こんにちは。株式会社ポピンズホールディングス(銘柄コード:7358)が、2020.12.21に東証1部 or 2部に上場が決まりました。
ポピンズホールディングスのIPO抽選に申込したいという方のため、IPOの基本情報、狙い目証券会社、初値分析をまとめています。
- 更新履歴
- ポピンズホールディングスとはどんな会社?
- ポピンズホールディングスのIPOスケジュール
- ポピンズホールディングスのIPO当選は、どこの証券会社が狙い目?
- ポピンズホールディングスの初値分析
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更新履歴
- 初値分析を追記しました。[2020.12.23]
ポピンズホールディングスとはどんな会社?
ポピンズホールディングスは、在宅サービス事業とエデュケア事業(保育・学童施設の運営)等を行う企業です。
在宅サービス事業では、ナニーサービス(子育てのプロフェッショナル)、ベビーシッターサービス、シルバーケアサービス、家事支援サービスがあります。
エデュケア事業では、認可保育所や企業主導型保育所等の運営を行っています。官公庁・自治体や企業での実績もあります。
SDGsにも積極的に取り組んでいる企業です。
目論見書によると、直近3年の業績推移は次の通りでした。
売上高は、緩やかな右肩上がりで上昇しており、2017.12期→2018.12期は+16.6%、2018.12期→2019.12期は+25.8%となっています。
当期利益は、やや減少しています。
決算期 | 売上高 | 経常利益 | 当期利益 |
2017.12 | 14,680 | 374 | 66 |
2018.12 | 17,127 | 998 | 222 |
2019.12 | 21,548 | 1,360 | 900 |
※単位:百万円
また、キャッシュフロー(CF)は次の通りでした。
営業CFは、プラスを維持しており、2019.12期は大幅に増加しています。フリーCFは、2018.12期はマイナスであるものの、2019.12期はプラスに転じています。
現金・現金等価物は、増加しています。
フリーCFを見る理由に関心がある方は、「松井証券は、配当株投資の候補銘柄として有りか無しか?」の配当性向(当期利益・フリーCFベース)の項を参考ください。
決算期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | 現金・現金等価物 | フリーCF |
2017.12 | --- | --- | --- | --- | --- |
2018.12 | 19 | -399 | 1,377 | 3,411 | -380 |
2019.12 | 1,295 | -716 | 68 | 4,058 | 579 |
※単位:百万円
※連結決算
ポピンズホールディングスのIPOスケジュール
各スケジュールは、次の通りです。
- 上場日:2020.12.21
- IPO抽選申込期間:2020.12.4~12.10
- IPO抽選日:2020.12.11
- 購入申込期間:2020.12.14~12.17
ポピンズホールディングスのIPO当選は、どこの証券会社が狙い目?
ポピンズホールディングスのIPOでは、次の3通りの株式募集があります。[2020.12.1時点]
- 公募:1,100,000株[当選本数:11,000本]
- 売出し(引受人の買取引受):2,150,000株[21,500本]
- 売出し(オーバーアロットメント;OA):487,500株[4,875本]
公募は、上場時に新規に発行される株式です。
売出し(引受人の買取引受)は、既存株主から証券会社が株式を買い取り、投資家に売出される株式です。
売出し(OA)は、事前に予想していた需要を超えて投資家が申込した場合に、追加で売出される株式です。
当選本数は、合計37,375本とかなり当たりにくそうです。
抽選申込可能な証券会社の内訳は、次の通りです。
種別 | 証券会社 | 割当株数 | 当選本数 |
公募 | 大和 | 1,100,000 | 11,000 |
売出し(買取引受) | 大和 | 1,825,000 | 18,250 |
SBI | 162,500 | 1,625 | |
みずほ | 97,500 | 975 | |
SMBC日興 | 65,000 | 650 | |
売出し(OA) | 大和 | 487,500 | 4,875 |
公募、売出し(買取引受)及び売出し(OA)34,125本の当選がある、大和証券が狙い目かと思われます。
ポピンズホールディングスの初値分析
株価が割安か割高かに判断するために、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)を用います。
PERは株価÷EPS(1株あたりの当期純利益)、PBRは株価÷BPS(1株あたりの純資産)で算出されます。
ポピンズホールディングスの直近のEPSとBPSは次の通りでした。[2020.11.29時点]
決算期 | EPS | BPS |
2017.12 | 20668.09 | 132215.48 |
2018.12 | 17.86 | 160.98 |
2019.12 | 36.81 | 172.48 |
発行済み株式数が、2017.12期は10,863株、2018.12期は217株、2019.12期は8,680,000株となっています。
ポピンズホールディングスの初値分析では、次のことを抑えておきましょう。
- 想定発行価格:2850円(仮条件:2650円~2850円)
- 想定発行価格におけるPER*:77.42倍
- 想定発行価格におけるPBR*:16.52倍
- 発行価格:2850円
- 初値:2679円
- 初値売却時リターン:-171円(-6.0%)
*2019.12期のEPSとBPSを元に算出。IPO調達分を考慮しない。
初値は、-6.0%と少し下落しました。
2020.12.21に、「東京証券取引所第一部への上場に伴う当社決算情報等のお知らせ」が開示されました。
IPOセカンダリー狙いの方は、十分に読んでおきましょう。
2020.12期の売上高は22,814百万円と、対前年比で+5.9%が予想されています。当期利益は1020百万円と、対前年比で+13.3%が予想されています。
2020.12.23終値ベース(2611円)では、PER25.81倍、PBR10.89倍となっています。予想配当利回りは1.30%です。
その他の銘柄については、「2020年IPO銘柄(新規公開株式)のスケジュール・上場日・初値リターン」で一覧をまとめています。
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