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ジョイントアルファとは?始める前に知って下さい!

執筆者:NISA SCHOOL 永松 龍一郎Udemy認定講師

※本サイトでは広告を利用しています

ジョイントアルファ,トピックス

こんにちは。ジョイントアルファは、10万円と少額からプロが選定した好立地物件に投資できるサービスです。

 

「ジョイントアルファとはどんなサービス?」

「少額から、不動産投資で資産運用したい」

「相場に影響されにくい投資がしたい」

「ポートフォリオの拡大や分散先を考えている」

と思うなら、ジョイントアルファを知っておいて損はありません。

 

そのようなあなたのために、ジョイントアルファを始める前に必ず知っておきたいトピックスを1ページにまとめています。

 

 

 

更新履歴

  • 全体をアップデートしました。[2024.12.28]

 

 

1.ジョイントアルファの運営会社

運営会社は、東証一部上場企業のあなぶき興産(証券コード:8928)です。

あなぶき興産は、創業が1964年で以下の事業を営んでいます。

  • 分譲マンション事業
  • 不動産ソリューション事業
  • 区分マンション投資事業
  • 投資用不動産事業
  • シニア事業
  • 事業再生
  • 海外事業

 

ジョイントアルファのサービスは、2019年7月から開始されました。

運営会社で見るべきポイントは、信用性を担保するため、顔と名前がきちんと掲載されていることです。

責任を果たすという表れでもあります。

ジョイントアルファでは、 運営会社HPに、代表取締役社長の穴吹 忠嗣 氏のお名前とお写真がありました。

 

また、運営会社の財務状況も確認しておきたいところです。

ただし、非上場企業の場合は、開示されていない場合も多いです。その場合は、サービスの運営状況や実績を確認しましょう。

 

ジョイントアルファの運営会社あなぶき興産は上場企業のため、運営会社HP上で決算公告が開示されています。

2024年6月期決算短信を用いて、財務分析のうち、安全性について分析してみました。

一般に、安全性分析は、短期的な安全性の指標として「流動比率」と「当座比率」、財務体質の指標として「自己資本比率」、長期的な安全性の指標として「固定比率」と「固定長期適合率」が用いられます。

 

あなぶき興産の各指標は以下の通りでした。

  • 流動比率=流動資産/流動負債×100%=108,307,474/48,078,349(千円)×100%=225%
  • 当座比率=当座資産*/流動負債×100%=/48,078,349×100%=34%
    (*:流動資産のうち、販売用不動産、仕掛販売用不動産を除く合計としました)
  • 自己資本比率=株主資本/総資産×100%=40,379,202/136,303,572×100%=30%
  • 固定比率=固定資産/自己資本×100%=27,996,097/40,379,202×100%=69%
  • 固定長期適合率=固定資産/(自己資本+固定負債)×100%=27,996,097/(40,379,202+47,757,218)×100%=32%

 

流動比率は100%を超えているので問題はありません。当座比率は100%未満で、やや短期的な支払に留意は必要です。

自己資本比率は、不動産業では一般に8%~10%であるため、30%は問題ないレベルかと思います。

固定比率と固定長期適合率は100%未満で問題ありません。

 

また、サービス実績では、後述するファンド募集到達率を踏まえて、現時点では、ジョイントアルファを利用しても問題ないと考えています。

 

 

2.ジョイントアルファの3つの特徴

ここからジョイントアルファのサービスを深堀していきます。

ジョイントアルファは、不動産クラウドファンディングというサービスです。

「不動産クラウドファンディング」とは、インターネットを通じて投資家から資金を集め、集めた資金をもとに不動産運用を行い、運用益や売買差益を投資家に分配する仕組みです。

元本保証ではありません。

ジョイントアルファ,投資の流れ

[出典:ジョイントアルファ

 

ジョイントアルファの特徴は、以下3点です。

  1. 10万円から投資可能
  2. 全国の好立地物件ファンドをラインナップ
  3. 優先劣後出資方式で、元本割れリスクを低減

 

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

 

10万円から投資可能

「不動産投資するには、大金が必要なんでしょ」と思われる方が多いですよね。

いいえ、ジョイントアルファでは10万円と少額から不動産投資が可能です。

 

また、ジョイントアルファでは、不動産投資の手間もかかりません。

通常の不動産投資では、物件調査、書類申請、物件メンテナンスなど多くの手間がかかります。

ジョイントアルファでは、その点を運営会社あなぶき興産が実施しているため、あなたはインターネット上で物件を選ぶだけで面倒なく投資できます。

 

以下は、ファンドの詳細画面です。

物件情報も丁寧にまとめられています。

ジョイントアルファ,ファンド画面

 

「詳細」では、ファンド概要がまとめられています。

「物件概要」では、対象不動産の土地、建物、法令、賃貸借契約の概要がまとめられています。

「想定収支スキーム」では、出資金の内訳、想定収支、配当金の内訳、スキーム図が丁寧にまとめられています。

「リスク」では、ファンドにおける一般的なリスクがまとめられています。

「営業者」では、運営会社の情報がまとめられています。

「FAQ」では、ファンドにおけるQ&Aがまとめられています。

ここまで、わかりやすく情報が開示されていると安心して、投資判断に利用することができます。

 

全国の好立地物件ファンドをラインナップ

運営会社のあなぶき興産は、西日本最大級のマンション開発戸数を誇っており、長年の豊富な開発実績があります。

そのため、ジョイントアルファでは、全国の好立地物件ファンドをラインナップしています。

例えば、以下のようなファンドがあります。

  • アセットアルファファンド豊洲タワー(東京都)
  • アセットアルファファンド京都祇園(京都府)
  • アセットアルファファンド大阪天王寺(大阪府)
  • アセットアルファファンド福岡天神(福岡県)
  • アセットアルファファンド高松駅前(香川県)
  • アセットアルファファンド小樽駅前(北海道)

 

他社の不動産クラウドファンディングでは、特定の地域だけというのが主流ですが、ジョイントアルファでは全国の不動産に投資可能です。

 

優先劣後出資方式で、元本割れリスクを低減

ジョイントアルファは、元本割れリスクの低減のため、優先劣後出資方式を採用しています。

ジョイントアルファ,優先劣後出資方式

 

簡単に言うと、ファンド出資時に、あなた(優先出資者)と運営会社等(劣後出資者)の両者からお金を集め、収益分配や元本償還に優先順位をつける仕組みです。

劣後出資者が売却損を先に負担することになるので、仮に物件の売却価格が想定価格を下回っても、優先出資は元本割れしにくいことになります。

過去ファンドでは、劣後出資割合は3%~50%、中央値は30%となっていました。

 

各ファンドの劣後出資割合と具体的な元本割れケースは、「ジョイントアルファの元本割れリスクを理解していますか?」で詳しく解説していますので、ご覧になってください。

 

 

3.ジョイントアルファのファンドの利回り分析及び配当分析

あなたが一番気になっているのは、ファンドの利回りと配当ではないでしょうか。

ここでは、想定利回りに基づく分析と、実績利回りに基づく分析を理解しておきましょう。

 

想定利回り分析

現時点では、33ファンドが募集されていました。

わかりやすいように、横軸に想定運用期間(ヶ月)、縦軸に想定利回り(%/年)を分布図にしています。

想定運用期間は6ヶ月~36ヶ月、想定利回り2.0%~6.0%で、中央値は12ヶ月で3.4%です。

安定性が高い日経平均採用銘柄のうち、最も予想利回りが高いJFEホールディングス(証券コード:5411)でも4.69%です。[2024.7.12時点]

その点を考慮すると、ジョイントアルファの想定利回りは低めと言えます。

ジョイントアルファ,想定利回り分析

 

各ファンドについて、最小投資額である10万円投資したときの想定配当金(円)についてまとめています。

ジョイントアルファでは、10万円投資時に、想定配当金1,500~15,000円が期待できるようです。

ファンド名 想定運用期間(ヶ月) 想定利回り(%) 配当金*
SPC型アルファアセットファンド1号 36 5.0 15,000
エリア分散型アルファアセットファンド 第十弾 12 3.0 3,000
エリア分散型アルファアセットファンド 第九弾 12 3.0 3,000
エリア分散型アルファアセットファンド 第八弾 12 3.0 3,000
アルファアセットファンド静岡葵吉野町 12 3.5 3,500
エリア分散型アルファアセットファンド 第七弾 6 3.0 1,500
エリア分散型アルファアセットファンド 第六弾 6 3.0 1,500
エリア分散型アルファアセットファンド 第五弾 12 3.0 3,000
エリア分散型アルファアセットファンド 第四弾 12 2.0 2,000
エリア分散型アルファアセットファンド 第三弾 12 2.5 2,500
エリア分散型アルファアセットファンド 第二弾 6 3.0 1,500
エリア分散型アルファアセットファンド 第一弾 12 3.0 3,000
京都祇園(第5回) 6 3.8 1,900
福岡天神(第3回) 6 3.8 1,900
大阪天王寺(第3回) 6 3.6 1,800
学芸大学2 6 3.2 1,600
新梅田2 6 3.2 1,600
京都祇園4 6 3.8 1,900
小樽駅前 6 6.0 3,000
東武練馬 12 3.2 3,200
京都祇園3 6 3.8 1,900
谷町六丁目 12 3.3 3,300
市川妙典 12 3.3 3,300
豊洲タワー(第2回) 12 3.4 3,400
大阪天王寺(第2回) 12 3.6 3,600
福岡天神(第2回) 12 3.8 3,800
新梅田 12 3.2 3,200
学芸大学 12 3.2 3,200
高松兵庫町 12 3.6 3,600
長崎SC 12 3.8 3,800
豊洲タワー2 12 3.4 3,400
京都祇園2 6 3.8 1,900
豊洲タワー 12 3.4 3,400
大阪天王寺 12 3.6 3,600
福岡天神 12 3.8 3,800
高松駅前 12 5.0 5,000
京都祇園 6 4.0 2,000
最小値 6 2.0 1,500
最大値 36 6.0 15,000
中央値 12 3.4 ---
平均値 10.5 3.5 ---

*配当金は、小数点以下、切り捨てで算出。

 

実績利回り分析

上記の想定利回りは、あくまでファンド募集時の「想定」です。

重要なのはファンド終了時の「実績」です。

ジョイントアルファは実績利回りは公開されておらず、投資した方のみわかるようになっています。

 

 

4.ジョイントアルファの評判

ジョイントアルファを使うか検討しているなら、評判が気になりますよね。

しかし、ネット検索で出てくるのは、個人の見解に基づく主観的な評判が多いです。

そこで、私は客観的な評判を分析するために、「ファンド募集到達率」を用いています。

「ファンド募集到達率」は、私が独自に定義した用語で、募集金額に対する応募金額の割合を指します。

この数値が、不動産クラウドファンディングの評判(人気度)を客観的に判断できるため、最も重要な指標と考えています。

 

過去35ファンドでは、募集金額1,470万円~62,730万円に対し、募集到達率は3ファンドが100%未満、それ以外のファンドが100%以上でした。

詳しい分析は、「ジョイントアルファの評判をファンド募集到達率で客観的に分析」でまとめていますのでご覧ください。

 

 

5.ジョイントアルファの口座開設と手数料

ジョイントアルファでは、以下の手数料が無料です。

  • 口座開設費用
  • 口座維持費用
  • 出金手数料

 

唯一かかるのが、投資する際の振込手数料です。振込手数料について無料回数がついている銀行を利用しましょう。

募集ファンドには、クーリングオフ制度があります。契約締結時交付書面の交付を受けた日から起算して 8 日を経過するまでであれば、マイページ上から、申込を撤回でき、手数料も発生しません。

詳しい口座開設方法は、「最新キャンペーン!ジョイントアルファの口座開設方法」をご覧ください。

 

 

6.ジョイントアルファのキャンペーン

ジョイントアルファでは、定期的にお得なキャンペーンが実施されています。

最新キャンペーンと過去のキャンペーン分析は、「最新キャンペーン!ジョイントアルファの口座開設方法」をご覧ください。

 

 

7.ジョイントアルファの配当金の確定申告

ジョイントアルファの配当金(分配金)は、「雑所得」となり、総合課税扱いとなります。

分配金から20.42%(所得税+復興特別所得税)の源泉徴収をした後、登録されている取引口座に振込されます。

源泉分離課税ではないため、原則ご自身で確定申告が必要です。

ただし、給与所得を1ヵ所から受けていて、給与所得・退職所得以外の所得の合計が20万円以下の方は、確定申告は不要です。

確定申告時には、会社名、会社住所、支払金額、源泉徴収額が必要です。

翌年の1月~2月上旬頃に、支払調書が発行されます。支払調書は、マイページにログイン後、「各種書類」のページからダウンロードできます。

 

 

まとめ

ジョイントアルファは、10万円と少額から好立地物件に投資でき、想定利回りの配当金に期待できる不動産クラウドファンディングサービスです。

不動産クラウドファンディングには、株式や債券と異なり相場がなく、日々の価格変動を追って、ハラハラする必要はありません。

そのため、相場に影響されにくい投資をしたい方には、ジョイントアルファが最適です。

また、株式や債券を保有していて、ポートフォリオの拡大や分散のために、想定利回りが決まっているジョイントアルファを利用しても良いでしょう。

ジョイントアルファを利用するか否かの参考になれば、幸いです。

© ジョイントアルファ[Jointo α]