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レベチーの元本割れリスクを理解していますか?

執筆者:NISA SCHOOL 永松 龍一郎Udemy認定講師

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レベチー,LEVECHY,元本割れリスク

ご存知のように、LEVECHY(レベチー)は、少額からプロが選定した不動産に投資できるサービスです。

2023年6月にレベチーのサービスが開始されました。

 

レベチーを含め、不動産クラウドファンディングのデメリットは元本割れリスクがあることです。

「レベチーを検討中だけど、元本割れがコワいから躊躇している」という方もいるのではないでしょうか。

元本保証ではない投資において、どんなサービスでも元本割れリスクは生じます。

大切なのは「どういう場合に元本割れする恐れがあるのか」を知ることです。

 

本記事では、レベチーのファンドが元本割れするケースを丁寧に解説します。

レベチーに対する不安を少し和らげていただけたら、幸いです。

 

 

 

元本割れリスクに関わる優先劣後出資方式とは?

レベチーは、元本割れリスクの低減のため、優先劣後出資方式を採用しています。

レベチー,LEVECHY,元本割れリスク

[出典:レベチー]

 

簡単に言うと、ファンド出資時に、あなた(優先出資者)と運営会社等(劣後出資者)の両者からお金を集め、収益分配や元本償還に優先順位をつける仕組みです。

劣後出資者が売却損を先に負担することになるので、仮に物件の売却価格が想定価格を下回っても、優先出資は元本割れしにくいことになります。

つまり、劣後出資割合が高い方が元本割れしにくくなります。

 

優先劣後出資の割合は、各ファンドで異なります。

レベチーの過去ファンドでは、劣後出資割合は1.60%~18.60%で、中央値は4.98%でした。

ファンド名 優先出資割合 劣後出資割合
LEVECHYファンド13号 96.30% 3.70%
LEVECHYファンド12号 81.40% 18.60%
LEVECHYファンド11号 90.80% 9.20%
LEVECHYファンド10号 89.73% 10.27%
LEVECHYファンド9号 95.23% 4.77%
LEVECHYファンド8号 97.00% 3.00%
LEVECHYファンド7号 95.00% 5.00%
LEVECHYファンド6号 95.00% 5.00%
LEVECHYファンド5号 98.40% 1.60%
LEVECHYファンド4号 90.50% 9.50%
LEVECHYファンド3号 95.05% 4.95%
LEVECHYファンド2号 97.00% 3.00%
LEVECHYファンド1号 非公開 非公開
最小 81.40% 1.60%
最大 98.40% 18.60%
中央値 95.03% 4.98%
平均値 93.45% 6.55%

 

優先劣後出資割合は、以下の方法で、確認できます。

1.レベチーにアクセスし、該当ファンドのページを選択します。

 

2.「投資概要」の欄の優先劣後構造による運用の説明内で確認できます。

レベチー,劣後出資割合の調べ方

 

 

レベチーが元本割れするケース

どういう場合に元本割れするのか、ケースを見ていきましょう。

結論から言うと、物件が想定以上に安く売却された時、元本割れします。

 

例えば、以下のようなファンドがあったとして、元本償還シミュレーションを作成しました。

  • 出資総額:4,000万円
  • 募集金額(優先出資額):3,600万円
  • 想定運用期間:12ヶ月
  • 想定利回り:6.0%
  • 優先・劣後出資割合:90%・10%

 

例①~③のケースで見ていきましょう。

不動産バンク,元本割れシミュレーション

 

例①は、運用終了時点で「物件を4,500万円で売却」した場合です。

この場合、出資総額の4,000万円を超えています。

あなたと運営会社側の出資分は、元本割れしません。売却で得られた利益は、出資者の利益になります。

 

例②は、運用終了時点で「物件を3,800万円で売却」した場合です。

この場合、出資総額の4,000万円を下回っています。損失が200万円です。

ここで、優先劣後出資方式のメリットが作用します。

損失は、劣後出資額(運営会社側)から補填されます。そのため、あなたの出資分は元本割れしません。

 

例③は、運用終了時点で「物件を3,500万円で売却」した場合です。

この場合、出資総額の4,000万円を下回っています。損失が500万円です。

ここでも、優先劣後出資方式が作用するため、損失は劣後出資額(運営会社側)から補填されます。

しかし、例②と違い、損失が劣後出資額の100万円を上回っています。

400万円-500万円=-100万円分は、あなたの出資分にも影響があります。この場合に元本割れします。

計算上は、-100万円/3600万円×100%=-2.77%になると推測できます。例えば、1万円投資していれば、9,722円戻ってくる計算です。

 

簡単にまとめると、劣後出資分(運営会社側)を超える損失が出ると、あなたの出資分は元本割れします。

レベチーでは、元本割れしないように市場状況によって、早期売却・早期償還という戦略が取られる場合もあります。

その場合は、元本割れしくにくいですが、運用期間が想定より短くなるので、配当金が少なくなります。

 

現時点では、元本割れしているファンドは0件でした。

詳しくは、「レベチーは怪しいのか?ファンドの実績利回りで判断しよう」でまとめていますのでご覧ください。

 

 

まとめ

レベチーでは、劣後出資分(運営会社側)を超える損失が出ると、あなたの出資分は元本割れします。

あなたの元本割れリスクを低減させるため、優先劣後出資方式が採用されています。場合によっては早期売却・早期償還がされています。

これらのことを踏まえ、あなたが許容できるリスクか判断しましょう。

それぞれ、リスクとリターンが異なりますので、詳しくは、公式ページをご覧ください。

 

その他、レベチーに関するトピックスは、「レベチーとは?始める前に必ず知って下さい!」でまとめていますので、ご覧ください。

 

 

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