NISA SCHOOL

独学で資産形成を目指すスクール

2024年版年4回配当金(四半期配当)がもらえる日本株はこの11銘柄

執筆者:NISA SCHOOL 永松 龍一郎Udemy認定講師

※本サイトでは広告を利用しています

年4回配当日本株

こんにちは、配当株投資をしている永松です。日本株の配当は、年1回又は2回が多いですよね。「米国株と同じく、年4回配当がもらえる日本株はないんだろうか」と思っていませんか。

 

日本株でも、数は少ないながらも、年4回配当政策を掲げている銘柄があります。

年4回の配当銘柄であれば、例えば、配当権利確定日が3.31、6.30、9.30、12.31と4回チャンスあります。すなわち1年の途中で株を購入しても、配当が3ヶ月ごとに支払われます。

仮に企業が配当を出さないと決めれば、3ヶ月に1度、その株を売却するという判断ができます。

そのため、年4回配当は、保有し続けるか否かのリスクコントロールがしやすいと感じています。

 

年4回の配当銘柄を投資先に検討したいあなたのため、年4回配当(四半期配当)の日本株の紹介と配当分析を解説します。

それぞれについて、配当利回り、配当方針、配当実績、配当性向(当期利益ベース、フリーキャッシュフロー(CF)ベース)、配当成長率を分析しています。

配当投資の参考になれば、幸いです。

 

ご留意事項

本記事は、投資の学習のための参考となる情報の提供を目的としたもので、特定の個別銘柄の売買を推奨・勧誘するものではありません。

 

 

更新履歴

  • 最新情報に更新しました。[2024.10.27]

 

 

時間のない方のためのまとめ

2024.10.27時点、年4回配当金(四半期配当)がもらえる日本株は、以下11銘柄です。

証券コード 会社名 業種 株価 予想配当利回り
1431 Lib Work 建設業 661 0.97%
2170 リンクアンドモチベーション サービス業 562 2.12%
3593 ホギメディカル 繊維製品 4,495 1.78%
3844 コムチュア 情報・通信 1,809 2.65%
4714 リソー教育 サービス業 271 3.69%
208A 構造計画研究所ホールディングス 情報・通信 4,000 未定
7177 GMOフィナンシャルホールディングス 証券業 629 未定
7814 日本創発グループ その他製品 417 3.12%
8304 あおぞら銀行 銀行業 2,553.5 2.98%
9435 光通信 情報・通信 30,970 2.01%
9449 GMOインターネット 情報・通信 2,553.5 未定

 

それぞれの配当分析は、以降の記事をご覧ください。

 

 

Lib Work

Lib Work,企業イメージ

[出典:Lib Work

 

Lib Work(2170)の業種分類は、建設業です。

インターネットやVR(ヴァーチャルリアリティ)活用した戸建て・住宅・不動産販売を行っています。

配当利回りは、株価661円(2024.10.27終値)で、予想通り6.40円とすると、0.97%です。

 

配当方針

株価情報の「剰余金の配当基準日」を確認すると、「四半期配当」を導入している旨がわかります。

配当権利確定日は、9.30、12.31、3.31、6.30です。

Lib Work,年4回配当

 

基本方針は、特に記載されていませんでした。

具体的な配当性向の目標数値は、記載されていませんでした。

 

配当実績

直近の配当金、配当成長率、成長動向は次の通りです。

決算期 配当金 配当成長率 成長動向
2020.6 4.50 --- ---
2021.6 4.58 2%
2022.6 5.80 27%
2023.6 6.40 10%
2024.6 6.40 0%
2025.6(予想) 6.40 0%

 

直近5年間は、維持又は、2%~27%と増配されていました。

2025.6期は、前年と同じ6.40円が予定されています。

 

配当性向(当期利益・フリーCFベース)

一般に、日本では、配当性向を当期利益ベースで算出します。

しかし、最近学んだこととして、米国株投資ではフリーCFベースで分析されます。私はこれを日本株にも応用しています。

フリーCFとは、営業CF+投資CFで算出される数値で、簡単に言えば、企業が自由に使える現金です。

フリーCFは、新たな設備投資、借入金の返済、内部留保、そして配当に使われます。そのため、配当株投資では重要な分析対象となりえます。

フリーCFが潤沢にあれば、配当の増額にも期待できます。一方、フリーCFが少ないのに配当を維持していたら、「そろそろ減配が近づいているかもしれない」と事前にリスクを察知できます。

詳しくは、書籍『「年100回配当」投資術ー日本人が知らない秘密の収入源』を読むと配当投資のレベルがグッと上がります。

 

直近5年間の当期利益ベース、及びフリーCFベース配当性向を算出すると、次の通りでした。

配当安全性は、各数値が100%以下で「○」、100%超で「×」と表現しています。

決算期 (百万円) (百万円) 配当性向 配当安全性
配当総額 当期利益 フリーCF 当期利益 フリーCF 当期利益 フリーCF
2020.6 95 137 -333 69% --- ×
2021.6 100 336 -465 30% --- ×
2022.6 130 444 -143 29% --- ×
2023.6 147 173 -1,893 85% --- ×
2024.6 147 387 179 38% 82%

 

当期利益ベースでは、直近5年間では安全性が高いと思われました。

一方、フリーCFベースでは、直近の2024.6期のみ安全性が高いと思われました。

 

 

リンクアンドモチベーション

リンクアンドモチベーション,企業イメージ

[出典:リンクアンドモチベーション

 

リンクアンドモチベーション(2170)の業種分類は、サービス業です。

組織開発(コンサルクラウド事業、イベントメディア事業)、個人開発(キャリアスクール事業、学習塾事業)、マッチング(国内外人材紹介・派遣事業)の3本柱です。

配当利回りは、株価562円(2024.10.27終値)で、予想通り11.90円とすると、2.12%です。

 

配当方針

利益還元方針・配当金に、「四半期配当」を導入している旨が記載されています。

配当権利確定日は、3.31、6.30、9.30、12.31です。

基本方針は、次のように記載されています。

当社は、当該期の業績、今後の経営環境、投資計画などを総合的に勘案の上、株主に対するより積極的かつ長期安定的な利益還元を行っていくことを配当の基本方針としております。

内部留保金につきましては、事業の拡大と効率化に向けたM&A、人材、設備への投資に充当し、業容拡大、企業価値向上に努めてまいります。

また、剰余金の配当の回数については、機動的な株主還元ができるよう、中間配当、および期末配当の他、四半期配当を積極的に導入してまいります。

 

具体的な配当性向の目標数値は、記載されていませんでした。

 

配当実績

直近の配当金、配当成長率、成長動向は次の通りです。

決算期 配当金 配当成長率 成長動向
2019.12 7.20 --- ---
2020.12 7.20 0%
2021.12 7.40 3%
2022.12 7.70 4%
2023.12 11.30 47%
2024.12(予想) 11.90 5%

 

直近5年間は、維持又は3%~47%と増配されていました。

2024.6期は、前年より5%増配の11.9円が予定されています。

 

配当性向(当期利益・フリーCFベース)

直近5年間の当期利益ベース、及びフリーCFベース配当性向を算出すると、次の通りでした。

配当安全性は、各数値が100%以下で「○」、100%超で「×」と表現しています。

フリーCFでも算出する意味は、「Lib Work 配当性向」の欄に記載しています。

決算期 (百万円) (百万円) 配当性向 配当安全性
配当総額 当期利益 フリーCF 当期利益 フリーCF 当期利益 フリーCF
2019.12 758 1,086 837 70% 91%
2020.12 755 -996 5,939 --- 13% ×
2021.12 789 918 3,588 86% 22%
2022.12 859 1,941 3,281 44% 26%
2023.12 1,254 2,842 4,628 44% 27%

 

当期利益ベースでは、2020.12期を除き、安全性が高いと思われました。

フリーCFベースでは、直近5年間では安全性が高いと思われました。

 

 

ホギメディカル

ホギメディカル,企業イメージ

[出典:ホギメディカル

 

ホギメディカル(3593)の業種分類は、繊維製品です。

医療用具、医療用消耗品、医療用不織布、滅菌用品を開発・販売しています。その他、手術管理システム「オペラマスター」のマネジメントソリューションも提供しています。

配当利回りは、株価4,495円(2024.10.27終値)で、予想通り80円とすると、1.78%です。

 

配当方針

有価証券報告書に、「四半期配当」を導入している旨が記載されています。

配当権利確定日は、3.31、6.30、9.30、12.31です。

基本方針は、次のように記載されています。

「顧客、株主、社員、企業の共存共栄を図る」を常に念頭に、株主の皆様に積極的、継続的に利益の還元を行うことをであります。

(中略)

取締役会の決議によって、会社法第459条第1項の規定に基づき、四半期末毎に金銭による剰余金の配当を行う旨定款に定めており、剰余金の配当の決定機関を取締役会とし、四半期配当を実施しております。 

 

具体的な配当性向の目標数値は、記載されていませんでした。

 

配当実績

直近の配当金、配当成長率、成長動向は次の通りです。

決算期 配当金 配当成長率 成長動向
2020.3 66 --- ---
2021.3 68 3%
2022.3 68 0%
2023.3 71 4%
2024.3 80 13%
2025.3(予想) 80 0%

 

直近5年間は、維持又は、3%~13%と増配されていました。

2025.3期は、前年と同じ80円が予定されています。

 

配当性向(当期利益・フリーCFベース) 

直近5年間の当期利益ベース、及びフリーCFベース配当性向を算出すると、次の通りです。

配当安全性は、各数値が100%以下で「○」、100%超で「×」と表現しています。

フリーCFでも算出する意味は、「Lib Work 配当性向」の欄に記載しています。

決算期 (百万円) (百万円) 配当性向 配当安全性
配当総額 当期利益 フリーCF 当期利益 フリーCF 当期利益 フリーCF
2020.3 1,999 5,529 1,101 36% 182% ×
2021.3 2,057 4,959 -96 41% --- ×
2022.3 1,895 4,370 4,689 43% 40%
2023.3 1,722 4,316 7,225 40% 24%
2024.3 1,941 2,804 3,855 69% 50%

 

当期利益ベースでは、直近5年間では安全性が高いと思われました。

フリーCFベースでは、直近3年間では安全性が高いと思われました。

 

 

コムチュア

コムチュア,企業イメージ

[出典:コムチュア

 

コムチュア(3844)の業種分類は、情報・通信です。

企業向けITサービスを提供しています。グループウェア、統合業務基幹システム、webソリューション、ネットワーク運用の4つの事業を行っています。

配当利回りは、株価1,809円(2024.10.27終値)で、予想通り48円とすると、2.65%です。

 

配当方針

株式情報 - 株主還元方針に、「四半期配当」を導入している旨が記載されています。

配当権利確定日は、3.31、6.30、9.30、12.31です。

基本方針は、次のように記載されています。

当社は、継続的な健全成長を基調とした企業価値の増大を目指しており、利益配分について、当事業年度の業績の状況をベースに内部留保の充実と配当性向等とのバランスを図りながら、株主の皆様に対して積極的に利益還元を行ってまいりたいと考えております。

また、内部留保について、財務体質の強化とともに事業拡大のための有効投資をしてまいりたいと考えております。

 

具体的な配当性向の目標数値は、記載されていませんでした。

 

配当実績

直近の配当金、配当成長率、成長動向は次の通りです。

決算期 配当金 配当成長率 成長動向
2020.3 29 --- ---
2021.3 31 7%
2022.3 37 19%
2023.3 44 19%
2024.3 46 5%
2025.3(予想) 48 4%

 

直近5年間は、5%~62%とコンスタントに増配されていました。

2025.3期は、前年より4%増配の48円が予定されています。

 

 

配当性向(当期利益・フリーCFベース) 

直近の当期利益ベース、及びフリーCFベース配当性向を算出すると、次の通りです。

配当安全性は、各数値が100%以下で「○」、100%超で「×」と表現しています。

フリーCFでも算出する意味は、「Lib Work 配当性向」の欄に記載しています。

決算期 (百万円) (百万円) 配当性向 配当安全性
配当総額 当期利益 フリーCF 当期利益 フリーCF 当期利益 フリーCF
2020.3 924 1,974 1,034 47% 89%
2021.3 988 2,083 171 47% 578% ×
2022.3 1,179 2,517 4,451 47% 26%
2023.3 1,402 2,695 240 52% 584% ×
2024.3 1,466 3,135 3,873 47% 38%

 

当期利益ベースでは、直近5年間では安全性が高いと思われました。

フリーCFベースでは、直近1年間では安全性が高いと思われました。

 

 

リソー教育

リソー教育,企業イメージ

[出典:リソー教育

 

リソー教育(4714)の業種分類は、サービス業です。事業は、首都圏を中心に学習塾を展開しています。

配当利回りは、株価271円(2024.10.27終値)で、予想通り10円とすると、3.69%です。

 

配当方針

有価証券報告書を見ると、「四半期配当制度」は導入されてはいますが、実質的に年1回の配当になっています。

配当権利確定日は、2末、5.31、8.31、11.30です。

基本方針は、次のように記載されています。

株主の皆様に対する利益還元を経営の重要課題の一つとして捉え、連結配当性向を指標として、業績に応じた配当を行うことを基本方針においております。

(中略)

配当性向50%以上を目途として検討・実施することを基本方針とし、(略)

 

具体的な配当性向の目標数値は、50%以上です。

 

配当実績

直近の配当金、配当成長率、成長動向は次の通りです。

決算期 配当金 配当成長率 成長動向
2020.2 12 --- ---
2021.2 9 -25%
2022.2 16 78%
2023.2 16 0%
2024.2 10 -38%
2025.2(予想) 10 0%

 

直近5年間は、維持、減配、増配と様々でした。

2023.4.21に配当方針が配当性向100%から変更がなされたため、減配されています。

2025.2期は、前年と同じ10円が予定されています。

 

配当性向(当期利益・フリーCFベース) 

直近の当期利益ベース、及びフリーCFベース配当性向を算出すると、次の通りです。

配当安全性は、各数値が100%以下で「○」、100%超で「×」と表現しています。

フリーCFでも算出する意味は、「Lib Work 配当性向」の欄に記載しています。

決算期 (百万円) (百万円) 配当性向 配当安全性
配当総額 当期利益 フリーCF 当期利益 フリーCF 当期利益 フリーCF
2020.2 1,768 1,953 2,259 91% 78%
2021.2 1,404 471 -691 298% --- × ×
2022.2 2,469 2,393 2,596 103% 95% ×
2023.2 2,469 1,487 1,763 166% 140% × ×
2024.2 1,543 1,661 625 93% 247% ×

 

当期利益ベースでは、数値で判断すると安全性は低いと考えられますが、これは、配当方針の配当性向100%以上をきちんと守り、株主還元されていたためでした。

フリーCFベースでは、安全性は低いと思われました。

業績に連動して、配当を支払うか否かが判断されるため、無配当や減配になる場合もあります。当期利益とフリーCFには留意しておきましょう。

 

 

構造計画研究所ホールディングス

構造計画研究所ホールディングス,企業イメージ

[出典:構造計画研究所ホールディングス

 

構造計画研究所ホールディングス(208A)の業種分類は、情報・通信です。

建設・防災分野での自然現象の解析やシミュレーション、情報通信分野でのソフトウェア開発、製造分野でのソフトウェア販売やカスタマイズ、人間の意思決定支援分野でのコンサルティングなどの提供しています。

配当予想が未定のため、配当利回りは算出していません。

 

配当方針

直近の株主通信(2024.6)では、「四半期配当」を導入している旨の記載がありました。

配当権利確定日は、3.31、6.30、9.30、12.31です。

基本方針は、次のように記載されています。

当社は、株主に対する利益還元を重要な経営課題として認識しており、経営基盤の強化及び将来の事業展開に備えての内部留保を勘案しつつ、継続的かつ安定的に配当を行うことを基本方針とし、配当性向50%程度及びDOE8%程度を目指しております。

 

具体的な配当性向の目標数値は、50%程度です。

 

配当実績

直近の配当金、配当成長率、成長動向は次の通りです。

決算期 配当金 配当成長率 成長動向
2020.6 120 --- ---
2021.6 120 0%
2022.6 120 0%
2023.6 140 17%
2024.6 160 14%
2025.6(予想) 未定 --- ---

 

直近5年間は、維持又は14%~17%と増配されていました。

2025.6期は、未定です。

 

配当性向(当期利益・フリーCFベース) 

直近の当期利益ベース、及びフリーCFベース配当性向を算出すると、次の通りです。

配当安全性は、各数値が100%以下で「○」、100%超で「×」と表現しています。

フリーCFでも算出する意味は、「Lib Work 配当性向」の欄に記載しています。

こちらでは、ホールディングス化前の「構造計画研究所」のデータを記載しています。情報がすべて開示され次第、アップデートします。

決算期 (百万円) (百万円) 配当性向 配当安全性
配当総額 当期利益 フリーCF 当期利益 フリーCF 当期利益 フリーCF
2020.6 633 1,204 688 53% 92%
2021.6 654 1,330 786 49% 83%
2022.6 650 1,359 1405 48% 46%
2023.6 760 1,613 932 47% 82%
2024.6 875 1,949 451 45% 194% ×

 

当期利益ベースでは、直近5年間では安全性が高いと思われました。

フリーCFベースでは、2024.6期を除き、安全性が高いと思われました。

 

 

GMOフィナンシャルホールディングス

GMOフィナンシャルホールディングス,企業イメージ

[出典:GMOフィナンシャルホールディングス]

 

GMOフィナンシャルホールディングス(7177)の業種分類は、証券業です。

個人投資家向け金融サービスです。GMOインターネットグループで、傘下にGMOクリック証券やGMOコインがあります。

配当予想が未定のため、配当利回りは算出していません。

 

配当方針

配当情報に、「四半期配当」を導入している旨が記載されています。

配当権利確定日は、3.31、6.30、9.30、12.31です。

基本方針は、次のように記載されています。

当社は、株主に対する利益還元と内部留保の充実を総合的に勘案し、収益性、成長性、企業体質の強化を考慮しつつ、継続的かつ安定的に配当を行うことを基本方針としております。

2024年12月期については、親会社株主に帰属する当期純利益に対する配当性向50%以上を目途に、四半期ごとに配当することを目標としています。

 

具体的な配当性向の目標数値は、50%以上です。

 

配当実績

直近の配当金、配当成長率、成長動向は次の通りです。

決算期 配当金 配当成長率 成長動向
2019.12 25.78 --- ---
2020.12 37.42 45%
2021.12 52.17 39%
2022.12 21.00 -60%
2023.12 32.80 56%
2024.12(予想) 未定 --- ---

 

直近5年間は、減配が1度あるものの、39%~56%と増配されていました。

2024.12期は、未定です。

 

配当性向(当期利益・フリーCFベース)

直近の当期利益ベース、及びフリーCFベース配当性向を算出すると、次の通りです。

配当安全性は、各数値が100%以下で「○」、100%超で「×」と表現しています。

フリーCFでも算出する意味は、「Lib Work 配当性向」の欄に記載しています。

決算期 (百万円) (百万円) 配当性向 配当安全性
配当総額 当期利益 フリーCF 当期利益 フリーCF 当期利益 フリーCF
2019.12 3,037 6,073 -1,409 50% --- ×
2020.12 4,383 7,298 -7,678 60% --- ×
2021.12 5,918 9,858 -51,097 60% --- ×
2022.12 2,387 1,212 -189 197% --- × ×
2023.12 3,845 7,649 -314 50% --- ×

 

当期利益ベースでは、2022.12期を除き、安全性が高いと思われました。配当性向の目標数値である50%以上をすべて満たしていました。

フリーCFベースでは、マイナスであることが多く、今後も留意が必要です。

 

 

日本創発グループ

日本創発グループ,企業イメージ

[出典:日本創発グループ

 

日本創発グループ(7814)の業種分類は、その他製品です。

事業は、かなり特殊でクリエイティブをサポートです。デジタルコンテンツ事業、セールスプロモーション、印刷・製造事業、メーカー・OEM事業と幅広いです。

配当利回りは、株価417円(2024.10.27終値)で、予想通り13.0円とすると、3.12%です。

 

配当方針

2023.12期の株主通信の株式メモでは、「四半期配当」という文言はないものの、配当の基準日が4回設定されており、実績として四半期配当です。

配当権利確定日は、3.31、6.30、9.30、12.31です。

基本方針は、明確には記載されていませんでした。

具体的な配当性向の目標数値は、記載されていませんでした。

 

配当実績

直近の配当金、配当成長率、成長動向は次の通りです。

決算期 配当金 配当成長率 成長動向
2019.12 7.5 --- ---
2020.12 10.0 33%
2021.12 10.5 5%
2022.12 11.0 5%
2023.12 12.0 9%
2024.12(予想) 13.0 8%

 

直近5年間は、5%~33%とコンスタントに増配されていました。

2024.12期は、前年より8%の増配の13.0円が予定されています。

 

配当性向(当期利益・フリーCFベース)

直近の当期利益ベース、及びフリーCFベース配当性向を算出すると、次の通りです。

配当安全性は、各数値が100%以下で「○」、100%超で「×」と表現しています。

フリーCFでも算出する意味は、「Lib Work 配当性向」の欄に記載しています。

決算期 (百万円) (百万円) 配当性向 配当安全性
配当総額 当期利益 フリーCF 当期利益 フリーCF 当期利益 フリーCF
2019.12 358 1,274 996 28% 36%
2020.12 493 17 -186 2900% --- × ×
2021.12 530 951 -3,746 56% --- ×
2022.12 530 2,003 2,035 26% 26%
2023.12 594 2,508 -1,735 24% --- ×

 

当期利益ベースでは、直近3年間は安全性が高いと思われました。

フリーCFベースでは、プラスとマイナスを繰り返しており、今後も留意が必要です。

 

 

あおぞら銀行

あおぞら銀行,企業イメージ

[出典:あおぞら銀行

 

あおぞら銀行(8304)の業種分類は、銀行業です。

銀行業を中心に、金融商品の販売、投資運用・投資助言業務、ベンチャーキャピタル業務、債券管理慣習業務等を営んでいます。

配当利回りは、株価2,553.5円(2024.10.27終値)で、予想通り76円とすると、2.98%です。

 

配当方針

配当・株主優待制度に、「四半期配当」を導入している旨が記載されています。

配当権利確定日は、3.31、6.30、9.30、12.31です。

基本方針は、次のように記載されています。

株主還元については配当による還元を原則とします。配当性向を原則50%とし、業績に応じた還元を図ってまいります。

 

具体的な配当性向の目標数値は、記載されていませんでした。

 

配当実績

直近の配当金、配当成長率、成長動向は次の通りです。

決算期 配当金 配当成長率 成長動向
2020.3 156 --- ---
2021.3 124 -21%
2022.3 149 20%
2023.3 154 3%
2024.3 76 -51%
2025.3(予想) 76 0%

 

直近5年間は、減配と増配を繰り返していました。

ただし、2024.3期は、直近の決算短信(2024.2)で示されたように、第三四半期及び期末において配当が0円の予想に変更となり、前年より68円減配の76円となりました。

2025.3期は、前年と同じ76円が予想されています。

 

配当性向(当期利益・フリーCFベース)

直近の当期利益ベース、及びフリーCFベース配当性向を算出すると、次の通りです。

配当安全性は、各数値が100%以下で「○」、100%超で「×」と表現しています。

フリーCFでも算出する意味は、「Lib Work 配当性向」の欄に記載しています。

決算期 (百万円) (百万円) 配当性向 配当安全性
配当総額 当期利益 フリーCF 当期利益 フリーCF 当期利益 フリーCF
2020.3 18,202 28,142 -164,461 65% --- ×
2021.3 14,470 28,972 505,203 50% 3%
2022.3 17,396 35,004 230,070 50% 8%
2023.3 17,983 8,719 152,557 206% 12% ×
2024.3 8,877 -49,904 301,388 --- 3% ×

 

当期利益ベースでは、直近2年間で、安全性が低いと思われました。

フリーCFベースでは、直近4年間は安全性が高いと思われました。

2024.3期は、直近の決算短信(2024.2)で示されたように、大幅な赤字になりました。

2025.3期は黒字が予想されていますが、今後の配当には注意が必要です。

 

 

光通信

光通信,企業イメージ

[出典:光通信]HPがかなりシンプルです!

 

光通信(9435)の業種分類は、情報・通信です。

継続的な収入が見込まれるストック事業を中核事業とし、個人および法人のお客様向けに様々な商品・サービスを提供しています。

主要子会社一覧を見ると、具体的な事業内容を確認できます。ミネラルウォーターの製造・宅配事業を行う「株式会社プレミアムウォーターホールディングス(証券コード:2588)」や、情報通信サービス、環境エネルギーサービス、小売電力サービスを行う「株式会社エフティグループ(2763)」なども子会社です。

配当利回りは、株価30,970円(2024.10.27終値)で、予想通り612円とすると、2.01%です。

 

配当方針

決算説明資料では、「四半期配当」を導入している旨は記載されていませんが、実績として四半期配当です。

配当権利確定日は、3.31、6.30、9.30、12.31です。

基本方針は、「累進配当を意識」とだけ記載があります。

具体的な配当性向の目標数値は、記載されていませんでした。

 

配当実績

直近の配当金、配当成長率、成長動向は次の通りです。

決算期 配当金 配当成長率 成長動向
2020.3 402 --- ---
2021.3 456 13%
2022.3 491 8%
2023.3 542 10%
2024.3 638 18%
2025.3(予想) 624 -2%

*特別配当50円を含む。

 

直近5年間は、8%~18%とコンスタントに増配されていました。

2025.3期も、前年の特別配当を除けば、4%増配の624円が予定されています。

 

配当性向(当期利益・フリーCFベース)

直近の当期利益ベース、及びフリーCFベース配当性向を算出すると、次の通りです。

配当安全性は、各数値が100%以下で「○」、100%超で「×」と表現しています。

フリーCFでも算出する意味は、「Lib Work 配当性向」の欄に記載しています。

決算期 (百万円) (百万円) 配当性向 配当安全性
配当総額 当期利益 フリーCF 当期利益 フリーCF 当期利益 フリーCF
2020.3 18,445 51,670 25,164 36% 73%
2021.3 20,922 54,614 -38,524 38% --- ×
2022.3 22,245 87,360 -44,962 25% --- ×
2023.3 24,407 91,345 -24,545 27% --- ×
2024.3 28,258 122,225 35,482 23% 80%

 

当期利益ベースでは、直近5年間では安全性が高いと思われました。

フリーCFベースでは、M&A等の事業投資CFが大きいのであまり気にしなくても良いかと思われました。

 

 

GMOインターネット

GMOインターネット,企業イメージ

[出典:GMOインターネット

 

GMOインターネット(9449)の業種分類は、情報・通信です。

GMOグループの中核企業で、インターネットインフラ事業、インターネット広告・メディア事業、インターネット金融事業、暗号資産事業等があります。

配当予想が未定のため、配当利回りは算出していません。

 

配当方針

株主還元・配当では、「四半期配当」を導入している旨が記載されています。

配当権利確定日は、3.31、6.30、9.30、12.31です。

基本方針は、次のように記載されています。

株主のみなさまに対する利益配分について、連結当期純利益の 33%を目標とし、業績及び財務体質の状況等を総合的に勘案して決定していくことを基本方針としております。

 

具体的な配当性向の目標数値は、33%です。

 

配当実績

直近の配当金、配当成長率、成長動向は次の通りです。

決算期 配当金 配当成長率 成長動向
2019.12 24.20 --- ---
2020.12 30.80 27%
2021.12 52.70 71%
2022.12 47.60 -10%
2023.12 44.10 -7%
2024.12(予想) 未定 --- ---

 

直近5年間は、減配や増配を繰り返していました。

2024.12期は未定です。

 

配当性向(当期利益・フリーCFベース)

直近の当期利益ベース、及びフリーCFベース配当性向を算出すると、次の通りです。

配当安全性は、各数値が100%以下で「○」、100%超で「×」と表現しています。

フリーCFでも算出する意味は、「Lib Work 配当性向」の欄に記載しています。

決算期 (百万円) (百万円) 配当性向 配当安全性
配当総額 当期利益 フリーCF 当期利益 フリーCF 当期利益 フリーCF
2019.12 2,751 8,337 -14,115 33% --- ×
2020.12 3,391 10,284 22,282 33% 15%
2021.12 5,785 17,527 -75,548 33% --- ×
2022.12 5,085 13,209 22,813 38% 22%
2023.12 4,689 14,191 -1,449 33% --- ×

 

当期利益ベースでは、直近5年間では、安全性が高いと思われました。

フリーCFベースでは、フリーCFがマイナスであることも多いため留意しておきましょう。

 

 

まとめ

年4回配当がもらえる日本株の紹介と配当分析しました。

年4回配当だから絶対に優良株であるとは限りませんが、一つの候補として検討しても良いでしょう。

また、配当投資をしっかり学びたいなら、書籍『「年100回配当」投資術ー日本人が知らない秘密の収入源』がおすすめです。