ご存知のように、SBIネオモバイル証券(略してネオモバ)は、1株投資、1株IPO、ネオモバFX、eワラントネオW、そしてロボアドバイザーWealthNaviが利用できる証券会社です。
2019年4月にサービスが開始されてから、利用者は急増し、2021.1.15時点で、50万人を突破しました。
ひとかぶIPOは、2019.11.30から始まった新サービスです。
IPOとは新規株式公開のことで、一般的に「株式を上場する」と言えばイメージがつくでしょう。
IPOに参加するには、上場前に株式の抽選に申込み、当選すれば購入することができます。
IPOでは、初値で売却した際の勝率が80%以上、初値が公募価格の10倍以上になることもあり、その魅力から始める人が多いです。
あなたもその一人ではないでしょうか。
そのようなあなたのために、ネオモバ証券1株IPOのメリットとデメリット、抽選の参加条件、過去銘柄の分析と最新の取扱銘柄をまとめています。
ネオモバ証券で1株IPOを始める参考になれば、幸いです。
更新履歴
- 取扱銘柄をアップデートしました。[2022.7.18]
ネオモバ証券1株IPOのメリットとデメリット
1株IPOのメリットは、次の2つです。
- 1株からIPOに申込める
- 抽選時にネオモバの特別優遇枠がある
ネオモバでは1株~99株で申込可能です。
通常、IPOでは100株単位でしか申込できません。
例えば、1株1,000円の場合、通常のIPOでは1,000円×100株=10万円必要なのに対し、ネオモバでは1,000円~申込可能です。そのため、資金が少なくてもIPO抽選に申込みできます。
ネオモバのIPO抽選では、特別優遇枠があります。
具体的には、若年層(20代~30代)の口座保有者、3ヶ月以上の継続口座保有者、ネオモバFX取引口座保有者等です。
特別優遇枠について、詳しくは「SBIネオモバイル証券1株IPOの当選確率を上げる3つの方法」をご覧ください。
同系列の、SBI証券でのIPO抽選では、申込数(=お金持ち)によって抽選される方式のため、非常に当たりづらいです。
そのため、ネオモバでIPO抽選に申込めることは非常にメリットがあります。
1株IPOのデメリットは、次の2つです。
- 売却できるのが初値が成立した翌日
- 取扱銘柄が限定される
まず1つ目は、1株IPOでは初値で売却することはできません。
通常、株式の取引は「単元」という単位で行われます。単元は企業によって異なり、多くの場合が100株です。
その単元未満での株式の取引を「単元未満株」とよび、通常とは少々異なったルールで取引されます。
ネオモバでは、この単元未満株のルールでの取引です。そのため、1株IPOで売却したい場合は、上場日の翌日からです。
例えば、IPOの発行価格(申込価格)が1,000円だとしましょう。初値が2,000円になり、その日の終値も2,000円でした。
- パターン1:翌日後場始値ストップ高で、2,500円で売却
- パターン2:翌日後場始値ストップ安で、1,500円で売却
株式取引値幅には、値幅制限というものがあります。2000円の場合は±500円です。
パターン1で売却できた場合、発行価格+1,500円なので、初値で売却するよりも500円儲かります。
パターン2で売却できた場合、発行価格+500円なので、初値で売却するよりも500円利益は少なくなります。
上記の場合は、初値が発行価格を上回った場合です。逆に発行価格を割れて、翌日にストップ安になって売却すると、損失は多くなる点にご留意ください。
上記は、あくまで短期的に売却する前提の話です。
2つ目のデメリットは、IPOの取扱銘柄は限定されます。
IPOを申込める証券会社は、SBI証券、楽天証券、野村證券、マネックス証券等たくさんあります。
IPOを募集する証券会社は、幹事と呼ばれます。通常、幹事は複数の会社に割り当てられます。株式を多めに割り当てられる証券会社を主幹事と呼びます。
主幹事がSBI証券のIPOの一部枠が、ネオモバで申込できるようにしていると推測しています。
そのため、「あの企業が上場するって聞いたけど、ネオモバで取り扱いがない」ってことも起こりえます。もし希望する企業の取扱がない場合は、他社で申し込みましょう。
1株IPO抽選の参加条件
次の3つの手順が必要です。
- ネオモバ証券を口座開設
- 申込日までに必要金額の入金
- ネオモバ株アプリから申込
ネオモバの口座を持っていない方は準備しましょう。
また、IPO申込時には、募集価格×申込株数の入金が必要です。例えば、1000円で5株申込なら5000円です。
1株IPOはネオモバ株アプリ限定で申込できます。口座開設後、ネオモバ株アプリをダウンロードしましょう。
申込方法は、次の通りです。
1.アプリのメニューからIPO取扱一覧をタップします。
[出典:SBIネオモバイル証券]
2.すると、 次の画面が表示されます。取扱中(予定も含む)のIPO銘柄が表示されます。「申込受付中」の銘柄をタップすると、詳細情報を確認できます。
3.すると、次の画面が表示されます。「購入申込へ」をクリックします。
発行価格が、1株あたりの金額です。
4.すると、次の画面が表示されます。「新規公開株式の契約締結前交付書面」と「目論見書」を確認します。
「以上の内容に同意して次へ」をクリックします。
5.すると、次の画面が表示されます。数量と取引パスワードを入力して、「次へ進む」をクリックすれば完了です。
あとは、当選を祈りましょう。
ちなみに当選すると、次のような画面が表示されます。
ネオモバ証券1株IPOの取扱銘柄
2022年IPO取扱銘柄(予定も含む)
2022.7.18時点、以下の3銘柄の募集がありました。
銘柄(コード) | 市場 | 上場日 | 発行価格 | 初値 | リターン |
マイクロアド(9553) | 東証グロース | 6/29 | 1410 | 1290 | -8.51% |
クリアル(2998) | 東証グロース | 4/28 | 930 | 1600 | 72.04% |
マーキュリーリアルテックイノベーター (5025) | 東証マザーズ | 2/25 | 1270 | 1355 | 6.69% |
CaSy(9215) | 東証マザーズ | 2/22 | 1350 | 2001 | 48.22% |
min. | 930 | 1355 | 6.69% | ||
max. | 1350 | 2001 | 72.04% |
2021年のIPO取扱銘柄
2021.12.31時点、以下の15銘柄の募集がありました。
発行価格に対し、初値はすべての銘柄で-15.04%~284.52%となりました。
銘柄(コード) | 市場 | 上場日 | 発行価格 | 初値 | リターン |
エフ・コード(9211) | 東証マザーズ | 12/24 | 2,020 | 6,000 | 197.03% |
CS-C(9258) | 東証マザーズ | 12/24 | 1,010 | 1,205 | 19.31% |
ハイブリットテクノロジーズ(4260) | 東証マザーズ | 12/23 | 500 | 730 | 46.00% |
ラバブルマーケティング(9254) | 東証マザーズ | 12/21 | 1,260 | 4,845 | 284.52% |
ラストワンマイル(9252) | 東証マザーズ | 11/24 | 1,710 | 2,520 | 47.37% |
プロジェクトカンパニー(9246) | 東証マザーズ | 9/29 | 2,650 | 3,500 | 32.08% |
ROBOT PAYMENT(4374) | 東証マザーズ | 9/28 | 1,860 | 3,725 | 100.27% |
ジェイフロンティア(2934) | 東証マザーズ | 8/27 | 4,190 | 3,560 | -15.04% |
BCC(7376) | 東証マザーズ | 7/6 | 1,300 | 3,350 | 157.69% |
Waqoo(4937) | 東証マザーズ | 6/29 | 1,920 | 2,362 | 23.02% |
HCSホールディングス(4200) | JASDAQ | 6/24 | 1,800 | 2,210 | 22.78% |
セレンディップ・ホールディングス(7318) | 東証マザーズ | 6/24 | 1,130 | 1,656 | 46.55% |
アイ・パートナーズフィナンシャル(7345) | 東証マザーズ | 6/23 | 3,120 | 9,880 | 216.67% |
ベビーカレンダー(7363) | 東証マザーズ | 3/25 | 4,200 | 9,400 | 123.81% |
Sharing Innovations(4178) | 東証マザーズ | 3/24 | 2,850 | 4,650 | 63.16% |
min. | 500 | 730 | -15.04% | ||
max. | 4,200 | 9,880 | 284.52% |
※最新情報は、ひとかぶIPOをご確認ください。
2020年のIPO取扱銘柄
2020年は、以下の11銘柄の募集がありました。
発行価格に対し、初値はすべての銘柄で1.74%~655.22%とプラスリターンとなりました。
銘柄(コード) | 市場 | 上場日 | 発行価格 | 初値 | リターン |
ファンペップ(4881) | 東証マザーズ | 12/25 | 650 | 715 | 10.00% |
交換できるくん(7695) | 東証マザーズ | 12/23 | 2,050 | 4,615 | 125.12% |
Kaizen Platform(4170) | 東証マザーズ | 12/22 | 1,150 | 1,170 | 1.74% |
ウェルスナビ(7342) | 東証マザーズ | 12/22 | 1,150 | 1,725 | 50.00% |
クリーマ(4017) | 東証マザーズ | 11/27 | 3,570 | 4,850 | 35.85% |
MITホールディングス(4016) | JASDAQ | 11/25 | 690 | 3,590 | 420.29% |
タスキ(2987) | 東証マザーズ | 10/2 | 670 | 5,060 | 655.22% |
まぐまぐ(4059) | JASDAQ | 9/24 | 810 | 3,400 | 319.75% |
Branding Engineer(7352) | 東証マザーズ | 7/7 | 490 | 2,920 | 495.92% |
Macbee Planet(7095) | 東証マザーズ | 3/31 | 1,830 | 2,348 | 28.31% |
アディッシュ(7093) | 東証マザーズ | 3/26 | 1,230 | 2,101 | 70.81% |
min. | 490 | 715 | 1.74% | ||
max. | 3,570 | 5,060 | 655.22% |
2019年のIPO取扱銘柄
2019年は、以下の1銘柄の募集がありました。
発行価格に対し、初値はすべての銘柄で92.75%とプラスリターンとなりました。
銘柄(コード) | 市場 | 上場日 | 発行価格 | 初値 | リターン |
BuySell Technologies(7685) | 東証マザーズ | 12/18 | 1,930 | 3,720 | 92.75% |
まとめ
ネオモバ証券での1株IPOでは、他社とは異なり、1株~99株まで1株単位で気軽に申込できます。
1株IPOを希望する方は、口座開設して積極的に狙っていきましょう。
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