[画像出典:Funds]
こんにちは。アスコット(銘柄コード:3264)に株式投資したいと思うなら、ちょっと待っていただきたい。
2022年現在、アスコットに投資する方法は、株式投資だけではありません。
融資型クラウドファンディング「funds」を通じて、アスコットの事業に投資して配当を得ることができます。
株式投資とfundsには、それぞれメリットとデメリットがあり、投資前に両者を比較検討しておいても損はありません。
どちらが、あなたに適しているか判断する参考に、アスコットに株式投資する魅力と、fundsで投資する魅力を解説します。
アスコットとはどんな会社?
不動産の売買、賃貸借、仲介、鑑定、管理及びコンサルティングに関する業務を行う不動産会社です。
賃貸マンションでは、FARE(ファーレ)、ASTILE(アスティーレ)、OZIO(オジオ)、TIPETTO(ティペット)等のブランドがあります。
分譲マンションでは、ASCOT PARK(アスコットパーク)、KOHAKU(コハク)等のブランドがあります。
オフィスビルでは、AUSPICE(オースピス)等があります。
アスコットに株式投資する魅力
アスコットは、2008年8月に、ジャスダックに上場しました。(現在は、東証スタンダード)
株式投資する魅力として、配当、株主優待、キャピタルゲイン(売却益)に注目しておきましょう。
結論をまとめると、次の通りです。
- 配当あり
- 株主優待なし
- キャピタルゲインに期待できる
詳しく見ていきましょう。
アスコットの配当
アスコットには、2021年9月期(期末1回)に初めて配当がありました。
配当方針は、公式ページでは確認できませんでした。
過去3年、及び2022年9月期の配当金は以下の通りです。
決算期 | 配当(円) | 配当成長率 |
2019/9 | 0 | --- |
2020/9 | 0 | --- |
2021/9 | 3 | --- |
2022/9 | --- | --- |
2020/9期までは配当はありませんでしたが、2021/9期に初めて配当がありました。
2022/9期の配当予想は未定です。
仮に、2021/9期と同額の3円が配当されるとすると、配当利回りは1.44%(2022.9.2時点、株価208円より算出)です。
今後、株式投資する場合は、配当の安全性をチェックしておきましょう。
キャッシュフロー計算書、特に、フリーキャッシュフロー(フリーCF)の伸び、配当性向(当期利益ベース、フリーCFベース)を見ておくと良いでしょう。
フリーCFについては、メルカリ(4385)に投資するならどっち?株式投資とfundsのファンドを見てください。
2019/9期~2021/9期のCFは、以下の通りでした。
決算期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | 現金・現金等価物 | フリーCF |
2019/9 | 3,044 | -39 | -2,301 | 4,825 | 3,005 |
2020/9 | -2,116 | -3,516 | 3,561 | 2,754 | -5,632 |
2021/9 | 1,117 | 2,117 | 2,300 | 8,337 | 3,234 |
※単位:百万円
フリーCFは、2020/9期はマイナスであったものの、2021/9期はプラスに転じていました。
配当性向(当期利益ベース、フリーCFベース)は、次の通りでした。
発行済み株式数は、129,916,662株にて算出しています。桁数の関係で、若干他のサイトと数値が異なる場合があります。
決算期 | 当期利益 | フリーCF | 配当性向 | |
当期利益ベース | フリーCFベース | |||
2019/9 | 389 | 3,005 | --- | --- |
2020/9 | 776 | -5,632 | --- | --- |
2021/9 | 12 | 3,234 | 3248% | 12% |
2022/9 | 1028 | --- | --- | --- |
※単位:百万円
2021/9期に初めて配当がありました。
当期利益ベースでは、3248%と100%を超えており注意水準でした。
一方、フリーCFベースでは、12%と100%未満でしたので安全圏と言えたでしょう。
2022/9期は、当期利益は大幅な上昇が予想されていますので、当期利益ベースの配当性向は改善されるでしょう。
フリーCFについては、今後留意しておく必要があるでしょう。
アスコットの株主優待
アスコットのキャピタルゲイン
上場から直近までの株価チャートは、次の通りでした。[2022.9.2時点]
[出典:Google Finance]
2022.9.2の終値では、208円です。
仮に、上場日2008.8.8の終値499.4円から保有していたとすると、-58.35%の含み損です。
2016.5には、1020円まで上昇しました。
仮に、直近の安値2020.3.19の終値87円から保有していたとすると、+239%の含み益です。
アスコットに株式投資する場合、キャピタルゲインにも期待できます。
一方で、価格下落による、含み損になるデメリットも留意しておきましょう。
今後、アスコットのキャピタルゲインに期待できるか否かを予測するならば、四半期売上高、当期利益、四半期EPS(1株あたりの利益)、ROE(自己資本利益率)の伸びに注目しておきましょう。
四半期売上高と当期利益は、次の通りです。[2022.9.3時点]
決算期 | 区分 | 売上高 | (前年比) | 当期利益 | (前年比) |
2019/9 | 本 | 4,377 | -38.3% | 448 | -36.5% |
2019/12 | 1Q | 3,710 | 142.6% | 281 | 330.3% |
2020/3 | 2Q | 6,991 | 2.6% | 1,019 | 666.2% |
2020/6 | 3Q | 2,094 | -74.8% | 60 | -88.9% |
2020/9 | 本 | 2,763 | -36.9% | 77 | -82.8% |
2020/12 | 1Q | 9,398 | 153.3% | 897 | 219.2% |
2021/3 | 2Q | 2,832 | -59.5% | 124 | -87.8% |
2021/6 | 3Q | 7,455 | 256.0% | 360 | 500.0% |
2021/9 | 本 | 5,247 | 89.9% | -630 | -918.2% |
2021/12 | 1Q | 11,080 | 17.9% | 673 | -25.0% |
2022/3 | 2Q | 8,692 | 206.9% | 270 | 117.7% |
2022/6 | 3Q | 11,391 | 52.8% | 781 | 116.9% |
※単位:百万円
売上高は、対前年比-74.8%~+256.0%で推移していました。
一方、当期利益は、対前年比-918.2%~+666.2%で推移していました。
四半期EPSは、次の通りです。[2022.9.3時点]
決算期 | EPS |
2019/9 | 2.1円 |
2019/12 | 1.0円 |
2020/3 | 5.8円 |
2020/6 | -円 |
2020/9 | -円 |
2020/12 | 5.1円 |
2021/3 | -円 |
2021/6 | 1.8円 |
2021/9 | -円 |
2021/12 | 2.0円 |
2022/3 | -円 |
2022/6 | 2.7円 |
直近EPSは2.7円とプラスで、対前年同時期で0.9円伸ばしていました。
ROEは、次の通りです。[2022.9.3時点]
ROEは、企業だどれだけ効率的に利益を上げているかを見る指標です。
決算期 | ROE |
2019/9 | 3.41% |
2020/9 | 6.48% |
2021/9 | 0.07% |
一般に、ROEは10%~20%で優良企業と言われるため、直近ではアスコットはその中に入っていませんでした。
ROEの最新情報は、ミンカブ・ジ・インフォノイド(4436)が運営するみんかぶ「アスコット (3264) : 決算情報・業績 [Ascot] - みんかぶ(旧みんなの株式)」を見ても良いでしょう。
アスコットにfundsのファンドで投資する魅力
fundsとは、企業の事業に1円以上1円単位で投資できる融資型クラウドファンディングです。
アスコットファンドの魅力は、次の通りです。
- 1円から少額投資できる
- 安定的な配当に期待できる
- 株式投資にはない、funds優待がある
詳しく見ていきましょう。
fundsは1円から投資可能
アスコットに株式投資する場合、基本的に100株単位での売買です。
仮に、2022.9.3の終値208円で購入したとすると、208円×100株=20,800円かかります。
ただし、昨今、1株単位で株式を購入できるようになりました。
そのため、株式投資するならば、最低208円必要です。
一方、fundsでは、1円単位1円以上で投資できるため、1000円や1万円と好きな金額で投資できるメリットがあります。
1円単位で投資できるため、再投資する際にも無駄なく投資できる点も良いです。
アスコットファンドの配当
2022.9.3時点、アスコットファンドは、以下7ファンドが募集されています。
ファンド名 | 運用期間 | 予定利回り | 募集金額 | 応募金額到達率 |
アスコット未来創造ファンド#6 | 17ヶ月 | 2.20% | 20000万円 | 募集中 |
アスコット未来創造ファンド#5 | 17ヶ月 | 2.20% | 10000万円 | 100% |
アスコット未来創造ファンド#4 | 17ヶ月 | 2.20% | 10000万円 | 98% |
アスコット未来創造ファンド#3 | 17ヶ月 | 2.20% | 10000万円 | 100% |
アスコット未来創造ファンド#2 | 18ヶ月 | 2.20% | 10000万円 | 100% |
アスコット未来創造ファンド#1-2 | 12ヶ月 | 2.00% | 10000万円 | 98% |
アスコット未来創造ファンド#1-1 | 12ヶ月 | 2.00% | 20000万円 | 100% |
アスコットファンドは、直営店運営事業事業に投資するファンドです。
運用期間は12ヶ月~18ヶ月、予定利回り2.00%~2.20%です。
直近の株式投資の配当利回り1.44%よりも高い利回りです。
仮に、アスコット未来創造ファンド#5に10万円投資した場合、10万円×17ヶ月/12ヶ月×2.20%=3116円(税引前)の配当に期待できます。
応募金額到達率は、10,000万円と大規模でしたが、100%の応募率でした。
fundsでは、あくまで事業を運営する企業への貸付のため、ファンドで集めた資金で行う事業の成否は、配当に影響しません。
元本保証ではありませんが、企業の財務状況については、fundsが事前に審査しており、安定的な配当に期待できます。
アスコットファンドの優待
株式投資では株主優待はありませんが、fundsのアスコットファンドでは、優待付きファンドがあります。
現時点では、2ファンドに以下の優待がありました。
- アスコット未来創造ファンド#6:30万円以上投資された方を対象とし、抽選で50名に、希少和牛・三大和牛と国産和牛を極めたカタログギフト「和牛苑 慶-けい-」
- アスコット未来創造ファンド#5:30万円以上投資された方を対象とし、抽選で30名に、希少和牛・三大和牛と国産和牛を極めたカタログギフト「和牛苑 慶-けい-」
抽選タイプなので、当たったらラッキーというくらいに思っておくのが良いでしょう。
まとめ
アスコットに投資するなら、次の3つの選択肢を検討しましょう。
株式投資の場合、配当(過去実績1.44%)あり、株主優待なしですが、キャピタルゲインに期待できます。
一方、アスコットファンドの場合、キャピタルゲインはありませんが、配当(過去募集ファンドでは2.00%~2.20%)及び優待券があります。
あなたの投資思想に適した方を選択しましょう。
その他、Fundsに関するトピックは、「融資型クラウドファンディング Funds(ファンズ)の資産運用ガイド」でまとめていますので、ご覧ください。
Fundsは、金融のプロが選定した企業の事業に1円から投資でき、想定利回り1.0%~6.0%の配当に期待できます。
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