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【感想】米国株配当狙いなら「年100回配当投資術」を一読する価値あり

執筆者:NISA SCHOOL 永松 龍一郎Udemy認定講師

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年100回配当投資術,本

こんにちは。「配当狙いで米国株に投資したい」、「配当狙いの基礎知識を学びたい」と考えていませんか。

そんなあなたは、米国株ストラテジストである、マーク・リクテンフェルド氏が出版した「「年100回配当」投資術ー日本人が知らない秘密の収入源」を読むことをおすすめします。

 

タイトル「年100回配当」が印象的で、「ほんとにそんなことある?」と思いますよね。

日本株は年1~2回の配当が一般的です。配当が全くない銘柄も多いです。一方、米国株は年4回の配当が一般的です。

つまり、米国株を1銘柄保有すれば、年4回の配当収入が得られます。25銘柄保有すれば、年4回×25銘柄=年100回配当という訳です。

私も読んだので、あなたの参考になるポイントをまとめます。

 

 

マーク・リクテンフェルド氏とは?

オックスフォードクラブ,マーク・リクテンフェルド

[出典:Oxford club]

 

マーク氏は、米国の金融・投資リサーチ会社「オックスフォードクラブ」、チーフ・インカム・ストラテジストです。簡単に言うと、配当株専門のストラテジストのリーダーです。

オックスフォードクラブでは、月刊誌や投資トレーディングに関するサービスを提供しています。マーク氏は、そのうち、配当株専門誌「オックスフォードインカムレター」を担当しています。

マーク氏の配当投資戦略は、とてもシンプルです。

優良な毎年増配銘柄への投資し、配当再投資し、複利運用する

 

マーク氏は、ただ単に配当利回りが高い銘柄に投資している訳ではありません。毎年増配する、又はその可能性がある銘柄に投資しています。

また、受け取った配当金は、保有している株の買い増しに使われます。米国では、配当金再投資プラン(DRIP)で、配当金を手数料無料で、再投資してくれます。

これにより元本を増やして、複利運用する戦略です。必然的に、長期保有することが前提にあります。

 

オックスフォードインカムレターは、2019年9月から日本語翻訳版も出版されました。 

 

 

本書は、米国株の配当投資を学びたい人に最適!


「年100回配当」投資術ー日本人が知らない秘密の収入源

 

本書は、1章~11章で構成されています。各章でまとめページがあるので、そこからサラッと読み、気になる章から読むと効率が良いです。

 

おすすめの章を4つ紹介します。

まずは、3章「過去のパフォーマンスは未来の業績を保証にはならないが、ものすごく近い」です。

この章では、銘柄選びにおいて、過去の実績を重視すべきか否かについて解説されています。いくつかポイントはありますが、過去の配当実績は確実に重視すべきと述べられていました。

 

次に、4章「企業はなぜ増配するのか」です。

この章では、増配する企業の経営者の考え方が解説されています。なぜ増配できるのか、増配する意図は何かを理解できます。また、「自社株買いと増配どちらが良いのか」についても言及がありました。

よく日本株でも「自社株買いします!」と発表されると、株価が暴騰したりしますよね。ただそこには、ちょっとしたワナがあったりします。

 

じっくり読んでおきたいのが、7章「ポートフォリオを設定するために知っておくこと」です。

この章では、配当株ポートフォリオの作り方が学べます。

まず、第一に次の2つの質問が書かれています。

  1. 投資の期間は?
  2. ポートフォリオの目的は収入、それとも資産形成?

 

投資の期間について、「3年以下の短期投資目的であれば、本書の投資術は不向き」と記載されています。あなたがそうであれば、本書は買う必要はないでしょう。

先に説明したように、マーク氏の投資戦略は、増配銘柄を長期保有が前提となっているからです。

3年以上投資を踏まえ、利回り、配当性向、配当成長率、特別配当に関する見解が記載されています。

 

最後に、8章「10-11-12システム」です。

この章では、マーク氏が推奨する配当銘柄の選び方です。オックスフォードインカムレターのベースにもなっています。

「10-11-12システム」とは、10年間で11%の利回りと年12%の年平均総リターンを生む銘柄に投資することを言います。

いきなり11%の利回りではなく、成長した結果その利回りを目指すということです。また、年12%も複利運用した結果を意味します。

見るべき指標は、利回り、配当性向、配当成長率です。それぞれの指標について、具体的な銘柄を事例に、何%が良いのかが記載されています。

  1. 開始時利回りX%以上
  2. 配当性向Y%以下
  3. 配当成長率Z%以上

 

さらに、「配当株はいつ売れば良いのか」についても解説がありました。気になりますよね。企業にこんな変化あったときには売却を検討すべきと、アドバイスを学ぶことができます。

 

他の章も勉強になる点が多いです。一部米国向けの話も混じっていて、理解しにくいと感じるかもしれません。

その理由はもともと、「 Get Rich with Dividends: A Proven System for Earning Double-Digit Returns (Agora Series) (English Edition) 」という本を翻訳したものだからです。

しかし、重要なエッセンス部分は十分に理解できるので問題ないでしょう。

 

 

日本株の配当銘柄スクリーニングにも活用しよう

「配当狙いで日本株に投資したい」と思っているなら、7章と8章で学んだことは、日本株の配当銘柄の選び方にも応用できます。

マネックス証券には、銘柄スクリーニングツールがあります。これらのツールでは、条件にあった銘柄を抽出してくれます。

開始時利回りと、配当性向は数値を入力できるので、一次スクリーニングし、配当成長率を個別調査していくと良いでしょう。私も優良な配当銘柄候補を探すのに、役立てています。

ただ、やはり日本株は配当投資に適した銘柄が少ないなーといった印象でした。

 

 

まとめ

「年100回配当」投資術ー日本人が知らない秘密の収入源」は、米国株の配当投資の基礎がよく分かる1冊です。米国株を始めたいと思っているなら、一読する価値があります。

 

 

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