こんにちは。アクシージア(銘柄コード:4963)が、2021.2.18に東証マザーズに上場が決まりました。
アクシージアのIPO抽選に申込したいという方のため、IPOの基本情報、狙い目証券会社、初値分析をまとめています。
更新履歴
- 初値分析を追記しました。[2021.2.21]
アクシージアとはどんな会社?
化粧品及び健康補助食品の製造・販売を行う企業です。
スキンケアブランドとして「アクシージア」や「エイジセオリー」、サプリメントブランドとして「ヴィーナスレシピ」、美顔器「メイトフォームアイズ」などがあります。
経営方針として、中国の消費者ニーズを踏まえ、中国化粧品登録の法規制をクリアする成分構成を前提に製品開発を進めています。
2020.7時点の売上構成は、中国Eコマース67.6%、中国サロン18.0%、中国リテール0.5%と大部分を中国市場で占められています。
アクシージアの領域である、中国市場のプレミアムセグメント化粧品の成長率は、2019年から2024年まで年率平均20.4%と大幅な増加が予想されています。
ブランド維持の取り組みとして、正規品証明のセキュリティシステム、インターネット検索等のパトロール、トレーサビリティにも力を入れてきています。
目論見書によると、直近3年の業績推移は次の通りでした。
売上高は、2018.7期→2019.7期は対前年比+57.8%、2019.7期→2020.7期は対前年比で+18.0%と大幅に上昇しています。
当期利益は、プラスで推移しています。
決算期 | 売上高 | 経常利益 | 当期利益 |
2018.7 | 2,196,417 | 884,336 | 602,181 |
2019.7 | 3,467,232 | 1,412,489 | 924,568 |
2020.7 | 4,093,679 | 862,716 | 576,112 |
※単位:千円
また、キャッシュフロー(CF)は次の通りでした。
営業CF、フリーCFは、プラスで推移していますが、2019.7期→2020.7期は減少しています。
現金・現金等価物は、2019.7期→2020.7期はやや減少しています。
フリーCFを見る理由に関心がある方は、「松井証券は、配当株投資の候補銘柄として有りか無しか?」の配当性向(当期利益・フリーCFベース)の項を参考ください。
決算期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | 現金・現金等価物 | フリーCF |
2018.7 | --- | --- | --- | --- | --- |
2019.7 | 749,553 | -317,000 | 246,316 | 976,052 | 432,553 |
2020.7 | 161,517 | -90,704 | -105,182 | 924,558 | 70,813 |
※単位:千円
※連結
アクシージアのIPOスケジュール
各スケジュールは、次の通りです。
- 上場日:2021.2.18
- IPO抽選申込期間:2021.2.2~2.8
- IPO抽選日:2021.2.9
- 購入申込期間:2021.2.10~2.16
アクシージアのIPO当選は、どこの証券会社が狙い目?
アクシージアのIPOでは、次の3通りの株式募集があります。[2021.1.18時点]
- 公募:3,000,000株[当選本数:30,000本]
- 売出し(引受人の買取引受):3,600,000株[36,000本]
- 売出し(オーバーアロットメント;OA):990,000株[9,900本]
公募は、上場時に新規に発行される株式です。
売出し(引受人の買取引受)は、既存株主から証券会社が株式を買い取り、投資家に売出される株式です。
売出し(OA)は、事前に予想していた需要を超えて投資家が申込した場合に、追加で売出される株式です。
当選本数は、合計75900本と当たりやすそうです。
抽選申込可能な証券会社の内訳は、次の通りです。
種別 | 証券会社 | 割当株数 | 当選本数 |
公募 | 大和 | 3,000,000 | 30,000 |
売出し(買取引受) | 大和 | 3,072,000 | 30,720 |
野村 | 198,000 | 1,980 | |
モルガン・スタンレー | 66,000 | 660 | |
SBI | 66,000 | 660 | |
楽天 | 66,000 | 660 | |
丸三 | 66,000 | 660 | |
岡三 | 66,000 | 660 | |
売出し(OA) | 大和 | 990,000 | 9,900 |
公募、売出し(買取引受)及び売出し(OA)70,620本の当選がある、大和証券が狙い目かと思われます。
アクシージアの初値分析
株価が割安か割高かに判断するために、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)を用います。
PERは株価÷EPS(1株あたりの当期純利益)、PBRは株価÷BPS(1株あたりの純資産)で算出されます。
アクシージアの直近のEPSとBPSは次の通りでした。[2021.1.18時点]
決算期 | EPS | BPS |
2018.7 | 2027548.43 | 856550.58 |
2019.7 | 40.55 | 69.10 |
2020.7 | 25.27 | 94.37 |
発行済み株式数が、2018.7期は760株、2019.7期、2020.7期は22800株となっています。
アクシージアの初値分析では、次のことを抑えておきましょう。
- 想定発行価格:1360円(仮条件:1360円~1450円)
- 想定発行価格におけるPER*:53.81倍
- 想定発行価格におけるPBR*:14.41倍
- 発行価格:1450円
- 初値:2051円
- 初値売却時リターン:+601円(+41.4%)
*2020.7期のEPSとBPSを元に算出。IPO調達分を考慮しない。
初値は+41.4%と大幅に上昇しました。
2021.2.21終値ベース(1855円)では、PER54.21倍、PBR19.27倍となっています。
2021.2.18に、「東京証券取引所マザーズへの上場に伴う当社決算情報等のお知らせ」が開示されました。
2021.7期の売上高は5172百万円と対前年比+20.5%、当期利益は883百万円と対前年比+23.2%が予想されています。
また、「成長可能性に関する資料」では、今後の戦略が記載されています。
IPOセカンダリー狙いの場合は、十分に読んでおくことをおすすめします。
その他の銘柄については、「2021年IPO銘柄(新規公開株式)のスケジュール・上場日・初値リターン」で一覧をまとめています。
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