ご存知のように、ideco(イデコ:個人型確定拠出年金)は、自営業、会社員、公務員、主婦(主夫)の方が、節税しながら自分年金を作れる制度です。
ideco口座は、証券会社によって取扱商品が異なるため、あなたが投資したい商品があるかで選ぶのが基本です。
「eMAXIS Slimに投資を検討している」と思っている方は多いでしょう。
そんなあなたのため、 idecoでeMAXIS Slimの取扱があるおすすめの証券会社3選を紹介します。
ideco口座選びの参考になれば、幸いです。
eMAXIS Slimシリーズとは?
簡単にeMAXIS Slimシリーズを説明します。
eMAXIS Slimは、三菱UFJ国際投信が運用するインデックスファンドです。
信託報酬が低い、低コストファンドとして人気があります。全て積立NISA対象商品でもあります。
全13本のファンドがあり、信託報酬は0.0968%/年~0.22%/年(税込)と超低コストです。全13本の純資産も合計2400億円を突破しています。[2020.4.4時点]
また、ファンドのラインナップも豊富です。
株式タイプは、次の8本です。
- 国内株式(TOPIX)
- 国内株式(日経平均)
- 先進国株式
- 米国株式(S&P500)
- 新興国株式
- 全世界株式(除く日本):先進国と新興国に投資
- 全世界株式(オールカントリ―):日本、先進国、新興国に投資
- 全世界株式(3資産均等型):上記3地域に均等に投資
債券は次の2本です。
- 国内債券
- 先進国債券
リート(不動産)は次の2本です。
- 国内リート
- 先進国リート
バランス型は、バランス(8資産均等型)1本です。バランス型は、国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内リート、先進国リートに12.5%ずつ均等に投資されます。
eMAXIS Slimを買うなら、どこの証券会社がおすすめ?
次の3つの証券会社で、eMAXIS Slimに投資できます。証券会社での運用管理維持費がゼロの会社をピックアップしました。
- SBI証券(セレクトプラン)
- マネックス証券
- 松井証券
有名な証券会社である、楽天証券、大和証券、野村証券、りそな銀行、ろうきん、イオン銀行、ゆうちょ銀行では、eMAXIS Slimの取扱がありません。
3社の取扱商品は、次の通りです。[2020.4.4時点]
SBI | マネックス | 松井 | |
国内株式(TOPIX) | 〇 | --- | --- |
国内債券 | 〇 | --- | --- |
新興国株式 | 〇 | 〇 | 〇 |
先進国株式 | 〇 | 〇 | 〇 |
先進国債券 | 〇 | 〇 | 〇 |
全世界株式(除く日本) | 〇 | --- | --- |
全世界株式 (オールカントリ―) |
--- | 〇 | --- |
バランス(8資産均等型) | 〇 | 〇 | 〇 |
米国株式(S&P500) | 〇 | 〇 | --- |
合計 | 8本 | 6本 | 4本 |
SBI証券が最も取扱本数が多く8本です。続いて、マネックス証券が6本、松井証券が4本です。
SBI証券の特徴は、「全世界株式(除く日本)」の取扱があることです。日本は投資対象に含まれていませんが、全世界株式に投資できます。
マネックス証券の特徴は、「全世界株式(オールカントリ―)」の取扱があることです。日本を含む全世界株式に投資できます。
また、SBI証券とマネックス証券では、昨今人気になりつつある「米国株式(S&P500)」にも投資できます。
マネックス証券と松井証券では、取扱数が少ないからと言ってダメな訳ではありません。
例えば、国内株式を対象とした「国内株式(TOPIX)」は、SBI証券でのみ取扱があります。
しかし、マネックス証券と松井証券でも、それと同様の商品かつ信託報酬である、「One DC国内株式インデックスファンド」の取扱があるので、問題ありません。
国内債券も同様です。
以上のことを踏まえ、eMAXIS Slimを買いたい場合、次のようにideco口座を選んでみてはいかがでしょうか。
- 全世界株式(除く日本)を買いたい:SBI証券
- 全世界株式(オールカントリ―)を買いたい:マネックス証券
- 米国株式(S&P500)を買いたい:SBI又はマネックス証券
どこの証券会社にしたら良いか迷う人へのアドバイス
上記の説明を読んでも、「SBI証券か、マネックス証券か迷う」という方もいるでしょう。そんなあなたへのアドバイスです。
ポイントは、その他の取扱商品も確認することです。
ideco口座は、容易に証券会社を変更できません。変更するには、現在の証券会社で保有中の投資信託を売却し、新たな証券会社に資産移管し、再度購入する手間がかかります。また、費用もかかります。
そのため、始める前にあなたが今投資したい商品の取扱があるかだけでなく、これから投資したい商品があるかも確認しましょう。
2社の全体の取扱本数は、次の通りです。
- SBI証券(セレクトプラン):36本
- マネックス証券:26本
マネックス証券よりも、SBI証券の方がやや多いです。
私が選ぶとしたらSBI証券(セレクトプラン)です。
商品ラインナップが充実しているからです。例えば、国際分散投資で有名な「セゾン投信」の取扱があります。
また、全世界株式タイプで日本を含む、「SBI・全世界株式インデックスファンド(愛称:雪だるま)」があります。このファンドも、信託報酬が0.11%と低コストです。
SBI証券では、「eMAXIS Slim全世界株式(日本を除く)」があります。
日本を含めて投資したい場合は「雪だるま」に、日本を含めたくない場合は「eMAXIS Slim」と切り替えができます。
SBI証券とマネックス証券では、アクティブファンドの取扱商品に違いがあるので、ぜひ一度資料請求や公式サイトを確認しましょう。
まとめ
idecoでeMAXIS Slimを買うなら、どこの証券会社がおすすめかを解説しました。まずは資料請求して、比較検討してみましょう。
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