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IFAを通じて投資信託を買ってはいけない理由!デメリット大

執筆者:NISA SCHOOL 永松 龍一郎Udemy認定講師

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IFA,留意事項

ご存知のように、IFAとはIndependent Financial Advisorの略で、独立系ファイナンシャルアドバイザーです。

投資信託で資産運用を考えているけど、IFAに相談した方が良いのか、相談するメリットとデメリットは何か、事前に知っておきたいと考えるのは当然です。

 

インターネット上で、IFAのメリットについての記事は多いですが、デメリットについては少ないです。

「デメリットも知っておきたい」というあなたのため、IFAを通じて投資信託を買うデメリットに特化して解説します。

IFAを利用するか否かの参考にしていただければ、幸いです。

 

 

IFAとは?

まず、IFAについて簡単に理解しておきましょう。

IFAとは、金融機関から独立して活動する資産運用コンサルタントです。

特定の金融機関に縛られないため、お客様のニーズを最優先した提案をすることができると言われています。

例えば、私が〇〇証券に所属した営業員だとしましょう。

会社から「今月は、△△のテーマの株価が爆上げだから、これを理由にテーマ型投資信託を推していくぞ!目標売上は〇〇円だ!」と言われています。

「正直、△△のテーマ型投資信託はもう衰退してきて、あまりオススメできないんだよな」と思っていても、会社方針があるので、オススメしなければなりません。

一方、IFAであれば、〇〇証券に所属していないので、会社方針に縛られずにお客様の立場でベストと思われる提案できます。

IFA自身が金融商品を持っているわけではないので、どこかの証券会社と仲介提携をしています。

例えば、楽天証券でIFAをやっていれば、お客様にはIFA口座を楽天証券で開設し取引をしてもらうことになります。

証券会社によって取扱商品は異なり、投資信託の他、国内株式、外国株式、債券の購入のアドバイスもできます。

 

 

IFAを通じて投資信託を買うデメリット

前提条件として、投資信託を「積立投資する」かつ「長期的に運用する」ことを想定しています。デメリットは、次の3点です。

  1. 購入時手数料がかかる場合がある
  2. 別途相談料がかかる場合がある
  3. 取扱商品が限定される場合がある

 

投資信託には、購入時手数料、運用手数料(信託報酬)、信託財産留保額、解約手数料がかかります。

このうち、購入時手数料はゼロが主流です。

つみたてNISAでは、金融庁から「対象商品は購入時手数料がゼロ」という指定がされていることからも、投資信託の購入時手数料はコストです。

IFAでは、購入時手数料が通常ゼロのものでも、別途手数料がかかる商品があるので注意が必要です。 

IFAの基本的なビジネスモデルは、「アドバイスの対価として手数料を取る」です。

アドバイスをもらって、1回だけ購入するなら良いかもしれません。しかし、積立投資をする場合はその度かかってしまうので、大きなコストになります。

 

IFA口座を利用した場合に、購入時手数料がかかるかどうかを調べる方法を、楽天証券とSBI証券を例に紹介します。

楽天証券では、「「IFA 手数料」(金融商品仲介業者(IFA)用投資信託手数料一覧)」にアクセスします。

すると、次の画面が表示されます。同じページの下の方に移動します。

IFA,手数料

[出典:楽天証券]

 

すると、次の画面が表示されます。購入する「ファンド名」を検索すると、販売手数料が表示されるので、こちらから確認しましょう。

IFA,手数料

 

SBI証券では、商品ページから確認できます。例えば、「ひふみプラス」の場合を見てみましょう。

同じ画面の下の方に移動します。

IFA,手数料

[出典:SBI証券]

 すると、「買付手数料」の部分があります。インターネット(左図)とダイレクト/対面/IFA(右図)の欄が切り替えられます。

ひふみプラスの場合、インターネットで購入すればゼロですが、IFAでは2.2%かかります。

IFA,手数料

 

IFAでは、購入時手数料とは別に、相談料がかかる場合があります。

正直、購入時手数料だけでは、ビジネスとして成立しません。

例えば、自分のお客様が10人で、全員を合わせて100万円分購入してくれたとします。手数料が3%とすると、月3万円の収入です。毎月100万円で1年でも36万円の報酬です。

これだけではビジネスとして、続きませんよね。

ちなみに楽天証券の場合、IFAは月額4万円使用料を支払う必要があります[2020.3.8時点]。

月100万円買ってもらっても、収支はマイナスです。そのため、別途相談料をとってビジネスをせざるを得ないことは知っておきましょう。

 

IFAでは、取扱商品が限定される場合があります。

楽天証券やSBI証券の取扱商品は非常に多いです。しかし、IFA経由では買えない商品もあります。

例えば、セゾン投信です。

楽天証券とSBIで買う場合は、イデコ(個人型確定拠出年金)経由でないと買えません。つみたてNISAで買う場合は、セゾン投信直販口座、もしくはtsumiki証券口座が必要です。

もし、あなたが株式タイプの投資信託を希望で、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」と「セゾン資産形成の達人」(アクティブファンド)で悩んでいたとしましょう。

前者を購入してくれれば、IFAの収入になりますが、後者を購入するとIFA収入は得られません。

ビジネスを前提に考えると、「前者をできれば売りたい」と思うでしょう。本来、お客様のベストをアドバイスする役目が、少しズレてしまうことがある点は注意しておきましょう。そんなIFAはいないと思いますが。

 

 

IFAにお願いしても良いと思う人

補足として、個人的にお願いしても良いかなと思う人を考えてみました。

  • 大きいお金で資産運用する人
  • 定期的にアドバイスをもらいたい人

 

50代や60代など、大きいお金で比較的短期的に資産運用したい方は、投資先を慎重に選ぶ必要があります。同時に、投資先の変更タイミングなどのアドバイスも必要です。

この点に関しては、やはり経験豊富なプロからアドバイスを得た方が良いと思います。

 

 

まずは、書籍で勉強してみよう!

月数万円を積立投資するなら、自分で勉強することをオススメします。

つみたてNISAであれば、金融庁が積立投資に適した商品を162本まで絞り込んでくれています。

書籍なら、セゾン投信社長の中野晴啓さんの次の2つがオススメです。

 

中立的な投資である「国際分散投資」に基づき、投資信託の選び方を学べます。セゾン投信の自社商品以外にも、解説されているので信用しています。

 

IFAに相談しようがしまいが、最終的に「投資は自己責任です」と言われます。

そうであれば、まずは自分で勉強して少額から始めてみましょう。その上で、専門家に相談することをおすすめします。