こんにちは。「投資信託を買うなら、どこの証券会社で始めるのがお得なのか」、「どんなポイント制度があるのか」、「ポイントには、どのような使い道があるのか」と思っていませんか。
昨今、各社取扱サービスに大きな差はなくなりつつあります。一方で、投資信託の積立や長期保有が広まりつつあるため、ポイント制度に力を入れ始めています。
ポイント制度を比較し、あなたにとって最も最適な証券会社で、投資信託を買うことをおすすめします。
主要なネット証券のうち、おすすめできる証券会社を一覧にしています。
証券会社選びの参考になれば幸いです。
投資信託のポイント制度のまとめは、次の通りです。[2020.6.8時点]
証券会社 | 還元率(年)* | 還元方法 | |
最小 | 最大 | ||
SBI証券 | 0.01% | 0.20% | Tポイント |
岡三オンライン証券 | --- | --- | --- |
GMOクリック証券 | --- | --- | --- |
tsumiki証券 (エポスカード) |
0.10% | 0.50% | エポスポイント |
松井証券 | 0% | 0.70% | 現金 |
マネックス証券 | 0% | 0.80% | マネックスポイント |
ライブスター証券 | --- | --- | --- |
LINE証券 |
0% | 0.30% | 現金 |
楽天証券 | --- | 1% | 楽天スーパーポイント |
*:楽天証券は、購入金額に対する還元率
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
SBI証券
SBI証券では、「投信マイレージサービス」があり、投資信託の月間平均保有金額に応じてTポイントが貯まります。(※Tポイントカードとの連携が必要です)
ポイント付与率は、対象の投資信託と保有金額によって、0.01%~0.20%(年率)と異なります。
月間平均保有金額 | 1000万円未満 | 1000万円以上 |
通常銘柄 | 0.10% | 0.20% |
指定銘柄I | 0.05% | |
指定銘柄II | 0.03% | |
指定銘柄III | 0.02% | |
指定銘柄IV | 0.01% |
例えば、通常銘柄で100万円保有していた場合、100万円×0.1%/年=1000pt貯まります。
指定銘柄は、「 投信マイレージサービスポイント付与率一覧 」で最新情報をご確認ください。
人気のあるインデックスファンド、例えば、SBI・バンガード・S&P500インデックスファンドは0.02%、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は0.03%です。
貯まったTポイントは、1pt単位で、普段のお買い物でも使えますし、SBI証券で投資信託の買付にも利用できます。また、 SBIネオモバイル証券 で口座開設すると、1株投資や1通貨FXにも利用できます。
岡三オンライン証券
2020.6.8時点、投資信託でポイントが貯まる制度はありません。
GMOクリック証券
2020.6.8時点、投資信託でポイントが貯まる制度はありません。
tsumiki証券
tsumiki証券は、丸井グループの積立投資専門の証券会社です。取扱商品は、コモンズ30ファンド、セゾン・バンガード・グローバル・バランスファンド、セゾン・資産形成の達人ファンド、ひふみプラスの4本のみです。
tsumiki証券では、 エポスカード を使用して投資信託を購入します。年間の積立金額×(0.1%~0.5%)のエポスポイントが貯まります。
毎月の積立金額の上限は5万円です。ポイント付与率は、初年度が0.1%、2年目が0.2%と0.1%ずつ上がっていき、5年目以降で0.5%が上限です。
例えば、5年目以降に、年60万円(5万円×12ヶ月)積立した場合、60万円×0.5%= 3000pt貯まります。
貯まったエポスポイントは、丸井店舗でのお買い物で使えたり、商品券やギフト券に交換できます。Amazonギフト券であれば、1ptから交換できます。
松井証券
松井証券では、「投信毎月現金還元サービス」があります。月間保有金額に応じて、最大0.7%(年率)、現金で還元されます。現金で還元されるので、ポイントの交換も不要で利用しやすいです。
注意点としては、投資信託によって還元率が異なります。
例えば、ひふみワールド+という投資信託を100万円保有していれば、年0.43%なので年4300円が還元されます。
マネックス証券
マネックス証券では、「投信ポイントプログラム」があります。月間保有残高(評価額)に応じて、マネックスポイントが貯まります。
ポイント付与率は、取引口座と対象の投資信託によって、0%~0.08%(年率)と異なります。
総合取引口座 | NISA・積立NISA | |
(A)通常銘柄 | 0.08% | 0.03% |
(B)指定銘柄 | 0.03% | |
(C)指定銘柄 | 0% | 0% |
例えば、通常銘柄で月間保有残高が100万円であった場合、100万円×0.08%/年=800pt貯まります。
指定銘柄は、「 投信保有ポイント|ポイントをためる|マネックスポイント|マネックス証券 」で最新情報をご確認ください。
人気のあるインデックスファンド、例えば、SBI・バンガード・S&P500インデックスファンドは0%、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は0.03%です。
貯まったマネックスポイントは、1pt1円で株式取引の手数料に充てたり、グループ会社である コインチェック で暗号資産(ビットコイン・イーサリアム・リップル)に交換できます。他社ポイントサービス、例えば、Amazonギフト券なら1pt単位で交換できます。
ライブスター証券
2020.6.8時点、投資信託でポイントが貯まる制度はありません。
ライブスター証券は、ISホールディングスのグループ会社です。ISホールディングスは、ひふみ投信で認知度のあるレオスキャピタルワークスの株主です。
ライブスター証券で購入できる投資信託は、ひふみプラスとひふみワールド+のみです。
LINE証券
LINE証券では、「現金キャッシュバックキャンペーン」が実施される月があります。月初保有残高に応じて、0.15%~0.30%(年率)現金還元されます。
還元率は、マイランクに応じて異なります。マイランクは、レギュラー、シルバー、ゴールド、プラチナの4種類です。過去6ヶ月のLINEポイント獲得数に応じて、ランクが決まります。
- レギュラー:0pt
- シルバー:100pt
- ゴールド:500pt
- プラチナ:5000pt、Visa LINE PAYクレジットに登録し、LINE PAYアカウントにクレジットカードを登録していること
還元率は、ゴールドで0.15%、プラチナで0.30%です。
例えば、マイランクがプラチナで、月初保有残高が100万円であった場合、100万円×0.3%/年=3000円還元されます。
注意点としては、対象の投資信託が決まっていることです。以下、11本です。
- netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)
- スパークス・新・国際優良アジア株ファンド
- スパークス・新・国際優良日本株ファンド
- One 国内株オープン
- エマージング・ゾブリン・オープン(年1回決算型)
- アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし)
- フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド(資産成長型)
- 東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン
- フューチャートレンド世界株
- フィデリティ・USリート・ファンド(資産成長型)D(為替ヘッジなし)
- バリューハント日本株
楽天証券
楽天証券では、楽天カード で投資信託を積立購入すると、購入金額に対して1%の楽天スーパーポイントが貯まります。
注意点は、積立買付のみであること、上限月5万円までということです。例えば、月5万円×12ヶ月×1%=6000pt貯まります。
貯まった楽天スーパーポイントは、普段のお買い物でも使えますし、楽天モバイル など楽天グループのサービスの支払い、投資信託の購入に充てることもできます。
まとめ
積立購入したい場合は、1%と還元率が高い楽天証券、tsumiki証券を選びましょう。
一括購入したい場合は、最大のポイント還元率が高い順は、マネックス証券、松井証券、LINE証券、SBI証券です。
ポイントではなく、現金で還元を受けたい場合は、松井証券、LINE証券を選びましょう。
証券会社 | 還元率(年)* | 還元方法 | |
最小 | 最大 | ||
SBI証券 | 0.01% | 0.20% | Tポイント |
tsumiki証券 (エポスカード) |
0.10% | 0.50% | エポスポイント |
松井証券 | 0% | 0.70% | 現金 |
マネックス証券 | 0% | 0.80% | マネックスポイント |
LINE証券 |
0% | 0.30% | 現金 |
楽天証券 | --- | 1% | 楽天スーパーポイント |
*:楽天証券は、購入金額に対する還元率