こんにちは、日本株の配当株投資をしている永松です。配当狙いで日本株候補を探しているなら、効率的に銘柄選びしたいですよね。
第一段階の銘柄選びは、証券会社が提供しているスクリーニングツールを利用すると、ぐっと楽になります。私は、マネックス証券のツールを好んで使っています。
「配当狙いの日本株候補を効率的に見つけたい」と思うなら、マネックス証券スクリーニングの抽出条件、使い方を知っておいて損はありません。
ぜひ、使い方をマスターして、あなたの望む配当銘柄を見つけましょう。
どんな条件で、配当株を抽出すれば良いか?
配当狙いの場合、次の3つの条件を設定することをおすすめします。
- 配当利回り
- 配当利回り(予想)
- 配当性向
配当利回りは、前期実績の1株当たりの配当金を、現在の株価で割ったものです。
配当利回り(予想)は、当期予想の1株当たりの配当金を、現在の株価で割ったものです。
例えば、1株1000円で、年50円の配当金が支払われた場合、配当利回りは5.0%と計算されます。
配当利回りはあくまで過去の実績ですので、配当利回り(予想)をより重視しています。
マネックス証券のツールの場合、配当利回り(予想)は、企業の決算で予想が開示されているものが反映されています。未定や発表してすぐのものは、スクリーニング結果に挙がってこないので留意しておきましょう。
配当利回りを何%で抽出条件を設定するかって難しいですよね。私は、一つの目安として4.5%以上を設定しています。
昨今、ソーシャルレンディングや不動産クラウドファンディングという投資サービスが多く登場しています。
これらは、想定利回りが決まった商品で、1万円程度から投資でき、分配金を得るという投資商品です。想定利回りは3.0%~5.0%程度あります。
元本保証ではありませんが、実績上、元本割れしない商品が多いです。そうであれば、わざわざ、株価の値下がりリスクをとって、配当株投資しなくても良いと思いませんか。
配当株投資をするなら、これらの商品と同等以上の配当利回り、値上がり益は欲しいと考え、配当利回りの抽出条件は、最低4.5%以上を一つの目安にしています。
配当性向は、当期純利益の中から、配当金をどれくらい支払ったかの割合です。
例えば、配当性向が50%だと、利益の半分を株主に還元していると読み取れます。各企業の配当方針の一つの指標としても使われています。
配当性向か100%を超えると、利益のすべてを配当金として排出していることになるので、やや注意すべき数値として見ています。
マネックス証券スクリーニングの使い方
それでは、具体的にスクリーニングツールを使っていきましょう。
1.マネックス証券にログインします。
※ツールは、マネックス証券口座を保有している必要があります。無料ですので、持っていない方は作っておきましょう。
2.すると、次の画面が表示されます。「投資情報」→「スクリーニング」をクリックします。
[出典:マネックス証券]
3.すると、次の画面が表示されます。
条件入力は、基礎情報、業績実績、業績予想、資本・負債、配当情報、信用、スコア、アナリスト評価、テクニカルと多くの項目の設定ができます。
4.まず、「基礎情報」→「証券種類」で普通株を選んでおきましょう。
その他、ETF(上場投信)、REIT(不動産投信)も選択できますが、ここでは普通の株式を対象としています。
該当銘柄数は4148銘柄あることがわかります。
5.次に、「配当情報」で、「配当利回り」を4.5%以上、「配当利回り(予想)」を4.5%以上、「配当性向」を100%以下を選択してみましょう。
「検索結果を表示する」をクリックします。
6.すると、設定した条件に該当する銘柄が抽出されます。
2020.8.10時点では、111銘柄です。スクリーニング時期によって、結果が変わるので定期的にチェックすると良いです。
「この条件を保存する」をクリックすれば、MY検索として、検索条件を記録しておくことができます。
ちなみに配当利回りを5.0%に設定すると、67銘柄まで絞れます。
以上が、一般的な使い方です。難しくないですよね。
さらに絞り込むには、個別銘柄分析
上記の条件では、111銘柄が候補銘柄に挙がってきました。ここからさらに絞り込むには方法を解説します。
私の場合は、配当利回り(予想)が高い順から一つひとつ個別分析しています。
1.配当利回り(予想)を高い順に並べ替えます。矢印ボタンを押せば、高い順や低い順に並べ替えられます。
ここでは、私が保有している三井住友フィナンシャルグループ(8316)を例に分析を紹介します。
三井住友をクリックします。
2.すると、次の画面が表示されます。このページでは、主に株価の推移を確認できます。
「銘柄分析」をクリックします。
3.すると、次の画面が表示されます。この銘柄スカウターツールは、非常に情報がまとまっており、使いやすいです。
このうち、「企業分析」と「配当」の項をよく利用しています。
企業分析では、通期の業績推移(売上高、営業利益、当期利益)、キャッシュフロー(営業CF、投資CF、財務CF、現金・現金等価物、フリーCF)をチェックしています。
配当では、年間配当履歴を確認しています。
これらと合わせて、企業の公式サイトは必ずチェックしています。必ず見るのは、「配当方針」と直近の「決算短信」です。
三井住友FGの詳細分析結果は「三井住友フィナンシャルグループは、配当株投資の候補銘柄として有りか無しか?」でまとめていますので、参考にしてみてください。
基本的には、このようにスクリーニングで第一段階の絞り込み後、一つひとつの個別分析を繰り返して、候補銘柄を集めています。(→株式投資-日本株投資 カテゴリーの記事一覧)
その他、2020年は「候補銘柄の事業が、感染症の影響を受けるかどうか」を想像して選別しています。仮に、航空会社の株が候補銘柄なら、「今は旅行には行きづらいとすると、業績にはかなり影響しそう」とかです。
まとめ
配当狙いの日本株候補を探すなら、マネックス証券のスクリーニングツールで、「配当利回り」(例:4.5%以上)、「配当利回り(予想)」(例:4.5%以上)、「配当性向」(例:100%以下)の数値を設定して、効率的に抽出しましょう。
その後、銘柄スカウターで個別銘柄を分析して、あなたの望む配当株を見つけてみましょう。
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