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フォリオ・ロボプロはどのくらいのリターンが得られる?実績をブログで解説

執筆者:NISA SCHOOL 永松 龍一郎(Udemy認定講師

FOLIO

ご存知のように、株式会社FOLIOのROBOPRO(ロボプロ)は、AIによるマーケットデータを活用し、長期に加え、短期パフォーマンス向上も目指したロボアドバイザーです。

2020年1月からサービスが開始されました。

 

フォリオ・ロボプロに投資を検討中なら、「どんな資産に、どんな比率で投資しているのか(ポートフォリオ)」、「どれくらいリターン(損益)が得られるのか」、事前に知っておきたいですよね。

そのようなあなたのために、フォリオ・ロボプロのポートフォリオ推移、損益の推移を実績をもとにブログで解説します。

フォリオ・ロボプロを利用するか否かの参考にしていただけたら、幸いです。

 

 

更新履歴

毎週月曜日にポートフォリオを更新予定です。

  • 現在のポートフォリオ、実績リターンを更新しました。[2023.9.25]

 

 

フォリオ・ロボプロは、どんな資産に投資しているのか?

ロボプロの投資対象は、全世界で、国際分散投資されています。

次の5資産(9種類のETF)に分散投資されています。

  • 株式:米国株、先進国株(日本や欧州)、新興国株
  • 債券:米国債券、新興国債券、ハイイールド債券
  • 不動産:米国リート
  • コモディティ:金
  • 現金

 

株式は、米国、欧州、日本、新興国と全世界に投資されています。

債券は、米国、新興国、ハイイールド債券です。ハイイールド債券とは、高利回りの債券です。その分リスク(価格の変動幅)も高めです。

債券には、日本や欧州が含まれていません。これは、マイナス金利の影響で、持っていてもリターン(利益)が出にくいためと考えられます。

不動産は、米国のみです。日本の不動産もリターンは良いですが、長期的に見ると人口減少なので、不向きと判断されていると考えられます。

コモディティとは、原油やガソリンといったエネルギー、金やプラチナといった貴金属、トウモロコシや大豆などの穀物に投資することを言います。

ロボプロでは、価格変動が安定的な「金」に投資されています。

また、一部を現金で保有しています。

 

ロボプロのAIは、これらの資産を中長期だけでなく、短期マーケット予測も考慮して毎月ポートフォリオがダイナミックに調整されています。

そのため、従来のロボアドバイザーとは異なり、特定の基本ポートフォリオはありません。

 

 

フォリオ・ロボプロのポートフォリオ推移

こちらでは、以下の3つについて解説します。

  1. 過去のポートフォリオ推移(ロボプロ・リリース前)
  2. 現在のポートフォリオ推移(ロボプロ・リリース後)
  3. 最新のポートフォリオの調べ方

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

 

過去のポートフォリオ推移

ロボプロは、2020年1月から正式リリースされました。

ロボプロリリース前(~2019年)のマーケット環境で、ロボプロのAIが、どのようにポートフォリオを変化させ、リターンを得られたかシミュレートしたものがあります。

次のデータは、2014年11月~2019年7月のロボプロのリターン(緑線)と、一般的なロボアドバイザー(白線)と比較したものです。

FOLIO ロボプロ,ポートフォリオ及びリターン推移(2014年~2019年)

[出典:FOLIO]

 

パッと見て、ロボプロのリターンが、一般的なロボアドバイザーを大きく上回っているのがわかります。

CASE 1~3についてピックアップし、どのようにポートフォリオが変化したか解説します。

CASE 1~3のポートフォリオは、以下の通りでした。

資産分類 CASE 1 CASE 2 CASE 3
米国株 25.3% 24.6% 40.0%
先進国株 11.5% 0.0% 2.4%
新興国株 1.2% 0.0% 13.0%
米国債 15.9% 37.1% 14.0%
新興国債 7.5% 7.0% 3.3%
ハイイールド債 5.4% 0.0% 0.0%
不動産 0.9% 31.3% 20.3%
32.2% 0.0% 7.0%

 

CASE 1(2015年12月)では、債券28.8%と金32.2%と守りのポートフォリオでした。

当時、世界の成長をけん引していた、中国経済の減速が懸念された時期でした。2016年1月~2月に株価が下落しましたが、それを事前に回避するポートフォリオが組まれていました。

 

CASE 2(2018年6月)では、株価が動かない状態でした。

そのため、好調であった不動産31.3%と比率が高められ、リターンを上げていました。

 

CASE 3(2019年1月)では、2018年12月の株価の大幅な下落を受けて、株式55.4%と比率が高められていました。株価の回復に合わせ、その恩恵を受ける形になりました。

このように、ロボプロのAIは、状況に合わせポートフォリオをダイナミックに変化させています。

 

現在のポートフォリオ推移

ロボプロリリース後には、ロボプロのAIがどのように最適ポートフォリオを掲示するか、定期的にモニタリングしています。

 

2023年のポートフォリオ推移

2023.9.25時点のポートフォリオは、以下の通りでした。

仮に、あなたが下記の日に購入したとしたら、次のポートフォリオで運用がスタートします。

資産分類 9/18 9/25 最小比率 最大比率
株式 44.44% 44.44% 59.27% 69.38%
債券 25.56% 25.56% 0.62% 25.46%
不動産 0.00% 0.00% 0.00% 0.00%
コモディティ 30.00% 30.00% 30.00% 30.00%

 

推移は、次の通りです。

FOLIO ロボプロ,最新ポートフォリオ

 

2022年のポートフォリオ推移

2022年のポートフォリオ推移は、次の通りでした。

資産分類別の最小比率と最大比率を見ると、ポートフォリオの変化量も大きく、そのダイナミックさが伺えました。

特に、不動産(図のグレー)は0.00%と極端なポートフォリオでした。

資産分類 最小比率 最大比率 変化量(最大)
株式 48.10% 68.44% 20.34%
債券 0.64% 29.98% 29.34%
不動産 0.00% 24.58% 24.58%
コモディティ 4.15% 30.00% 25.85%

FOLIO ロボプロ,最新ポートフォリオ

 

2021年のポートフォリオ推移

2021年のポートフォリオ推移は、次の通りでした。

資産分類別の最小比率と最大比率を見ると、ポートフォリオの変化量も大きく、そのダイナミックさが伺えました。

特に、不動産(図のグレー)は0.00%と極端なポートフォリオでした。

資産分類 最小比率 最大比率 変化量
(最大)
株式 24.55% 69.69% 45.14%
債券 2.21% 47.45% 45.24%
不動産 0.00% 22.23% 22.23%
コモディティ 6.81% 30.00% 23.19%

FOLIO ロボプロ,ポートフォリオ推移(2021年)

 

2020年のポートフォリオ推移

2020年のポートフォリオ推移は、次の通りでした。

資産分類別の最小比率と最大比率を見ると、2021年と同様にポートフォリオの変化量も大きく、そのダイナミックさが伺えました。

特に、コモディティを50%と半分まで上げてリスクヘッジしていたのが、印象的でした。

資産分類 最小比率 最大比率 変化量
(最大)
株式 28.53% 69.65% 41.12%
債券 0.00% 60.70% 60.70%
不動産 0.00% 17.54% 17.54%
コモディティ 1.89% 50.00% 48.11%

FOLIO ロボプロ,ポートフォリオ推移(2020年)

 

最新のポートフォリオの調べ方

ロボプロの良いところの一つに、運用を始める前に、最新のポートフォリオを無料で確認できます。

方法は以下の通りです。

1.ROBOPROにアクセスします。

 

2.すると、次の画面が表示されます。

「次へ」を選択します。

FOLIO ロボプロ,最新ポートフォリオ

 

3.すでに会員登録が済んでいる場合、最新のポートフォリオが表示されます。

FOLIO ロボプロ,最新ポートフォリオ

 

 

フォリオ・ロボプロのリターン実績

ロボプロは、毎月月次レポートが発行されています。

2023.8.31時点のリターン実績は、以下の通りでした。

比較対象として、一般的なロボアドバイザー、及びTOPIXも記載しています。

  1ヶ月 3ヶ月 6ヶ月 ロボプロリリース来*
ロボプロ -0.40% 6.63% 10.53% 57.52%
一般的なロボアドバイザー -0.12% 8.34% 13.23% 44.65%
TOPIX 0.40% 9.45% 16.99% 34.71%

*2020.1.15~

 

ロボプロのリターンは、1ヶ月、ロボプロリリース来において、一般的なロボアドバイザーより高かったです。

下記は、ロボプロリリース来から、2023.7.31までの推移を示したものです。

2020年2月~3月や、2021年12月~2022年1月等の下落時の対応が良かったため、結果的に他社よりもリターンが高かったと思われます。

ロボプロ,リターンチャート

 

 

まとめ

ロボプロは、AIによって中長期だけでなく、短期マーケット予測も考慮して毎月ポートフォリオがダイナミックに調整されます。従来のロボアドバイザーとは異なり、特定の基本ポートフォリオはありません。

そのため、ロボプロは、資産配分比率を自分で選ぶことができません。「株式の割合が〇%が良い」、「自分である程度比率をを選びたい」という人には不向きです。

一方、「長期投資目的でロボアドを使っているけど、短期パフォーマンスも気になる」、「他社のロボアドから乗り換え先を検討している」という人にはピッタリです。

ぜひ、公式ページ「ROBOPRO」より最新情報を確認してみましょう。

 

その他、ロボプロに関するトピックは、「AI搭載ロボアドバイザー フォリオ・ロボプロの資産運用ガイド」でまとめていますので、ご覧ください。

 

 

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