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アサヒホールディングスは、配当株投資の候補銘柄として有りか無しか?

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こんにちは。国内株の配当株投資している永松です。2020.8.8時点、アサヒホールディングス(5857)は配当株として「有り」と判断して、配当狙いポートフォリオに組み入れています。

 

アサヒHDの業種分類は、非鉄金属です。主力事業は、金やプラチナなど「貴金属リサイクル」(売上高の約83%)と、「産業廃棄物処理」(約15%)です。

貴金属リサイクルでは、使用済み電子基板、古くなった精密洗浄装置の部品、自動車の触媒、歯科廃材等から、貴金属を回収し、金の延べ棒などに加工し販売しています。

産業廃棄物処理では、廃油、廃木材、廃試薬等を環境配慮した処理をしています。

 

2020年、安全資産として「金」が注目され、価格が高騰しています。 金の産出量には限りがあるため、需要と供給のバランスによって、価格が大きく変動します。

昨今では、富裕層だけでなく、各国の銀行も金を保有する傾向があるため、その金を提供できる点でアサヒHDに注目しています。

また、2015年に国連で採択された、SDGsと呼ばれる「持続可能な開発目標」にも、積極的に取り組んでいる点にも将来性を感じています。

 

「アサヒHDを、配当株として組み入れるか検討中」という方のため、アサヒHDの配当分析をまとめています。

あくまで個人的な見解で、銘柄推奨するものではありません。配当株投資の参考になれば幸いです。

 

次の3点をモニタリング又は分析しています。

  • 業績推移
  • キャッシュフロー推移
  • 配当分析

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

 

 

更新履歴

  • 2021年3月期1Q(4月~6月)の決算資料を反映しました。[2020.8.8]

 

アサヒHDの業績推移

2013年3月期~2020年3月期の売上高、営業利益、当期利益は次の通りです。

売上高は、2017.3期は若干減少したものの、緩やかに右肩上がりです。

営業利益、当期利益も同様に緩やかに右肩上がりです。

直近の決算資料(2020.7)では、業績予想が開示されており、前回から上方修正されました。

売上高は+21.7%の165,000(百万円)とされています。営業利益は+16.6%の21,000(百万円)、当期利益は+42.2%の14,000(百万円)が予想されています。

アサヒホールディングス,業績推移

 

決算期 売上高 営業利益 当期利益
2013.3 96,368 7,495 4,518
2014.3 94,254 9,629 5,969
2015.3 111,417 10,480 5,774
2016.3 119,352 6,057 2,867
2017.3 106,828 2,038 -1,213
2018.3 115,797 13,791 9,416
2019.3 128,669 14,478 9,000
2020.3 135,563 20,119 9,846

 

アサヒHDのキャッシュフロー推移

2013年3月期~2020年3月期の各キャッシュフロー(CF)は次の通りです。

アサヒホールディングス,キャッシュフロー

 

決算期 営業CF 投資CF 財務CF 現金・現金等価物 フリーCF
2013.3 -419 -2,064 2,603 4,141 -2,483
2014.3 14,045 -1,090 -8,008 9,470 12,955
2015.3 9,419 -29,633 21,442 10,841 -20,214
2016.3 14,321 -1,936 -6,473 16,564 12,385
2017.3 3,319 -2,442 -6,630 10,798 877
2018.3 -13,397 -2,829 29,776 24,140 -16,226
2019.3 -20,648 -5,629 18,261 16,297 -26,277
2020.3 -60,318 1,927 65,165 22,908 -58,391


営業CFは、上下を繰り返しています。

2020.3期は、-60,318(百万円)と大幅にマイナスです。直近の決算資料(p.9)でも記載されている通り、原因は「棚卸資産と営業債権の増加」です。

棚卸資産は、貴金属リサイクルの原料です。品質劣化リスク、価格変動リスクがありません。

営業債権は、北米で実施されているメタル事業の債権(568億円分)です。こちらも価格変動リスク、貸し倒れリスクが極めて低いとされています。

これらの安全資産を除いた営業キャッシュフローはプラスとなっています。

現金・現金等価物は、年々着実に増加傾向です。

フリーCFも、営業CFと同様に上下を繰り返しています。

 

アサヒHDの配当分析

私が分析しているのは、次の3点です。

  1. 配当方針
  2. 配当実績と配当成長率
  3. 配当性向(当期利益、フリーCFベース)

配当株投資の対象には、「配当利回り4.5%以上」を条件に銘柄スクリーニングしています。

アサヒHDの場合、株価3555円(2020.8.7終値)で、配当が予想通り年160円であったと仮定すると、配当利回りは4.50%です。

 

配当方針

アサヒHDの配当方針は、配当性向50%以上です。公式サイト「 配当情報 | アサヒホールディングス 」に明記されています。

明記されているため、「株主還元もしっかりする(配当を支払う)」という意思表示だと判断しています。

 直近の決算資料(2020.7)では、配当方針の変更は記載されていません。また、2021.3期では、30円増配の160円が予想されています。

 

配当実績と配当成長率

配当に関する基本情報は次の通りです。

  • 配当回数:年2回
  • 配当権利確定日:9.30(中間配当)、3.31(期末配当)

 

2013.3期~2020.3期の配当実績は、次の通りでした。2021.3期は、予定配当です。

2013.3期~2018.3期はほぼ横ばいでした。2019.3期以降、大幅に増配されています。過去8年間は、無配当は一度もなく、継続的に配当が支払われています。

アサヒホールディングス,配当金

 

直近3年間、2017.3期~2020.3期と2021.3期の配当成長率を算出すると、次の通りです。

決算期 配当金 配当成長率
2017.3 60 ---
2018.3 63 5%
2019.3 120 90%
2020.3 130 8%
2021.3(予定) 160 23%

 

2019.3期は、対前年で+57円と90%もアップしました。それ以降も8%アップとコンスタントに増配されていて、申し分ないです。

 

配当性向(当期利益・フリーCFベース)

配当性向は、当期利益ベースとフリーCFベースの2通りで算出しています。

理由は、「 松井証券は、配当株投資の候補銘柄として有りか無しか? 」で解説しています。

 

2017.3期~2020.3期の配当性向を算出すると、次の通りです。

発行済み株数は、39,854,344株(2020.3.31時点)で算出しています。算出した数値は、若干、公式サイトとが異なります。

決算期 当期利益ベース フリーCFベース
2017.3 -197% 273%
2018.3 27% -15%
2019.3 53% -18%
2020.3 53% -9%

 

2019.3期以降、配当方針が「配当性向50%以上」となったため、当期利益ベースの配当性向は53%と有言実行されていました。100%以下で安全圏内でした。

アサヒHDでは、安全資産の一部が営業CFに計上され、数値がマイナスであるため、フリーCFベースの配当性向もマイナスとなって、分析できません。

 

直近の決算資料(2020.3)において、配当引当金が4,714(百万円)でしたが、それを差し引いても、現金・現金等価物が前年と比べ、6,610(百万円)増加しているので、大きく減配される可能性は低いと推定しています。

アサヒHDでは、北米事業に投資している間、フリーCFベースが分析できないため、現金・現金等価物の推移も見ておく必要があります。

 

まとめ

私が、アサヒホールディングスを配当株として「有り」と判断した理由は次の通りです。

売上高、営業利益、当期利益はきれいな右肩上がりで、今後の上昇が予想されています。

営業CF、フリーCFは、マイナスとなっていますが、現時点では内訳が安全資産分であるため、問題ないと考えています。

配当方針は、「配当性向50%以上」と株主還元を十分に考えられています。直近の方針変更もなし。

配当実績は、過去8年間一度も無配当はなく、継続性が十分にあります。また、増配にも十分に期待しています。

フリーCFベースの配当性向は分析できませんが、現時点では、現金・現金等価物を着実に増加させているため、配当の支払いには問題はないと考えています。

以上のことから、増配、配当利回りの上昇に期待し、配当狙いポートフォリオに組み入れても問題ないと判断しました。

次回、10月に決算短信が開示されましたら、本ページの配当分析を更新予定です。

 

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