R&Iファンド大賞2019発表!10年部門におけるリターンと信託報酬の比較



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こんにちは。毎年恒例の「R&Iファンド大賞2019」が2019年5月7日に発表されました。本賞は、アクティブファンドの表彰です。受賞したファンドのみなさま、おめでとうございます。

本ページでは、「10年部門」の投資信託におけるリターンと信託報酬の比較、をまとめました。 

 

 

R&Iファンド大賞とは?

R&I格付投資情報センターの主催で、2007年にスタートし優れた実績をあげたファンドを定量評価(数値化できるデータ)に基づいて表彰しています。

主に以下6部門があります。

  1. 投資信託(総合)
  2. 投資信託(20年)
  3. 投資信託(10年)
  4. 投資信託
  5. iDeCo・DC(確定拠出年金)
  6. NISA

 

日本でも20年続いている投資信託もあるんですよ。あまり知られていませんが。

本ページでは、これから投資を始める人にも参考になりやすい「投資信託(10年)」部門について見ていくこととします。

iDeCo部門は、ここ数年で新しくできた商品の方が良心的な設計であるため、紹介するには適切ではないと判断しました。

NISA部門は、つみたてNISA対象商品があまり入っていないので、そこまで参考にはならないかと思います。

 

 

10年部門のファンド選定基準

以下の選定基準(要約)です。

  • 純資産残高が、30億円以上かつカテゴリー内で上位50%以上。
  • 2014年3月末~2019年3月末における5年間の運用実績データを用いた定量評価と、2019年3月末時点における3年間の運用実績データを用いた定量評価が、いずれも上位75%。
  • 上記に該当するファンドを、2019年3月末における10年間の定量評価によるランキングに基づいて表彰。

[出典]R&Iファンド大賞2019

 

定量評価には、シャープレシオが使用されています。シャープレシオとは、投資のリスクに対するリターンの大きさを示す指標です。計算としては、おおよそ「トータルリターン÷標準偏差」です。標準偏差(σ:シグマと言います)とは、リターンのばらつきを表します。

つまり、ただ単にリターンが高いのではなく、リスクをおさえつつリターンが高かった順ということになります。

 

10年部門の入賞ファンドのリターン及び信託報酬

10年部門の中でも、ファンドの投資先でさらに細分化されています。「国内株式」、「国内中小型株式」、「外国株式」の分類に注目しましょう。

その他、「債券」もありますが、ポートフォリオが債券のみのファンドはあまりオススメしないので、ここでは説明を割愛します。

 

国内部門

以下、3ファンドが受賞しました。

  1. ひふみ投信(最優秀賞)
  2. スパークス・新・国際優良日本株ファンド
  3. マネックス・日本成長株ファンド

ひふみ投信は、日本株中心のアクティブファンドです。国内部門に分類されていますが、外国株式にも11.9%の割合で投資されています[2019.3.29時点]。

ひふみ投信は、直接販売で購入できるタイプです。現在、他の証券会社では「ひふみプラス」という名前で購入できます。こちらは、つみたてNISA対象の商品です。

 

新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資)は、グローバルで活躍できる日本株式20銘柄に絞って投資されているアクティブファンドです。つみたてNISAの対象商品ではありません。ファンドの期限が2028年3月に設定されている点に注意が必要です。

 

マネックス・日本成長株ファンドは、マネックス専用ファンドです。2000年から運用開始され、インターネット関連企業に集中投資されているアクティブファンドです。かなり特色があるファンドではないでしょうか。

2019.4末時点、バリューコマースやGMOペイメントゲートウェイなど認知度のあるインターネット企業が、ポートフォリオに組み込まれています。

詳細なファンド情報は、マネックス証券の公式サイトをご覧ください。

マネックス証券

【 マネックス証券

 

シャープレシオの比較ではイメージしづらいので、上記3ファンドのリターンの比較を見てみましょう。 [2019.4.30時点]

ファンド名 年率
3年 5年 10年
ひふみ 12.50% 15.83% 16.67%
スパークス 15.83% 17.80% 17.61%
マネックス 24.94% 24.18% 21.14%

 

いずれの投資信託もパフォーマンスがものすごく高いです。10年年率換算で16.67%~21.24%です。マネックスが最もパフォーマンスが高かったです。

100万円投資していたら、116.6万円~121.2万円です。投資信託でも投資先や経済状況が良ければ、こんなにも高いリターンが得られています。

 

合わせて、信託報酬も比較しましょう。

  • ひふみ投信:1.06/年
  • スパークス:1.77%/年
  • マネックス:1.94%/年

アクティブファンドだけあって、高めという印象でしょうか。インデックスファンドと比較すると高いと感じるかもしれませんが、その分きっちりとパフォーマンスを出されています。

 

国内中小型株式

以下、3ファンドが受賞しました。

  1. DIAM新興市場日本株ファンド(最優秀賞)
  2. 三井住友・中小型株ファンド
  3. 大和住銀日本小型株ファンド

DIAM新興市場日本株ファンドは、新興市場へ上場されている銘柄に投資されているアクティブファンドです。2019.5.10時点で、純資産残高が一定水準に達しているため、追加購入はできません。

マザーズなどの新興市場は、東証一部と比較すると市場規模が小さいです。そのため、ファンドにお金が集まりすぎても、適切な投資先を選べず、現金を余らせてしまうことになります。そうなると、投資効率が悪くなるため、追加購入を停止されることがあります。

 

三井住友・中小型株ファンドは、中小型株に投資するアクティブファンドです。

大和住銀日本小型株ファンドは、東証一部以外の中小型株に投資するアクティブファンドです。

上記の3ファンドともつみたてNISA対象ではありません。大和住銀は大和住銀DCであれば、つみたてNISA対象となっています。

 

上記3ファンドのリターンの比較を見てみましょう。 [2019.4.30時点]

ファンド名 年率
3年 5年 10年
DIAM 22.02% 26.15% 32.92%
三井住友 19.54% 20.82% 21.09%
大和住銀 16.94% 16.51% 22.58%

 

国内株式と同様に、10年年率換算で21.09%~32.92%とパフォーマンスが高いです。ちなみに、DIAM新興市場日本株ファンドは2007年にスタートしていますが、その時点から+1173.84%と、投資信託では考えらないほどのパフォーマンスになっています。

 

合わせて、信託報酬も比較しましょう。

  • DIAM:1.64/年
  • 三井住友:1.64%/年
  • 大和住銀:1.64%/年

すべて同じです。パフォーマンスに相応する信託報酬かと思います。

 

外国株式

以下、3ファンドが受賞しました。

  1. セゾン資産形成の達人(最優秀賞)
  2. グローバル・バリュー・オープン
  3. フィデリティ・グローバル・ファンド

 

資産形成の達人は、国際分散型のアクティブファンドです。直接株式を購入するのではなく、複数のファンドを購入するファンズオブファンドが特徴です。分散性が高いファンドとなっています。こちらはつみたてNISA対象商品です。

 

グローバル・バリュー・オープンは、国際分散型のアクティブファンドです。こちらは投資先を個別に選んだり、外国では野村アセットマネジメントU.K.リミテッドと、USAインクに運用を委託している部分があります。

こちらは、運用期間が2026年11月までと設定されていますので、ご留意ください。

 

フィデリティ・グローバル・ファンドは、国際分散型のアクティブファンドです。こちらは投資先を個別に選んで投資されています。つみたてNISAの対象商品ではありません。

 

上記3ファンドのリターンの比較を見てみましょう。 [2019.4.30時点]

ファンド名 年率
3年 5年 10年
セゾン 12.85% 11.36% 14.79%
グローバル 11.23% 9.76% 12.35%
フィディリティ 11.63% 8.99% 12.91%

 

10年年率換算で12.35%~14.79%とパフォーマンスが高いです。国内株式、国内中小型株式と比較すると、低いなと思うかもしれません。2012年のアベノミクスから急激に日本は株価が上がったので、パフォーマンスが高くなっています。

 

合わせて、信託報酬も比較しましょう。

  • セゾン:1.35/年
  • グローバル:1.64%/年
  • フィディリティ:1.87%/年

パフォーマンスに相応する信託報酬かと思います。

 

さいごに…

以上、R&Iファンド大賞2019を見てきました。ここで挙げたのはあくまで結果論です。今後のパフォーマンスはどうなるかは、誰にも分りません。

信託報酬で比較すると、やはり長期投資を根付かせようとしている「ひふみ投信」と、「セゾン投信」が良心的な設計のように感じます。 

アクティブファンド選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。

以上です。