【制度改正】NISA恒久化は見送り2023年終了!?つみたてNISAは恒久化される?英国ISAに近づくのはいつか?



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こんにちは。非課税制度NISAや、つみたてNISAには、口座を開ける期限があるのをご存知でしょうか。NISAは2023年、つみたてNISAは2037年までです。

「NISAは終わってしまうの?」、「つみたてNISAは今後どうなるんだろう」と思うことはありませんか。私は、NISAの恒久化(制度の永久化)が気になっています。

同じく気になるあなたのため、本ページでは、NISAやつみたてNISAの制度改正についてまとめています。また、NISAのもとになった英国ISAとの違いについてもまとめています。[2019.10.22時点]

 

 

NISA恒久化は見送りへ!

2019.10.16、共同通信社より次のニュースが報道されました。

与党は16日、期限付きで導入された少額投資非課税制度(NISA)について、恒久化を見送る方針を固めた。恒久化は金融庁や証券業界が求めていたが、現行制度は富裕層への優遇だとの指摘もあり、認めるのは難しいと判断した。

[出典:NISAの恒久化を見送りへ 投資非課税は「富裕層優遇」 | 共同通信

 

NISAは、2014年1月にスタートしました。年120万円まで投資でき、その利益に対して税金がゼロになる優遇制度です。 

2019.6時点、NISA利用者数は1161万人、買付金額は16兆8812億円です。まだ、20歳以上の人口に対し、10人に1人程度しか浸透していません。

日本は投資する人が少なく、金融教育もまだまだ、ようやく「貯蓄から資産形成へ」のスローガンがなじんで、これからという時に制度が終わるは残念です。

NISA口座開設は、2023年までです。そこから5年間は非課税ですので、2027年まで運用は可能です。2028年までに、保有している投資信託や株式を売却する、もしくは課税口座に移すことが必要ですので、ご注意ください。

 

つみたてNISAの恒久化はどうなるのか。

つみたてNISAは、2018年1月にスタートしました。年40万円まで投資でき、その利益に対して税金がゼロになる優遇制度です。

通常のNISAとの違いは、投資可能額が少ないこと、非課税期間が20年であること、投資商品が金融庁指定の投資信託のみであることです。

2019.6時点、つみたてNISAの利用者数は147万人、買付金額は1780億円です。まだまだ浸透していません。現時点、つみたてNISAの口座開設は2037年までです。

つみたてNISAの期限延長に関して、2020年の税制改正大綱に盛り込まれる予定です。

公的年金に期待できない今、つみたてNISAを活用した自助努力を推進する意味でも、制度の恒久化、非課税期間の無期限化を認めていただきたいと思っています。

 

 

NISAが英国ISAに近づくのはいつか?

NISAは、英国のISA(Individual Savings Account:個人貯蓄口座)をモデルにつくられました。Nippon版のISAなので、NISAです。

ISAは、1999年に政府が「国民の貯蓄意識の向上」、「既存の資産形成優遇制度との不均衡の是正」を目的に作られました。

2014.4時点で、ISA利用者数は2200万人、2015.4時点で預り残高は77兆円です。英国の成人人口の約半数が利用しています。

ISAには、主に4つのタイプがあります。

  • 株式型ISA
  • 預金型ISA:預金の利子に対する税金が非課税
  • イノベーティブ・ファイナンスISA
  • ライフタイムISA

覚える必要は全くありません。一番わかりやすい、株式ISAと日本のつみたてNISAを比較してみましょう。

  株式型ISA つみたてNISA
導入時期 1999.4~ 2018.1~
口座開設者 18歳以上 20歳以上
口座開設
期間
恒久化 2037年まで
非課税期間 無期限 20年間
対象商品 株式、債券、
投資信託、保険
投資信託
非課税対象 配当、譲渡益、利子 配当、譲渡益
投資可能額 年15420ポンド 年40万円
スイッチング 可能 不可

 

ISAは、18歳から口座開設できます。口座開設に期限はなく、また非課税期間も無期限です。投資可能額は、年15420ポンド(年215万円:2019.10.22レート)です。

また、スイッチングが可能です。スイッチングとは、対象商品の切替です。NISAの場合は、例えば40万円投資して「別の商品に切り替えたい」と一度売ってしまうと、再度40万円分の非課税枠を使うことはできません。

一方、ISAの場合は投資可能額の範囲で、切り替えることができます。

日本の企業型確定拠出年金(DC)や、個人型確定拠出年金(iDeCo)ではスイッチング可能です。

NISAに比べ、ISAは税制優遇や利便性が高いのがわかります。

 

日本のNISA制度はシンプルにしたらうまくいく!

なぜ、英国ISAが国民に普及したのか。」の理由は、制度設計がシンプルであったことが挙げられています。[2016年 英国現地調査より]

口座開設期限もなく、非課税期間も無期限、いつでもISA口座からお金を引き出せる、などです。

「面倒でわかりづらい」と思った時点で、使うのやめようと思ってしまいますよね。日本のNISA制度ももっとシンプルにしたら、日本に浸透し、かつ国、個人、証券会社にとって三方よしになると思っています。

制度をコロコロと変えることに大きなデメリットを感じます。それを議論する国の方々の費用もかかります。

証券会社も、NISAからつみたてNISAへのシステム切替、ユーザー対応、NISAが終了したときの処理など、ただでさえNISAで販売する商品の儲けは少ないのにコストだけが上乗せされていきます。

私たち個人も、制度に合わせて切り替える手間があります。

ハッキリ言ってこれらの行動は無駄です。そうであれば、シンプルに何が最高か決めてしまえばよいだけです。

例えば、次のようにシンプルに一本化してはどうかと考えています。

  つみたてNISA 新NISA
口座開設者 20歳以上 18歳以上
口座開設
期間
2037年まで 恒久化
非課税期間 20年間 無期限
対象商品 投資信託 株式、債券、
投資信託
非課税対象 配当、譲渡益 配当、譲渡益
投資可能額 年40万円 年120万円
スイッチング 不可 可能

 

今の時代、大学に行かずとも手に職をつけたり、自分で起業する人が増えています。そうでなければ、日本の更なる発展には期待できないと思います。そうした方たちも利用できるように、18歳から利用可能にします。

口座期限は恒久化、非課税期間は無期限、投資対象は投資信託に加えて、株式と債券も入れてはどうでしょうか。

投資可能額は、NISAであったように「年100万円だとわかりづらいから、年120万円、月換算10万円にしよう」と鶴の一声で変わったように、年120万円で良いと思います。

スイッチングはあると便利です。年齢とともに資産配分を変えていくのは、資産形成の王道です。例えば、60歳以上になって株式の一部を債券や金に変えるなど。

以上のように、シンプルに決めてしまえば、国は別の課題にお金をかけられますし、証券会社もコストが下がり、別のビジネスに力を入れられます。そして、私たちも悩まず、資産形成が習慣化されていくと推定しています。

 

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