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idecoでセゾン投信を買うなら、どこの証券会社がおすすめ?

執筆者:NISA SCHOOL 永松 龍一郎Udemy認定講師

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あなたは、「積立NISAではセゾン投信に投資し、idecoでもセゾン投信を買いたい」、又は「積立NISAではセゾン投信以外に投資し、idecoではセゾン投信を計画している」と思っているのではないでしょうか。

私は、後者のパターンでした。

そんなときに悩むのが、どこの証券会社でidecoを始めたらよいのかです。

2020.5.23時点、以下3社でセゾン投信に投資できます。

  • 楽天証券
  • SBI証券(セレクトプラン)
  • ゆうちょ銀行

運用管理手数料について、楽天証券とSBI証券では0円に対し、ゆうちょ銀行では月259円かかります。そのため、楽天証券又はSBI証券をおすすめします。

次に悩むのが、楽天証券かSBI証券にするかでしょう。

そこで、idecoでセゾン投信を買うなら、どういう基準で証券会社を選んだらよいのかを解説します。

基準は2つです。

  1. セゾン投信の代わりの商品があるか?
  2. 将来、投資したい商品があるか?

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

 

 

セゾン投信の代わりの商品があるか?

idecoの商品ラインナップは、各証券会社が選定しています。

考えておくべきことは、万が一、セゾン投信が商品ラインナップから除外されたときに、代わりに投資できる商品があるかです。

稀ではありますが、証券会社都合で商品入替、又は運用会社(ここではセゾン投信)都合で除外が行われることがあります。

そうなったときに、あなたは一度セゾン投信を売却し、別の投資信託に変更(スイッチング)する必要があります。

そのときに焦らなくて済むように、idecoを始める前にセゾン投信の代わりに投資できる商品がある、証券会社を選択しましょう。

 

セゾン投信には、次の2商品がありますよね。

  • セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド[以下、グローバルバランス]
  • セゾン・資産形成の達人ファンド[以下、達人]

それぞれの代わりになりえる商品を、楽天証券とSBI証券(セレクトプラン)で確認しましょう。

 

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの代替商品は?

グローバルバランスは、バランス型アクティブファンドです。グローバルバランスは、資産配分比率が株式50%・債券50%で、全世界に分散投資されます。

楽天証券では、バランス型は次の4商品あります。

  • 三井住友・DC世界バランスファンド:投資環境に応じて、資産配分比率を変更
  • 三菱UFJ・DCバランス・イノベーション:投資環境に応じて、資産配分比率を変更
  • 投資のソムリエ<DC年金>:投資環境に応じて、資産配分比率を変更
  • 楽天・インデックスバランス:株式15%・債券85%

いずれのファンドも、グローバルバランスと投資方針が異なるため、完全に同様の代替とはなりません。

仮に、グローバルバランスに近い資産配分比率にしたければ、「楽天・全世界株式インデックスファンド」、「たわらノーロード先進国債券」、「たわらノーロード国内債券」を組わせる必要があります。

例えば、2020年4月の運用レポートから資産配分比率を決めるならば、次の通りです。

  • 楽天・全世界株式インデックスファンド:50%
  • たわらノーロード先進国債券:44%
  • たわらノーロード国内債券:6%

 

一方、SBI証券では、バランス型は次の3商品があります。

  • SBI・グローバルバランスファンド:株式40%・債券60%
  • iFree 年金バランス:株式50%(先進国と国内を半々)・債券50%(先進国と国内を半々)
  • eMAXIS Slim バランス(8資産均等型):先進国株式、国内株式、新興国株式、先進国債券、国内債券、新興国債券、先進国リート、国内リートを12.5%ずつ

SBI証券の場合も、グローバルバランスと投資方針が異なるため、完全に同様の代替にはなりません。

楽天証券と同様に、近い資産配分比率にしたければ、「SBI・全世界株式インデックスファンド」、「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」、「eMAXIS Slim 国内債券インデックス」を組わせましょう。

グローバルバランスが万が一なくなったとした場合、楽天証券もSBI証券も全く同じ資産配分比率の代替商品はありません。

ただし、複数のファンドを組み合わせることで、近い資産配分比率は作れます。 

 

セゾン・資産形成の達人ファンドの代替商品は?

達人は、全世界株式に100%投資されるアクティブファンドです。

2020年4月の運用レポートによると、投資国比率は次の通りでした。

  • 北米:43.1%
  • 欧州:27.0%
  • 日本:13.2%
  • 太平洋:2.1%
  • 新興国:14.5%

楽天証券では、同様の分類として次の2商品があります。

  • iTrust 世界株式:アクティブファンド
  • 楽天・全世界株式インデックスファンド:インデックスファンド

いずれも、達人と投資方針や投資国比率が異なるため、全く同様の代替にはなりません。

2つのファンドの投資国比率は、次の通りです。括弧内は、達人に対する比率の差を示しています。

iTrust 世界株式では、2020年4月の運用レポートによると、北米56.3%(+13.2%)、欧州31.7%(+4.7%)、日本4.7%(-8.5%)、太平洋2.2%(+0.1%)、新興国3.2%(-11.3%)です。

楽天・全世界株式インデックスファンドでは、バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)に投資されます。

2020年4月の運用レポートによると、その投資国比率は、北米60.0%(-16.9%)、欧州17.0%(-10.01%)、太平洋地域(日本も含む)12.4%、新興国10.0%(-4.5%)、その他0.4%、中東0.2%です。

 

一方、SBI証券では、次の1商品です。

  • SBI・全世界株式インデックスファンド:インデックスファンド

SBI証券の場合も、達人と投資方針や投資国比率が異なるため、全く同様の代替にはなりません。

2020年4月の運用レポートによると、投資国比率は、米国53.77%、日本8.74%、英国4.60%…と続きます。

達人が万一なくなった場合、楽天証券もSBI証券も全く同じ資産配分比率の代替商品はありません。

ただし、各社全世界株式に100%投資できるファンドは揃っています。

 

将来、投資したい商品があるか?

もう一つ考えておきたい基準は、今投資したい商品だけなく、将来投資したい商品があるかです。

よくあるのが、資産形成の前半(~50歳)は株式100%で運用し、後半(50歳~)に安定資産で運用できるファンドに変更したい場合です。

もちろん、ずっとセゾン投信で運用するでも良いでしょう。

もし、あなたが少しでも変更するかもと考えるなら、それに適したファンドがあるかも確認しましょう。

安定資産運用できるファンドは、市場環境に応じて、資産配分比率を変更するバランス型アクティブがおすすめです。

楽天証券では、次の3商品が該当します。

  • 三井住友・DC世界バランスファンド
  • 三菱UFJ・DCバランス・イノベーション
  • 投資のソムリエ<DC年金>

一方、SBI証券には上記に該当するファンドがありません。

仮に、SBI証券で安定資産で運用したい場合は、「日興-インデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用)」や「eMAXIS Slim 国内債券インデックス」を組み合わせて運用しても良いでしょう。

 

まとめ

idecoでセゾン投信を買うなら、楽天証券又はSBI証券(セレクトプラン)がおすすめです。

楽天証券かSBI証券を選ぶには、万一セゾン投信がなくなったときのために投資したい代替商品があるか、将来投資したい商品があるかを確認しましょう。

あなたが最適な方法でidecoを始める参考になれば、幸いです。

 

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