こんにちは。交換できるくん(銘柄コード:7695)が、2020.12.23に東証マザーズに上場が決まりました。
交換できるくんのIPO抽選に申込したいという方のため、IPOの基本情報、狙い目証券会社、初値分析をまとめています。
更新履歴
- 初値分析を追記しました。[2020.12.23]
交換できるくんとはどんな会社?
交換できるくんは、住宅設備の故障や劣化などによる機器交換時のニーズに対して、住宅設備機器と工事をセットで販売するeコマース事業を展開する企業です。
主に、キッチンまわり、トイレ・洗面室・浴室まわりなどがあります。
2020年3月期では、年間3万件の実績があります。
その実績を元に、見積もりはWEBで完結できるようになっています。WEB集客~注文まではデジタルを有効活用、交換工事のみアナログで実施しています。
下記の動画がわかりやすいです。
目論見書によると、直近3年の業績推移は次の通りでした。
売上高は、2020.3期は対前年比で+16.9%に伸びています。
経常利益と当期利益もプラスに転じています。
決算期 | 売上高 | 経常利益 | 当期利益 |
2018.3 | 3,534,219 | 98,363 | 67,558 |
2019.3 | 3,426,571 | -81,411 | -135,769 |
2020.3 | 4,008,308 | 171,655 | 133,542 |
※単位:千円
また、キャッシュフロー(CF)は次の通りでした。
2020.3期には、営業CF及びフリーCFが大きくプラスに転じています。現金・現金等価物も増加しています。
フリーCFを見る理由に関心がある方は、「松井証券は、配当株投資の候補銘柄として有りか無しか?」の配当性向(当期利益・フリーCFベース)の項を参考ください。
決算期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | 現金・現金等価物 | フリーCF |
2018.3 | --- | --- | --- | --- | --- |
2019.3 | -108,317 | -9,090 | -77,010 | 317,442 | -117,407 |
2020.3 | 123,423 | -5,411 | -90,610 | 344,844 | 118,012 |
※単位:千円
交換できるくんのIPOスケジュール
各スケジュールは、次の通りです。
- 上場日:2020.12.23
- IPO抽選申込期間:2020.12.8~12.14
- IPO抽選日:2020.12.15
- 購入申込期間:2020.12.16~12.21
交換できるくんのIPO当選は、どこの証券会社が狙い目?
交換できるくんのIPOでは、次の3通りの株式募集があります。[2020.11.21時点]
- 公募:100,000株[当選本数:1,000本]
- 売出し(引受人の買取引受):250,000株[2,500本]
- 売出し(オーバーアロットメント;OA):52,500株[525本]
公募は、上場時に新規に発行される株式です。
売出し(引受人の買取引受)は、既存株主から証券会社が株式を買い取り、投資家に売出される株式です。
売出し(OA)は、事前に予想していた需要を超えて投資家が申込した場合に、追加で売出される株式です。
当選本数は、合計4,025本と当たりにくそうです。
抽選申込可能な証券会社の内訳は、次の通りです。
種別 | 証券会社 | 割当株数 | 当選本数 |
公募 | SBI | 100,000 | 1,000 |
売出し(買取引受) | SBI | 197,200 | 1,972 |
SMBC日興 | 17,500 | 175 | |
楽天 | 8,800 | 88 | |
エース | 5,300 | 53 | |
東洋 | 3,500 | 35 | |
極東 | 3,500 | 35 | |
エイチ・エス | 3,500 | 35 | |
岩井コスモ | 3,500 | 35 | |
藍澤 | 1,800 | 18 | |
むさし | 1,800 | 18 | |
水戸 | 1,800 | 18 | |
あかつき | 1,800 | 18 | |
売出し(OA) | SBI | 52,500 | 525 |
公募、売出し(買取引受)及び売出(OA)3497本の当選があるSBI証券が狙い目かと思われます。
12.7時点、SBIネオモバイル証券での抽選申込が可能であることが確定しました。
1株~99株でIPO抽選に申込を考えているなら、こちらも視野に入れておきましょう。
交換できるくんの初値分析
株価が割安か割高かに判断するために、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)を用います。
PERは株価÷EPS(1株あたりの当期純利益)、PBRは株価÷BPS(1株あたりの純資産)で算出されます。
交換できるくんの直近のEPSとBPSは次の通りでした。[2020.11.21時点]
決算期 | EPS | BPS |
2018.3 | 337793.59 | 1404116.3 |
2019.3 | -65.59 | 74.82 |
2020.3 | 64.51 | 139.34 |
EPS、BPSの桁が各年で大きく変わっていますが、これは発行済み株式数が異なることが要因です。
2018.3期は207株、2019.3期は20700株、2020.3期は2,070,000株となっています。
交換できるくんの初値分析では、次のことを抑えておきましょう。
- 想定発行価格:1890円(1890円~2050円)
- 想定発行価格におけるPER*:29.29倍
- 想定発行価格におけるPBR*:13.56倍
- 発行価格:2050円
- 初値:4615円
- 初値売却時リターン:+2565円(+125.1%)
*2020.3期のEPSとBPSを元に算出。IPO調達分を考慮しない。
初値は、+125.1%と大幅に上昇しました。
その他の銘柄については、「2020年IPO銘柄(新規公開株式)のスケジュール・上場日・初値リターン」で一覧をまとめています。
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