こんにちは。WealthNaviやTHEOをはじめ、大手証券会社からも多くのロボアドバイザーサービスが登場しています。
「各社のサービスは、何が違うのかわからない…」、「結局、どのサービスを使ったら良いんだ…」、「リターンに期待できるのはどれ?」とモヤッとしていませんか。
2020年1月には、新たに株式会社FOLIOからAIを搭載した「FOLIO ROBO PRO(ロボプロ)」がリリースされました。
ご存知のように、2020年前半はコロナショックの影響で、金以外の資産が大きく下落しました。
そんな中、ロボプロは、直近6ヶ月で+9.53%と他社を大きく上回るリターンをたたき出しました。
あなたもその評判を聞きつけて、ロボプロに興味を持ったのかもしれません。
ロボプロを使うか否か検討しているあなたのため、ロボプロと“一般的な”ロボアドバイザーの違いを解説します。
まずは、ロボプロと他社ロボアドバイザーのリターン差を比較
まずロボプロと他社ロボアドバイザーのリターンを比較してみましょう。
次の4つの一般的なロボアドバイザーを、ロボプロの比較対象としました。
- おまかせ投資
- WealthNavi
- 楽ラップ
- ON COMPASS
おまかせ投資は、FOLIOの別のロボアドバイザーです。
WealthNaviは、預かり資産や運用者数がNo.1として認知度が高いロボアドバイザーです。
楽ラップは、楽天証券のロボアドバイザーです。
ON COMPASSは、マネックス証券のロボアドバイザーです。
TEHOも比較対象に入れたかったのですが、リターン情報「2020年7月までの実績に関して | お金のデザイン」が、他社と同条件で評価できなかったため除外しました。
比較の前提条件は、次のようにしました。
- サービス開始時に一括投資(積立や途中で買い増ししない)
- 比較期間は、開示条件が揃っている2020.1.31~7.31の直近6ヶ月のリターン
比較した結果は、次の通りです。
ロボプロは1プランですが、その他は複数プランあります。そのため、図では、最大値、最小値、平均値のリターンを示しています。
平均値のリターンは、楽ラップ(-4.95%)<ON COMPASS(-4.80%)<WealthNavi(-1.9%)<おまかせ投資(+0.25%)<ロボプロ(+9.53%)の順に高かったです。
ロボプロは、他のロボアドバイザーと比較して、+9.28%~+14.48%も相対的にリターンが高かったです。他社を圧倒しています。
各社のプラン別リターンを次の表にまとめています。気になる方は、見てみてください。
ロボアドバイザー | リターン | ||
ロボプロ | 9.53% | ||
おまかせ投資 | 安定運用 | 2.40% | |
堅実 | 0.06% | ||
バランス | 0.08% | ||
積極 | -0.04% | ||
チャレンジ | -1.24% | ||
WealthNavi(円建て)* | リスク許容度1 | 0.4% | |
リスク許容度2 | -1.0% | ||
リスク許容度3 | -2.2% | ||
リスク許容度4 | -2.9% | ||
リスク許容度5 | -3.9% | ||
楽ラップ** | 保守型 | -1.50% | |
やや保守型 | TVTなし | -2.33% | |
TVTあり | -3.79% | ||
やや積極型 | TVTなし | -3.49% | |
TVTあり | -5.36% | ||
積極型 | TVTなし | -5.17% | |
TVTあり | -7.58% | ||
かなり積極型 | TVTなし | -6.08% | |
TVTあり | -9.22% | ||
ON COMPASS*** | Aコース | -1.04% | |
Bコース | -2.48% | ||
Cコース | -3.84% | ||
Dコース | -4.74% | ||
Eコース | -5.32% | ||
Fコース | -6.12% | ||
Gコース | -6.94% | ||
Hコース | -7.88% |
*:7月度のリターンは「WealthNaviの運用実績|ロボアドバイザーならWealthNavi(ウェルスナビ)」の期間別リターンより引用。
**:7月度のリターンは「運用状況 | 楽ラップ | 楽天証券」の各運用コースのパフォーマンスより引用。TVTとは、下落ショック軽減機能です。
***:7月度のリターンは「投資対象ファンド・運用実績情報開示(2020年7月末時点)」より引用。
ロボプロは、他社ロボアドバイザーとココが違う!
ロボプロと“一般的な”ロボアドバイザーは全く別物
図を使って両者の違いを解説します。
一般的なロボアドバイザーのポートフォリオ決定までのプロセスは次の通りです。
ポートフォリオの決定には、1990年にノーベル賞を受賞したハリー・マーコヴィッツ氏が礎を築いた現代ポートフォリオ理論に基づいた、平均分散法を用いています。
平均分散法では、各資産クラスの「期待リターン」と「リスク」、資産クラス間の「相関」を用いて、最適なポートフォリオを算出されます。
このプロセスで必要な、期待リターンの推定にはBlack-Littermanモデル、リスクの推定には各資産クラスの過去リターンが主に用いられています。
一方、ロボプロのポートフォリオ決定までのプロセスは次の通りです。
ロボプロのポートフォリオ決定には、一般的なロボアドバイザーのプロセスに加え、AIによる短期的なマーケット予測が利用されています。
世界各国の株式、債券、通貨、コモディティ(金、銅、原油等)などの40種類以上のマーケットデータを学習データとして参照しています。
さらに統計的処理によって、2000種類以上の特徴量(対象の特徴が数値化されたもの)を計算しています。
その膨大な特徴量をAIに機械学習させ、マーケット予測に役立つスコアを生成します。さらに厳密に評価し、平均精度が高く、性能のばらつきが少ない予測スコアを選択します。
それを元に、AIに短期的なマーケット予測を行わせます。各資産クラスが1ヶ月後どれくらいのリターンになるのかまで算出します。
それ以降は、一般的なロボアドバイザーと同じプロセスです。
ロボプロでは、短期的なマーケット予測と長期的なデータに基づくリスクを考慮することで、価格変動の安定を目指した最適なポートフォリオが決定されています。
ロボプロのAIは、実際どう機能したのか?
2020.1.15(サービス開始)~7.14までのリターン推移は次の通りでした。
[出典:公式サイトより引用]
データは、1.15を「0」としたときのリターン推移を示しています。参考指標として、TOPIXも記載されています。
コロナショック直前の2.18に、株式の比率を下げ、債券の比率を上げるポートフォリオに大きく調整されました。
その結果、株式100%のポートフォリオ(TOPIX)が-30%に対して、ロボプロは-15%に下落幅を抑えられました。
コロナショックの底値から3日後、3.19にAIが回復を予測し、債券比率を下げ、大きく値下がりしていた不動産を組入れるポートフォリオに調整されました。
また、図では記載していませんが、6.22にAIが株式の上昇を予測し、株式の比率を60%まで引き上げるポートフォリオに調整されました。
このように、ロボプロは、AIを活用し、下落局面ではリスク回避、上昇局面では積極的にリターンを取得するポートフォリオを調整してくれます。
それがきちんと機能していたため、他社を圧倒する+9.53%という高いリターンが出せたのだと思われます。
ロボプロは、FMにも評判!
先日、株式会社FOLIOの金融戦略部部長である、椋田 氏のお話を聞きました。
椋田 氏は、元大手証券会社のファンドマネージャー(FM)で、FOLIOにはロボプロリリース前にジョインした方です。
元FMから見ても、「ロボプロは良い商品で興味深い」という感想を持たれたようです。
ロボプロの運用プロセスは、FMとして行ってきたプロセスそのものとのことです。
市場に勝つために、膨大なデータを収集し、分析し、それを元に将来を予測してポートフォリオを決定します。
このプロセスを人が行うには、3つのデメリットがあります。
- 毎日膨大なデータを分析することは大変
- 人が分析すると主観が入ってしまう
- 高い精度を保ち、効率的に分析することは難しい
一方、ロボプロはAIなので、膨大なデータ分析は得意です。そして、客観的にデータを判断します 。人は疲れて精度にばらつきを生じますが、AIは疲れ知らずで高い精度を保てます。
人がやるよりはるかに正確で、良い成績が出そうですよね。
AIには、得意・苦手な分野がありますが、とりわけ金融分析についてはかなり有効です。
コロナ禍において、ロボプロが好成績であったため、周りのFMから、「今、ロボプロはどう考えているの?」と評判を集めているとのことでした。
まとめ
ロボプロは、7月末時点において、過去6ヶ月のリターンは+9.53%でした。
一般的なロボアドバイザーである、おまかせ投資、WealthNavi、楽ラップ、ON COMPASSと比較して、+9.28%~+14.48%も相対的にリターンが高かったです。
ロボプロには、AIが搭載されており、短期的なマーケット予測によって、ダイナミックにポートフォリオが調整されます。それにプラスして、一般的なロボアドバイザーのロジックも取り入れられています。
ロボプロは、今後も、注目しておきたいロボアドバイザーです。
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