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ポーラオルビスHDは、配当株投資の候補銘柄として有りか無しか?

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こんにちは。国内株の配当株投資している永松です。2020.8.8時点、ポーラ・オルビスホールディングス(4927)は配当株として「有り」と判断して、配当狙いポートフォリオに組み入れていました。

2020.10.30に開示された直近の決算資料で、下方修正と減配(年80円→50円)が発表されたため、11.5に一旦売却し、ポートフォリオから除外しました。 

 

ポーラオルビスHDの業種分類は、化学です。化粧品の会社です。

主に、高級品のポーラと、通販メインのオルビスの2大ブランドです。オルビスには男性用化粧品もあります。私も15年以上愛用しています。

 

「ポーラオルビスHDを、配当株として組み入れるか検討中」という方のため、ポーラオルビスHDの配当分析をまとめています。

あくまで個人的な見解で、銘柄推奨するものではありません。配当株投資の参考になれば幸いです。

 

次の3点をモニタリング又は分析しています。

  • 業績推移
  • キャッシュフロー推移
  • 配当分析

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

 

 

更新履歴

  • 2021年12月期3Q(7月~9月)の決算資料を反映しました。[2020.11.7]

 

ポーラオルビスHDの業績推移

2010年12月期~2019年12月期の売上高、営業利益、当期利益は次の通りです。

売上高、営業利益、当期利益は、緩やかに右肩上がりで安定しています。

直近の決算資料 (2020.10)では、2020.12期の業績予想が開示されています。

売上高は-20.4%の175,000(百万円)とされています。営業利益は-69.7%の10,000(百万円)、当期利益は-93.9%の1,200(百万円)と大幅な下落が予想されています。

ポーラオルビスHD,業績

 

決算期 売上高 営業利益 当期利益
2010.12 165,253 12,270 7,086
2011.12 166,657 12,853 8,039
2012.12 180,873 13,520 6,681
2013.12 191,355 16,017 7,318
2014.12 198,094 17,683 10,382
2015.12 214,788 22,511 14,095
2016.12 218,482 26,909 17,447
2017.12 244,335 38,881 27,137
2018.12 248,574 39,496 8,388
2019.12 219,920 31,137 19,694

 

ポーラオルビスHDのキャッシュフロー推移

2010年12月期~2019年12月期の各キャッシュフロー(CF)は次の通りです。

ポーラオルビスHD,キャッシュフロー

 

決算期 営業CF 投資CF 財務CF 現金・現金等価物 フリーCF
2010.12 17,906 -40,367 -2,789 43,507 -22,461
2011.12 14,401 -3,444 -4,093 50,246 10,957
2012.12 17,592 -39,625 -3,280 25,106 -22,033
2013.12 13,500 -2,452 -2,815 34,137 11,048
2014.12 16,643 -8,391 -3,661 39,111 8,252
2015.12 28,379 -7,331 -13,896 45,843 21,048
2016.12 23,561 16,379 -10,030 75,458 39,940
2017.12 35,333 -22,065 -12,945 75,944 13,268
2018.12 30,283 -9,125 -20,127 76,462 21,158
2019.12 21,127 -12,514 -19,336 65,789 8,613


営業CFは、プラスで安定的に推移しています。

現金・現金等価物は、2016.12期以降大幅に増加しています。

2019.12期は、営業CFの減少と投資CFの増加で、ややフリーCFが大きく減少しています。

 

ポーラオルビスHDの配当分析

私が分析しているのは、次の3点です。

  1. 配当方針
  2. 配当実績と配当成長率
  3. 配当性向(当期利益、フリーCFベース)

配当株投資の対象には、「配当利回り4.5%以上」を条件に銘柄スクリーニングしています。

ポーラオルビスHDの場合、株価1750円(2020.8.8終値)で、配当が予想通り、年80円であったと仮定すると、配当利回りは4.57%でした。

直近の決算資料 (2020.10)で、年50円に減配されました。株価2055円(2020.11.5終値)では、配当利回りは2.43%でした。

 

配当方針

ポーラオルビスHDの配当方針は、2017年度以降、配当性向60%以上が設定されています。公式サイト「 ポーラ・オルビス ホールディングス - 株主・投資家情報 | 株式情報 | 配当金 」に明記されています。

明記されているため、「株主還元もしっかりする(配当を支払う)」という意思表示だと判断しています。

2Qの決算資料(2020.7)では、配当方針の変更されていません。次期の配当(特別記念配当を除く)は、前年の同じ年80円が予想されています。中間配当(6.30)は35円で確定、期末配当(12.31)は45円が予想されていました。

直近の決算資料(2020.10)では、期末配当が45円→15円に減配されました。

 

配当実績と配当成長率

配当に関する基本情報は次の通りです。

  • 配当回数:年2回
  • 配当権利確定日:6.30(中間配当)、12.31(期末配当)

 

2010.12期~2019.12期の配当実績は、次の通りでした。

2016.12期以降に、株式分割(1→4株)がありました。2017.12期と比較するなら、2016.12期が200÷4株=年50円と換算できます。

配当は段階的に引き上げらていました。過去10年間は、無配当は一度もなく、継続的に配当が支払われています。

ポーラオルビスHD,配当金

※2014.12期のうち100円、2019.12期のうち36円は記念配当です。

 

直近3年間、2017.12期~2020.12期の配当成長率を算出すると、次の通りです。

決算期 配当金 配当成長率
2016.12* 50 ---
2017.12 70 40%
2018.12 80 14%
2019.12 116 45%
2020.12(予想) 50 -57%**

*:株式分割を考慮

**:特別記念配当を除けば、-37.5%。

 

2017.12期は、対前年で20円と40%もアップしました。2018.12期も14%アップ、2019.12期も記念配当を含みますが、45%と大幅にアップしています。

2020.12期は50円予想ですので、大幅な減配になる見込みです。

 

配当性向(当期利益・フリーCFベース)

配当性向は、当期利益ベースとフリーCFベースの2通りで算出しています。

理由は、「松井証券は、配当株投資の候補銘柄として有りか無しか?」で解説しています。

 

2017.12期~2019.12期の配当性向を算出すると、次の通りです。

発行済み株数は、229,136,156株(2019.12.31時点)で算出しています。算出した数値は、若干、公式サイトとが異なります。

決算期 当期利益ベース フリーCFベース
2017.12 59% 121%
2018.12 219% 87%
2019.12** 135% 309%

**:記念配当36円を含む、含めない場合、当期利益ベースは93%、フリーCFベースは213%です。

 

当期利益ベースでは、2017.12期は100%以下で安全圏内でした。2018.12期と2019.12期は100%以上で注意水準でした。

フリーCFベースでは、2018.12期は100%以下で安全圏内でした。しかしながら、2017.12期と2019.12期は100%を大きく上回り、注意水準でした。

フリーCFは、配当の原資にもなるので、大幅に超えている状態が継続すると、減配や最悪の場合、配当停止になる可能性があります。

ただし、ポーラオルビスHDは、現金・現金等価物が65,789(百万円)あり、2020.12期に年80円×229,136,156株=18,330(百万円)支払うに余力があるので、急な配当停止はなさそうと予想しています。

2020.12期も、フリーCFベースの配当性向に十分に注目しておきましょう。

 

まとめ

私が、ポーラオルビスHDを配当株として「有り」と判断した理由は次の通りです。

売上高、営業利益、当期利益が緩やかに右肩上がりです。

営業CFは、緩やかに右肩上がりです。フリーCFは、直近1年では減少していることには注意が必要です。

配当方針は、「配当性向60%以上」を確実に実行されており、株主還元を十分に考えられています。直近の方針変更もなし。

配当実績は、過去10年間一度も無配当はなく、継続性が十分にあります。ただし、2020.12期は利益の大幅な減少が予想されているため、増配には期待できないと考えています。

2019年12月期のフリーCFベースの配当性向は、309%と要注意です。

現時点では、現金・現金等価物が増加しているので、少なくとも配当は支払われると考えています。

以上のことから、配当維持に期待し、配当利回り4.57%の配当狙いポートフォリオに組み入れても問題ないと判断していました。

 

残念ながら、10.30に開示された3Q決算短信では、期末配当が45円→15円に減配になり、年50円になる見込みです。

予想配当利回りが2.43%まで下がったため、一旦売却しました。株価が下落し、予想利回りが4.5%以上、株価で言うと1111円以下になったら、再度ポートフォリオに組み入れることを検討します。

 

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