こんにちは。QDレーザー(銘柄コード:6613)が、2021.2.5に東証マザーズに上場が決まりました。
QDレーザーのIPO抽選に申込したいという方のため、IPOの基本情報、狙い目証券会社、初値分析をまとめています。
QDレーザーとはどんな会社?
QDレーザーは、光通信用量子ドットレーザー(=Quantum Dot LASER)技術を用いて、レーザーデバイス事業やレーザーアイウェア事業を展開する企業です。
レーザーデバイス事業では、光通信・シリコンフォトニクス(*1)、バイオ系検査装置、精密加工、各種センサといった用途向けに、レーザー技術を用いた製品の開発・製造・販売を行っています。
レーザーアイウェア事業では、レーザー網膜投影技術を使ったメガネ型ディスプレイをファブレス製造(*2)にて製品開発・製造を行っています。
*1:シリコン半導体とレーザを融合して電気信号の代わりに光でデータの通信を行う技術。
*2:自社内では半導体レーザの最も要となるデバイス設計、結晶成長と完成品の評価のみを行い、それ以外の工程はパートナー企業の生産ラインにて行うこと。
目論見書によると、直近3年の業績推移は次の通りでした。
売上高は、2018.3期→2019.3期は対前年比+44.7%と大幅に上昇しましたが、2019.3期→2020.3期は対前年比で-21.2%と減少していました。
当期利益は、現状ではマイナスです。
決算期 | 売上高 | 経常利益 | 当期利益 |
2018.3 | 664,017 | -1,075,219 | -1,128,917 |
2019.3 | 960,986 | -996,094 | -1,040,521 |
2020.3 | 756,633 | -1,225,739 | -1,240,167 |
※単位:千円
また、キャッシュフロー(CF)は次の通りでした。
営業CF、フリーCFは、マイナスで推移しています。
現金・現金等価物は、2019.3期→2020.3期はやや減少しています。
フリーCFを見る理由に関心がある方は、「松井証券は、配当株投資の候補銘柄として有りか無しか?」の配当性向(当期利益・フリーCFベース)の項を参考ください。
決算期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | 現金・現金等価物 | フリーCF |
2018.3 | --- | --- | --- | --- | --- |
2019.3 | -1,184,162 | -112,880 | 2,897,541 | 1,722,684 | -1,297,042 |
2020.3 | -1,208,362 | -204,730 | 1,161,374 | 1,464,175 | -1,413,092 |
※単位:千円
QDレーザーのIPOスケジュール
各スケジュールは、次の通りです。
- 上場日:2021.2.5
- IPO抽選申込期間:2021.1.21~1.27
- IPO抽選日:2021.1.28
- 購入申込期間:2021.1.29~2.3
QDレーザーのIPO当選は、どこの証券会社が狙い目?
QDレーザーのIPOでは、次の3通りの株式募集があります。[2020.12.30時点]
- 公募:9,451,800株[当選本数:94,518本]
- 売出し(引受人の買取引受):4,107,600株[41,076本]
- 売出し(オーバーアロットメント;OA):2,033,900株[20,339本]
公募は、上場時に新規に発行される株式です。
売出し(引受人の買取引受)は、既存株主から証券会社が株式を買い取り、投資家に売出される株式です。
売出し(OA)は、事前に予想していた需要を超えて投資家が申込した場合に、追加で売出される株式です。
当選本数は、合計155,933本とかなり当たりやすいです。
抽選申込可能な証券会社の内訳は、次の通りです。
種別 | 証券会社 | 割当株数 | 当選本数 |
公募 | SMBC日興 | 公開待ち | 公開待ち |
SBI | 公開待ち | 公開待ち | |
岩井コスモ | 公開待ち | 公開待ち | |
水戸 | 公開待ち | 公開待ち | |
極東 | 公開待ち | 公開待ち | |
売出し(買取引受) | SMBC日興 | 公開待ち | 公開待ち |
SBI | 公開待ち | 公開待ち | |
岩井コスモ | 公開待ち | 公開待ち | |
水戸 | 公開待ち | 公開待ち | |
極東 | 公開待ち | 公開待ち | |
売出し(OA) | SMBC日興 | 2,033,900 | 20,339 |
売出(OA)20,339本の当選がある、SMBC日興証券が狙い目かと思われます。
公募、売出し(買取引受)が公開後、再度狙い目を更新します。
QDレーザーの初値分析
株価が割安か割高かに判断するために、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)を用います。
PERは株価÷EPS(1株あたりの当期純利益)、PBRは株価÷BPS(1株あたりの純資産)で算出されます。
QDレーザーの直近のEPSとBPSは次の通りでした。[2020.12.30時点]
決算期 | EPS | BPS |
2018.3 | -850.79 | -83372.85 |
2019.3 | -72.24 | -4914.53 |
2020.3 | -23.14 | 68.82 |
発行済み株式数が、2018.3期は811,682株、2019.3期は1,136,742株、2020.3期は25,132,380株となっています。
QDレーザーの初値分析では、次のことを抑えておきましょう。
- 想定発行価格:275円(想定仮条件:230円~320円)
- 想定発行価格におけるPER*:非算出
- 想定発行価格におけるPBR:3.99倍
- 発行価格:決定後記載
- 初値:決定後記載
- 初値売却時リターン:決定後記載
*2020.3期のEPSとBPSを元に算出。IPO調達分を考慮しない。
初値決定後、分析を追記予定です。
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