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不動産BANKとは?始める前に知って下さい!

執筆者:NISA SCHOOL 永松 龍一郎Udemy認定講師

※本サイトでは広告を利用しています

不動産BANK,トピックス

こんにちは。不動産BANKは、1万円と少額からプロが選定した不動産に投資できるサービスです。

 

「不動産BANKとはどんなサービス?」

「少額から、不動産投資で資産運用したい」

「相場に影響されにくい投資がしたい」

「ポートフォリオの拡大や分散先を考えている」

と思うなら、不動産BANKを知っておいて損はありません。

 

そのようなあなたのために、不動産BANKを始める前に必ず知っておきたいトピックスを1ページにまとめています。

 

 

更新履歴

  • 全体をアップデートしました[2024.12.30]

 

 

1.不動産BANKの運営会社

まず、不動産BANKのサービス内容を理解する前に、運営会社について理解しておきましょう。

運営会社は、株式会社ファミリーコーポレーションです。

2011年4月に設立され、以下の事業を営んでいます。

  • アパート・マンションの企画・開発・設計・施工・販売
  • 収益不動産の売買
  • 不動産仲介事業
  • 建築請負事業
  • 海外不動産のコンサルティング・仲介・管理
  • 不動産特定共同事業法に基づく小口不動産の販売
  • 賃貸管理事業

 

2022年11月に不動産BANKのサービスが開始されました。

 

運営会社で見るべきポイントは、信用性を担保するため、顔と名前がきちんと掲載されていることです。

責任を果たすという表れでもあります。

不動産BANKでは、運営会社HPに、代表取締役社長の冨吉 範明 氏のお名前とお写真がありました。

 

また、運営会社の財務状況も確認しておきたいところです。

ただし、非上場企業の場合は、開示されていない場合も多いです。その場合は、サービスの運営状況や実績を確認しましょう。

不動産BANKでは、残念ながらHP上で財務状況を確認できませんでした。

 

サービス実績では、後述するファンド募集到達率を踏まえて、現時点では、不動産BANKを利用しても問題ないと考えています。

 

 

2.不動産BANKの3つの特徴

ここから不動産BANKのサービスを深堀していきます。

不動産BANKは、不動産クラウドファンディングというサービスです。

「不動産クラウドファンディング」とは、インターネットを通じて投資家から資金を集め、集めた資金をもとに不動産運用を行い、運用益や売買差益を投資家に分配する仕組みです。

元本保証ではありません。

不動産BANK,投資の流れ

[出典:不動産BANK

 

不動産BANKの特徴は、以下3点です。

  1. 1万円と少額から投資可能
  2. 首都圏の中古一棟収益物件の不動産ファンドをラインナップ
  3. 優先劣後出資方式で、元本割れリスクを低減

 

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

 

1万円と少額から投資可能

「不動産投資するには、大金が必要なんでしょ」と思われる方が多いですよね。

いいえ、不動産BANKでは1口1万円と少額から不動産投資が可能です。

 

また、不動産BANKでは、不動産投資の手間もかかりません。

通常の不動産投資では、物件調査、書類申請、物件メンテナンスなど多くの手間がかかります。

不動産BANKでは、その点を運営会社ファミリーコーポレーションが実施しているため、あなたはインターネット上で物件を選ぶだけで面倒なく投資できます。

 

以下は、ファンドの詳細画面です。

物件情報も丁寧にまとめられています。

不動産バンク,特長

 

「プロジェクト概要」では、本ファンドの仕組み、売却について、劣後出資、エリア情報、プロジェクト概要、スケジュール、キャンペーン等がまとめられています。

「物件概要」、「リターン」については、会員登録すると閲覧できます。

「運営会社」では、運営者の情報がまとめられています。

 

首都圏の中古一棟収益物件の不動産ファンドをラインナップ

不動産BANKでは、首都圏(東京、千葉、埼玉、神奈川)の中古一棟収益物件の不動産があります。

首都圏は、日本国内でも人口流入数が多く、今後の人口増加も見込まれるため、賃貸物件の需要は堅調に推移していくといえます。

この賃貸需要の高さから、他の地域と比べて、家賃を高く設定することが可能です。

 

優先劣後出資方式で、元本割れリスクを低減

不動産BANKは、元本割れリスクの低減のため、優先劣後出資方式を採用しています。

不動産バンク,優先劣後出資方式

 

簡単に言うと、ファンド出資時に、あなた(優先出資者)と運営会社等(劣後出資者)の両者からお金を集め、収益分配や元本償還に優先順位をつける仕組みです。

劣後出資者が売却損を先に負担することになるので、仮に物件の売却価格が想定価格を下回っても、優先出資は元本割れしにくいことになります。

過去ファンドでは、劣後出資割合は7.0%~11.0%で、中央値は4.9%でした。

 

各ファンドの劣後出資割合と具体的な元本割れケースは、「不動産BANKの元本割れリスクを理解していますか?」で詳しく解説していますので、ご覧になってください。

 

 

3.不動産BANKの利回り分析及び配当分析

あなたが一番気になっているのは、ファンドの利回りと配当ではないでしょうか。

ここでは、想定利回りに基づく分析と、実績利回りに基づく分析を理解しておきましょう。

 

想定利回り分析

2024.2.14時点、16ファンド募集がありました。

わかりやすいように、横軸に想定運用期間(ヶ月)、縦軸に想定利回り(%/年)を分布図にしています。

想定運用期間は10ヶ月~12ヶ月、想定利回り6.0%~8.0%で、中央値は12ヶ月で6.0%です。

安定性が高い日経平均採用銘柄のうち、最も予想利回りが高いJFEホールディングス(証券コード:5411)でも4.69%です。[2024.7.12時点]

その点を考慮すると、不動産BANKの想定利回りはやや高めと言えます。

不動産BANK,想定利回り分析

 

各ファンドについて、最小投資額である1万円投資したときの想定配当金(円)についてまとめています。

不動産BANKでは、1万円投資時に、想定配当金300~800円が期待できるようです。

ファンド名 運用期間(ヶ月) 想定利回り(%) 配当金(円)*
川越市1棟アパート 12 6.0 600
座間市1棟アパート 11 6.0 550
川崎市1棟アパート 12 6.0 600
日野市1棟アパート 12 6.0 600
松戸市1棟アパート 12 6.0 600
船橋市1棟アパート 12 6.0 600
横浜市1棟アパート 12 6.0 600
平塚市1棟アパート 12 6.0 600
船橋市1棟アパート 12 6.0 600
鎌ヶ谷市1棟マンション 10 6.0 500
国分寺市1棟マンション 12 6.0 600
Family Asset Bank第5号** 12 8.0 800
Family Asset Bank第4号** 12 8.0 800
Family Asset Bank第3号** 12 8.0 800
Family Asset Bank第2号** 12 7.0 700
Family Asset Bank第1号** 12 7.0 700
最小値 10 6.0 500
最大値 12 8.0 800
中央値 12 6.0 ---
平均値 11.8 6.5 ---

*配当金は、1万円投資時で、小数点以下、切り捨てで算出。

**1口50万円のファンド

 

実績利回り分析

上記の想定利回りは、あくまでファンド募集時の「想定」です。

重要なのはファンド終了時の「実績」です。

不動産BANKは実績利回りは公開されておらず、投資した方のみわかるようになっています。

 

 

4.不動産BANKの評判

不動産BANKを使うか検討しているなら、評判が気になりますよね。

しかし、ネット検索で出てくるのは、個人の見解に基づく主観的な評判が多いです。

そこで、私は客観的な評判を分析するために、「ファンド募集到達率」を用いています。

「ファンド募集到達率」は、私が独自に定義した用語で、募集金額に対する応募金額の割合を指します。

この数値が、不動産クラウドファンディングの評判(人気度)を客観的に判断できるため、最も重要な指標と考えています。

 

過去12ファンドでは、募集金額1,200万円~6,700万円に対し、募集到達率は1ファンドで不成立、それ以外で100%でした。

詳しい分析は、「不動産BANKの評判をファンド募集到達率で客観的に分析」で解説していますので、ご覧ください。

 

 

5.不動産BANKの会員登録と手数料

不動産BANKでは、以下の手数料はかかりません。

  • 会員登録費用
  • 口座開設費用

 

かかるのは、入金手数料と出金手数料です。

入金時は、GMOあおぞら銀行だと無料です。それ以外の銀行を利用する場合は、振込手数料が無料回数がついている銀行等を利用しましょう。

出金時は、GMOあおぞら銀行だと無料です。それ以外は、145円かかります。

詳しい会員登録方法は、「最新キャンペーン!不動産BANKの口座開設方法」をご覧ください。

 

 

6.不動産BANKのキャンペーン

不動産BANKでは、ファンド毎にお得なキャンペーンが実施されています。

最新のキャンペーン及び過去のキャンペーン分析は、「最新キャンペーン!不動産BANKの口座開設方法」でまとめていますので、ご覧ください。

 

 

7.不動産BANKの配当金の確定申告

不動産BANKの配当金(分配金)は、「雑所得」となり、総合課税扱いとなります。

分配金から20.42%(所得税+復興特別所得税)の源泉徴収をした後、登録されている取引口座に振込されます。

源泉分離課税ではないため、原則ご自身で確定申告が必要です。

ただし、給与所得を1ヵ所から受けていて、給与所得・退職所得以外の所得の合計が20万円以下の方は、確定申告は不要です。

確定申告時には、会社名、会社住所、支払金額、源泉徴収額が必要です。

年間取引報告書が、翌年1月中旬頃にマイページの各種書類にPDFファイルが掲載されます。

 

 

8.その他気になること

Q1.不動産BANKのファンドの組成(募集)頻度は?

平均2.4ヶ月に1件程度です。

募集年月 件数
2022年11月 1
2023年1月 1
2023年2月 1
2023年4月 1
2023年6月 1
2023年9月 1
2023年9月 1
2023年11月 1
2023年12月 1
2024年1月 1
2024年3月 1

 

 

まとめ

不動産BANKは、1万円と少額から不動産に投資でき、想定利回りの配当金に期待できる不動産クラウドファンディングサービスです。

不動産クラウドファンディングには、株式や債券と異なり相場がなく、日々の価格変動を追って、ハラハラする必要はありません。

そのため、相場に影響されにくい投資をしたい方には、不動産BANKはおすすめです。

また、株式や債券を保有していて、ポートフォリオの拡大や分散のために、想定利回りが決まっている不動産BANKを利用してみてはいかがでしょうか。

不動産BANKを利用するか否かの参考になれば、幸いです。

さらに詳しい情報は、公式ページをご覧ください。

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