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オンコンパスはどれくらいのリターンが得られる?実績をブログで解説

執筆者:NISA SCHOOL 永松 龍一郎Udemy認定講師

オンコンパス,運用レベル別リターン

ご存知のように、ON COMPASS(オンコンパス)は、マネックス・セゾン・バンガード投資顧問が提供する、ロボアドバイザーを活用した資産運用・管理サービスです。

2016年6月からサービスが開始されました。

 

オンコンパスを検討中なら、「どんな資産に、どんな比率で投資しているのか(ポートフォリオ)」、「実際に積立したら、どれくらいリターン(損益)が得られるのか」、事前に知っておきたいですよね。

そのようなあなたのために、オンコンパスの運用レベル別の、資産配分比率、過去の基準価額の推移、実際に積立したリターンについて解説します。

オンコンパスを利用するか否かの参考にしていただければ、幸いです。

 

 

更新履歴

  • 全体をアップデートしました。[2022.3.21]

 

 

運用レベル別の資産配分比率

オンコンパスでは、想定リスクと想定リターンに応じて、以下8つの運用レベルのファンドがあります。

  • 運用レベル1:MSV内外ETF資産配分ファンド(Aコース)
  • 運用レベル2:MSV内外ETF資産配分ファンド(Bコース)
  • 運用レベル3:MSV内外ETF資産配分ファンド(Cコース)
  • 運用レベル4:MSV内外ETF資産配分ファンド(Dコース)
  • 運用レベル5:MSV内外ETF資産配分ファンド(Eコース)
  • 運用レベル6:MSV内外ETF資産配分ファンド(Fコース)
  • 運用レベル7:MSV内外ETF資産配分ファンド(Gコース)
  • 運用レベル8:MSV内外ETF資産配分ファンド(Hコース)

 

運用レベル1~3は安全性重視、運用レベル4~6はバランス重視、運用レベル7・8は収益性重視です。

直近の運用レポートより、各運用レベルの資産配分比率(ポートフォリオ)は、以下の通りでした。[2022.2.28時点]

オンコンパス,運用レベル別ポートフォリオ

運用レベル 国内株式 国内債券 外国株式 外国債券 外国リート 現金等
1 11% 59% 3% 23% 4%
2 13% 40% 7% 36% 1% 3%
3 17% 26% 13% 41% 1% 2%
4 18% 10% 23% 45% 2% 2%
5 18% 4% 34% 39% 3% 2%
6 19% 2% 45% 28% 4% 2%
7 20% 53% 20% 5% 2%
8 19% 64% 8% 6% 3%

 

投資対象は、国内株式、国内債券、外国株式、外国債券、外国リート(不動産投資信託)、現金等です。

簡潔に言えば、「運用レベルが上がるごとに、株式の比率が高く、債券の比率が低い」と考えておきましょう。

国内株式の比率は11%~20%、外国株式の比率は3%~64%と、運用レベルが上がると高くなります。

国内債券の比率は、運用レベルが上がるにつれ、59%~0%と低くなります。

外国債券は、すべての運用レベルに含まれており、運用レベル4が45%と最も高くなっています。

外国リートは、運用レベル1には含まれておらず、運用レベル2~8にかけて1%~6%と比率が高くなっています。

現金等は、すべての運用レベルで2~4%含まれています。

 

 

過去の基準価額の推移

オンコンパスは、2016.6.10に運用がスタートしました。

各運用レベルにおいて、基準価額推移は、次の通りでした。[2022.3.18時点]

オンコンパス,基準価額推移

 

想定リターン通りに、運用レベル1<2<3<4<5<6<7<8の順にリターンが高かったです。

 

2020年2月下旬~3月下旬にかけて、コロナショックが起きました。その影響で、株式市場が大幅に下落しました。

その際の基準価額推移を抜粋すると、次の通りでした。

オンコンパス,コロナショック時のリターン

 

最も株式の比率が高い、運用レベル8では、基準価額が13,137円(2020.2.21)から9,207円(2020.3.24)と-3,930円、割合にすると-29.91%も下落しました。

2020.5.24時点、11,047円まで回復しています。

その他の運用レベルでは、レベルが下がるほど債券の比率が上がるため、下落幅は小さいです。

いくらロボアドバイザーで設定された資産配分でも、市場全体が下落すると、その影響を避けることはできません。

この点は、一般的な他社のロボアドバイザーでも同じです。 

 

 

実際に積立したリターンはどれくらいか?

一番気になるのが、「実際に積立したらリターンがどうなるか?」ですよね。

積立期間を5年間、積立金額を月3万円とし、積立したリターンを過去データを用いてシミュレートしました。

シミュレーションには、「投資信託のモーニングスター」の積立購入シミュレーションを使用しました。

 

各運用レベルで、ファンド名は以下の通りです。

  • 運用レベル1:MSV内外ETF資産配分ファンド(Aコース)
  • 運用レベル2:MSV内外ETF資産配分ファンド(Bコース)
  • 運用レベル3:MSV内外ETF資産配分ファンド(Cコース)
  • 運用レベル4:MSV内外ETF資産配分ファンド(Dコース)
  • 運用レベル5:MSV内外ETF資産配分ファンド(Eコース)
  • 運用レベル6:MSV内外ETF資産配分ファンド(Fコース)
  • 運用レベル7:MSV内外ETF資産配分ファンド(Gコース)
  • 運用レベル8:MSV内外ETF資産配分ファンド(Hコース)

 

投資元本180万円に対する、評価金額、リターンは次の通りでした。[2022.2.28基点]

運用レベル 投資元本(万円) 評価金額(万円) リターン
1 180 182.28 1.3%
2 180 187.02 3.9%
3 180 193.59 7.6%
4 180 203.36 13.0%
5 180 212.54 18.1%
6 180 218.84 21.6%
7 180 224.80 24.9%
8 180 231.48 28.6%

 

積立投資したリターンは、+1.3%~+28.6%でした。

運用レベルが上がるにつれ、想定通りにリターンが高くなるように運用されていました。

リターンはあくまでも一時点での結果なので、参考程度に見ておくと良いでしょう。

 

 

まとめ

オンコンパスでは、8つの運用レベルがあります。基本的には運用レベルが上がるにつれ、想定リスクと想定リターンが高くなります。

2022.3.18の基準価額は、運用レベル順(1<2<3<4<5<6<7<8)に高かったです。

2022.2.28基点において、5年間積立したリターンは、+1.3%~+28.6%でした。リターンは一時点での結果なので、定期的に確認してみましょう。

あなたが希望するリターンが、どの運用レベルか参考にしてみてください。

 

その他、オンコンパスに関するトピックは、「ロボアドバイザー オンコンパス(ON COMPASS)の資産運用ガイド」でまとめていますので、ご覧ください。

 

 

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