ご存知のように、リベスト(Re:Vest)は、少額からプロが選定した不動産に投資できるサービスです。
2023年10月にリベストのサービスが開始されました。
リベストを含め、不動産クラウドファンディングのデメリットは、元本割れリスクがあることです。
「リベストを検討中だけど、元本割れがコワいから躊躇している」という方もいるのでは。
元本保証ではない投資において、どんなサービスでも元本割れリスクは生じます。
大切なのは、どういう場合に元本割れする恐れがあるのか、を知ることです。
本記事では、リベストのファンドが元本割れするケースを丁寧に解説します。
リベストに対する不安を少しでも和らげていただけたら、幸いです。
更新履歴
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元本割れリスクに関わる優先劣後出資方式とは?
リベストは、元本割れリスクの低減のため、優先劣後出資方式を採用しています。
[出典:リベスト]
簡単に言うと、ファンド出資時に、あなた(優先出資者)と運営会社等(劣後出資者)の両者からお金を集め、収益分配や元本償還に優先順位をつける仕組みです。
劣後出資者が売却損を先に負担することになるので、仮に物件の売却価格が想定価格を下回っても、優先出資は元本割れしにくいことになります。
つまり、劣後出資割合が高い方が元本割れしにくくなります。
優先劣後出資の割合は、各ファンドで異なります。
リベストの過去ファンドでは、劣後出資割合は10%で、中央値は10%でした。
ファンド名 | 優先出資割合 | 劣後出資割合 |
都心区分マンション型 第3号ファンド | 90.0% | 10.0% |
都心区分マンション型 第2号ファンド | 90.0% | 10.0% |
都心区分マンション型 第1号ファンド | 90.0% | 10.0% |
最小値 | 90.0% | 10.0% |
最大値 | 90.0% | 10.0% |
中央値 | 90.0% | 10.0% |
平均値 | 90.0% | 10.0% |
優先劣後出資割合は、以下の方法で、確認できます。
1.リベストにアクセスし、該当ファンドのページを選択します。
2.「プロジェクト概要」のプロジェクト詳細の優先劣後比率から確認できます。
リベストが元本割れするケース
どういう場合に元本割れするのか、ケースを見ていきましょう。
結論から言うと、物件が想定以上に安く売却された時、元本割れします。
「都心区分マンション型 第1号ファンド」を例に、元本償還シミュレーションを作成しました。
- 出資総額:3,200万円
- 募集金額(優先出資額):2,880万円
- 想定運用期間:12ヶ月
- 想定利回り:6.0%
- 優先・劣後出資割合:90%・10%
例①~③のケースで見ていきましょう。
例①は、運用終了時点で「物件を3,600万円で売却」した場合です。
この場合、出資総額の3,200万円を超えています。
あなたと運営会社側の出資分は、元本割れしません。売却で得られた利益は、出資者のになります。
例②は、運用終了時点で「物件を2,900万円で売却」した場合です。
この場合、出資総額の3,200万円を下回っています。損失が300万円です。
ここで、優先劣後出資方式のメリットが作用します。
損失は、劣後出資額(運営会社側)から補填されます。そのため、あなたの出資分は元本割れしません。
例③は、運用終了時点で「物件を2,800万円で売却」した場合です。
この場合、出資総額の3,200万円を下回っています。損失が400万円です。
ここでも、優先劣後出資方式が作用するため、損失は劣後出資額(運営会社側)から補填されます。
しかし、例②と違い、損失が劣後出資額の320万円を上回っています。
320万円-400万円=-80万円分は、あなたの出資分にも影響があります。この場合に元本割れします。
計算上は、-20万円/2,880万円×100%=-0.69%になると推測できます。例えば、1万円投資していれば、9,930円戻ってくる計算です。
簡単にまとめると、劣後出資分(運営会社側)を超える損失が出ると、あなたの出資分は元本割れします。
リベストでは、元本割れしないように市場状況によって、早期売却・早期償還という戦略が取られる場合もあります。
その場合は、元本割れしくにくいですが、運用期間が想定より短くなるので、配当金が少なくなります。
まとめ
リベストでは、劣後出資分(運営会社側)を超える損失が出ると、あなたの出資分は元本割れします。
あなたの元本割れリスクを低減させるため、優先劣後出資方式が採用され、場合によっては早期売却・早期償還がされています。
これらのことを踏まえ、あなたが許容できるリスクか判断しましょう。
それぞれ、リスクとリターンが異なりますので、詳しくは、公式ページをご覧ください。
その他、リベストに関するトピックは、「これ1本でわかる!リベストの資産運用ガイド」でまとめていますので、ご覧ください。
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