こんにちは。不動産クラウドファンディング「FUNDI」という新サービスが2024年11月始まりました。
第4号ファンドである「長野県上田市 蓄電池 FUNDI プロジェクト#4」が、2025年2月28日より募集が開始されます。
「新しいサービスがだけど、投資しても大丈夫だろうか」と不安を抱く方も多いのではないでしょうか。私もその一人です。
そのようなあなたのため、FUNDI プロジェクト#4に投資してはいけない理由を探ってみました。
あなたが投資を検討する参考になれば、幸いです。
長野県上田市 蓄電池 FUNDI プロジェクト#4はどんなファンドか?
まずは、基本的なファンド情報を見ていきましょう。
ファンドの募集要項は、以下の通りです。
- 募集期間:2025年2月28日(19:00)~3月10日(12:59)
- 募集総額:5億1,000万円
- 想定利回り:10.5%+α
- 想定運用期間:12ヶ月
- ファンドタイプ:キャピタル型
募集総額が約5億円と大きめです。
想定利回り10.5%は、株式投資による配当利回りは優に超えていますし、他社不動産クラウドファンディングと比較してもだいぶ高めです。想定利回りトップランナーである「ヤマワケエステート」には及ばないくらいです。
ただし、FUNDIには、+α配当があります。
ファンド運用終了時に想定を上回る利益が出た場合に、①追加配当、又は②ファンド利益の25%のいずれか高い方があなたに還元されます。
この点は、だいぶ投資家目線のサービスです。
[出典:FUNDI]
想定運用期間は12ヶ月なので、一般的な不動産クラウドファンディングと大差はありません。
仮に、想定利回りと想定運用期間通りだったとすると、1万円投資時の配当金は1万円×10.5%×12ヶ月=1,050円(税引前)となります。10万円なら10,500円です。
十分な配当ではないでしょうか。
それだけの運用利益が出そうかを判断するため、FUNDI プロジェクト#4の投資対象がしっかりしているか確認しましょう。
投資対象は、長野県上田市に所在する土地です。系統用蓄電所用地として売却される予定です。
蓄電所とは、リチウムイオン電池を格納したコンテナを設置し、電気を蓄えておくための施設です。
昨今では、太陽光や風力発電などの再生可能エネルギー市場が急速に拡大しています。
太陽光や風力は天候や時間帯によって発電量が変動するため、蓄電池を使って余剰電力を蓄え、電力が必要なときに放出することで、安定した電力インフラを支えることが可能となります。
そこで重要な役割を果たすのが蓄電所となります。
本プロジェクトは、FUNDIと再生可能エネルギー分野で豊富な実績とノウハウを持つ、グリーンエナジー&カンパニー社と協業で進められてます。
ファンドの売却先は、株式会社野村屋のグループ会社ですでに売買契約がなされています。
万が一の契約不履行になった場合にも備え、グリーンエナジー&カンパニー社による買取保証も付いています。
そのため、ほぼ想定利回り10.5%が確定している状況とみて取れました。
FUNDIは、成長産業であるデータセンター案件に加え、これから市場が伸びると予想される蓄電池関連案件にも積極的に取り組んで行くようです。
長野県上田市 蓄電池 FUNDI プロジェクト#4に投資してはいけない理由
投資してはいけない理由を探すと、以下3点に懸念がありそうです。
- 運営会社に実績がない
- 劣後出資割合が5%と低め
- 募集金額約5億円が集まらずに、ファンドが不成立になる?
運営会社である「株式会社FUNDI」は、新しいサービスなので実績(実績利回りが確定)が出てくるのはだいぶ先でしょう。
「実績が十分にあるサービスを使いたい」という方には不向きです。
ただ、どのサービスでもそうですが、初期の案件はその後のユーザー満足度につながるので、結果を出すために力を注いでいると思います。
不動産クラウドファンディングでは、優先劣後出資方式を採用しています。
簡単に言うと、ファンド出資時に、あなた(優先出資者)と運営会社等(劣後出資者)の両者からお金を集め、収益分配や元本償還に優先順位をつける仕組みです。
劣後出資者が売却損を先に負担することになるので、仮に物件の売却価格が想定価格を下回っても、優先出資は元本割れしにくいことになります。
FUNDIプロジェクト#4は、優先出資割合95%、劣後出資割合5%となっています。
そのため、仮に物件売却価格が5%を超えると、元本割れします。
劣後出資割合が高い不動産クラウドファンディングに、「つくるファンド」(劣後出資割合86%)や「ちょこっと不動産」(30%~67%)があります。
「リターンはそこそこで良くて、元本割れを極力避けたい」という方は、本ファンドは不向きかなと思います。
ちなみに、「ヤマワケエステート」の劣後出資割合は5%未満である場合多く、それに比べるとFUNDIは高いです。
ただ、本ファンドは売却先がすでに決定していること、また買取保証が付いていることから、想定通りにいくのではないかと思っています。
最後に、「約5億円集まるのか?」という問題です。
第3号案件は、約22億円の募集金額に対して、約30億円の応募がありました。その点を踏まえると、約5億円の募集金額は問題なく集まるだろうと思います。
仮にユーザーから出資が集まらなかったとしても、「本ファンドが満額に達しない場合には、FUNDI社または予定していた別の投資家から本ファンドに優先出資をしファンド成立とさせます。」と記載があるため、不成立になることはないでしょう。
以上のことを踏まえて、投資するか否かを検討してみましょう。
私の見解
FUNDIプロジェクト#4は、想定利回り10.5%+α、運用期間12ヶ月の系統用蓄電所用地への投資です。
私個人的には、リターンとリスクのバランスを見て、投資する価値があると考えているため、10万円~20万円ほど投資予定です。
詳しい情報は、FUNDIをご覧ください。
その他、FUNDIに関するトピックスは、「不動産クラウドFUNDIとは?始める前に必ず知って下さい!」でまとめていますのでご覧ください。
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