こんにちは。ご存知のように、Google検索エンジンは、定期的にアルゴリズムアップデートが行われています。
検索順位が大きく変動するため、下がった人の絶望感は計り知れません。一方、下がる人がいるということは、上がる人もいます。
私もブログを長年やってきて、両方を体験しています。
2020年5月は、かなり大きなコアアルゴリズムアップデートがありました。
Later today, we are releasing a broad core algorithm update, as we do several times per year. It is called the May 2020 Core Update. Our guidance about such updates remains as we’ve covered before. Please see this blog post for more about that:https://t.co/e5ZQUAlt0G
— Google SearchLiaison (@searchliaison) 2020年5月4日
あなたのブログへの影響はどうだったでしょうか。
私は、「投資信託」カテゴリーの記事が絶望的なくらい下落しました。
お金や健康など、人生に影響するYMYL(Your Money Your Life)系ブログは、年々上位を狙うのが難しくなってきました。
2020年5月のコアアルゴリズムアップデートで、どんな要素がYMYL系ブログの影響したのか分析しました。
当ブログで具体的な事例を2つ挙げて、その傾向を共有します。また、今後どうするか?について考えたことを紹介します。
検索意図よりも、ドメインの信頼性を重要視している?
「何のために検索しますか?」という問いに対して、どう答えるでしょうか。
「わからないことを調べるため」ではないでしょうか。
これが一番の目的ですよね。Google検索エンジンでも、ユーザーの疑問に対して最適な回答を示している記事を順に並べることがが基本だと思います。つまり、ユーザーの検索意図が重要視されてきました。
しかしながら、2020年5月のコアアルゴリズムアップデートでは、YMYL系ブログでは若干異なる様子でした。
結論から述べれば、「検索意図よりも、ドメインの信頼性を重要視している」と推定しています。
そのことが顕著にわかった事例を2つ挙げましょう。
事例1:キーワード「ひふみプラス」、「マイナスリターン」
「ひふみプラス」と「マイナスリターン」の2つのキーワード狙いで、「 【対処事例】ひふみプラスを積立、マイナスリターンだけど売った方が良い? 」という記事を書いていました。
このキーワードの検索意図として考えられるのは、次の2つです。
- ひふみプラスは、どれくらいマイナスリターンになるのか知りたい
- 今ひふみプラスに積立していて、マイナスリターンだけど、その対処法を知りたい
私の記事では、後者の検索意図で、4つの対処法をまとめて記事を書いていました。結果として、長らく検索上位3位以内を維持していました。
これが、2020年5月コアアルゴリズムアップデートで、次のように変わりました。[2020.6.4時点]
1位は楽天証券、2位はレオス・キャピタルワークス(ひふみプラスの運用会社)でした。
ここで注目したいのが、「マイナスリターン」を調べたにもかかわらず、「含まれない:マイナス」の検索結果が表示されました。
つまり、「ひふみプラス、リターン」の検索結果がなぜか表示されます。
あえて「含めて検索:マイナス」をクリックしないと、マイナスリターンに関する検索結果が得られません。
3位~5位は次の通りです。ようやく3位フィデリティ証券から「マイナス」が含まれる結果です。
4位のモーニングスター社も「含まれない:マイナス」でした。
6位~10位は次の通りです。
そして、11位にようやく私の記事がランクインしました。
10位までを見てみると、ほぼ全て金融業界大手のサイトです。
上記の検索結果は、「マイナス」が含まれていません。そこで、「含めて検索:マイナス」とすると、検索結果は次の通りになりました。
1位は、先ほど3位であった「フィデリティ証券」です。ただし、ひふみプラスの基本情報が書かれたサイトで、ひふみプラスのマイナスリターンについて知りたいという検索意図は感じられません。
2位は、「レオス・キャピタルワークス」のnoteで、シャープレシオに関する説明が書かれています。
3位は、「レオス・キャピタルワークス」の公式サイトで、ひふみプラスの共通KPIに関する説明が書かれています。
そして、4位に私の記事がランクインします。先ほどの順位は11位と2ページ目でしたので、閲覧数は大きく異なります。
こちらの結果は、本来ユーザーが検索したかった「ひふみプラス、マイナスリターン」なので、私の記事は4位が正当な評価となります。
最初から、こちらの検索結果を返せばよいのに…と思います。
この事例を分析で感じたことは、「マイナス」というキーワードをあえて除き、検索意図よりも「ひふみプラス、リターン」という基本キーワードに対して信頼性の高いサイトを上位にするアルゴリズムになったと推定しています。
事例2:キーワード「つみたてnisa」、「一括購入」、「楽天」
「つみたてnisa」、「一括購入」、「楽天証券」、「SBI証券」というキーワードで、「 積立NISAで一括投資する方法を楽天証券とSBI証券で解説 」という記事を書いていました。
このキーワードの検索意図として考えられるのは、「つみたてnisaで、楽天証券やSBI証券で、一括購入する方法を知りたい」です。
私の記事では、ユーザー数の多い楽天証券とSBI証券で一括投資する方法をまとめて解説していました。長らく検索順位1位でした。
これが、2020年5月コアアルゴリズムアップデートで、次のように変わりました。[2020.6.4時点]
1位は個人ブログ、2位と3位は楽天証券です。
1位は検索意図にマッチした記事になっています。しかしながら、2位と3位は「一括購入」という検索意図を反映していませんでした。
4位~7位は次の通りでした。
4位は楽天証券、5位はセゾン投信ですが、「積立投資と一括購入どちらが良いのか?」と検索意図が変わってきています。
6位と7位は、「楽天証券でのつみたてnisaのメリット」と検索意図が変わってきています。
そして、ようやく私の記事が8位にランクインしました。
※これまでタイトルは32~34文字まで表示されていましたが、28文字までしか表示されていませんでした。そこで、現在は28文字以内のタイトルに変更しています。
仮に検索意図を重視したとすれば、現1位の個人ブログ、2位に私の記事がランクインしても良いと感じています。
私の記事が個人ブログに負けた理由は、1位の記事は「楽天証券」に特化していること、記事数も多くドメインが強いためと推定しています。
こちらの事例でも感じたのは、検索意図よりも「楽天証券」や「つみたてnisa」という基本キーワードに対して、信頼性の高いサイトを上位にしていると推定しています。
なぜ、このようなアルゴリズムになったのでしょうか。
おそらく、お金に関する情報は、個人ブログよりも、金融業界が提供する信頼性の高いサイトを上位にして、「ユーザーに確実に間違いない情報を提供したい」という意図があると推測しています。
今後どうするか?
Googleコアアルゴリズムアップデートに、都度対応することはできません。
これまで通り、検索意図に対して最高の情報を提供する記事を心がけていきます。
「何のために検索しますか?」という検索エンジンの存在意義を考えると、検索意図が最も大切だと考えているからです。
何か検索したときに、自分の求める答えが1ページ目になかったらどうしますか。答えが見つかるまで、検索結果の2ページ目、3ページ目と探したり、検索キーワードを変更するのではないでしょうか。
私もプログラミングやツールの使い方等、どうしても解決したいことがあれば、解決できるまで探します。
確かにYMYL系は、他の検索キーワードよりシビアに確実な情報元を提供したいというアルゴリズムは理解できます。しかしながら、最終的にはユーザーの検索意図に適した記事を上位にしてくるのではないかと推測しています。
当然、検索意図に適した記事が2つあれば、信頼性が高くドメインの強いサイトを上位にするでしょう。信頼性やドメインを高める工夫も忘れてはなりません。
まとめ
GoogleアルゴリズムアップデートによるYMYL系ブログへの影響を、事例とともに紹介しました。
今後もアルゴリズムアップデートは永久に続きます。 本来の検索エンジンの意義を踏まえながら、ブログを書いていくのが良いと思います。
あなたのブログ作成の参考になれば、幸いです。