ご存知のように、LINE証券は国内株式(1株から取引可能)、ETF(上場投資信託)、投資信託のサービスがスマホで利用できる証券会社です。
株が、最大7%OFFでタイムセールキャンペーンでも有名です。
LINE証券では、定期的に「初株チャンスキャンペーン」が実施されています。クイズに正解すると好きな銘柄3株を無料でもらえます。
このキャンペーンをあなたも利用したのではないでしょうか。
だとしたら、「どの株を選んだらよいんだろう」と迷っていませんか。
そんなあなたのために、銘柄のおすすめ選び方を紹介します。
あくまで個人的な見解で、銘柄推奨するものではありません。選び方の参考になれば幸いです。
初株チャンスキャンペーンでは、どんな銘柄が購入できるの?
対象銘柄は、LINE証券の取扱銘柄300銘柄のうち、株価が800円以下で時価総額を基準にLINE証券によって選抜されています。
キャンペーンの時期によって、対象銘柄は変わります。
2020.4.18時点、次の11銘柄が対象でした。株価コードと業種も併せて記載しています。
- 国際石油開発帝石(株価コード:1605):鉱業
- 伊藤ハム米久HD(2296):食料品
- 東レ(3402):繊維製品
- 旭化成(3407):化学
- 王子HD(3861):パルプ・紙
- 三菱ケミカルHD(4188):化学
- Zホールディングス(4689):情報・通信業
- 日本精工(6471):機械
- マツダ(7261):輸送用機器
- リコー(7752):電気機器
- 三菱UFJ FG(8306):銀行業
国際石油開発帝石は、原油・ガス開発生産国内最大手の会社です。政府(経済産業大臣)が黄金株を保有しています。
黄金株とは、株主総会で会社の合併などの重要議案を否決できる特別な株式で、株式の買占めの防衛対策です。
伊藤ハム米久は、伊藤ハムと米久の経営統合により設立した会社で、ハム・ソーセージ首位です。
東レは、衣料や産業用途の繊維事業が中心の会社です。家庭用浄水器「トレビーノ」など水処理膜等も有力です。
旭化成は、ケミカル、住宅、繊維、電子部品、医薬・医療機器など多彩な事業を行う会社です。
王子HDは、製紙国内首位の会社です。
三菱ケミカルHDは、総合化学首位の会社です。
Zホールディングスは、Yahoo!です。2019年10月にヤフー株式会社から社名変更されました。
日本精工は、ベアリング国内最大手の会社です。自動車など様々な機械に使われています。
マツダは、自動車メーカーです。
リコーは、事務機国内大手の会社です。
三菱UFJ FGは、銀行です。
どういう基準で銘柄を選んだらよいの?
「どれを、どのように選べば良いかわからない」というあなたは、次の3つの基準で選んでみてはいかがでしょうか。
- 購入代金重視
- 配当利回り重視
- 割安度重視
それぞれについて、先の11銘柄を例に詳しく見ていきましょう。
購入代金重視
初株チャンスキャンペーンでは、あなたが好きな銘柄を3株もらえます。仮に選んだ株が500円だとすれば、500円×3株=1500円分の資産を手に入れることと同じです。
購入時点で、最も多くの資産を手に入れたいなら、株価の高い銘柄を選びましょう。
次に、11銘柄の株価を高い順に示しています。[2020.4.17時点、終値]
銘柄 | 株価(円) |
リコー | 734 |
旭化成 | 720.6 |
日本精工 | 684 |
国際石油開発帝石 | 643.4 |
伊藤ハム米久 | 624 |
三菱ケミカルHD | 611 |
マツダ | 575 |
王子HD | 547 |
東レ | 483.2 |
三菱UFJ FG | 412.9 |
ZHD | 386 |
最も高いのはリコーの734円、低いのはZHDの386円です。両者の差は、348円もあります。
つまり、リコーを選んだ場合、ZHDよりも1044円(348円×3株分)多く資産を手に入れられる計算です。
もちろん、株価は日々変動するので、あくまでも購入時点でのベストでの判断です。短期的な保有を考えている場合は、この戦略でも良いでしょう。
配当利回り重視
株式投資では、配当金がもらえることも一つの魅力ですよね。
配当利回りとは、(1年間の配当金)÷(購入した株価)×100%です。例えば、1000円で株式を購入し、1年間の配当金が10円だとします。
このとき、配当利回りは、10円÷1000円×100%=1%となります。
しばらく保有して配当金をもらい続けたいなら、配当利回りの高い銘柄を選びましょう。
次に、11銘柄の予想配当利回りが高い順に示しています。[2020.4.17時点、終値ベース]
銘柄 | 予想配当 利回り(%) |
株価 (円) |
配当金 (円)* |
三菱ケミカルHD | 6.55 | 611 | 120 |
国際石油開発帝石 | 6.22 | 643.4 | 120 |
マツダ | 6.09 | 575 | 105 |
日本精工 | 5.85 | 684 | 120 |
三菱UFJ FG | 5.34 | 412.9 | 66 |
旭化成 | 4.72 | 720.6 | 102 |
東レ | 3.31 | 483.2 | 47 |
リコー | 3.13 | 734 | 68 |
伊藤ハム米久 | 2.72 | 624 | 50 |
ZHD | 2.3 | 386 | 26 |
王子HD | 2.19 | 547 | 35 |
*:「配当利回り×株価×3株」より算出
予想配当利回りは、三菱ケミカルHDの6.55%が最も高く、王子HDの2.19%が最も低いです。
実際にその配当利回りで、配当金が出たと仮定し、3株分の配当金も算出してみましょう。
配当金は、三菱ケミカルHD、国際石油開発帝石、日本精工の120円が最も多く、ZHDの26円が最も少ないです。
配当利回りが高くても、実際にもらえる配当金は少ない場合もあるので、この点も留意しておきましょう。
割安度重視
株式投資のメインの魅力が、値上がり益を得ることですよね。
値上がり益とは、例えば1000円で購入した株が、1200円に値上がりしたときに売却した時に売約すれば200円儲かるということです。
見ておく数値は、PER、EPS、株価です。PERは現在の株価÷EPSで算出される、割安度の目安になるものです。EPSは1株当たりの利益です。
PERは数値が小さいほど、割安です。
将来的な株価はPERだけで上がるとは限りませんが、一つの目安として割安度を見て銘柄を選択しても良いでしょう。
次に、11銘柄のPERが低い順に示しています。[2020.4.17時点、終値ベース]
銘柄 | PER(倍) | 株価(円) | EPS(円) |
三菱UFJ FG | 0.64 | 412.9 | 642.53 |
三菱ケミカルHD | 5.43 | 611 | 112.55 |
国際石油開発帝石 | 5.71 | 643.4 | 112.65 |
マツダ | 5.72 | 575 | 100.47 |
日本精工 | 6.76 | 684 | 101.24 |
旭化成 | 6.81 | 720.6 | 105.82 |
東レ | 9.93 | 483.2 | 48.65 |
王子HD | 10.68 | 547 | 51.24 |
リコー | 11.04 | 734 | 66.49 |
伊藤ハム米久 | 17.52 | 624 | 35.61 |
ZHD | 23.67 | 386 | 16.31 |
PERは、三菱UFJ FGの0.64倍が最も低く、ZHDの23.67倍が最も高いです。
しかし、「PERがいくらだったら、割安か」はとても難しいです。
業種によっても異なりますし、PER=株価÷EPSで算出されるので、企業が成長してEPSが高くなると推定すれば、PERの数値はどんどん小さくなっていきます。
参考に、PERの業種平均をモーニングスター社「MY投資信託アプリ」で調べてみても良いでしょう。
下記の「株価指標」のPERの括弧内で確認できます。
[出典:MY投資信託アプリ]
使い方が知りたい方は、「 便利でオススメ!モーニングスターMY投資信託アプリの使い方を解説 」を参考にしてください。
国際石油開発帝石を選んだ!
私の基本投資思想は、「 ネオモバで初めて投資するならどの株が良い?おすすめの選び方を紹介 」で解説しているように、「普段、自分がお金を支払って使っている商品・サービスの会社に投資する」です。
しかしながら、LINE証券初株チャンスキャンペーンでは、この思想に合う銘柄はありませんでした。
そこで、配当利回り重視で銘柄を選ぶことにしました。出来るだけ、長く保有し少ないながらも配当金をもらい続けたいと考えました。
2020.4.17時点、最も配当利回りが高いのは、三菱ケミカルHDの6.55%でした。
しかし、これを私は選ばず、2番目に配当利回りが高い、「国際石油開発帝石」を購入しました。
配当利回り重視でもう一つ参考にしている指標として、自己資本比率があります。
自己資本比率とは、返済不要の自己資本が全体資本の何%であるかを示すもので、会社の安定性の参考になります。
一般に、自己資本比率が40%以上であればつぶれにくい会社と言われています。
両者の自己資本比率は、次の通りです。
- 三菱ケミカルHD:24.7%
- 国際石油開発帝石:62.7%
国際石油開発帝石の方が、圧倒的に比率が高く、決算書上はつぶれにくいことがわかります。
また、日本政府が黄金株を保有していること、エネルギー事業は必須なことも踏まえ、配当金をもらい続けるには、国際石油開発帝石が最も最適と判断しました。
まとめ
LINE証券で初株チャンスキャンペーンでのおすすめの選び方を紹介しました。ここに示したのは、あくまで一例です。
LINE証券を活用して、あなたなりの投資スタイルを作っていきましょう。
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