こんにちは。米国株と日本株の配当株を中心に資産運用している、永松です。
配当株は、3ヶ月 or 6ヶ月に1回配当が得られ、かつ株価の値上がり益にも期待できます。その一方で、減配、配当停止、さらには株価の下落リスクを抱えています。
全ての資産を配当株につぎ込むのではなく、一部を別の資産に分散することが重要です。
もし、配当株の分散先を検討しているなら、不動産クラウドファンディングがイチオシです。
不動産クラウドファンディングとは、不動産のプロが厳選した不動産に、1万円と少額から投資でき、想定利回りの配当が得られるサービスです。
配当の源泉は、主に賃料収入や不動産売却益です。
配当株と遜色ない利回り、かつ株式相場の影響を受けないので、分散先として適しています。
ただし、売却時に、不動産価格の下落による元本割れリスクあります。
しかし、運営会社も同時に出資する、優先・劣後出資方式で、投資家(優先出資者)の利益が優先される仕組みにより、元本割れリスクが低減されています。
2018年頃から、この不動産クラウドファンディングサービスが年々増えつつあります。
「どんな選定基準でサービスを選べば良いのかわからない」、「イチオシのサービスを知りたい」という方のため、私が考える選定基準と、イチオシのサービス5選を紹介します。
配当株の分散先として、不動産クラウドファンディングを始める参考になれば、幸いです。
更新履歴
- 「TSON FUNDING」をイチオシの不動産クラウドファンディング5選に追加しました。[2021.11.17]
イチオシの不動産クラウドファンディングの選定基準
2021年10月時点、次の4点を選定基準としました。
- 出金手数料がゼロ
- 短期運用が可能
- 安定的なファンド募集
- 実績利回りを一般公開している
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
出金手数料がゼロ
一般的に、不動産クラウドファンディングの手数料は、ファンド出資時の入金手数料と、ファンド償還・配当時の出金手数料があります。
こういった手数料は、投資家のコストになります。
入金手数料は、昨今、無料振込回数が付いた銀行があるので、そちらで手数料をゼロにすることができます。(個人的には、住信SBIネット銀行がおすすめ)
一方、出金手数料は、運営会社の都合のため、サービスによってはかかってしまいます。
投資額が大きい場合は良いのですが、数万円程度と少ないと、実質的に配当金を減らすことになります。
そのため、出金手数料がゼロにしているサービスがイチオシです。
短期運用が可能
一般的に、不動産クラウドファンディングの運用期間は、6ヶ月~12ヶ月です。短いものでは3ヶ月、長いものだと240ヶ月(20年)なんてものもあります。
資産ポートフォリオの調整しやすさを考えると、6ヶ月程度の短期運用できるサービスがイチオシです。
安定的なファンド募集
投資したくても、ファンド募集の頻度が少なければ、待機資金を増やしてしまい機会損失になります。
少なくとも月1回以上ファンド募集があるサービスがイチオシです。
実績利回りを一般公開している
不動産クラウドファンディングの想定利回りは、あくまで想定です。
賃料収入を主としたインカムゲイン型ファンドは、多くの場合、想定通りに運用されています。
一方、売却益を主としたキャピタルゲイン型ファンド、又はインカム+キャピタルゲイン型複合ファンドは、想定利回り(見た目)は良いが、実績利回り(中身)が良いかどうかわからない場合があります。
そのため可能であれば、実績利回りが一般公開されているサービスがイチオシです。
イチオシの不動産クラウドファンディング5選
以下に示す5選は、私の独自の選定基準によるものです。
今後の実績によって、5選をアップデートする場合があります。ご了承ください。
COZUCHI(コヅチ)
COZUCHIは、1口1万円から投資可能です。
出金手数料はゼロです。
COZUCHIのファンドは、想定運用期間3ヶ月~84ヶ月、想定利回り4.5%~20.0%、想定配当金(1万円あたり)225円~7000円です。[2021.10.24時点、一般投資家募集後のファンドを抽出]
想定運用期間は、6ヶ月~12ヶ月が多く、短期運用が可能です。また、長期ファンドでは、途中解約が一定期間内での無料の場合もあり、非常に利便性が高いです。
COZUCHIのファンド募集は、月1~3件程度と安定的です。
COZUCHIの過去ファンドの実績利回りは、一般公開されています。
- インカムゲイン型:想定利回り4.2%~6.0%に対し、実績利回り4.2%~6.0%
- キャピタルゲイン重視型:想定利回り9.0%~50.9%に対し、実績利回り62.2%~283.5%
インカムゲイン型は想定利回り通り、キャピタルゲイン重視型は想定利回り以上で運用されていました。
COZUCHIに関するトピックは、「不動産クラウドファンディング COZUCHIの資産運用ガイド」でまとめていますので、ご覧ください。
リンプル(Rimple)
リンプルは、1口1万円から投資可能です。
出金手数料はゼロです。
リンプルのファンドは、想定運用期間6ヶ月~12ヶ月、想定利回り3.1%~10.0%、想定配当金(1万円あたり)155円~500円です。[2021.10.24時点]
想定運用期間は、ほぼ6ヶ月で、短期運用が可能です。
リンプルのファンド募集は、月2件(隔週)と安定的です。
リンプルの過去ファンドの実績利回りは、一般公開されていません。
リンプルに関するトピックは、「不動産クラウドファンディング リンプルの資産運用ガイド」でまとめていますので、ご覧ください。
TSON FUNDING
TSON FUNDINGは、5万円(1口1万円)から投資可能です。
出金手数料はゼロです。
TSON FUNDINGのファンドは、想定運用期間6ヶ月~12ヶ月、想定利回り6.0%~5.5%、想定配当金(1万円あたり)335円~670円です。[2021.11.13時点]
想定運用期間は、6ヶ月があり、短期運用が可能です。
TSON FUNDINGのファンド募集は、月1件と安定的です。
TSON FUNDINGの過去ファンドの実績利回りは、一般公開される予定です。
まだ、運用終了したファンドがないため、確認が取れ次第、アップデートします。
TSON FUNDINGに関するトピックは、「不動産クラウドファンディングTSON FUNDINGの資産運用ガイド」でまとめていますので、ご覧ください。
アセクリ
アセクリは、1口1万円から投資可能です。
出金手数料はゼロです。
アセクリのファンドは、想定運用期間6ヶ月~12ヶ月、想定利回り4.0%~8.0%、想定配当金(1万円あたり)200円~800円です。[2021.10.24時点]
想定運用期間は、ほぼ6ヶ月で、短期運用が可能です。
アセクリのファンド募集は、月1~2件と安定的です。
アセクリの過去ファンドの実績利回りは、一般公開されていません。
アセクリに関するトピックは、「不動産クラウドファンディング アセクリの資産運用ガイド」でまとめていますので、ご覧ください。
ジョイントアルファ
ジョイントアルファは、1口10万円から投資可能です。
出金手数料はゼロです。
ジョイントアルファのファンドは、想定運用期間6ヶ月~12ヶ月、想定利回り3.2%~6.0%、想定配当金(1万円あたり)190円~500円です。[2021.10.24時点]
想定運用期間は、6ヶ月~12ヶ月ですが、12ヶ月が多めです。
ジョイントアルファのファンド募集は、月1件程度と安定的です。
ジョイントアルファの過去ファンドの実績利回りは、一般公開されていません。
ジョイントアルファに関するトピックは、「不動産クラウドファンディング ジョイントアルファ資産運用ガイド」でまとめていますので、ご覧ください。
まとめ
イチオシの不動産クラウドファンディング5選を紹介しました。
今一度まとめると、次の通りです。
サービス名 | 出金手数料 | 短期運用 | ファンド募集 | 実績公開 |
COZUCHI | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
リンプル | ◎ | ◎ | ◎ | △ |
TSON FUNDING![]() |
◎ | ◎ | ◎ | 〇 |
アセクリ | ◎ | ◎ | 〇 | △ |
ジョイントアルファ | ◎ | 〇 | 〇 | △ |
それぞれについて詳しい情報を確認し、ぜひ、配当株の分散先として、検討してみましょう。