ご存知のように、トモタク(TOMOTAQU)は少額から不動産のプロが選定した物件に投資できるサービスです。
2020年9月からスタートしたサービスです。
トモタクを含め、不動産クラウドファンディングのデメリットは、元本割れリスクがあることです。
「トモタクを検討中だけど、元本割れがコワいから躊躇している」という方もいるのでは。
元本保証ではない投資において、どんなサービスでも元本割れリスクは生じます。
大切なのは、どういう場合に元本割れする恐れがあるのか、を知ることです。
本記事では、トモタクのファンドが元本割れするケースを丁寧に解説します。
トモタクに対する不安を少しでも和らげていただけたら、幸いです。
更新履歴
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トモタクのメリットである、優先劣後出資方式とは?
トモタクは、元本割れリスクの低減のため、優先劣後出資方式を採用しています。
[出典:トモタク]
簡単に言うと、ファンド出資時に、あなた(優先出資者)と運営会社等(劣後出資者)の両者からお金を集め、収益分配や元本償還に優先順位をつける仕組みです。
劣後出資者が売却損を先に負担することになるので、仮に物件の売却価格が想定価格を下回っても、優先出資は元本割れしにくいことになります。
つまり、劣後出資割合が高い方が元本割れしにくくなります。
優先劣後出資の割合は、各ファンドで異なります。
トモタクの過去ファンドでは、劣後出資割合は10%で、中央値は10%でした。
ファンド名 | 優先出資割合 | 劣後出資割合 |
トモタクCF65号(RERESO 鎌倉I) | 90% | 10% |
トモタクCF64号(RERESO 元箱根I) | 90% | 10% |
トモタクCF63号(淡路島プロジェクトⅣ) | 90% | 10% |
トモタクCF62号(さいたま市) | 90% | 10% |
トモタクCF61号(元箱根プロジェクトⅡ) | 90% | 10% |
トモタクCF60号(元箱根プロジェクトⅠ) | 90% | 10% |
トモタクCF59号(東浦和) | 90% | 10% |
トモタクCF58号(八戸Ⅱ) | 90% | 10% |
トモタクCF57号(井草) | 90% | 10% |
トモタクCF56号(長岡Ⅲ) | 90% | 10% |
トモタクCF55号(小山Ⅲ) | 90% | 10% |
トモタクCF54号(秋田Ⅱ) | 90% | 10% |
トモタクCF53号(淡路島プロジェクトⅢ) | 90% | 10% |
トモタクCF52号(さいたま市) | 90% | 10% |
トモタクCF51号(水戸Ⅴ) | 90% | 10% |
トモタクCF50号(大宮) | 90% | 10% |
トモタクCF49号(岐阜Ⅱ) | 90% | 10% |
トモタクCF48号(小金井) | 90% | 10% |
トモタクCF47号(室蘭Ⅱ) | 90% | 10% |
トモタクCF46号(水戸Ⅳ) | 90% | 10% |
トモタクCF45号(水戸Ⅲ) | 90% | 10% |
トモタクCF44号(函館Ⅱ) | 90% | 10% |
トモタクCF43号(北浦和Ⅱ) | 90% | 10% |
トモタクCF42号(小山Ⅱ) | 90% | 10% |
トモタクCF41号(淡路島プロジェクトⅡ) | 90% | 10% |
トモタクCF40号(桜新町) | 90% | 10% |
トモタクCF39号(梅島Ⅱ) | 90% | 10% |
トモタクCF38号(長岡Ⅱ) | 90% | 10% |
トモタクCF37号(東新宿プロジェクトⅠ) | 90% | 10% |
トモタクCF36号(本厚木Ⅱ) | 90% | 10% |
トモタクCF35号(函館) | 90% | 10% |
トモタクCF34号(ひたちなか) | 90% | 10% |
トモタクCF33号(上尾) | 90% | 10% |
トモタクCF32号(八戸) | 90% | 10% |
トモタクCF31号(長岡) | 90% | 10% |
トモタクCF30号(秋田) | 90% | 10% |
トモタクCF29号(淡路島プロジェクトⅠ) | 90% | 10% |
トモタクCF28号(水戸Ⅱ) | 90% | 10% |
トモタクCF27号(浅草) | 90% | 10% |
トモタクCF26号(室蘭) | 90% | 10% |
トモタクCF25号(湯島・方南町・桜台) | 90% | 10% |
トモタクCF24号(ときわ台) | 90% | 10% |
トモタクCF23号(一宮町) | 90% | 10% |
トモタクCF22号(北浦和) | 90% | 10% |
トモタクCF21号(玉川上水) | 90% | 10% |
トモタクCF20号(本厚木) | 90% | 10% |
トモタクCF19号(新宿二丁目) | 90% | 10% |
トモタクCF18号(天王台) | 90% | 10% |
トモタクCF17号(築地7丁目プロジェクトⅡ) | 90% | 10% |
トモタクCF16号(西大井プロジェクトⅠ) | 90% | 10% |
最小値 | 90% | 10% |
最大値 | 90% | 10% |
中央値 | 90% | 10% |
平均値 | 90% | 10% |
優先劣後出資割合は、以下の方法で、確認できます。
1.トモタクにアクセスし、「ファンド一覧」から確認したいファンドのページを選択します。
2.該当ファンドページの「募集概要」の欄に、劣後出資金額の記載があります。
劣後出資割合は、劣後出資金額/出資総額×100%=2,200/22,000×100%=10%と算出できます。
トモタクが元本割れするケース
どういう場合に元本割れするのか、ケースを見ていきましょう。
結論から言うと、物件が想定以上に安く売却された時、元本割れします。
「トモタクCF65号(RERESO 鎌倉I)」を例に、元本償還シミュレーションを作成しました。
- 出資総額:22,000万円
- 募集金額(優先出資額):19,800万円
- 想定運用期間:15ヶ月
- 想定利回り:7.0%
- 優先・劣後出資割合:90%・10%
例①~③のケースで見ていきましょう。
例①は、運用終了時点で「物件を23,000万円で売却」した場合です。
この場合、出資総額の22,000万円を超えています。
あなたと運営会社側の出資分は、元本割れしません。売却で得られた利益は、出資者の利益になります。
例②は、運用終了時点で「物件を21,000万円で売却」した場合です。
この場合、出資総額の22,000万円を下回っています。損失が1,000万円です。
ここで、優先劣後出資方式のメリットが作用します。
損失は、劣後出資額(運営会社等から拠出されているもの)から先に負担されます。そのため、あなたの出資分は元本割れしません。
例③は、運用終了時点で「物件19,700万円で売却」した場合です。
この場合、出資総額の22,000万円を下回っています。損失が2,300万円です。
ここでも、優先劣後出資方式が作用するため、損失は劣後出資額(運営会社等から拠出されているもの)から先に負担されます。
しかし、例②と違い、損失が劣後出資額の2,200万円を上回っています。
2,200万円-2,300万円=-100万円分は、あなたの出資分にも影響があります。この場合に元本割れします。
計算上は、-100万円/19,800万円×100%=-0.51%になると推測できます。例えば、1万円投資していれば、9,949円戻ってくる計算です。
簡単にまとめると、劣後出資分(運営会社等から拠出されているもの)を超える損失が出ると、あなたの出資分は元本割れします。
トモタクでは、元本割れしないように市場状況によって、早期売却・早期償還という戦略が取られる場合もあります。
その場合は、元本割れしくにくいですが、運用期間が想定より短くなるので、得られる配当金の総額が少なくなります。
まとめ
トモタクでは、劣後出資分(運営会社等から拠出されているもの)を超える損失が出ると、あなたの出資分は元本割れします。
あなたの元本割れリスクを低減させるため、優先劣後出資方式が採用され、場合によっては早期売却・早期償還がされています。
これらのことを踏まえ、あなたが許容できるリスクか判断しましょう。
それぞれ、リスクとリターンが異なりますので、詳しくは、公式ページをご覧ください。
その他、トモタクに関するトピックは、「これ1本でわかる!トモタク(TOMOTAQU)の資産運用ガイド」でまとめていますので、ご覧ください。
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