NISA SCHOOL

独学で資産形成を目指すスクール

SBI証券idecoセレクトプランで、30代におすすめの商品はこの4本!

執筆者:NISA SCHOOL 永松 龍一郎Udemy認定講師

※本サイトでは広告を利用しています

SBI証券,ideco,おすすめ商品

ご存知のように、ideco(イデコ)は、自営業、会社員、公務員、主婦(主夫)の方が、節税しながら自分年金を作れる制度です。

SBI証券ideco(セレクトプラン)を始めたけど、「どういう基準でファンドを選べばよいの?」、「30代にはどの商品がおすすめなの?」と思っていませんか。

 

そのようなあなたのために、30代のファンド選びのポイント、SBI証券idecoセレクトプランのおすすめ商品を紹介します。

ファンド選びの参考にしていただければ、幸いです。

 

 

更新履歴

  • 最新情報をもとにアップデートしました。[2022.1.27]

 

 

30代のファンド選びのポイント

一般にidecoでの資産運用は、お金を増やす「資産形成期」とお金を守る「資産安定期」に分けられます。

解約の10年前くらいが資産安定期に切り替えるタイミングです。

資産形成期では、期待リターンが高い「リスク性資産」の配分比率を高めると良いとされています。

リスク性資産とは、次の6資産です。

  • 国内株式
  • 国内リート
  • 先進国株式
  • 先進国リート
  • 新興国株式
  • 新興国債券

これらの配分を多めにし、年5%前後を狙っていきます。

 

一方、資産安定期では、変動リスクが低い「安定資産」の配分比率を高めると良いとされています。

安定資産は、次の2資産です。

  • 国内債券
  • 先進国債券(為替ヘッジ有り)

これらの配分を多めにし、年2%前後を狙い、増やした資産を物価上昇に負けないように守ります。

 

あなたが今30歳だと仮定すると、おおよそ50歳までが資産形成期、51歳~60歳までが資産安定期に該当します。

 

資産形成期である30代のファンド選びのポイントは、次の2つです。

  1. 国際分散投資であること
  2. リバランスが不要であること

 

30代は資産形成期なので、大きく成長させるためにも、「リスク性資産」を含めましょう。

ポイントは、どの国に投資するかです。これから数十年後、どの国が成長するかわかりません。

そのため、全世界の経済成長の恩恵を受けるために、国際分散投資できるファンドをおすすめします。

国際分散投資とは、「株式や債券市場の時価総額の比率に合わせて投資すること」で、最も中立的な投資と言われています。

株式市場の時価総額の比率は、「MSCI・オール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI-ACWI)」という指標から、おおよそ判断できます。

直近の時価総額の比率は、次の通りです。[2021.12.31時点]

MSCI-ACWI,国別時価総額比率

 

全世界の成長を取り入れられるように、上記の比率に近いファンドを選びましょう。 

 

また、30代は仕事に、家庭にと何かと忙しくなります。

そのため、リバランスが不要なファンドをおすすめします。

リバランスとは、資産配分を調整することです。例えば、6本の投資信託に、次のような資産配分で投資していたとしましょう。

  • 先進国株式:30%
  • 国内株式:10%
  • 新興国株式:10%
  • 先進国債券:30%
  • 国内債券:10%
  • 新興国債券:10%

 

配分を決めても、時間と共にそのバランスは崩れてきます。

金額配分だけ決めて、積立し続けるという戦略なら良いです。しかし、リバランスした方が、リスク(価格の変動幅)とリターンを想定しやすいです。

リバランスを自分でやれなくはないですが、正直面倒くさいです。できる限り、資産運用の手間を省くため、リバランスが不要なファンドをおすすめします。

 

 

SBI証券idecoセレクトプランでおすすめ商品は?

国際分散投資でき、リバランスが不要なファンドで、おすすめ商品は次の4本です。

  • SBI・全世界株式インデックスファンド[愛称:雪だるま(全世界株式)]
  • セゾン資産形成の達人ファンド
  • eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
  • セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

 

各ファンドについて、次の4点を比較しましょう。

  1. 投資方針
  2. 信託報酬
  3. リターンと積立シミュレーション
  4. 純資産総額

 

運用方針は、「どの国に、どの株(もしくは債券)を、どれくらいの割合で、どんな思想で」ということです。

 

信託報酬とは、ファンドを運用中にかかる費用です。

保有金額×1%/年などとファンドごとに決まっています。

 

リターンは、ファンドの損益のことです。

+3%/年とか-3%/年で表示されます。

 

純資産は、そのファンドが持っているすべての資産額です。

この金額が、なぜ重要かというと、会社の売上になるからです。

例えば、1000億円の資金のファンドで、1%の信託報酬の場合、1年で投信会社(販売会社も含む)に入る金額は、10億円です。

この10億円は売上に相当し、経費や社員のお給料になるわけです。何本も投資信託を運用している会社で累計で金額が大きければ、ビジネスはやっていけます。

しかし、この純資産が小さすぎると、ビジネスと成立できずに最悪のケース払い戻しを受ける可能性があるので確認しましょう。

 

 

おすすめ商品の比較

運用方針の比較

運用方針は、目論見書から確認できます。

また、SBI証券ideco取扱商品一覧の「ファンドのポイント」の部分も参考になります。

SBI証券,ideco,運用方針の確認方法

[出典:SBI証券]

 

SBI・全世界株式インデックスファンド

SBI・全世界株式インデックスファンドの投資方針は、次の通りです。

全世界の株式市場の動きを捉えることを目指して、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)(FTSE-GAI)に連動する投資成果を目標として運用を行います。為替ヘッジは行いません。

[出典:SBI・全世界株式インデックスファンド目論見書

 

FTSE-GAIという指標に連動するインデックスファンドです。全世界の株式100%に投資しています。

「為替ヘッジは行わない(為替ヘッジなし)」とは、円安(1外貨あたり100円→120円)になると、基準価額が上昇(プラスリターン要因)します。

一方、円高(120円→100円)になると、基準価額が下落(マイナスリターン要因)します。

 

セゾン・資産形成の達人ファンド

セゾン達人の運用方針は、次の通りです。 

  1. 株式に投資
  2. 国際分散投資
  3. アクティブファンドに投資
  4. 原則として、為替ヘッジは行いません

[出典:セゾン資産形成の達人ファンド目論見書

 

国際分散投資の代表的なアクティブファンドです。MSCI-ACWIを参考指標に、全世界の株式に100%投資しています。

 

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)の投資方針は、次の通りです。

  1. 国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、国内リート、先進国リートインデックスファンドに12.5%ずつ均等に投資します。
  2. 原則として、為替ヘッジは行いません。

[出典:eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)目論見書

 

主要な8資産に均等に投資するバランス型インデックスファンドです。株式37.5%、債券37.5%、リート(不動産)25%です。

 

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

セゾンバランスの運用方針は、次の通りです。

  1. 資産配分比率は株式50%、債券50%
  2. 国際分散投資
  3. 低コストのインデックスファンドに投資
  4. 原則として、為替ヘッジは行いません 

[出典:セゾン・バンカード・グローバルバランスファンド目論見書

 

こちらは債券50%を含む、バランス型アクティブファンドです。eMAXIS Slim バランスとは異なり、リートは含まれません。

 

信託報酬の比較 

信託報酬は、目論見書や販売会社のホームページで確認できます。

または、SBI証券ideco取扱商品一覧の「信託報酬率」から確認できます。

SBI証券,ideco,信託報酬

 

インデックスファンド同士、かつ運用方針が同じ場合は、信託報酬の比較が必要です。

一方、アクティブファンドは、それぞれ運用方針が違うため、あまり比べる意味はありません。

また、インデックスファンドとアクティブファンドにおいても、土俵が異なるため、比べる意味はありません。

 

各商品の信託報酬は、次の通りです。

  • SBI・全世界株式インデックスファンド:0.1102%/年
  • セゾン・資産形成の達人ファンド:1.55%/年(ファンドの組入れ割合により、変動あり)
  • eMAXIS Slim バランス(8資産均等型):0.154%
  • セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド:0.59%/年(ファンドの組入れ割合により、変動あり)

 

ものすごく妥当な報酬だと思います。そのため、この点は気にしなく良いです。

留意点として、セゾン投信では、別途解約時に、信託財産留保額が解約額×0.1%かかります。

 

リターンと積立シミュレーションの比較

リターンは、公式サイト、販売会社のホームページ、アプリから確認できます。

おすすめは、モーニングスター社が提供する「MY投資信託アプリ」です。これをインストールしておくと、簡単にリターンが確認できます。

使い方は、「便利でオススメ!モーニングスターMY投資信託アプリの使い方を解説」で詳しく解説しています。

 

リターンは、あくまで結果論です。

しかし、参考指標にはなりえます。1ヶ月とか3ヶ月とかでは比較はあまりお勧めしません。

できるだけ、1年、3年、5年と長期的なパフォーマンスを比較すると良いです。大不況でもないのに、「3年間ずっとマイナス」のファンドだったら、買いません。

各商品のリターンは、次の通りでした。[2021.12.31基点]

ファンド名 1年 3年(年率) 5年(年率)
SBI・全世界株式 31.32% 21.45% No data
セゾン達人 24.08% 21.04% 14.46%
eMAXIS Slim バランス 15.97% 10.86% No data
セゾンバランス 17.72% 12.97% 8.07%

 

また、過去3年間、月2万円ずつ積立投資した場合の損益は次の通りでした。[2021.12基点]

投資元本72万円に対し、13.99万円~30.54万円の利益が出ていました。

ファンド名 投資元本(万円) 評価額(万円) 損益(万円) 損益(%)
SBI・全世界株式 72 102.54 30.54 42.4%
セゾン達人 72 99.91 27.91 38.8%
eMAXIS Slim バランス 72 85.99 13.99 19.4%
セゾンバランス 72 88.82 16.82 23.4%

 

純資産総額を比較

純資産総額も、公式サイト、販売会社のホームページ、アプリから確認できます。

純資産総額は日々変動します。2022.1.26時点では、次の通りです。

  • SBI・全世界株式インデックスファンド:459.36億円
  • セゾン・資産形成の達人ファンド:1761.82億円
  • eMAXIS Slim バランス(8資産均等型):1277.32億円
  • セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド:2905.55億円

 

すべてのファンドで問題ないレベルの純資産を保有しています。早々にはつぶれたりはしないはずです。

 

 

おすすめの4本から1本に絞り込むには?

絞り込みは、「株式100% or バランス型にするか?」と「インデックス or アクティブファンドにするか?」です。

 

まず、株式100% or バランス型のどちらかにするか決めましょう。

株式100%は、想定されるリスクが高く、その分リターンが大きいです。

一方、バランス型は、想定されるリスクが低く、その分リターンも小さいです。

過去データから算出した目安は、株式100%で年6~7%、バランス型で年4~5%です。

セゾン資産形成の達人(株式100%)と、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(バランス型)で比較してみましょう。

下記は、直近3年・5年のリターンと標準偏差です。[2021.12.31基点]

標準偏差は、リターンの変動幅で、投資信託ではリスク指標として使われています。

ファンド名 リターン 標準偏差
3年(年率) 5年(年率) 3年(年率) 5年(年率)
セゾン達人 21.04% 14.46% 16.79% 15.64%
セゾンバランス 12.97% 8.07% 9.13% 8.77%

 

直近のリターンは、バランス型より株式100%が高かったです。標準偏差は、バランス型が株式100%より小さかったです。

株式100%とバランス型のリスクとリターンを踏まえ、どちらを希望するか考えてみましょう。

 

仮に、株式100%を選んだとしましょう。インデックス or アクティブファンドどちらにするか決めましょう。

  • SBI・全世界株式インデックスファンド[インデックス]
  • セゾン資産形成の達人ファンド[アクティブ]

 

インデックスファンドは、市場平均通りに価格が変動します。良いときも悪いときも連動します。

アクティブファンドは、市場平均を超えることを目指して運用されます。良いときはさらに良く、悪いときは悪くならないようにします。ただし、それはファンドマネジャーの腕にかかってきます。

市場を信じるか、ファンドマネージャーを信じるかです。

前者ならSBI・全世界株式インデックスファンド、後者ならセゾン資産形成の達人ファンドをおすすめします。

 

仮に、バランス型を選んだとしましょう。インデックス or アクティブファンドどちらにするか決めましょう。 

  • eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)[インデックス]
  • セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド[アクティブ]

 

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは、アクティブ運用に分類されていますが、投資対象がインデックスなので、インデックスファンドと似た動きをします。

eMAXIS Slim バランスとセゾンの一番の違いは、リート(不動産)が含まれるか、そうでないかです。

リートを資産に加えたいなら、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)をおすすめします。

純粋に株式50%・債券50%の資産配分が良ければ、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドをおすすめします。

 

 

まとめ

30代のファンド選びのポイントは、「国際分散投資」と「リバランスが不要」です。

SBI証券idecoセレクトプランでは、上記の選定基準に該当する、SBI・全世界株式インデックスファンド、セゾン資産形成の達人ファンド、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドがおすすめです。

ぜひ、あなたの希望する1本を選んでみましょう。

 

 

関連記事

SBI証券idecoセレクトプランの特長・手数料・口座開設方法を解説

最新キャンペーンはコレ!SBI証券 積立nisaとidecoの口座開設方法

© SBI SECURITIES Co., Ltd.