ご存知のように、Rimple(リンプル)は1万円と少額から不動産投資エキスパートが厳選した物件に投資できるサービスです。
リンプルのサービスは、2020年2月にスタートしました。
リンプルを含め、不動産クラウドファンディングのデメリットは、元本割れリスクがあることです。
「リンプルを検討中だけど、元本割れがコワいから躊躇している」という方もいるのでは。
元本保証ではない投資において、どんなサービスでも元本割れリスクは生じます。
大切なのは、どういう場合に元本割れする恐れがあるのか、を知ることです。
本記事では、リンプルのファンドが元本割れするケースを丁寧に解説します。
リンプルに対する不安を少しでも和らげていただけたら、幸いです。
元本割れリスクに関わる優先劣後出資方式とは?
リンプルでは、元本割れリスクの低減のため、優先劣後出資方式を採用しています。
[出典:リンプル]
簡単に言うと、ファンド出資時に、あなた(優先出資者)と運営会社等(劣後出資者)の両者からお金を集め、収益分配や元本償還に優先順位をつける仕組みです。
劣後出資者が売却損を先に負担することになるので、仮に物件の売却価格が想定価格を下回っても、優先出資は元本割れしにくいことになります。
つまり、劣後出資割合が高い方が元本割れしにくくなります。
優先劣後出資の割合は、各ファンドで異なります。
リンプルの過去ファンドでは、劣後出資割合は30%で、中央値は30%でした。
ファンド名 | 優先出資割合 | 劣後出資割合 |
Rimple's selection #58 | 70% | 30% |
Rimple's selection #57 | 70% | 30% |
Rimple's selection #56 | 70% | 30% |
Rimple's selection #55 | 70% | 30% |
Rimple's selection #54 | 70% | 30% |
Rimple's selection #53 | 70% | 30% |
Rimple's selection #52 | 70% | 30% |
Rimple's selection #51 | 70% | 30% |
Rimple's selection #50 | 70% | 30% |
Rimple's selection #49 | 70% | 30% |
Rimple's selection #48 | 70% | 30% |
Rimple's selection #47 | 70% | 30% |
Rimple's selection #46 | 70% | 30% |
Rimple's selection #45 | 70% | 30% |
Rimple's selection #44 | 70% | 30% |
Rimple's selection #43 | 70% | 30% |
Rimple's selection #42 | 70% | 30% |
Rimple's selection #41 | 70% | 30% |
Rimple's selection #40 | 70% | 30% |
Rimple's selection #39 | 70% | 30% |
Rimple's selection #38 | 70% | 30% |
Rimple's selection #37 | 70% | 30% |
Rimple's selection #36 | 70% | 30% |
Rimple's selection #35 | 70% | 30% |
Rimple's selection #34 | 70% | 30% |
Rimple's selection #33 | 70% | 30% |
Rimple's selection #32 | 70% | 30% |
Rimple's selection #31 | 70% | 30% |
Rimple's selection #30 | 70% | 30% |
Rimple's selection #29 | 70% | 30% |
Rimple's selection #28 | 70% | 30% |
Rimple's selection #27 | 70% | 30% |
Rimple's selection #26 | 70% | 30% |
Rimple's selection #25 | 70% | 30% |
Rimple's selection #24 | 70% | 30% |
Rimple's selection #23 | 70% | 30% |
Rimple's selection #22 | 70% | 30% |
Rimple's selection #21 | 70% | 30% |
Rimple's selection #20 | 70% | 30% |
Rimple's selection #19 | 70% | 30% |
Rimple's selection #18 | 70% | 30% |
Rimple's selection #17 | 70% | 30% |
Rimple's selection #16 | 70% | 30% |
Rimple's selection #15 | 70% | 30% |
Rimple's selection #14 | 70% | 30% |
Rimple's selection #13 | 70% | 30% |
Rimple's selection #12 | 70% | 30% |
Rimple's selection #11 | 70% | 30% |
Rimple's selection #10 | 70% | 30% |
Rimple's selection #9 | 70% | 30% |
最小値 | 70% | 30% |
最大値 | 70% | 30% |
中央値 | 70% | 30% |
平均値 | 70% | 30% |
優先劣後出資割合は、以下の方法で、確認できます。
1.リンプルにアクセスし、該当ファンドのページを選択します。
2.「ファンド情報」のファンドスキームの欄で、劣後出資割合を確認できます。
リンプルのファンドが元本割れするケース
どういう場合に元本割れするのか、ケースを見ていきましょう。
結論から言うと、物件が想定以上に安く売却された時、元本割れします。
「Rimple's selection #19」を例に、元本償還シミュレーションを作成しました。
このファンドの概要は次の通りです。
- 出資総額:9,070万円
- 募集金額:6,349万円
- 想定運用期間:6ヶ月
- 想定利回り:3.4%
- 優先・劣後割合:70%・30%
例①~③のケースで見ていきましょう。
例①は、運用終了時点で「物件を10,700万円で売却」した場合です。
この場合、総出資額の9,070万円を超えています。
あなたと運営会社側の出資分は、元本割れしません。売却で得られた利益は、出資者の利益になります。
例②は、運用終了時点で「物件を8,570万円で売却」した場合です。
この場合、総出資額の9,070万円を下回っています。損失が500万円です。
ここで、優先劣後出資方式のメリットが作用します。
損失は、劣後出資額(運営会社側)から補填されます。そのため、あなたの出資分は元本割れしません。
例③は、運用終了時点で「物件を6,000万円で売却」した場合です。
この場合、総出資額の3,000万円を下回っています。損失が3090万円です。
ここでも、優先劣後出資方式が作用するため、損失は劣後出資額(運営会社側)から補填されます。
しかし、例②と違い、損失が劣後出資額の349万円を上回っています。2721万円-3090万円=-349万円分は、あなたの出資分にも影響があります。この場合に元本割れします。
計算上は、-349万円/6,349万円×100%=-5.49%に減ると推測できます。例えば、1口1万円投資していれば、9,451円戻ってきます。
簡単にまとめると、劣後出資分(運営会社側)を超える損失が出ると、あなたの出資分は元本割れします。
リンプルでは、元本割れしないように市場状況によって、早期売却・早期償還という戦略が取られる場合もあります。
その場合は、元本割れしくにくいですが、運用期間が想定より短くなるので、分配金が少なくなります。
まとめ
リンプルのファンドでは、劣後出資分(運営会社側)を超える損失が出ると、あなたの出資分は元本割れします。
あなたの元本割れリスクを低減させるため、優先・劣後出資方式が採用され、場合によっては早期売却・早期償還がされています。
これらのことを踏まえ、あなたが許容できるリスクか判断しましょう。
それぞれのファンドで、リスクとリターンが異なりますので、詳しくは公式ページをご確認ください。
その他、リンプルに関するトピックは、「不動産クラウドファンディング リンプルの資産運用ガイド」でまとめていますので、ご覧ください。
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