つみたてNISA対象商品に「eMAXIS NYダウインデックス」が追加!リターン・信託報酬は?



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こんにちは。2019年5月7日の金融庁の発表で、つみたてNISA対象商品に「eMAXIS NYダウインデックス」が追加されました。

本ページでは、eMAXIS NYダウインデックスの基本情報及び個人的な見解、をまとめました。

 

 

まえがき

2019年5月7日、指定インデックス以外(アクティブ運用)のファンドとして登録されました。

つみたてNISA対象商品は、金融庁の基準をクリアしなければなりません。インデックスファンドと比較し、アクティブファンドの方が厳しめに設定されています。

下記のような選抜要件(一部抜粋)があります。

  • 純資産総額50億円以上
  • 設立から5年以上経過している
  • 資金流入回数が2/3以上

アクティブファンドは、設立から5年以上の実績が必要という点が中々ハードルが高いです。詳細については、過去の記事をご覧ください。

積立ニーサ口座対象の投資信託に120本|選び方の基準(要件)とは

 

ファンドの特色

本ファンドは株式型の投資信託です。まずは特色から見ていきましょう。以下3つです。

  1. 米国の株式市場ダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)の値動きに連動する投資成果をめざす運用
  2. 主として対象インデックスに採用されている米国の株式に投資を行う
  3. 原則として、為替ヘッジをしない

 

NYダウは、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出する米国の代表的な株価指数です。日本で言う、TOPIXや日経平均株価のようなものです。

ダウ工業株30種平均、ダウ輸送株20種平均、ダウ公共株15種平均の3種類と、これらをあわせたダウ総合65種平均があります。

ダウ工業株30種平均の構成銘柄は、アップル、アメリカンエクスプレス、ボーイングなど有名な企業ばかりです。構成銘柄は随時入替が行われています。

これらに連動するように運用されます。2019年1月30日時点での目論見書では、以下の構成銘柄です。

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為替ヘッジは行われないので、円安(例:1ドル80円→100円)になれば、解約時の金額は増えます。しかし、円高(例:1ドル100円→80円)になれば、解約時の金額は減ります。

 

ファンドの費用

次に、ファンドの費用について見ていきましょう。ファンドの費用は、購入時手数料、信託報酬、信託財産留保額などがあります。

購入時手数料はゼロです。これは、つみたてNISAの選定要件に含まれています。

信託報酬は0.648%/年です。インデックスファンドでは0.1%/年であるので少々高めという印象を持つかもしれません。

信託財産留保額は0%です。

 

ファンドのリターン

2019年5月10日時点において、純資産総額は87.82億円で、基準価額は20377円/1万口です。

資産の推移は下記の通りです。長期的に見て右肩上がりで推移しています。

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【 ◆SBI証券◆ 口座数はネット証券No.1! 】より引用

 

2019年4月30日時点において、トータルリターンは設定来で+112.35%です。直近1年では+12.74%、3年(年率)では+15.92%、5年(年率)では+13.29%です。

かなり高リターンかと思います。

 

 

他社の同様の商品は?

NYダウインデックスを対象としたファンドは、他にもあります。SBI証券で「NYダウ」と検索すると4件(eMAXISを含む)販売されています。

  • iFree NYダウ・インデックス
  • たわらノーロード NYダウ
  • 日興インデックスファンドNYダウ

上記3ファンドは、まだつみたてNISAのアクティブファンドとしての要件である5年以上運用に該当していません。そのため、現時点ではNYダウインデックスの投資信託をつみたてNISAで購入できるのは、eMAXISのみです。

 

信託報酬の比較は、以下の通りです。iFreeとたわらノーロードが、0.243%/年とeMAXISの0.648%よりかなり安いです。

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トータルリターンの比較は以下の通りです。1年で比較すると、iFreeやたわらノーロードは+13.23%、+13.18%です。

トータルリターンは、「リターン-費用」で算出されます。信託報酬でが低い分、eMAXISよりもリターンが大きいといった感じです。

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個人的な見解

この投資信託をつみたてNISAで買うか、買わないか。今は買わないです。数年後には、iFreeやたわらノーロードも、つみたてNISAの対象商品になると予測するからです。

eMAXISと投資先が同じで、eMAXISより信託報酬が安いので、こちらを積立する人が多くなります。そうなると、eMAXISを解約する人も出てきて、資金流出も起きやすくなると思います。

eMAXISの運用会社である三菱UFJ国際は、費用の安いeMAXIS Slimシリーズに力を入れています。長期的な資産形成をサポートすべく、費用の値下げも段階的に行っています。

そのため、今後このeMAXIS NYダウインデックスも値下げが実施される可能性もあります。そうしないと、競合他社への乗り換えが起こってしまう思われます。

 

投資対象がNYダウではないですが、eMAXIS Slimシリーズに「米国株式S&P500」があります。

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こちらは金融庁の指定インデックスファンドなので、すでにつみたてNISA対象商品となっています。費用も0.1728%/年と業界最低水準です。

NYダウインデックスは投資先が約30銘柄ですが、S&P500は約500銘柄と分散投資されています。今後どちらの方がリターンが良いかは、わかりません。

分散投資したいという人には、こちらのS&P500の方が良いと考えています。米国だけなく全世界分散タイプの投資信託は、たくさんあるのでぜひ検索してみてください。

以上、ご参考まで。