こんにちは、配当株投資をしている永松です。日本株の配当は、年1回又は2回が多いですよね。「米国株と同じく、年4回配当がもらえる日本株はないんだろうか」と思っていませんか。
日本株でも、数は少ないながらも、年4回配当政策を掲げている銘柄があります。
年4回の配当銘柄であれば、例えば、配当権利確定日が3.31、6.30、9.30、12.31と4回チャンスあります。すなわち1年の途中で株を購入しても、配当が3ヶ月ごとに支払われます。
仮に企業が配当を出さないと決めれば、3ヶ月に1度、その株を売却するという判断ができます。
そのため、年4回配当は、保有し続けるか否かのリスクコントロールがしやすいと感じています。
年4回の配当銘柄を投資先に検討したい方のため、年4回配当(四半期配当)の日本株の紹介と配当分析を解説します。
次の11銘柄です。[2022.1.13時点]
- リンクアンドモチベーション(銘柄コード:2170)
- ホギメディカル(3593)
- コムチュア(3844)
- リソー教育(4714)
- 構造計画研究所(4748)
- スミダコーポレーション(6817)
- GMOフィナンシャルホールディングス(7177)
- 日本創発グループ(7814)
- あおぞら銀行(8304)
- 光通信(9435)
- GMOインターネット(9449)
それぞれについて、配当利回り、配当方針、配当実績、配当性向(当期利益ベース、フリーキャッシュフロー(CF)ベース)、配当成長率を分析しています。
配当投資の参考になれば、幸いです。
- 更新履歴
- リンクアンドモチベーション
- ホギメディカル
- コムチュア
- リソー教育
- 構造計画研究所
- スミダコーポレーション
- GMOフィナンシャルホールディングス
- 日本創発グループ
- あおぞら銀行
- 光通信
- GMOインターネット
- まとめ
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更新履歴
- 最新情報に更新しました。[2022.1.13]
リンクアンドモチベーション
リンクアンドモチベーション(2170)の業種分類は、サービス業です。
組織開発(コンサルクラウド事業、イベントメディア事業)、個人開発(キャリアスクール事業、学習塾事業)、マッチング(国内外人材紹介・派遣事業)の3本柱です。
配当利回りは、株価502円(2022.1.13終値)で、予想通り7.40円とすると、1.47%です。
配当方針
利益還元方針・配当金に、「四半期配当」を導入している旨が記載されています。
基本方針は、次のように記載されています。
当該期の業績、今後の経営環境、投資計画などを総合的に勘案の上、株主に対するより積極的かつ長期安定的な利益還元を行っていくことを配当の基本方針としております。
具体的な配当性向の数値は、記載されていませんでした。
配当実績
配当に関する基本情報は、次の通りです。
- 配当回数:年4回
- 配当権利確定日:3.31、6.30、9.30、12.31
2013.12期~2021.12期(予想)の配当、及び配当成長率は次の通りです。[2022.1.13時点]
決算期 | 配当金 | 配当成長率 |
2013.12 | 3.15 | --- |
2014.12 | 4.20 | 33% |
2015.12 | 4.40 | 5% |
2016.12 | 5.30 | 20% |
2017.12 | 6.20 | 17% |
2018.12 | 6.80 | 10% |
2019.12 | 7.20 | 6% |
2020.12 | 7.20 | 0% |
2021.12(予想) | 7.40 | 3% |
配当は、過去7年間連続で増配されていました。配当成長率も、5%~33%とコンスタントに増加していました。
2021.12期は、前年より0.2円増配の7.40円(1.80円×2回、1.90円×2回)が予定されています。
配当性向(当期利益・フリーCFベース)
日本では、配当性向を当期利益ベースで算出します。
しかし、最近学んだこととして、米国株投資ではフリーCFベースで分析されます。私はこれを日本株にも応用しています。
フリーCFとは、営業CF+投資CFで算出される数値で、簡単に言えば、企業が自由に使える現金です。
フリーCFは、新たな設備投資、借入金の返済、内部留保、そして配当に使われます。そのため、配当株投資では重要な分析対象となりえます。
フリーCFが潤沢にあれば、配当の増額にも期待できます。一方、フリーCFが少ないのに配当を維持していたら、「そろそろ減配が近づいているかもしれない」と事前にリスクを察知できます。
詳しくは、書籍『「年100回配当」投資術ー日本人が知らない秘密の収入源』を読むと配当投資のレベルがグッと上がります。
2016.12期~2021.12期(予想)の配当性向を算出すると、次の通りです。
発行済み株数は、113,068,000株(2022.1.13時点)で算出しています。算出した数値は、若干、公式サイトとが異なります。
決算期 | (百万円) | 配当性向 | ||
当期利益 | フリーCF | 当期利益 | フリーCF | |
2016.12 | 1,353 | 1,253 | 44% | 48% |
2017.12 | 2,107 | -2,288 | 33% | --- |
2018.12 | 1,945 | 490 | 40% | 157% |
2019.12 | 1,086 | 837 | 75% | 97% |
2020.12 | -996 | 5,939 | --- | 14% |
2021.12(予想) | 901 | --- | 93% | --- |
当期利益ベースでは、2016.12期~2019.12期は33%~75%と100%以下で安全圏でした。
2020.12期は、当期利益がマイナスのため、算出できませんでした。
フリーCFベースでは、2016.12期、2019.12期は100%以下で安全圏でしたが、2018.12期は100%超となっていたので、注意水準でした。
2020.12期は、フリーCFは大幅に増加して、配当性向は14%まで下がりました。
2021.12期は、当期利益の回復に留意しておきましょう。
ホギメディカル
ホギメディカル(3593)の業種分類は、繊維製品です。
医療用具、医療用消耗品、医療用不織布、滅菌用品を開発・販売しています。その他、手術管理システム「オペラマスター」のマネジメントソリューションも提供しています。
配当利回りは、株価3045円(2022.1.13終値)で、予想通り68円とすると、2.23%です。
配当方針
有価証券報告書に、「四半期配当」を導入している旨が記載されています。
基本方針は、次のように記載されています。
「顧客、株主、社員、企業の共存共栄を図る」を念頭に、株主の皆様に積極的、継続的に利益の還元を行うこと
具体的な配当性向の数値は、記載されていませんでした。
配当実績
配当に関する基本情報は、次の通りです。
- 配当回数:年4回
- 配当権利確定日:3.31、6.30、9.30、12.31
2013.3期~2022.3期(予想)の配当、及び配当成長率は次の通りです。[2022.1.13時点]
決算期 | 配当金 | 配当成長率 |
2013.3 | 50.00 | --- |
2014.3 | 54.00 | 8% |
2015.3 | 56.00 | 4% |
2016.3 | 58.00 | 4% |
2017.3 | 60.00 | 3% |
2018.3 | 62.00 | 3% |
2019.3 | 64.00 | 3% |
2020.3 | 66.00 | 3% |
2021.3 | 68.00 | 3% |
2022.3(予想) | 68.00 | 0% |
配当は、過去8年間連続で、増配されていました。配当成長率も、3%~8%とコンスタントに増加していました。
2022.3期は、前年同じ68円(17円×年4回)が予定されています。
配当性向(当期利益・フリーCFベース)
2016.3期~2022.3期(予想)の配当性向を算出すると、次の通りです。
発行済み株数は、32,682,310株(2022.1.13時点)で算出しています。算出した数値は、若干、公式サイトとが異なります。
決算期 | (百万円) | 配当性向 | ||
当期利益 | フリーCF | 当期利益 | フリーCF | |
2016.3 | 5,910 | -8,860 | 32% | --- |
2017.3 | 5,786 | 6,198 | 34% | 32% |
2018.3 | 5,262 | 6,560 | 39% | 31% |
2019.3 | 6,043 | 9,073 | 35% | 23% |
2020.3 | 5,529 | 1,101 | 39% | 196% |
2021.3 | 4,959 | -96 | 45% | --- |
2022.3(予想) | 4,300 | --- | 52% | --- |
当期利益ベースでは、2016.3期~2021.3期は32%~45%と安定しており、かつ100%以下で安全圏でした。
フリーCFベースでは、2017.3期~2019.3期は23%~32%と低く安全圏でしたが、2020.3期は100%超となっていたので、注意水準でした。
2021.3期はフリーCFがマイナスとなってしまったので、今後、留意が必要でしょう。
コムチュア
コムチュア(3844)の業種分類は、情報・通信です。
企業向けITサービスを提供しています。グループウェア、統合業務基幹システム、webソリューション、ネットワーク運用の4つの事業を行っています。
配当利回りは、株価2931円(2022.1.13終値)で、予想通り33円とすると、1.19%です。
配当方針
株式情報 - 株主還元方針に、「四半期配当」を導入している旨が記載されています。
基本方針は、次のように記載されています。
利益還元につきましては、株式の流動性の向上を図るとともに、引き続き積極的な利益配分を基本方針とし、配当性向45%を目指します。
配当性向は45%です。
配当実績
配当に関する基本情報は、次の通りです。
- 配当回数:年4回
- 配当権利確定日:3.31、6.30、9.30、12.31
2013.3期~2022.3期(予想)の配当、及び配当成長率は次の通りです。[2022.1.13時点]
決算期 | 配当金 | 配当成長率 |
2013.3 | 4.33 | --- |
2014.3 | 7.00 | 62% |
2015.3 | 8.00 | 14% |
2016.3 | 11.00 | 38% |
2017.3 | 12.83 | 17% |
2018.3 | 16.23 | 27% |
2019.3 | 24.00 | 48% |
2020.3 | 29.00 | 21% |
2021.3 | 31.00 | 7% |
2022.3(予想) | 35.00 | 13% |
配当は、過去8年間連続で、増配されていました。配当成長率も、7%~62%と高い成長率を示していました。
2022.3期は、前年より4円増配の35円(8.25円×2回、9.25円×2回)が予定されています。
配当性向(当期利益・フリーCFベース)
2016.3期~2022.3期(予想)の配当性向を算出すると、次の通りです。
発行済み株数は、32,241,600株(2022.1.13時点)で算出しています。算出した数値は、若干、公式サイトとが異なります。
決算期 | (百万円) | 配当性向 | ||
当期利益 | フリーCF | 当期利益 | フリーCF | |
2016.3 | 823 | 677 | 43% | 52% |
2017.3 | 1,061 | 306 | 39% | 135% |
2018.3 | 1,395 | 2,331 | 38% | 22% |
2019.3 | 1,807 | 1,435 | 43% | 54% |
2020.3 | 1,974 | 1,034 | 47% | 90% |
2021.3 | 2,083 | 171 | 48% | 584% |
2022.3(予想) | 2,400 | --- | 47% | --- |
当期利益ベースでは、2016.3期~2021.3期は38%~48%と安定しており、かつ100%以下で安全圏でした。
フリーCFベースでは、2017.3期以外は22%~90%と100%以下で安全圏でしたが、2017.3のみ100%超となっていたので、注意水準でした。
直近、2021.3期はフリーCFが大幅に減少したので、今後留意が必要でしょう。
リソー教育
リソー教育(4714)の業種分類は、サービスです。事業は、首都圏を中心に学習塾を展開しています。
配当利回りは、株価347円(2022.1.13終値)で、予想通り14円とすると、4.03%です。
配当方針
直近の有価証券報告書には、「四半期配当制度」を導入している旨の記載がありました。
基本方針は、次のように記載されています。
連結配当性向を指標として、業績に応じた配当を行うことを基本方針においております。
配当性向は、有価証券報告書では記載がありませんでしたが、2020.2期の株主通信では、「配当性向100%を目途に還元する」と記載されています。
配当実績
配当に関する基本情報は、次の通りです。
- 配当回数:年4回
- 配当権利確定日:2末、5.31、8.31、11.30
2013.2期~2022.2期(予想)の配当、及び配当成長率は次の通りです。[2022.1.13時点]
決算期 | 配当金 | 配当成長率 |
2013.2 | 11.00 | --- |
2014.2 | 6.67 | -39% |
2015.2 | 0.00 | --- |
2016.2 | 3.33 | --- |
2017.2 | 8.33 | 150% |
2018.2 | 9.33 | 12% |
2019.2 | 11.00 | 18% |
2020.2 | 12.00 | 9% |
2021.2 | 9.00 | -25% |
2022.2(予想) | 14.00 | 56% |
配当は、2015.2期は無配当でしたが、それ以外では継続的に支払われていました。配当成長率は、二度減配はあるるものの、9%~150%と高い成長率を示していました。
配当性向(当期利益・フリーCFベース)
2016.2期~2022.2期(予想)の配当性向を算出すると、次の通りです。
発行済み株数は、156,209,829株(2022.1.13時点)で算出しています。算出した数値は、若干、公式サイトとが異なります。
決算期 | (百万円) | 配当性向 | ||
当期利益 | フリーCF | 当期利益 | フリーCF | |
2016.2 | 1,428 | 1,217 | 36% | 43% |
2017.2 | 1,275 | 1,954 | 102% | 67% |
2018.2 | 1,381 | 1,685 | 106% | 86% |
2019.2 | 1,576 | 1,976 | 109% | 87% |
2020.2 | 1,953 | 2,259 | 96% | 83% |
2021.2 | 555 | -691 | 253% | --- |
2022.2(予想) | 2,100 | --- | 104% | --- |
当期利益ベースでは、2016.2期を除き、100%前後で推移していました。これは、配当方針の配当性向100%をきちんと守り、株主還元されているためと思われます。
2021.2期は、配当性向が通常よりも2.5倍増加しているため、やや留意が必要です。
フリーCFベースでは、2016.2期~2020.2期では、43%~87%と100%以下で安全圏でした。
2021.2期は、フリーCFがマイナスのため、算出できませんでした。
業績に連動して、配当を支払うか否かが判断されるため、無配当や減配になる場合もあります。当期利益とフリーCFには留意しておきましょう。
構造計画研究所
構造計画研究所(4748)の業種分類は、情報・通信です。
建設・防災分野での自然現象の解析やシミュレーション、情報通信分野でのソフトウェア開発、製造分野でのソフトウェア販売やカスタマイズ、人間の意思決定支援分野でのコンサルティングなどの提供しています。
配当利回りは、株価2577円(2022.1.13終値)で、予想通り100円とすると、3.88%です。
配当方針
直近の決算資料(2021.11)では、「四半期配当」を導入している旨の記載がありました。
基本方針は、株主還元 | 株主・株式情報に、次のように記載されています。
経営基盤の強化及び将来の事業展開に備えての内部留保を勘案しつつ、継続的かつ安定的に配当を行うことを基本方針とし、配当性向50%、DOE(株主資本配当率)10%程度を目指しております。
配当性向は、50%目標です。
配当実績
配当に関する基本情報は、次の通りです。
- 配当回数:年4回
- 配当権利確定日:3.31、6.30、9.30、12.31
2013.6期~2021.6期(予想)の配当、及び配当成長率は次の通りです。[2022.1.13時点]
決算期 | 配当金 | 配当成長率 |
2013.6 | 20.00 | --- |
2014.6 | 35.00 | 75% |
2015.6 | 40.00 | 14% |
2016.6 | 55.00 | 38% |
2017.6 | 60.00 | 9% |
2018.6 | 80.00 | 33% |
2019.6 | 90.00 | 13% |
2020.6 | 120.00 | 33% |
2021.6(予想) | 100.00 | -17% |
配当は、過去8年間連続で、増配されていました。配当成長率も、9%~75%とコンスタントに増加していました。
2021.6期は、前年より20円減配の100円が予定されています。
配当性向(当期利益・フリーCFベース)
2016.6期~2021.6期(予想)の配当性向を算出すると、次の通りです。
発行済み株数は、5,500,000株(2022.1.13時点)で算出しています。算出した数値は、若干、公式サイトとが異なります。
決算期 | (百万円) | 配当性向 | ||
当期利益 | フリーCF | 当期利益 | フリーCF | |
2016.6 | 671 | -255 | 45% | --- |
2017.6 | 615 | 844 | 54% | 39% |
2018.6 | 860 | 68 | 51% | 647% |
2019.6 | 682 | 180 | 73% | 275% |
2020.6 | 1,204 | 688 | 55% | 96% |
2021.6(予想) | 1,200 | --- | 46% | --- |
当期利益ベースでは、2016.6期~2020.6期は45%~73%と100%以下で安全圏でした。
フリーCFベースでは、2017.6期と2020.6期は39%、96%と100%以下で安全圏でしたが、2018.6期と2019.6期は100%超となっていたので、注意水準でした。
2016.6期はマイナスのため、算出していません。
当期利益ベースの配当性向では、配当停止は考えにくいでしょう。しかしながら、フリーCFには留意しておきましょう。
スミダコーポレーション
スミダコーポレーション(6817)の業種分類は、電気機器です。家電用・車載用コイル関連部品やモジュール製造・販売、受託製造サービスを提供しています。
配当利回りは、株価1153円(2022.1.13終値)で、予想通り28円とすると、2.43%です。
配当方針
Investor Relations - Dividendには、「四半期配当」という文言はないものの、実績として四半期配当です。
基本方針は、次のように記載されています。
連結当期純利益と基準配当性向(25%~30%)から算出した配当額が基準配当額を上回った場合は、当該基準額を期末配当時に基準配当額に追加してお支払いする方針
配当性向は、25%~30%目標です。
配当実績
配当に関する基本情報は、次の通りです。
- 配当回数:年4回
- 配当権利確定日:3.31、6.30、9.30、12.31
2013.12期~2021.12期(予想)の配当、及び配当成長率は次の通りです。[2022.1.13時点]
決算期 | 配当金 | 配当成長率 |
2013.12 | 20.00 | --- |
2014.12 | 20.00 | 0% |
2015.12 | 26.00 | 30% |
2016.12 | 34.00 | 31% |
2017.12 | 45.00 | 32% |
2018.12 | 27.00 | -40% |
2019.12 | 24.00 | -11% |
2020.12 | 9.00 | -63% |
2021.12(予想) | 28.00 | 211% |
配当は、過去7年間一度も無配当はなく、支払われていました。配当成長率は、2017.12期までは増加でしたが、それ以降はやや減少しています。
2020.12期は大幅な減配をしたものの、2021.12期は増配が予想されています。
配当性向(当期利益・フリーCFベース)
2016.12期~2021.12期(予想)の配当性向を算出すると、次の通りです。
発行済み株数は、27,444,317株(2022.1.13時点)で算出しています。算出した数値は、若干、公式サイトとが異なります。
決算期 | (百万円) | 配当性向 | ||
当期利益 | フリーCF | 当期利益 | フリーCF | |
2016.12 | 3,666 | 3,330 | 25% | 28% |
2017.12 | 4,504 | -5,596 | 27% | --- |
2018.12 | 2,420 | -10,481 | 31% | --- |
2019.12 | 1,582 | 599 | 42% | 110% |
2020.12 | 828 | 2,438 | 30% | 10% |
2021.12(予想) | 3,000 | --- | 26% | --- |
当期利益ベースでは、2016.12期~2020.12期は25%~42%と100%以下で安全圏でした。
フリーCFベースでは、2016.12期は100%以下で安全圏でしたが、2019.12期は100%超となっていたので、注意水準でした。
2020.12期は、フリーCFが大幅に増加したため、10%と安全圏に戻っていました。
GMOフィナンシャルホールディングス
GMOフィナンシャルホールディングス(7177)の業種分類は、証券業です。
個人投資家向け金融サービスです。GMOインターネットグループで、傘下にGMOクリック証券やGMOコインがあります。
配当予想が未定のため、配当利回りは算出していません。
配当方針
配当情報 | 株式・格付情報に、「四半期配当」を導入している旨が記載されています。
基本方針は、次のように記載されています。
株主に対する利益還元と内部留保の充実を総合的に勘案し、収益性、成長性、企業体質の強化を考慮しつつ、継続的かつ安定的に配当を行うことを基本方針としており、親会社株主に帰属する当期純利益に対する配当性向60%を目途に、四半期ごとに配当することを目標としています。
配当性向は60%目途と高めです。
配当実績
配当に関する基本情報は、次の通りです。
- 配当回数:年4回
- 配当権利確定日:3.31、6.30、9.30、12.31
2017.12期~2021.12期(予想)の配当、及び配当成長率は次の通りです。[2022.1.13時点]
決算期 | 配当金 | 配当成長率 |
2017.12 | 21.60 | --- |
2018.12 | 32.25 | 49% |
2019.12 | 25.78 | -20% |
2020.12 | 37.42 | 45% |
2021.12(予想) | --- | --- |
配当は、過去4年間一度も無配当はなく、支払われていました。
配当成長率は、2018.12期は+49%と大幅に増加しましたが、2019.12期は-20%と減少しました。2020.12期は+45%と増加しました。
2021.12期は、配当額は未定ですが、1Q19.70円、2Q11.52円、3Q10.10円が支払われています。
配当性向(当期利益・フリーCFベース)
2017.12期~2021.12期(予想)の配当性向を算出すると、次の通りです。
発行済み株数は、1,811,428,430株(2022.1.13時点)で算出しています。算出した数値は、若干、公式サイトとが異なります。
決算期 | (百万円) | 配当性向 | ||
当期利益 | フリーCF | 当期利益 | フリーCF | |
2017.12 | 5,141 | 16,137 | 50% | 16% |
2018.12 | 7,719 | 1,015 | 49% | 375% |
2019.12 | 6,073 | -1,409 | 50% | --- |
2020.12 | 3,718 | -7,678 | 119% | --- |
2021.12(予想) | --- | --- | --- | --- |
当期利益ベースでは、2017.12期~2019.12期は50%前後安定しており、100%以下で安全圏でした。
2020.12期は119%と注意水準となっていました。
フリーCFベースでは、2017.12期は100%以下で安全圏でしたが、2018.12期は100%超となっていたので、注意水準でした。
2019.12期以降はマイナスのため、今後フリーCFには留意しておきましょう。
日本創発グループ
日本創発グループ(7814)の業種分類は、その他製品です。
事業は、かなり特殊でクリエイティブをサポートです。デジタルコンテンツ事業、セールスプロモーション、印刷・製造事業、メーカー・OEM事業と幅広いです。
配当利回りは、株価337円(2022.1.13終値)で、予想通り10.50円とすると、3.12%です。
配当方針
2020.12期の株主通信では、「四半期配当」という文言はないものの、実績として四半期配当です。
基本方針は、明確には記載されていませんでした。
配当実績
配当に関する基本情報は、次の通りです。
- 配当回数:年4回
- 配当権利確定日:3.31、6.30、9.30、12.31
2015.12期~2021.12期(予想)の配当、及び配当成長率は次の通りです。[2022.1.13時点]
決算期 | 配当金 | 配当成長率 |
2015.12 | 6.00 | --- |
2016.12 | 6.00 | 0% |
2017.12 | 6.00 | 0% |
2018.12 | 6.00 | 0% |
2019.12 | 7.50 | 25% |
2020.12 | 10.00 | 33% |
2021.12(予想) | 10.50 | 5% |
配当は、過去5年間一度も無配当はなく、支払われていました。配当成長率は、これまで維持でしたが、2019.12期は+25%、2020.12期は+33%と大幅に増加しました。
2021.12期は、前年より0.5円増配の10.50円(2.5円×2回、2.75円×2回)が予想されています。
配当性向(当期利益・フリーCFベース)
2016.12期~2021.12期(予想)の配当性向を算出すると、次の通りです。
発行済み株数は、55,271,736株(2022.1.13時点)で算出しています。算出した数値は、若干、公式サイトとが異なります。
決算期 | (百万円) | 配当性向 | ||
当期利益 | フリーCF | 当期利益 | フリーCF | |
2016.12 | 528 | 628 | 63% | 53% |
2017.12 | 1,251 | -8,931 | 27% | --- |
2018.12 | -959 | 358 | --- | 93% |
2019.12 | 1,274 | 996 | 33% | 42% |
2020.12 | 17 | -186 | 3251% | --- |
2021.12(予想) | 1,000 | --- | 58% | --- |
当期利益ベースでは、2018.12期以外は27%~63%と100%以下で安全圏でした。
2020.12期は大幅に当期利益が減少したため、配当性向が非常に大きな数値になっています。
フリーCFベースでは、2017.12期以外は42%~93%と100%以下で安全圏でした。
2020.12期はフリーCFがマイナスになっているため、今後留意しておきましょう。
あおぞら銀行
あおぞら銀行(8304)の業種分類は、銀行業です。
銀行業を中心に、金融商品の販売、投資運用・投資助言業務、ベンチャーキャピタル業務、債券管理慣習業務等を営んでいます。
配当利回りは、株価2731円(2022.1.13終値)で、予想通り128円とすると、4.69%です。
配当方針
配当・株主優待制度に、「四半期配当」を導入している旨が記載されています。
基本方針は、次のように記載されています。
株主還元については配当による還元を原則とします。配当性向を原則50%とし、業績に応じた還元を図ってまいります。
配当性向は50%です。
配当実績
配当に関する基本情報は、次の通りです。
- 配当回数:年4回
- 配当権利確定日:3.31、6.30、9.30、12.31
2013.3期~2022.3期(予想)の配当、及び配当成長率は次の通りです。[2022.1.13時点]
決算期 | 配当金 | 配当成長率 |
2013.3 | 139.00 | --- |
2014.3 | 145.00 | 4% |
2015.3 | 149.00 | 3% |
2016.3 | 186.00 | 25% |
2017.3 | 187.00 | 1% |
2018.3 | 184.00 | -2% |
2019.3 | 154.00 | -16% |
2020.3 | 156.00 | 1% |
2021.3 | 124.00 | -21% |
2022.3(予想) | 128.00 | 3% |
配当は、過去8年間一度も無配当はなく、継続的に支払われていました。
2018.3期、2019.3期、2021.3期は減配でしたが、それ以外の配当成長率は、1%~25%でした。
2022.3期は、4円多い128円が予定されています。
配当性向(当期利益・フリーCFベース)
2016.3期~2022.3期(予想)の配当性向を算出すると、次の通りです。
発行済み株数は、118,289,418株(2022.1.13時点)で算出しています。算出した数値は、若干、公式サイトとが異なります。
決算期 | (百万円) | 配当性向 | ||
当期利益 | フリーCF | 当期利益 | フリーCF | |
2016.3 | 43,499 | 174,146 | 51% | 13% |
2017.3 | 43,849 | 4,999 | 50% | 442% |
2018.3 | 43,064 | 16,021 | 51% | 136% |
2019.3 | 36,130 | 91,423 | 50% | 20% |
2020.3 | 28,142 | -164,461 | 66% | --- |
2021.3 | 28,972 | 505,203 | 51% | 3% |
2022.3(予想) | 30,000 | --- | 50% | --- |
当期利益ベースでは、2016.3期~2021.3期は51%~66%と100%以下で安全圏でした。
フリーCFベースでは、2016.3期と2019.3期は13%~20%と100%以下で安全圏でしたが、2017.3期と2018.3期は100%超となっていたので、やや注意水準でした。
2021.3期はフリーCFが大幅に増加しているため、安全圏となりました。
今のところ、当期利益は増加予想のため、配当停止になることは考えにくいでしょう。ただし、フリーCFにも留意しておきましょう。
光通信
光通信(9435)の業種分類は、情報・通信です。
継続的な収入が見込まれるストック事業を中核事業とし、個人および法人のお客様向けに様々な商品・サービスを提供しています。
配当利回りは、株価17010円(2022.1.13終値)で、予想通り482円とすると、2.83%です。
配当方針
株式会社光通信に「四半期配当」を導入している旨は記載されていませんが、実績として四半期配当です。基本方針は、明確には記載されていませんでした。
配当実績
配当に関する基本情報は、次の通りです。
- 配当回数:年4回
- 配当権利確定日:3.31、6.30、9.30、12.31
2013.3期~2022.3期(予想)の配当、及び配当成長率は次の通りです。[2022.1.13時点]
決算期 | 配当金 | 配当成長率 |
2013.3 | 94 | --- |
2014.3 | 140 | 49% |
2015.3 | 160 | 14% |
2016.3 | 186 | 16% |
2017.3 | 240 | 29% |
2018.3 | 300 | 25% |
2019.3 | 351 | 17% |
2020.3 | 402 | 15% |
2021.3 | 456 | 13% |
2022.3(予想) | 482 | 6% |
配当は、過去8年間連続で、増配されています。配当成長率も、13%~49%と非常に高いかったです。
2022.3期も、26円増配され482円(119円×1回、121円×3回)が予定されています。
配当性向(当期利益・フリーCFベース)
2016.3期~2022.3期(予想)の配当性向を算出すると、次の通りです。
発行済み株数は、46,549,642株(2022.1.13時点)で算出しています。算出した数値は、若干、公式サイトとが異なります。
決算期 | (百万円) | 配当性向 | ||
当期利益 | フリーCF | 当期利益 | フリーCF | |
2016.3 | 22,573 | 7,158 | 38% | 121% |
2017.3 | 39,034 | 8,089 | 29% | 138% |
2018.3 | 41,862 | -17,149 | 33% | --- |
2019.3 | 49,547 | -25,739 | 33% | --- |
2020.3 | 51,670 | 25,164 | 36% | 74% |
2021.3 | 54,614 | -38,524 | 39% | --- |
2022.3(予想) | 58,500 | --- | 37% | --- |
当期利益ベースでは、2016.3期~2021.3期は29%~39%と100%以下で安全圏でした。
フリーCFベースでは、2020.3期は100%以下で安全圏でしたが、2016.3期と2017.3期は100%超となっていたので、やや注意水準でした。
2021.3期は、フリーCFがマイナスのため、算出していません。
今のところ、当期利益は増加予想のため、配当停止になることは考えにくいでしょう。ただし、フリーCFにも留意しておきましょう。
GMOインターネット
GMOインターネット(9449)の業種分類は、情報・通信です。
GMOグループの中核企業で、インターネットインフラ事業、インターネット広告・メディア事業、インターネット金融事業、暗号資産事業等があります。
配当予想が未定のため、配当利回りは算出していません。
配当方針
株主還元・配当|株式情報では、「四半期配当」を導入している旨が記載されています。
基本方針は、次のように記載されています。
株主のみなさまに対する利益配分について、連結当期純利益の 33%を目標とし、業績及び財務体質の状況等を総合的に勘案して決定していくことを基本方針としております。
配当性向は33%です。
配当実績
配当に関する基本情報は、次の通りです。
- 配当回数:年4回
- 配当権利確定日:3.31、6.30、9.30、12.31
2013.12期~2021.12期(予想)の配当、及び配当成長率は次の通りです。[2022.1.13時点]
決算期 | 配当金 | 配当成長率 |
2013.12 | 15.00 | --- |
2014.12 | 17.00 | 13% |
2015.12 | 38.00 | 124% |
2016.12 | 21.00 | -45% |
2017.12 | 23.00 | 10% |
2018.12 | 29.50 | 28% |
2019.12 | 24.20 | -18% |
2020.12 | 30.80 | 27% |
2021.12(予想) | --- | --- |
配当は、過去7年間一度も無配当はなく、支払われていました。配当成長率は、二度減配されたものの、その他は10%~124%でした。
2020.12期は、年間では未定ですが、1Qには17.10円が確定しています。
配当性向(当期利益・フリーCFベース)
2016.12期~2021.12期(予想)の配当性向を算出すると、次の通りです。
発行済み株数は、111,893,046株(2022.1.13時点)で算出しています。算出した数値は、若干、公式サイトとが異なります。
決算期 | (百万円) | 配当性向 | ||
当期利益 | フリーCF | 当期利益 | フリーCF | |
2016.12 | 7,234 | -8,086 | 32% | --- |
2017.12 | 8,030 | -7,731 | 32% | --- |
2018.12 | -20,707 | -16,772 | --- | --- |
2019.12 | 8,337 | -14,115 | 32% | --- |
2020.12 | 10,284 | 22,282 | 34% | 15% |
2021.12(予想) | --- | --- | --- | --- |
当期利益ベースでは、2018.12期以外は33%と100%以下で安全圏でした。また、基本方針通りでした。
2018.12期はマイナスのため、算出していません。
フリーCFベースでは、2019.12期までマイナスのため、算出していません。
2020.12期は、フリーCFが大幅に増加しているため、配当性向が15%と安全圏でした。
現状では、配当は継続されていますが、当期利益とフリーCFには留意しておきましょう。
まとめ
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