こんにちは。今話題となっている「イマーシブシアター」。それがどんなものなのか、気になっている人は多いはず。
また、ニュース・ゼロでも特集された、京都南座で上演される「サクラヒメ」が気になっていませんか。
そんなあなたのために、イマーシブシアターとはどんなものか、サクラヒメを体験した感想をまとめています。
これからブームが来る「イマーシブシアター」を知っておいて損はないです。体験するか否かの参考になれば幸いです。
サクラヒメの感想は、ネタバレは書いていません。
イマーシブシアターとは?
イマーシブ“Immersive”は、日本語で言うと、「没入感のあるさま、その状態にひたれるさま」です。
イマーシブシアターとは、没入型演劇又は体験型演劇と言われています。簡単に言うと、「見る+その世界に入り込む」です。
ニューヨークで大ブーム
2000年代にロンドンで始まったと言われています。その後、ニューヨークで大ブームとなっています。
シェークスピア『マクベス』を題材とした「Sleep no more」が有名です。ちょっと怖い系です。
ゲストは白い仮面をかぶり、地上6階、地下1階の館内を自由に動き回れます。様々な箇所で同時に物語が進行しており、自分の見るもの、進む道によってストーリーが変化します。
日本上陸!
日本でも、数年前からイマーシブシアターが行われ始めています。人気なのが、ダンスカンパニー「DAZZLE」が手掛ける公演です。
次のような公演があります。
- Touch the Dark(2017)
- Shelter(2019)
例えば、「Touch the Dark」という作品では、廃病院をすべて使っています。こちらもちょっと、怖い系。病院内で繰り広げられるパフォーマンスを体感しながら、物語は進んでいきます。
1公演あたり、ゲストは55名と絞られており、十分に世界観に浸れるような工夫がなされています。
2020年には、これまでとはひと味違う新作「サクラヒメ」が公演されました。
イマーシブシアター「サクラヒメ」は新感覚でした
イマーシブを知ったきっかけは、あるキャンペーン
私もイマーシブシアターを知りませんでした。知ったきっかけは、利用している投資サービス「Funds 」からのキャンペーン案内でした。
口座を持っている(又は期間内に新規申込)と、サクラヒメの無料チケットが4名分までもらえました。
「何だか面白そうだし、京都南座にも行ってみたい」と思い、早速申し込みました。
場所は、京都南座です。京都阪急線、河原町駅から5分くらいのところにあります。普段は、歌舞伎や演劇が中心に公演されています。
物語は、ものすごくわかりやすい!
物語のあらすじは、次の通りです。怖くないです。
意に添わぬ縁談から逃れるため、心中によって成就させた一組の男女の恋。
転生し花魁となったサクラヒメが、前世の記憶を頼りに運命の相手との再会を望んでいた。そこで出会う5人の男性。
術を操る神秘的な陰陽師、圧倒的な剣術の強さを持つ浪人、優しさとユーモアを併せ持ち自由に生きる義賊、一本気で仲間思いの男気に溢れ火事場での活躍をみせる鳶(トンビ)、心優しき町医者です。
一体、誰が運命の相手なのか?それは、その場にいるあなたが決めます。
サクラヒメは、元宝塚歌劇団の宙組娘役の純矢ちとせ さん。
陰陽師は、ミュージカル「テニスの王子様」にも出演した川原一馬さん。浪人は、2015年大ヒット舞台「ミュージカル刀剣乱舞」の主役の荒木健太朗さん。
義賊は、大人気パフォーマーのEXILEの世界さん。鳶は、MAG!C☆PRINCEのリーダーである平野泰新さん。
町医者は、クリエイティブ集団「Beat Buddy Boi」のToyotakaさん。
その他、重要な役割を担う盗賊は、DAZZLEの高田秀文さん。雲上の道者は、ワンピースの主題歌「HANDS UP!」も唄った新里宏太さん。
今回の作品では、DAZZLEのメンバーは主演ではなく、主に演出や脚本を担当しています。
いよいよ、没入します!
座席は、1階~3階があります。観劇料金は、1階7700円、2階5500円、3階3300円でした。
1階エリアは、この物語の一員「都人」として参加します。羽織をまとい、まるで都にいるかのように、世界観に浸れます。
前後左右で、同時で異なる物語が進行し、あなたが見る方向、移動する先によって世界が変わります。
ゲストから演者に話しかけることはできませんが、演者からゲストに指示がある場合がありました。
選ばれた人は、町家で舞妓さんと座敷遊びをしたり、町医者に治療されたり、その世界に参加します。
2階席と3階席は「雲上人」として物語に参加します。(私は、無料招待枠だったので3階席でした。)
1階エリアは、一方向を見ることが中心です。2階と3階では、上からすべての人物の動き、町家の中で起きていること(1階では見えない部分)も見れる楽しみがありました。
演者の方は、1階エリアが中心ですが、2階と3階まで上がってきます。
そして物語の終盤で、雲上人はサクラヒメの運命の相手を、5人から決める重要な役割を担っています。
色のついた投票用紙(陰陽師、浪人、義賊、鳶、町医者)を、雲上の導者の合図に従い、一斉に掲げます。それによって、運命の相手が選ばれます。
そうです、あなたが決めるんです。これの面白いところは、5パターンのエンディングあるということ。誰が選ばれるかは、その時の雲上人次第です。
3階でも、見れるところがたくさんあって、目まぐるしく変化していくので、没入してあっという間の70分間でした。
閉幕後に、数分間の撮影会があり撮り放題でした。流石に、3階からはスマートフォンでは限界がありました。
ファンの方の写真を撮りたい方、世界観に浸りたい方は1階エリアをお勧めします。
座って見たい、全体を俯瞰して見たい、物語の運命に寄与したいという方は、2階・3階席をお勧めします。
まとめ
物語を見るだけでなく、自分が入り込んで体感できるのが、イマーシブシアターです。
これから日本でもブームになりそうです。新たな感覚を楽しみたいという方は、ぜひ観劇してみましょう。