【感想】セゾン投信・中野氏「いま選ぶべきアクティブ投信 この8本!」を読んでみて



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こんにちは。セゾン投信をご存知でしょうか。「グローバルバランスファンド」と「資産形成の達人ファンド」2本を取り扱う独立系投資信託会社です。

「投資信託を始めたけど、アクティブファンドってどうなんだろう」、「どういう基準でアクティブファンドを選んだらよいんだろう」と迷っていませんか。

先日、アクティブファンドの選ぶ方で参考になる「いま選ぶべきアクティブ投信この8本!」が出版されました。著者は、セゾン投信・中野さんです。

早速読んだので、あなたの参考になるように感想をまとめます。[2019.4]

 

 

まずは、アクティブファンドを理解しよう

投資信託には、大きく分けて2種類の運用方法があります。インデックスファンド(パッシブ運用)とアクティブファンド(アクティブ運用)です。

ものすごくざっくり言うと、インデックスファンドは、市場指標をベンチマーク(比較対象)とし連動を目標に運用します。市場指標とは、TOPIXやMSCIコクサイなどです。

例えば、TOPIXのリターンが+3%だった場合、インデックスファンドも+3%くらいのリターンになります。逆に-3%だった場合、-3%くらいのリターンになります。

 

一方、アクティブファンドは、ベンチマークを超えることを目標に運用されます。少し補足しておくと、アクティブファンドでは、このベンチマークを設けない場合もあります。

例えば、TOPIXのリターンが+3%だった場合、アクティブファンドは+4%や+5%と超えることがあります。逆に-3%だった場合、-2%や-1%と損失を少なくできる可能性があります。

注意点として、ベンチマークに負けるパターンもあります。TOPIXのリターンが+3%なのに、アクティブファンドは+1%。TOPIXのリターンが-3%なのに、アクティブファンドが-5%となることも。

アクティブファンドは、インデックスファンドと比較して、ファンドマネージャーの力量に依存します。

だからこそ、アクティブファンドを選ぶ際には、インデックスファンドを選ぶよりも慎重になることが必要です。

 

現在、投資信託は約6000本です。そのうち、アクティブファンドは約4000本です。ここから選ぶのは至難の技です。

本書は、「アクティブファンドに投資してみたいが、どうやって選んだら良いのかわからない」という人向けの参考資料として役に立ちます。

 

 

本書のメインは、第4章・第5章!

本書は5章からなっています。重要なのが、第4章「優秀なアクティブファンドを選ぶためにはどうすればよいか」(p.120-153)と、第5章「長期投資に適したアクティブファンドはコレだ!」(p156-222)です。

 

第4章では、数値化されるデータはどの指標を見たらよいのか、に加えて数値化されたないデータについても書かれています。後者は、なかなか一般ユーザーが着眼していない点ですが、私自身も重視している点が書かれていました。

 

第5章では、約4000本のアクティブファンドから8本まで絞り込まれています。本書では、NISAやつみたてNISA対象外のファンドも選ばれています。

8本のファンドについて、一般的事項と中野さんの独自目線が解説されています。具体的な数字を挙げ、注意点なども記載されている点が役に立ちます。

 

8本中、日本株のみのファンドが4本、日本株を含む全世界株式ファンドが4本です。全部書いてしまうとネタバレになっていますので、1本だけ。

  • セゾン・資産形成の達人ファンド

当然自社商品は入っていますね。なぜなら、本書に書かれている選定基準でファンドが設計されていますから。

 

その他の章も、初めてアクティブファンドに投資する方に役に立ちます。第1章「それでもインデックスファンドを買いますか?」では、アクティブファンドへの投資の良さが書かれています。日本の年金運用についての見解が面白いです。

第2章「アクティブファンドの基礎知識」がまとめられています。

第3章「こういうのは、ダメ・アクティブファンド」です。かなり突っ込んで書かれています。同業の方には耳の痛い話かもしれません。しかし、私たちは投資信託を買う側ですので、こういう情報は非常に有用です。

アクティブファンドをすでに投資しているよ、という方は4章、5章だけをじっくり読み込めば良いです。

 

一部、個人的見解も言ってみよう

私が言うのもおこがましいですが、本書について見解を書いてみます。

選ばれているファンド「その1(※ファンド名はネタバレなので伏せています)」は償還期限があるものです。

個人的に、償還期限があるファンドを購入するのは躊躇します。

償還期限とは、ファンドの解散日が決まっているということです。例えば、2000年から運用をスタートして、償還日が2020年12月31日のファンドであれば、その日に運用は終了し、みなさんにすべて返金されます。

期限があるデメリットとして、急な不況に陥ったときに、マイナスでも返金されてしまう可能性があります。そのデメリットを回避するためにも毎月一定額積み立てる(ドル・コスト平均法)という方法があります。

しかし、償還日まで残り1年~3年だと、積み立てても戻らないのではないかと不安になります。

 

ファンド「その1」に関しては、償還日まで5年以上あるので問題ないとは思います。本書のタイトルにもあるように「いま選ぶべき」とあるので、今の時点では投資開始しても良いということでしょう。

これが、例えば償還日まで3年とかだったらオススメされてないかもしれません。

償還期限あるファンドを購入しようと思っている人は、あと何年間運用されるのか?は絶対に注目しておきましょう。

ちなみに、つみたてNISAでは20年間運用が前提なので、ファンド「その1」は対象になっていません。

 

「インデックスファンドこそ最良」は正しいの?(目次より引用)

 

アクティブが良いのか?インデックスが良いのか?永遠のテーマだと思います。私自身は、中野さんと同じく、アクティブファンド寄りの思想を持っています。ポートフォリオで言うと、アクティブ90%、インデックス10%です。

 

投資信託でリターンを得るということは、基準価額がずっと右肩上がりになるということです。だとすれば、究極的に言えば、リターンを出し続けるアクティブファンドが最強!だと思っています。

なぜなら、アクティブファンドは、ベンチマークがプラスの時にはさらにプラスになるように、マイナスときにはマイナスにならないように運用されるからです。しかし、これは理想論なので、結果はどうなるかわかりません。

 

インデックスファンドでも、色々な使い方があり、長期で右肩上がりを目指すのであれば先進国株式などのベンチマークが右肩上がりのファンドをオススメします。

投資信託は一回買ったらもう終わりではなく、途中でご自身の思想に合わせて変えても良いです、まずは始めるということが一番重要です。

 

おわりに

セゾン投信の中野さんは、今まで出会った中で最も「長期投資を根付かせるぞ」という想いが強い方です。本気です。こんなにも本気な人に出会ったことがありません。

ぜひ、ご興味ありましたら本書を覗いて見てください。果たして、「ひ○○投信」や「コモ○○30」は入っているのか、要注目です。


いま選ぶべきアクティブ投信この8本!

 

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