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【感想】セゾン投信「つみたてNISAはこの8本から選びなさい」を読んで

執筆者:NISA SCHOOL 永松 龍一郎Udemy認定講師

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こんにちは。「積立NISAを始めたけど、どの投資信託を選んだらよいかわからない」、「積立NISAのファンドの選び方で、参考になる本を探している」と思っていませんか。

 

そんなあなたには、セゾン投信社長の中野さんが出版した「つみたてNISAはこの8本から選びなさい」がおすすめです。

私も読んだので、あなたの参考になるポイントをまとめます。

 

 

積立NISAを簡単に理解しよう!

積立NISAは、投資をするための口座です。20歳以上の日本に住んでいる方は、誰でも活用することができます。

投資できる商品は、金融庁が選定した投資信託(ETFを含む)のみです。2020.5.25時点、181本(ETF 7本を含む)です。

積立NISAの大きなメリットは、20年間利益に対する税金がゼロ、という点です。通常、銀行預金の利息と同じように、投資信託や株式の利益には約20%の税金がかかります。

例えば、10万円利益が出ても、課税口座で投資していれば約2万円は税金を納める必要があります。これって結構大きくないですか。

その点、積立NISA口座で投資してれば、そのまま10万円の利益があなたのものになります。

先に述べたように、積立NISAでは181本の投資信託からしか投資できません。

「181本からご自身で選べますか?」

これまで投資をしたことがある方なら、選べると思います。でも、初めて投資信託を買う人には難しいでしょう。

本書は、「どうやって選んだら良いのかわからない」という方にに役に立ちます。

 

 

第4章をじっくり読もう!


つみたてNISAはこの8本から選びなさい

 

本書は5章からなっています。役に立つのが、第4章「誰も教えてくれなかった!本当にいい投資信託を選ぶ時に大事なこと」です。

特にこの章の「つみたてNISAの投資信託はこの8本から選びなさい」が役に立ちます。

投資先の選定基準は、中野さんが常々おっしゃっている「国際分散投資」です。

その上で、「為替ヘッジは必要なのか、不要なのか」、「日本株式の比率はどれくらいが良いのか」など、詳細に選定基準がまとめられています。

これらの基準で、8本まで絞り込んでくれています。8本中、インデックスファンドが3本、アクティブファンドが5本でした。各ファンドについて概要説明もついています。

全部書いてしまうとネタバレになっていますので、2本だけ紹介します。

  • セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
  • セゾン・資産形成の達人ファンド

 

当然、自社商品は入っていますね。なぜなら、本書に書かれている選定基準でファンドが設計されているためです。

その他の章では、なぜ長期投資を始めることが大切なのか、積立NISAが最強な理由、投資信託の基礎知識がまとめられています。

「投資信託の基礎知識を知ってるよ」という方は、この4章だけをじっくり読み込めば良いです。

 

一部、個人的見解も言ってみよう

私が言うのもおこがましいですが、本書について2つ違う見解を書いてみます。

 

人気ランキング、運用成績ランキングはあてにならない[目次より抜粋]

昔よりはあてになる、と個人的に思っています。

昔は、証券会社の売上によりランキングされたものが多かったようですが、最近では、ランキングが細分化されていおり、見るところを間違わなければ、本当に人気のあるものが上位にくるようになっています。

例えば、SBI証券の2020年4月の「つみたてNISA月間積立設定金額」です。

ほぼ、eMAXIS Slimシリーズで占められていますが、そこまで悪くないと思いませんか。実際に、中野さんが選定されたファンドもこの中にあります。

SBI証券,積立ランキング

[出典:SBI証券] 

 

運用成績ランキングは、結果論なので確かにあまりあてにはならないです。

比較するとしたら、1年未満の短期リターンではなく、3年、5年といった中期以上のリターンで比較することをオススメします。

 

NISA口座で買うなら、1本だけ[目次より抜粋]

この点は、私は1本でなくても良い、と思っています。

「積立NISAで初めに決めた投資信託を、ずっと持ち続けなきゃいけない」というルールはありません。途中で、違うものに変えたくなったら変えればよいですし、お気に入りが2本あれば、2本で良いとでしょう。

 

一番重要なのは、少額でも良いので始めてみることです。

確かに投資信託を選ぶことは重要ですが、時間をかけすぎて始められないことの方がもったいない。

やってみて、「この投資信託は自分には合わない」と思ったら別の投資信託を積立てれば良いです。私も落ち着くまでに、何回も変えしましたし、これからも状況によって変えるつもりです。

 

 

まとめ

つみたてNISAはこの8本から選びなさい」は、積立NISAの選定基準が明確に解説されているため、ファンド選びの参考書として役に立ちます。 

特に初めてファンドを選ぶ方には最適ですよ。

 

 

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