こんにちは。ウェルスナビ(WealthNavi)(銘柄コード:7342)が、2020.12.22に東証マザーズに上場が決まりました。
ウェルスナビのIPO抽選に申込したいという方のため、IPOの基本情報、狙い目証券会社、初値分析をまとめています。
更新履歴
- 初値分析を追記しました。[2020.12.23]
ウェルスナビとはどんな会社?
ウェルスナビは、資産運用のツールである「ロボアドバイザー」の開発と提供をする企業です。
ロボアドバイザーを使ったことがある方なら、誰もが知っているかと思います。
2020年9月末時点、ユーザー数は22.5万人、預かり資産残高2892億円と業界トップクラスです。2020.10.9時点では、3000億円を突破しています。
ロボアドバイザーの運用手数料(1%/年)が営業収益になる、わかりやすいビジネスモデルです。
目論見書によると、直近3年の業績推移は次の通りでした。
営業収益は、右肩上がりで2020.9(3Q)時点で、前期を超え約17.6億円です。
経常利益と当期利益はマイナスですが、徐々にプラスに近づいています。
決算期 | 営業収益 | 経常利益 | 当期利益 |
2018.12 | 881,171 | -1,721,820 | -1,721,820 |
2019.12 | 1,552,903 | -2,057,005 | -2,060,805 |
2020.9 | 1,764,921 | -765,012 | -767,862 |
※単位:千円
また、キャッシュフロー(CF)は次の通りでした。
2019.12期には、営業CF及びフリーCFがプラスに転じています。現金・現金等価物も大きく伸ばしています。
フリーCFを見る理由に関心がある方は、「松井証券は、配当株投資の候補銘柄として有りか無しか?」の配当性向(当期利益・フリーCFベース)の項を参考ください。
決算期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | 現金・現金等価物 | フリーCF |
2018.12 | -2,658,429 | -23,929 | 3,731,601 | 3,483,327 | -2,682,358 |
2019.12 | 992,561 | -113,189 | 4,103,674 | 8,475,947 | 879,372 |
2020.9 | --- | --- | --- | --- | --- |
※単位:千円
ウェルスナビのIPOスケジュール
各スケジュールは、次の通りです。
- 上場日:2020.12.22
- IPO抽選申込期間:2020.12.7~12.11
- IPO抽選日:2020.12.14
- 購入申込期間:2020.12.15~12.18
ウェルスナビのIPO当選は、どこの証券会社が狙い目?
ウェルスナビのIPOでは、次の3通りの株式募集があります。[2020.11.19時点]
- 公募:2,500,000株[当選本数:25,000本]
- 売出し(引受人の買取引受):13,094,300株[130,943本]
- 売出し(オーバーアロットメント;OA):1,559,400株[15,594本]
公募は、上場時に新規に発行される株式です。
売出し(引受人の買取引受)は、既存株主から証券会社が株式を買い取り、投資家に売出される株式です。
売出し(OA)は、事前に予想していた需要を超えて投資家が申込した場合に、追加で売出される株式です。
当選本数は、合計171,537本と比較的当たりやすそうです。
抽選申込可能な証券会社の内訳は、次の通りです。
種別 | 証券会社 | 割当株数 | 当選本数 |
公募 | SBI | 2,500,000 | 25,000 |
売出し(買取引受) | SBI | 7,168,600 | 71,686 |
大和 | 4,288,400 | 42,884 | |
みずほ | 701,700 | 7,017 | |
モルガン・スタンレー | 701,700 | 7,017 | |
野村 | 187,100 | 1,871 | |
岡三 | 46,800 | 468 | |
売出し(OA) | SBI | 1,559,400 | 15,594 |
公募、売出し(買取引受)及び売出(OA)112,280本の当選があるSBI証券が狙い目かと思われます。
12.7時点、SBIネオモバイル証券での抽選申込が可能であることが確定しました。
1株~99株でIPO抽選に申込を考えているなら、こちらも視野に入れておきましょう。
ウェルスナビの初値分析
株価が割安か割高かに判断するために、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)を用います。
PERは株価÷EPS(1株あたりの当期純利益)、PBRは株価÷BPS(1株あたりの純資産)で算出されます。
ウェルスナビの直近のEPSとBPSは次の通りでした。[2020.11.21時点]
決算期 | EPS | BPS |
2018.12 | -49.71 | -298.98 |
2019.12 | -53.29 | -485.51 |
2020.9* | -18.08 | --- |
*2020.12期は、まだ期の途中なので、12月末に変わります。
ウェルスナビの初値分析では、次のことを抑えておきましょう。
- 想定発行価格:1100円(仮条件:1100円~1150円)
- 想定発行価格におけるPER:算出せず
- 想定発行価格におけるPBR:算出せず
- 発行価格:1150円
- 初値:1725円
- 初値売却時リターン:+575円(+50.0%)
2018.12期及び2019.12期のEPS、BPSは共にマイナスであるため、PER及びPBRは算出していません。
初値は、+50.0%と大幅に上昇しました。
2020.12.22に、「成長に関する資料」と「東京証券取引所マザーズへの上場に伴う当社決算情報等のお知らせ」が開示されました。
IPOセカンダリー狙いの方は、十分に読んでおきましょう。
2020.12期の売上高は2423百万円と、対前年比で+56.1%が予想されています。当期利益は-1220百万円とマイナスですが、前年よりはプラスです。
2020.12.23終値ベース(2337円)では、PBR23.40倍となっています。利益がマイナスのため、PERは未算出です。
その他の銘柄については、「2020年IPO銘柄(新規公開株式)のスケジュール・上場日・初値リターン」で一覧をまとめています。
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