こんにちは。ミズホクラフトという会社をご存知でしょうか。
ミズホクラフトは、カーボン複合材(CFRP)を製造する企業に対し、製造や加工に使う装置を提供しています。
カーボン複合材は、鉄やアルミなどの金属に代わる次世代の工業製品として注目されています。
ミズホクラフトの製品「3次元ヒーター」は、宇宙航空研究開発機構 JAXAが開発するロケットのフェアリング(ロケットの先端部分)の製造に使われています。
この「ミズホクラフト」が、10/15~10/17の期間で、株主になりたい方を募集します。
ミズホクラフトは未上場企業で、2027年に株式上場(IPO)を目指しています。
「株式上場前に株主になって、利益を得たい」、「ミズホクラフトを応援したい」という方のため、ミズホクラフトのビジネスモデルと売上予測、株主になる方法を解説します。
投資前に知っておきたいミズホクラフトのビジネスモデルと、売上予測
カーボン複合材とは?
カーボン複合材(CFRP: Carbon Fiber Reinforced Plastics)とは、強化剤として炭素繊維を用いた繊維強化プラスチックです。
鉄の1/4の質量、単位重量あたりの強度は鉄の約10倍と、非常に優れた耐久性を持っています。
ゴルフクラブのシャフトや釣り竿などのスポーツ・レクリエーション事業領域への応用から始まり、現在では、航空機や宇宙開発用ロケット、自動車、エレクトロニクス等、様々な事業領域へと展開されています。
株式会社富士経済「自動車、航空機、建築・土木用途が注目 拡大する炭素繊維複合材料の世界市場を調査」によれば、CFRPの市場は、2018年が1兆3,656億円の見込みに対し、2030年は3兆2,018億円と、約2.3倍の成長が予測されています。
CFRPは、高性能である一方、その製造コストが高く、かつ製造時間がかかるため量産が難しいという課題があります。
従来の製造方法は、一般に、「プレプリグの積層」と「オートクレーブ加熱」の2工程で行われています。
まず、プレプリグと呼ばれる、炭素繊維にあらかじめ樹脂を含浸させたシートを、製造したい部品の型の上に、何層にも分けて載せていきます。
[出典:Fundinno「ミズホクラフト株式会社」の紹介ページより]
次に、高温高圧環境を作り出せるオートクレーブで熱硬化させ、冷却してカーボン複合材が製造されています。
製造に要する時間は、形状や大きさにもよりますが、10~14時間もかかっています。また、設備導入も大型施設だと数百億円規模の投資が必要です。
それゆえ、CFRP製品を製造したい中小企業の参入障壁が高いとされています。
独自技術で、短時間かつ低コストでカーボン複合材を製造可能に
ミズホクラフトは、11年以上に渡り航空機に使用されているカーボン複合材(CFRP)の修理に携わってきました。
その中で、製造コスト削減や製造時間の短縮を実現するために、次の3つの製品を開発しました。
- 3次元ヒーター(フレキシブルヒーターを改良)
- ホットホンダー
- オートクレーブ
フレキシブルヒーターとは、特殊なシリコンゴム材料と発熱体を利用し、特定の対象物だけに熱を加えられる製品です。
これを改良した3次元ヒーターは、丸みのある特殊な形状をしたCFRPでも、ヒーターがしっかりと密着して、均一の温度で熱圧着を可能にした製品です。
このヒーターの製造技術は、「ラーバーヒータの製造方法」として特許(第6541125号)を取得済みです。
特許の詳細は、特許情報プラットフォーム(メンテナンス情報 (Maintenance information) | J-PlatPat/AIPN)で確認できます。
ホットボンダーは、ヒーターの温度調節を行うコントローラーです。
複数のヒーターを1つのプログラムで動かせ、「各ヒーターの温度を均一にする」という特徴を有しています。
日本の大手航空会社だけでなく、世界の航空宇宙機器開発製造会社でも使用されています。
独自のオートクレーブは、従来の炉全体を温めるのではなく、3次元ヒーターとともに使用することで、熱圧着が必要な部位だけを効率よく温めることを可能にしています。
その結果、従来品よりも大幅にコストを下げることに成功しています。
これら3次元ヒーター、ホットホンダー、独自のオートクレーブを組み合わせることで、これまで約10時間かかっていたCFRPの製造を約3時間半にまで短縮できるようになりました。
また、設備投資も3,000万〜1億円まで下げられる見通しで、大幅なコストダウンによって、大企業だけでなく中小企業も導入が可能になると考えられています。
7年後には3.2倍超の売上を予測
ミズホクラフトには、次の2つの強み(競合優位性)があります。
- カーボン複合材(CFRP)の修理で蓄積されたノウハウを保有
- 一気通貫型のカーボン複合材の製造設備導入が可能
ミズホクラフトは、2009年の創業からCFRPの「修理」に特化してきました。1から製品開発するよりも、他社の既成品を見ることで、おのずとノウハウも蓄積されていきます。
特に、CFRPの製造方法は特許製品が多く、情報がブラックボックス化しています。それを修理という仕事を通じて、その仕組みやノウハウを十分に得ることができています。
それらの知見を活かし、今日では製造設備の独自開発にまで至っています。今後のビジネス展開においても、非常に有利な武器となるでしょう。
また、CFRPの製造や修理で必要な、ヒーター、温度コントローラー、オートクレーブの3つを一気通貫で提供可能です。
一方、競合他社の多くは、これら装置を単体で提供しています。また、「ヒーターとオートクレーブの併用」という概念も新興的で、短納期・低コストという観点からも競合優位に立てると推測されています。
これから6年間の売上高は、次のように予測されています。
2020.3期は、売上高3753万円の実績がありました。
2021.3期は、H3ロケット製造用ヒーターの受注増加が見込まれています。1号機の打ち上げ成功に伴い、本格的な生産が開始される見込みのため、消耗品としてのヒーターを製造される計画です。
2022.3期には、航空機やロケットだけでなく、次世代産業事業として注目を集める、電気自動車、ドローン、ロボット等のCFRPに、自社製品の導入を進めて行く予定です。
2023.3期以降は、航空機や大型風力発電のCFRP修理ニーズが増加すると予測されています。また、海外展開も予定されています。
KPIは、2027.3期にフレキシブルヒーター156台、3次元ヒーター96台に導入することが挙げられています。
計画通りと仮定すると、売上高は約12億円と、2020年と比較して約2.3倍超に成長する見込みです。
ミズホクラフトの株主になる方法
株式投資型クラウドファンディングを利用
クラウドファンディングは、個人や企業が資金を集める手段の一つです。寄付型、購入型、投資型があります。
これまで、未上場企業の株式を取得するには、よっぽどのコネクションがないとできませんでした。
しかし、「株式投資型クラウドファンディング」が登場したことで、資金出資の対価として、未上場企業の株式を取得できるようになりました。これにより、私たちのような一般投資家でも株主になれます。
ミズホクラフトの株主になるには、株式投資型クラウドファンディングサービスを提供する「FUNDINNO(ファンディーノ)」を利用する必要があります。
ファンディーノは、株式投資型クラウドファンディングサービス提供者として、累計成約件数115件と国内取引量No.1です。[2020.10.11時点]
詳しくは後述しますが、10/15~募集がスタートするので、その前に会員登録を済ませておきましょう。
会員登録の他、口座開設費用、口座管理手数料、株式取引手数料が無料です。唯一、口座への振込手数料がかかります。各銀行で他行振込手数料が無料のものがあるので、そちらを利用しましょう。
ミズホクラフトの株主募集要項は?
募集要項の概要は、次の通りです。
- 目標募集額:2500万円/2500株
- 上限募集額:5400万円/5400株
- 募集価格:1株1万円
- 募集コース:10株コース、30株コース、50株コース
- 最低申込株数:10株
- 上限申込株数:50株
- 募集期間:10/15 19:30 ~ 10/17 23:59
最低10株からなので、10万円から投資できます。一人最大10株50万円が上限となっています。
募集期間の最初でも、上限に達してしまうとキャンセル待ちになるので注意しておきましょう。
まとめ
カーボン複合材製造装置を提供する、ミズホクラフトが、10/15~10/17に新規株主を募集します。
2027年に株式上場(IPO)を目指しています。ミズホクラフトを支援したい、株式上場のリターンを狙いたいという方は、ぜひ、この機会に投資を検討しましょう。
投資する手順は、「1.ファンディーノの会員になる」、「2.期間内に投資申込する」だけです。
関連記事
・株式型クラウドファンディング・ファンディーノの評判・口コミを調査
・最新キャンペーンはコレ!ファンディーノのお得な口座開設方法
・2021年株式型クラウドファンディング(未上場株式)の募集スケジュール
Copyright © Japan Cloud Capital,inc