また、運営会社の財務状況も確認しておきたいところです。

ただし、非上場企業の場合は、開示されていない場合も多いです。その場合は、サービスの運営状況や実績を確認しましょう。

キャメルでは、運営会社グローバルクラウドエステートのHPで決算公告が開示されています。

2023年11月30日の貸借対照表を用いて、財務分析のうち、安全性について分析してみました。

一般に、安全性分析は、短期的な安全性の指標として「流動比率」と「当座比率」、財務体質の指標として「自己資本比率」、長期的な安全性の指標として「固定比率」と「固定長期適合率」が用いられます。

グローバルクラウドエステートの各指標は以下の通りでした。

  • 流動比率=流動資産/流動負債×100%=196,530,607/210,570,287×100%=93%
  • 当座比率:情報が足らず算出できず
  • 自己資本比率=株主資本/総資産×100%=98,147,098/308,717,385×100%=32%
  • 固定比率=固定資産/自己資本×100%=112,186,778/98,147,098×100%=114%
  • 固定長期適合率=固定資産/(自己資本+固定負債)×100%=112,186,778/(98,147,098+0)=114%

 

流動比率は100%をやや下回っているため、やや短期的な支払に留意は必要です。

自己資本比率は、不動産業では一般に8%~10%であるため、32%は問題ないレベルかと思います。

固定比率と固定長期適合率は100%超であるため、長期的な財務はやや留意が必要です。

 

また、サービス実績では後述するファンド募集到達率を踏まえても、キャメルを利用しても問題ないと考えています。

ただし、キャメルはファンドの募集期間が1ヶ月~2ヶ月ある場合が多く、運用開始までややタイムラグがある点には留意しておきましょう。

 

 

2.キャメルの3つの特徴

ここからキャメルのサービスを深堀していきます。

キャメルは、不動産クラウドファンディングというサービスです。

「不動産クラウドファンディング」とは、インターネットを通じて投資家から資金を集め、集めた資金をもとに不動産運用を行い、運用益や売買差益を投資家に分配する仕組みです。

元本保証ではありません。

 

キャメルの特長は、以下3つです。

  1. 2万円と少額から投資可能
  2. 海外不動産ファンドをラインナップ
  3. 優先劣後出資方式や、マスターリース契約で元本割れリスクを低減

 

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

 

あわせて、下記の動画も参考になります。

youtu.be

 

2万円と少額から投資可能

「不動産投資するには、大金が必要なんでしょ」と思われる方が多いですよね。

いいえ、キャメルでは1口2万円と少額から不動産投資が可能です。

 

また、キャメルでは、不動産投資の手間もかかりません。

通常の不動産投資では、物件調査、書類申請、物件メンテナンスなど多くの手間がかかります。

その点を運営会社が実施しているため、あなたはインターネット上で物件を選ぶだけで投資できます。

 

以下は、ファンドの詳細画面です。

物件情報も丁寧にまとめられています。

キャメル,ファンド画面

 

「プロジェクト」では、概要説明、入居情報、想定収支表、分配金の計算方法、各種スケジュールががまとめられています。

入居情報と想定収支表は、会員登録すると閲覧できます。

「物件情報」では、物件の立地、エリア情報、物件情報がまとめられています。

「投資スキーム」では、投資の流れがまとめられています。

「リスク案内」では、該当ファンドに対するリスクが記載されます。

 

海外不動産ファンドをラインナップ

キャメルでは、主にドバイやアラブ首長国連邦(UAE)を投資対象とした海外不動産ファンドがラインナップされています。

海外不動産だと、為替変動リスクがあるのではと思われるかもしれません。キャメルでは、円建てで契約がなされるため、為替変動リスクはありません。

詳しくは、各ファンドの「リスク案内」を確認しましょう。

キャメルでは、海外だけではなく、国内不動産ファンドの取り扱いもあります。

 

優先劣後出資方式やマスターリース契約で元本割れリスクを低減

キャメルのファンドには、元本割れリスクの低減のため、優先劣後出資方式が採用されています。

キャメル,優先劣後出資方式

 

簡単に言うと、ファンド出資時に、あなた(優先出資者)と運営会社等(劣後出資者)の両者からお金を集め、収益分配や元本償還に優先順位をつける仕組みです。

劣後出資者が売却損を先に負担することになるので、仮に物件の売却価格が想定価格を下回っても、優先出資は元本割れしにくいことになります。

 

具体的な元本割れケースは、「キャメル(CAMEL)の元本割れリスクを理解していますか?」で詳しく解説していますので、ご覧ください。

 

また、安定的な配当を実現するため、マスターリース契約を採用しています。

マスターリース契約とは、簡単に言うと、賃料保証です。物件運用時の空室による賃料収入減に対するリスクを低減しています。

 

 

3.キャメルの利回り分析

あなたが一番気になっているのは、ファンドの利回りと配当ではないでしょうか。

現時点では、24ファンドの募集がありました。

わかりやすいように、横軸に想定運用期間(ヶ月)、縦軸に想定利回り(%/年)を分布図にしています。

想定運用期間は58日(2ヶ月)~1460日(4年)、想定利回り6.0%~9.8%で、中央値は425日で7.65%です。

安定性が高い日経平均採用銘柄のうち、最も予想利回りが高いJFEホールディングス(証券コード:5411)でも4.69%です。[2024.7.12時点]

その点を考慮すると、キャメルの想定利回りは、1.6倍と高めと言えます。

キャメル,利回り分析

 

各ファンドについて、最小投資額である2万円投資したときの想定配当金(円)についてまとめています。

キャメルでは、2万円投資時に、想定配当金190~4,800円が期待できるようです。

ファンド名 想定運用期間(日) 想定利回り(%) 配当金(円)*
CAMEL24号 ラスアルハイマ不動産/ MASAレジデンス 353 8.00 1,547
CAMEL23号 ミュゼウオータープロジェクト 598 7.98 2,614
CAMEL22号 ドバイ不動産/Mama Shelter 427 8.50 1,988
CAMEL21号 オンラインクリニック豊洲 380 7.50 1,561
CAMEL20号 ドバイ不動産/Mama Shelter 380 8.00 1,665
CAMEL19号 ラスアルハイマ不動産/ MASAレジデンス 570 8.80 2,748
CAMEL18号 きみさらずうなぎプロジェクト 603 7.80 2,577
CAMEL17号シングルマザー応援型マンション福生 241 7.00 924
CAMEL16号 ラスアルハイマ不動産/ MASAレジデンス 512 8.80 2,468
CAMEL15号 ちょこっとミュゼ ビューティーキャンプ 705 6.80 2,626
CAMEL14号 ラスアルハイマ不動産/ MASAレジデンス 351 7.00 1,346
CAMEL13号 ラスアルハイマ不動産/ MASAレジデンス 378 7.00 1,449
CAMEL12号 ラスアルハイマ不動産/ MASAレジデンス 402 7.00 1,541
CAMEL11号 中津川リニアカーサ 672 9.80 3,608
CAMEL10号 伊豆熱川BASE 702 9.00 3,461
CAMEL9号 ラスアルハイマ不動産 / MASAレジデンス 486 8.80 2,343
CAMEL8号 六本木エクソソームサロン Nippori 668 9.00 3,294
CAMEL7号 区分マンションファンド川崎 58 6.00 190
CAMEL6号 ラスアルハイマ不動産 / MASAレジデンス 242 8.00 1,060
CAMEL5号 横浜不動産 / デザイナーズアパート建設プロジェクト 138 6.00 453
CAMEL4 号 ドバイ不動産 / ママシェルター 424 6.00 1,393
CAMEL3 号 ドバイ不動産 / ママシェルター 426 6.00 1,400
CAMEL2号 岐阜中津川リニアドミトリー 1460 6.00 4,800
CAMEL1号 区分マンションファンド南千住 60 6.00 197
最小値 58 6.00 190
最大値 1460 9.80 4,800
中央値 425 7.65 ---
平均値 468 7.53 ---

*配当金は2万円投資時で、小数点以下、切り捨てで算出。

 

 

4.キャメルの評判

キャメルを使うか検討しているなら、評判が気になりますよね。

しかし、ネット検索で出てくるのは、個人の見解に基づく主観的な評判が多いです。

そこで、私は客観的な評判を分析するために、「ファンド募集到達率」を用いています。

「ファンド募集到達率」は、私が独自に定義した用語で、募集金額に対する応募金額の割合を指します。

この数値が、不動産クラウドファンディングの評判(人気度)を客観的に判断できるため、最も重要な指標と考えています。

 

過去15ファンドでは、募集金額2,300万円~25,000万円に対し、募集到達率はすべてのファンドで100%でした。

ただし、キャメルのファンド募集期間は、1ヶ月~2ヶ月と長い点には留意しておきましょう。

詳しい分析は、「不動産キャメルの評判をファンド募集到達率で客観的に分析」でまとめていますのでご覧ください。

 

 

5.キャメルの会員登録と手数料

会員登録、出金手数料(元本償還、分配金支払)は無料です。

唯一、入金手数料はかかりますので、振込手数料について無料回数がついている銀行がおすすめです。

詳しい会員登録方法は、「最新キャンペーンはコレ!キャメル(CAMEL)のお得な会員登録方法」をご覧ください。

 

 

6.キャメルのポイントサイト及びキャンペーン

キャメルのポイントサイト

ポイ活でお得に始めたいと思いますよね。

現時点、モッピーというポイントサイトから登録すると、以下のポイ活が可能です。

投資家登録+90日以内に10万円投資完了で、12,500Ptもらえます。

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[注]画像は、2024.11.17時点のもの。

 

キャメルのキャンペーン

キャメルでは、募集ファンド毎にお得なキャンペーンが設定されています。

最新キャンペーン及び過去のキャンペーン分析は、「最新キャンペーンはコレ!キャメル(CAMEL)のお得な会員登録方法」でまとめていますのでご覧ください。

 

 

7.キャメルの配当金の確定申告

キャメルの配当金(分配金)は、「雑所得」となり、総合課税扱いとなります。

分配金から20.42%(所得税+復興特別所得税)の源泉徴収をした後、登録されている取引口座に振込されます。

源泉分離課税ではないため、原則ご自身で確定申告が必要です。

ただし、給与所得を1ヵ所から受けていて、給与所得・退職所得以外の所得の合計が20万円以下の方は、確定申告は不要です。

確定申告時には、会社名、会社住所、支払金額、源泉徴収額が必要です。

年間取引報告書が、毎年1月下旬頃に発行されます。

 

 

8.その他気になること

Q1.キャメルのファンドの募集(組成)頻度は?

平均1.6ヶ月に1回程度です。

募集年月 件数
2023年9月 2
2023年10月 1
2023年11月 2
2024年1月 2
2024年2月 2
2024年4月 2
2024年5月 2
2024年7月 3
2024年8月 2
2024年9月 2
2024年10月 3
2024年11月 1

 

 

まとめ

キャメルは、少額から不動産に投資でき、想定利回りの配当金が期待できる不動産クラウドファンディングサービスです。

不動産クラウドファンディングには、株式や債券と異なり相場がなく、日々の価格変動を追って、ハラハラする必要はありません。

そのため、相場に影響されにくい投資をしたい方には、キャメルはおすすめです。

また、株式や債券を保有していて、ポートフォリオの拡大や分散を検討されている方もキャメルを利用してみてはいかがでしょうか。

さらに詳しい情報は、公式ページをご覧ください。

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