
こんにちは。NISA SCHOOLの永松です。本記事は、投資ステージ3の方向けです。
不動産クラウドファンディング「FUNDI」という新サービスが2024年11月始まりました。
第7号ファンドである「和歌山県和歌山市 蓄電池 FUNDI プロジェクト#7」が、2025年8月22日より募集が開始されました。
「新しいサービスがだけど、投資しても大丈夫だろうか」と不安を抱く方も多いのではないでしょうか。私もその一人です。
そのようなあなたのため、FUNDI プロジェクト#7に投資してはいけない理由を探ってみました。
あなたが投資を検討する参考になれば、幸いです。
和歌山県和歌山市 蓄電池 FUNDI プロジェクト#7はどんなファンドか?
まずは、基本的なファンド情報を見ていきましょう。
ファンドの募集要項は、以下の通りです。
- 募集期間:2025年8月22日(19:00)~9月4日(12:59)
- 募集総額:5億1,000万円
- 想定利回り:10.6%+α
- 想定運用期間:12ヶ月
- ファンドタイプ:キャピタル型
募集総額が約5億円と大きいです。
想定利回り10.6%は、株式投資による配当利回りを優に超えていますし、他社不動産クラウドファンディングと比較しても高めです。
想定利回りトップランナーである「ヤマワケエステート」よりも低めと思われるかもしれません。
FUNDIは運用期間終了日の翌日に元本及び配当の支払いがあります。
一方、ヤマワケエステートは元本及び配当支払いが、運用終了後約2ヶ月後になります。そのため、実質的な想定利回りは、想定利回り×(運用期間)/(運用期間+2ヶ月)と計算されます。
仮にヤマワケエステートで、想定利回り12%、運用期間12ヶ月のファンドがあった場合は、実質的な想定利回りは、12%×12ヶ月/(12+2ヶ月)=10.28%となります。
この仮ファンドと、FUNDIプロジェクト#7を比較した場合は、FUNDIの方が実質的な利回りが高くなります。
資金の待機期間が、FUNDIでは1日とかなり短く、運用効率が高いのが大きなメリットです。
さらに、FUNDIには、+α配当があります。
ファンド運用終了時に想定を上回る利益が出た場合に、①追加配当、又は②ファンド利益の25%のいずれか高い方があなたに還元されます。
この点は、だいぶ投資家目線のサービスです。

[出典:FUNDI]
想定運用期間12ヶ月なので、一般的な不動産クラウドファンディングと同じです。
仮に、想定利回りと想定運用期間通りだったとすると、1万円投資時の配当金は1万円×10.6%×12ヶ月=1,060円(税引前)となります。10万円なら10,600円です。
2025.8.24時点、普通預金金利は年0.2%前後です。つまり、何もしなければ、1万円は20円しか増えません。
20円では何も買えないですが、本ファンドに1万円でも投資していれば、1,060円と自炊であれば1日分の食費になりえます。
それだけの運用利益が出そうかを判断するため、FUNDI プロジェクト#7の投資対象がしっかりしているか確認しましょう。
投資対象は、和歌山県和歌山市に所在する土地です。系統用蓄電所用地として売却を進める計画がされています。
近年、再生可能エネルギー市場は急速に拡大しており、太陽光や風力発電の導入が進んでいます。
それに伴い、発電量の変動を平準化し、電力を安定供給するための蓄電池の役割がこれまで以上に重要視されています。
太陽光・風力は天候や時間帯によって発電量が変動するため、蓄電池を使って余剰電力を蓄え、電力が必要なときに放出することで、安定した電力インフラを支えることが可能となります。
本ファンドは、売買契約締結済み、かつ上場企業による買取保証が付いており、元本割れリスクを低減しています。

契約締結済みの売却先は、エレビスタ株式会社です。
エレビスタ株式会社は、IT技術を駆使して再生可能エネルギー業界の発展をリードする企業です。
同社が運営する太陽光発電所売買のプラットフォーム「SOLSEL(ソルセル)」は業界最大級の実績を誇り、多くのエネルギー関連事業者に利用されています。
万が一、エレビスタ株式会社が買取できなかった場合に、グリーンエナジー&カンパニーが買い取ります。
一般的な不動産クラウドファンディングでは、売買締結済みファンド(EXITファンドとも言われる)はありますが、さらに第三者による買取をつけているファンドはFUNDIなど数少ないです。
和歌山県和歌山市 蓄電池 FUNDI プロジェクト#7に投資してはいけない理由
投資してはいけない理由を探すと、以下3点に懸念がありそうです。
- 運営会社に実績がない
- 劣後出資割合が5%と低め
- 募集金額約5億円が集まらずに、ファンドが不成立になる?
運営会社である「株式会社FUNDI」は、新しいサービスなので実績(実績利回りが確定)が出てくるのは、最短で2025年12月でしょう。
「実績が十分にあるサービスを使いたい」という方には不向きです。
ただ、どのサービスでもそうですが、初期の案件はその後のユーザー満足度につながるので、結果を出すために力を注いでいると思います。
案件数の多さや運用実績を重視するなら、「COZUCHI」、「FANTAS funding」、「TSON FUNDING」がおすすめです。
不動産クラウドファンディングでは、優先劣後出資方式を採用しています。
簡単に言うと、ファンド出資時に、あなた(優先出資者)と運営会社等(劣後出資者)の両者からお金を集め、収益分配や元本償還に優先順位をつける仕組みです。
劣後出資者が売却損を先に負担することになるので、仮に物件の売却価格が想定価格を下回っても、優先出資は元本割れしにくいことになります。
FUNDIプロジェクト#7は、優先出資割合95%、劣後出資割合5%となっています。
そのため、仮に物件売却価格が5%を超えると、元本割れします。
劣後出資割合が高い不動産クラウドファンディングに、「投活(トウカツ)」(劣後出資割合20%~40%)や「ちょこっと不動産」(30%~67%)があります。
「リターンはそこそこで良くて、元本割れを極力避けたい」という方は、本ファンドは不向きかなと思います。
ちなみに、「ヤマワケエステート」の劣後出資割合は5%未満である場合多く、それに比べるとFUNDIは高いです。
ただ、FUNDIプロジェクト#7は売買締結済みかつ第三者買取保証があるので、よっぽどのことがない限り、想定通りにいくのではないかと思っています。
最後に、「約5億円集まるのか?」という問題です。
第3号案件は、約22億円の募集金額に対して、約30億円の応募がありました。その点を踏まえると、約5億円の募集金額は問題なく集まるだろうと思います。

以上のことを踏まえて、投資するか否かを検討してみましょう。
私の見解
FUNDIプロジェクト#7は、想定利回り10.6%+α、運用期間12ヶ月の系統用蓄電所用地の投資です。
私個人的には、リターンとリスクのバランスを見て、FUNDIプロジェクト#4と同様に、投資する価値があると考えているため、10万円ほど投資申込済みです。
普通預金の場合は200円しか増えませんが、1年後には、10,600円+αも増える予定です。
2025年8月時点の日本のインフレ率3%なので、本ファンドに投資すれば円の目減りを十分に回避できると判断しました。
その他、FUNDIに関するトピックスは、「不動産クラウドFUNDIとは?始める前に必ず知って下さい!」でまとめていますのでご覧ください。
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