こんにちは。ウイングアーク1st(銘柄コード:4432)が、2021.3.16に東証1部に上場が決まりました。
ウイングアーク1stのIPO抽選に申込したいという方のため、IPOの基本情報、狙い目証券会社、初値分析をまとめています。
ウイングアーク1stとはどんな会社?
企業の情報活用を支援する、ソフトウェアサービスを提供する企業です。
帳票事業では、帳票基盤ソリューション「SVF」を提供し、業務の生産性向上や運用の合理化をサポートしています。
また、帳票クラウドサービス「SVF Cloud」やドキュメント管理ソリューション「SPA」なども展開しています。
2019年度実績によれば、帳票市場における国内シェアは67.3%とNo.1です。
データエンパワーメント事業では、蓄積された膨大なデータを、誰もが必要なときに集計・分析、可視化できるBI製品・サービスを提供しています。
「Dr.Sum 」はデータの集計・分析・レポーティング行うためのソフトウェアです。大量のデータを簡単に統合し、集計・分析を一括して行う情報基盤を構築できます。
販売においては、強力なビジネスチャネルを保有しています。
契約パートナー数は、年々増加しており、2020年2月期では507社となっています。
今後は、主力製品・ソリューションのプラットフォーム型クラウドサービスにも一層注力し、製造、小売、運輸、金融と様々なサービスでの顧客拡大を目指されています。
目論見書によると、直近3年の業績推移は次の通りでした。
売上高は、2018.2期→2019.2期は対前年比+9.5%と上昇、2019.2期→2020.2期は対前年比で+8.8%とコンスタントに上昇していました。
当期利益は、プラスで伸ばしつつあります。
決算期 | 売上高 | 経常利益 | 当期利益 |
2018.2 | 15,167,974 | 1,671,212 | 730,324 |
2019.2 | 16,618,707 | 2,411,479 | 1,161,674 |
2020.2 | 18,085,938 | 3,044,602 | 1,845,412 |
※単位:千円
また、キャッシュフロー(CF)は次の通りでした。
営業CF、フリーCF共に大きく伸ばしています。
フリーCFは、マイナスで推移しています。
現金・現金等価物は、2019.2期→2020.2期は上昇しています。
フリーCFを見る理由に関心がある方は、「松井証券は、配当株投資の候補銘柄として有りか無しか?」の配当性向(当期利益・フリーCFベース)の項を参考ください。
決算期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | 現金・現金等価物 | フリーCF |
2018.2 | --- | --- | --- | --- | --- |
2019.2 | 3,337,903 | -1,648,082 | -2,958,798 | 3,437,970 | 1,689,821 |
2020.2 | 6,555,589 | -418,848 | -4,593,624 | 4,962,584 | 6,136,741 |
※単位:千円
ウイングアーク1stのIPOスケジュール
各スケジュールは、次の通りです。
- 上場日:2021.3.16
- IPO抽選申込期間:2021.3.1~3.5
- IPO抽選日:2021.3.8
- 購入申込期間:2021.3.9~3.12
ウイングアーク1stのIPO当選は、どこの証券会社が狙い目?
ウイングアーク1stのIPOでは、次の2通りの株式募集があります。[2021.2.20時点]
- 売出し(引受人の買取引受):10,634,700株[106,347本]
- 売出し(オーバーアロットメント;OA):1,595,100株[15,951本]
売出し(引受人の買取引受)は、既存株主から証券会社が株式を買い取り、投資家に売出される株式です。
売出し(OA)は、事前に予想していた需要を超えて投資家が申込した場合に、追加で売出される株式です。
当選本数は、合計122,298本と当たりやすそうです。
抽選申込可能な証券会社の内訳は、次の通りです。
種別 | 証券会社 | 割当株数 | 当選本数 |
売出し(買取引受) | 野村 | 公開待ち | 公開待ち |
モルガンスタンレー | 公開待ち | 公開待ち | |
モルガンスタンレーMUFG | 公開待ち | 公開待ち | |
みずほ | 公開待ち | 公開待ち | |
SMBC | 公開待ち | 公開待ち | |
大和 | 公開待ち | 公開待ち | |
SBI | 公開待ち | 公開待ち | |
楽天 | 公開待ち | 公開待ち | |
売出し(OA) | 野村 | 1,595,100 | 15,951 |
売出し(OA)15,951本の当選がある、野村証券が狙い目かと思われます。
一番割当の多い売出し(買取引受)が公開後、再度狙い目を更新します。
ウイングアーク1stの初値分析
株価が割安か割高かに判断するために、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)を用います。
PERは株価÷EPS(1株あたりの当期純利益)、PBRは株価÷BPS(1株あたりの純資産)で算出されます。
ウイングアーク1stの直近のEPSとBPSは次の通りでした。[2021.2.20時点]
決算期 | EPS | BPS |
2018.2 | 23.41 | 416.83 |
2019.2 | 37.23 | 412.80 |
2020.2 | 59.15 | 479.09 |
ウイングアーク1stの初値分析では、次のことを抑えておきましょう。
- 想定発行価格:1490円
- 想定発行価格におけるPER*:25.19倍
- 想定発行価格におけるPBR*:3.11倍
- 発行価格:決定後記載
- 初値:決定後記載
- 初値売却時リターン:決定後記載
*2020.2期のEPS、BPSを元に算出。IPO調達分を考慮しない。
初値決定後、分析を追記予定です。
その他の銘柄については、「2021年IPO銘柄(新規公開株式)のスケジュール・上場日・初値リターン」で一覧をまとめています。
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