ご存知のように、アクティブ元年・日本株ファンドは、中小型株を中心に厳選投資する注目のアクティブファンドです。2019.2.5に新規設定されました。
運用会社は、三井住友DSアセットマネジメントで、ここでしか購入できません。
アクティブ元年・日本株ファンドの購入を検討しているなら、「他社のアクティブファンドと比較してどうなんだろう」と思いますよね。
そんなあなたのために、アクティブ元年・日本株ファンドと代表的な日本株アクティブファンドの比較を解説します。
認知度の高い、ひふみプラスとコモンズ30ファンドと比較します。
基本情報の比較
アクティブ元年・日本株ファンド(以下、アクティブ元年)、ひふみプラス(以下、ひふみ)、コモンズ30ファンド(以下、コモンズ)の基本情報を比較しましょう。
各ファンドで投資方針は、大きく異なります。[目論見書より抜粋]
ベンチマークはありません。
アクティブ元年
徹底したボトムアップ・リサーチに基づき、企業規模にとらわれることなく企業価値の向上や市場評価の見直しが期待される銘柄を選別します。
ひふみ
市場価値が割安と考えられる銘柄を選別して長期的に投資します。
実質的に信託財産の総額の50%までを株式以外への資産で保有できる仕組みで、株式の上昇が予測される局面では株式の組入比率を高め、一方で下落が予想される局面では株式を売却、組入比率を低めることにより、資産を守りながらふやす運用を行います。
コモンズ
世界の成長を取り込める30銘柄程度の企業に集中投資を行い、長期投資を目指します。このファンドの長期投資の目線は一世代を象徴する「30年」です。
モーニングスター社のファンド分類は、次の通りとなっています。[2020.4.30時点]
- アクティブ元年:国内中型ブレンド
- ひふみ:国内中型グロース
- コモンズ:国内大型グロース
組入銘柄には、大きく差があります。[2020.3.31時点]
- アクティブ元年:81銘柄
- ひふみ:240銘柄
- コモンズ:30銘柄
組入銘柄の分類をざっくり言うと、アクティブ元年は中小型株中心、ひふみは大型株~小型株+海外株、コモンズは大型株中心です。
信託報酬、信託財産留保額、純資産総額は、次の通りです。[2020.4.28時点]
アクティ ブ元年 |
ひふみ | コモンズ | |
信託報酬 | 1.078% | 1.078% | 1.078% |
信託財産 留保額 |
0.15% | --- | --- |
純資産 総額(億円) |
4.07 | 4930.08 | 171.57 |
設定日 | 2019.2.15 | 2012.5.28 | 2009.1.19 |
信託報酬は、3社とも同じです。
信託財産留保額とは、解約時にかかる費用です。アクティブ元年のみ、解約額の0.15%かかります。
純資産総額は、アクティブ元年<コモンズ<ひふみの順に大きくなります。アクティブ元年はできて間もないため、他の2社より小規模です。
アクティブ元年・日本株ファンドのリターンは、他社を大きく上回る
アクティブ元年の設定日2019.2.5を基点として、3社を比較します。
参考指標として、TOPIXインデックスファンド(eMAXIS Slim 国内株式)も記載しています。
基準価額の推移は、次の通りでした。[2020.4.28時点]
基準価額の最低値、最高値、直近値(4.28)は、次の通りです。
アクティブ元年 | ひふみ | コモンズ | TOPIX | |
最低値 | 8706 | 30890 | 21502 | 8496 |
最高値 | 13263 | 41653 | 30031 | 11986 |
直近値 | 11367 | 36983 | 25621 | 10082 |
基準価額の推移だと、各ファンドを比較しにくいため、2019.2.5を100%として、 各ファンドの変動を数値化しました。
最低値、最高値、直近値(4.28)は、次の通りです。
アクティブ元年 | ひふみ | コモンズ | TOPIX | |
最低値 | 87.1% | 84.9% | 81.0% | 80.0% |
最高値 | 132.7% | 114.4% | 113.1% | 112.9% |
直近値 | 113.8% | 101.6% | 96.5% | 94.9% |
各ファンドで、2月中旬に最高値となりました。
TOPIXが112.9%に上昇したのに対し、アクティブ元年は132.7%、ひふみは114.4%、コモンズは113.1%でした。
相対的なパフォーマンスの良さは、コモンズ(+0.2%)<ひふみ(+1.5%)<アクティブ元年(+19.8%)の順でした。
2月中旬以降、コロナショックの影響で、3月中旬に大幅下落し最低値になりました。
TOPIXが80.0%まで下落したのに対し、アクティブ元年は87.1%、ひふみは84.9%、コモンズは81.0%に留まっていました。
相対的なパフォーマンスの良さは、コモンズ(+1.0%)<ひふみ(+4.9%)<アクティブ元年(+7.1%)の順でした。
直近4月には回復傾向にあります。
TOPIXが94.9%まで戻したのに対し、アクティブ元年は113.8%、ひふみは101.6%、コモンズは96.5%に留まっていました。
相対的なパフォーマンスの良さは、コモンズ(+1.6%)<ひふみ(+6.7%)<アクティブ元年(+18.9%)の順でした。
1年4ヶ月のデータではありますが、上昇期、下落期、回復期すべてにおいて、アクティブ元年が最もパフォーマンスが高かったです。
リスクについても見ておきましょう。
投資信託のリスクは、一般的に標準偏差が使われます。簡単に言うと、変動幅の大きさです。
各ファンドの直近1年の標準偏差は、次の通りでした。[2020.3.31基点]
- アクティブ元年:21.44%
- ひふみ:16.51%
- コモンズ:19.35%
- TOPIX:17.21%
変動幅は、ひふみ<TOPIX<コモンズ<アクティブ元年の順に大きくなります。アクティブ元年は、現時点はやや変動幅が大きいことを留意しておきましょう。
まとめ
アクティブ元年・日本株ファンドの設定以来のパフォーマンスをまとめました。
株価上昇期、下落期、回復期いずれにおいても、TOPIXインデックスファンドより大きく上回っていました。
また、代表的な日本株ファンドである、ひふみプラスやコモンズ30ファンドにも引けを取りませんでした。
最新のポートフォリオやリターンは、公式サイト「 三井住友DS投信直販ネット 」から確認しましょう。
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