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不動産クラファン ティーズファンディングの元本割れリスクを解説

執筆者:NISA SCHOOL 永松 龍一郎(Udemy認定講師

ティーズファンディング,元本割れリスク

ご存知のように、ティーズファンディング(T's Funding)は、少額からプロが選定した不動産に投資できるサービスです。

2022年6月にティーズファンディングのサービスが開始されました。

 

ティーズファンディングを含め、不動産クラウドファンディングのデメリットは、元本割れリスクがあることです。

「ティーズファンディングを検討中だけど、元本割れリスクがあるから躊躇している」という方もいるのでは。

元本保証ではない投資において、どんなサービスでも元本割れリスクは生じます。

大切なのは、どういう場合に元本割れする恐れがあるのか、を知ることです。

 

今回は、ティーズファンディングのファンドが元本割れするケースを丁寧に解説します。

ティーズファンディングを利用するか否かの参考にしていただけたら、幸いです。

 

 

ティーズファンディングのメリットである、優先劣後出資方式とは?

ティーズファンディングは、元本割れリスクの低減のため、優先劣後出資方式を採用しています。

簡単に言うと、ファンド出資時に、あなた(優先出資者)と運営会社等(劣後出資者)の両者からお金を集め、収益分配や元本償還に優先順位をつける仕組みです。

劣後出資者が売却損を先に負担することになるので、仮に物件の売却価格が想定価格を下回っても、優先出資は元本割れしにくいことになります。

 

優先劣後出資の割合は、各ファンドで異なります。

1.ティーズファンディングにアクセスします。

 

2.該当ファンドページの、「分配シミュレーション」を開くと劣後出資割合を確認できます。

ティーズファンディング,T's Funding,劣後出資割合の調べ方

[出典:ティーズファンディング]

 

 

ティーズファンディングが元本割れするケース

どういう場合に元本割れするのか、ケースを見ていきましょう。

結論から言うと、物件が想定以上に安く売却された時、元本割れします。

 

「T's Funding T-8号ファンド」を例に、元本償還シミュレーションを作成しました。

  • 出資総額:4500万円
  • 募集金額(優先出資額):4050万円
  • 想定運用期間:5ヶ月
  • 想定利回り:7.4%
  • 優先・劣後出資割合:90%・10%

 

例①~③のケースで見ていきましょう。

ティーズファンディング,T's Funding,元本割れシミュレーション

 

例①は、運用終了時点で「物件を5000万円で売却」した場合です。

この場合、出資総額の4500万円を超えています。

あなたと運営会社側の出資分は、元本割れしません。売却で得られた利益は、運営会社側の収益になります。

 

例②は、運用終了時点で「物件を4200万円で売却」した場合です。

この場合、出資総額の4500万円を下回っています。損失が300万円です。

ここで、優先劣後出資方式のメリットが作用します。

損失は、劣後出資額(運営会社側)から補填されます。そのため、あなたの出資分は元本割れしません。

 

例③は、運用終了時点で「物件4000万円で売却」した場合です。

この場合、出資総額の4500万円を下回っています。損失が500万円です。

ここでも、優先劣後出資方式が作用するため、損失は劣後出資額(運営会社側)から補填されます。

しかし、例②と違い、損失が劣後出資額の450万円を上回っています。

450万円-500万円=-50万円分は、あなたの出資分にも影響があります。この場合に元本割れします。

計算上は、-50万円/4050万円×100%=-1.23%になると推測できます。例えば、1万円投資していれば、9877円戻ってくる計算です。

 

簡単にまとめると、劣後出資分(運営会社側)を超える損失が出ると、あなたの出資分は元本割れします。

ティーズファンディングでは、元本割れしないように市場状況によって、早期売却・早期償還という戦略が取られる場合もあります。

その場合は、元本割れしくにくいですが、運用期間が想定より短くなるので、配当金が少なくなります。

 

 

まとめ

ティーズファンディングでは、劣後出資分(運営会社側)を超える損失が出ると、あなたの出資分は元本割れします。

あなたの元本割れリスクを低減させるため、優先劣後出資方式が採用され、場合によっては早期売却・早期償還がされています。

これらのことを踏まえ、あなたが許容できるリスクか判断しましょう。

それぞれ、リスクとリターンが異なりますので、詳しくは、公式ページをご覧ください。

 

その他、ティーズファンディングに関するトピックは、「これ1本でわかる!ティーズファンディングの資産運用ガイド」でまとめていますので、ご覧ください。

 

 

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ご留意事項

本内容は公式サイト(ティーズファンディング)から抜粋した情報をもとに執筆者個人の感想を加えたものです。正確な情報は、事業者の公式サイトにてご確認ください。なお、本記事は情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する意思決定は、事業者の公式サイトにて個別商品・リスク等の内容をご確認いただき、ご自身の判断にてお願いいたします。