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SANKYOは、配当株投資の候補銘柄として有りか無しか?

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こんにちは。国内株の配当株投資している永松です。2020.10.22時点、SANKYO(6517)は配当株として「有り」と判断して、配当狙いポートフォリオに組み入れています。

 

SANKYOの業種分類は、機械です。パチンコ・パチスロ遊技機メーカーです。最近では、アニメ、漫画、ゲームなどのサービスも展開し始めています。

アニメ・シンフォギアとタイアップした機種が大人気となっています。

パチンコ・パチスロ産業は、規制強化や他の娯楽産業の出現により、ユーザー数が年々減少しています。斜陽産業と言われることもあり、投資対象からはずす方も多いと思います。

しかしながら、レジャー白書2020によると、娯楽産業全体の市場規模72兆4920億円に対し、パチンコ・パチスロ業界は20兆円(27.5%)と依然として第一位です。

以上の観点からも、今後減少する見込みが高いものの、投資対象としては十分に検討する価値はあると考えてます。

 

「SANKYOを、配当株として組み入れるか検討中」という方のため、SANKYOの配当分析をまとめています。

あくまで個人的な見解で、銘柄推奨するものではありません。配当株投資の参考になれば幸いです。

 

通常は、次の3点をモニタリング又は分析しています。

  • 業績推移
  • キャッシュフロー推移
  • 配当分析

ただし、SANKYOへの配当株投資の場合は、追加で、有利子負債も分析しています。

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

 

 

更新履歴

  • 新規作成しました。[2020.10.22]

 

SANKYOの業績推移

2013年3月期~2020年3月期の売上高、営業利益、当期利益は次の通りです。

売上高は、2014.3期以降、減少傾向があります。しかしながら、2018.3期以降の営業利益は伸ばしつつあります。

直近の2020.3期の当期利益は、13,045(百万円)と前年と比較してそこまで減少していません。

直近の決算資料(2020.8)では、2021.3期の業績予想が開示されており、売上高は-6.3%の73,500(百万円)と減少が見込まれています。

一方、営業利益は-36.3%の8,000(百万円)、当期利益は-52.5%の6,200(百万円)と大幅な減少が予想されています。

そのため、株価が下落傾向にあります。

パチンコ・パチスロ機には、導入から設置までの期限があります。外出自粛の影響で、既存機種の設置期限が1年間延期されたため、新規機種への入替需要が先送りになったことも売上に影響しています。

その一方で、一部規制緩和がされているため、売上の回復にも期待しています。

SANKYO,売上高

 

決算期 売上高 営業利益 当期利益
2013.3 104,150 7,023 5,853
2014.3 158,453 28,023 22,400
2015.3 146,579 13,233 8,728
2016.3 137,130 18,826 10,485
2017.3 81,455 5,059 1,777
2018.3 86,220 10,181 5,550
2019.3 88,558 21,286 13,384
2020.3 78,416 12,551 13,045

 

SANKYOのキャッシュフロー推移

2013年3月期~2020年3月期の各キャッシュフロー(CF)は次の通りです。

SANKYO,キャッシュフロー

 

決算期 営業CF 投資CF 財務CF 現金・現金等価物 フリーCF
2013.3 5,067 -15,600 -14,056 215,324 -10,533
2014.3 39,490 1,450 -17,224 239,041 40,940
2015.3 25,313 5,101 -50,782 218,672 30,414
2016.3 17,303 11,375 -12,446 234,905 28,678
2017.3 8,549 20,547 -12,184 251,818 29,096
2018.3 15,962 18,420 -12,184 274,017 34,382
2019.3 16,828 -4,367 -12,183 274,295 12,461
2020.3 18,971 -21,748 -79,223 192,294 -2,777

 

営業CFは、すべてプラスで安定しています。

現金・現金等価物は、直近2020.3期はやや減少しつつも安定的に推移しています。

フリーCFは、2013.3期はマイナスであったものの、2014.3期~2019.3期は安定的でした。2020.3期はマイナスに転じています。

 

SANKYOの配当分析

私が分析しているのは、基本的に次の3点です。

  1. 配当方針
  2. 配当実績と配当成長率
  3. 配当性向(当期利益、フリーCFベース)

配当株投資の対象には、「配当利回り4.5%以上」を条件に銘柄スクリーニングしています。

SANKYOの場合、株価2688円(2020.10.22終値)で、配当が予想通り年150円であったと仮定すると、配当利回りは5.58%です。

 

配当方針

SANKYOの配当方針は、「安定的かつ継続的な配当を行う」と述べられており、配当性向は具体的な数値では設定されていません。詳しくは、公式サイト「株主還元・配当について」を参照してください。

直近の決算資料(2020.8)では、配当方針の変更は記載されていません。次期の配当は、前年の同じ年150円が予想されています。

 

配当実績と配当成長率

配当に関する基本情報は次の通りです。

  • 配当回数:年2回
  • 配当権利確定日:9.30(中間配当)、3.31(期末配当)

 

2013.3期~2020.3期の配当実績は、次の通りでした。2021.3期は、年150円が予定されています。

過去8年間は、無配当は一度もなく、継続的に配当が支払われています。

SANKYO,配当金

 

直近3年間、2017.3期~2020.3期と2021.3期の配当成長率を算出すると、次の通りです。

決算期 配当金 配当成長率
2017.3 150 ---
2018.3 150 0%
2019.3 150 0%
2020.3 150 0%
2021.3(予想) 150 0%

 

基本的には、業績に関わらず、配当は増減せずに年150円で固定されています。

 

配当性向(当期利益・フリーCFベース)

配当性向は、当期利益ベースとフリーCFベースの2通りで算出しています。

理由は、「松井証券は、配当株投資の候補銘柄として有りか無しか?」で解説しています。

 

2017.3期~2020.3期の配当性向を算出すると、次の通りです。

発行済み株数は、69,597,500株(2020.6.30時点)で算出しています。算出した数値は、若干、公式サイトとが異なります。

決算期 当期利益ベース フリーCFベース
2017.3 587% 36%
2018.3 188% 30%
2019.3 78% 84%
2020.3 80% 非算出

※数値がマイナスとなるものは、「非算出」と表現しています。

 

当期利益ベースでは、2019.3期~2020.3期は78%~80%と100%以下で安全圏内でした。直近の2017.3期、2018.3期は、587%と188%と注意水準でした。

フリーCFベースでは、2017.3期~2019.3期は36%~84%と100%以下で安全圏内でした。

2020.3期はフリーCFがマイナスなので算出していません。

2021.3期は当期利益の減少が予想されているため、配当性向も計算上は大きく上がるでしょう。

また、2021.3期のフリーCFベースの配当性向にも留意しておきましょう。

現金が十分にあるうちは、配当は継続されると予測しています。

 

有利子負債に注目

SANKYOは、有利子負債比率がかなり低め企業です。

有利子負債とは、会社が利子をつけて返済しなければならない負債です。いわゆる借金です。一般に70%~80%以下が理想的とされています。

下記は、2013.3期~2020.3期の総資産、自己資本、自己資本比率、有利子負債、有利子負債比率です。

決算期 総資産 自己資本 自己資本比率 有利子負債 有利子負債比率
2013.3 464,259 402,918 86.80% 3,183 0.8%
2014.3 451,149 412,993 91.50% 19 0.0%
2015.3 434,648 371,417 85.50% 27 0.0%
2016.3 414,183 348,415 84.10% 20,105 5.8%
2017.3 390,585 339,485 86.90% 20,079 5.9%
2018.3 396,291 336,185 84.80% 20,054 6.0%
2019.3 399,585 336,046 84.10% 20,033 6.0%
2020.3 325,232 267,947 82.40% 20,006 7.5%

※単位:百万円

 

自己資本比率(総資産に対する自己資本の割合)が82.40%~91.50%と高く、自社の資金で事業活動をできています。

また、有利子負債比率は0%~7.5%とかなり低めです。

借金の返済に追われて、キャッシュフローが回らないリスクがなく、安定していると考えています。

 

まとめ

私が、SANKYOを配当株として「有り」と判断した理由は次の通りです。

売上高はやや減少傾向であるものの、営業利益、当期利益は維持されています。少し規制緩和の動きもありますが、大幅な売上高上昇は難しいでしょう。

当期利益が大幅に減少していないかには、留意しておきましょう。

CFは直近2020.3期はマイナスでしたが、安定的な状況が続いています。

配当方針は、「継続的に年150円配当」と考えています。直近の方針変更もなし。

配当実績は、過去8年間無配当はなく、継続性が十分にあります。今後も、業績に関わらず年150円が配当されると予測しています。

配当が固定されているので、利回りを確保するためにも、購入株価には注意しておきましょう。

個人的には2500円以下で、年6%での購入を検討していました。しかしながら、そこまで下がる気配がなかったため、2675円で購入しました。

配当性向は、現状では参考程度に見ておけば良いと考えてます。

自己資本比率も82%以上と高く、また有利子負債比率もかなり低めです。

以上のことから、安定的に高配当が得られると考え、配当狙いポートフォリオに組み入れても問題ないと判断しました。 

 

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