こんにちは。株式会社Kaizen Platform(銘柄コード:4170)が、2020.12.22に東証マザーズに上場が決まりました。
Kaizen PlatformのIPO抽選に申込したいという方のため、IPOの基本情報、狙い目証券会社、初値分析をまとめています。
- 更新履歴
- Kaizen Platformとはどんな会社?
- Kaizen PlatformのIPOスケジュール
- Kaizen PlatformのIPO当選は、どこの証券会社が狙い目?
- Kaizen Platformの初値分析
- 関連記事
更新履歴
- 初値分析を追記しました。[2020.12.23]
Kaizen Platformとはどんな会社?
Kaizen Platformは、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を支援するプラットフォームサービスを提供する企業です。
具体的には、クライアントのサービスをわかりやすく、使いやすくすることで、KPIを改善するUX(ユーザーエスクペリエンス)ソリューションと、5G時代の動画制作ソリューションを提供しています。
2020年9月時点で、累計登録ユーザー数は16480名で、累計取引社数は772社と大きく伸ばしています。
2020年は、各社が感染症の影響のためWEBへのシフトしたことで、大きく成長しています。
目論見書によると、直近3年の業績推移は次の通りでした。
売上高は、右肩上がりで上昇しており、2017.12期→2018.12期は+207%と大幅増加、2018.12期→2019.12期は+37.7%と物凄い成長率です。
当期利益も、現状ではまだマイナスです。
2020.12期3Q時点では、売上高は1,192,932(千円)まできており、当期利益12,477(千円)と黒字化しています。
決算期 | 売上高 | 経常利益 | 当期利益 |
2017.12 | 454,769 | -113,256 | -188,522 |
2018.12 | 943,434 | -498,123 | -513,990 |
2019.12 | 1,299,370 | -234,543 | -249,061 |
※単位:千円
また、キャッシュフロー(CF)は次の通りでした。
営業CFは、マイナスですが、2018.12期→2019.12期では大幅に増加しています。フリーCFも、それに伴い増加しています。
現金・現金等価物は、2019.12期は大幅に増加しています。
フリーCFを見る理由に関心がある方は、「松井証券は、配当株投資の候補銘柄として有りか無しか?」の配当性向(当期利益・フリーCFベース)の項を参考ください。
決算期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | 現金・現金等価物 | フリーCF |
2017.12 | --- | --- | --- | --- | --- |
2018.12 | -448,798 | -70,709 | 75,006 | 381,131 | -519,507 |
2019.12 | -68,308 | -142,329 | 762,288 | 930,148 | -210,637 |
※単位:千円
※提出会社のもの
Kaizen PlatformのIPOスケジュール
各スケジュールは、次の通りです。
- 上場日:2020.12.22
- IPO抽選申込期間:2020.12.7~12.11
- IPO抽選日:2020.12.14
- 購入申込期間:2020.12.15~12.18
Kaizen PlatformのIPO当選は、どこの証券会社が狙い目?
Kaizen PlatformのIPOでは、次の3通りの株式募集があります。[2020.11.27時点]
- 公募:1,550,000株[当選本数:15,500本]
- 売出し(引受人の買取引受):3,459,300株[34,593本]
- 売出し(オーバーアロットメント;OA):751,300株[7,513本]
公募は、上場時に新規に発行される株式です。
売出し(引受人の買取引受)は、既存株主から証券会社が株式を買い取り、投資家に売出される株式です。
売出し(OA)は、事前に予想していた需要を超えて投資家が申込した場合に、追加で売出される株式です。
当選本数は、合計57,606本と当たりやすそうです。
抽選申込可能な証券会社の内訳は、次の通りです。
種別 | 証券会社 | 割当株数 | 当選本数 |
公募 | SBI | 1,550,000 | 15,500 |
売出し(買取引受) | SBI | 1,706,200 | 17,062 |
クレディ・スイス | 1,252,300 | 12,523 | |
大和 | 200,400 | 2,004 | |
モルガン・スタンレー | 150,300 | 1,503 | |
みずほ | 50,100 | 501 | |
岡三 | 25,000 | 250 | |
エイチ・エス | 25,000 | 250 | |
岩井コスモ | 25,000 | 250 | |
極東 | 25,000 | 250 | |
売出し(OA) | SBI | 751,300 | 7,513 |
公募、売出し(買取引受)及び売出し(OA)40,075本の当選があるSBI証券が狙い目かと思われます。
12.7時点、SBIネオモバイル証券での抽選申込が可能であることが確定しました。
1株~99株でIPO抽選に申込を考えているなら、こちらも視野に入れておきましょう。
Kaizen Platformの初値分析
株価が割安か割高かに判断するために、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)を用います。
PERは株価÷EPS(1株あたりの当期純利益)、PBRは株価÷BPS(1株あたりの純資産)で算出されます。
Kaizen Platformの直近のEPSとBPSは次の通りでした。[2020.11.27時点]
決算期 | EPS | BPS |
2017.12 | -46.03 | -28.06 |
2018.12 | -84.59 | -112.66 |
2019.12 | -40.99 | -153.65 |
※提出会社のもの
発行済み株式数が、2017.12期は12,886,238株、2018.12期は12,886,238株、2019.12期は13,874,473株となっています。
Kaizen Platformの初値分析では、次のことを抑えておきましょう。
- 想定発行価格:1100円(仮条件:1100円~1150円)
- 想定発行価格におけるPER*:算出せず
- 想定発行価格におけるPBR*:算出せず
- 発行価格:1150円
- 初値:1170円
- 初値売却時リターン:+20円(+1.7%)
*2019.12期のEPSとBPSを元に算出。IPO調達分を考慮しない。EPS及びBPSがマイナスのため、算出していません。
初値は、+1.7%とほんの少し上昇しました。
2020.12.22に、「成長に関する資料」と「東京証券取引所マザーズへの上場に伴う当社決算情報等のお知らせ」が開示されました。
IPOセカンダリー狙いの方は、十分に読んでおきましょう。
2020.12期の売上高は1653百万円と、対前年比で+22.0%が予想されています。当期利益は-31百万円とマイナスですが、前年よりはプラスです。
2020.12.23終値ベース(1570円)では、PBR21.43倍となっています。利益がマイナスのため、PERは未算出です。
その他の銘柄については、「2020年IPO銘柄(新規公開株式)のスケジュール・上場日・初値リターン」で一覧をまとめています。
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