こんにちは。ご存じのように、FANTAS funding(ファンタスファンディング)は、1万円からプロが選定した不動産に投資サービスです。
2025年5月より、新しくアップサイド配当ファンドの導入が開始されました。
FANTAS fundingのアップサイド配当ファンドとは何か、募集中のファンド、過去のファンド、アップサイド配当導入の他社サービスを解説します。
- FANTAS fundingのアップサイド配当ファンドとは?
- 募集中のFANTAS fundingのアップサイド配当ファンド
- 過去のFANTAS fundingのアップサイド配当ファンド
- アップサイド配当導入の他社サービス
- まとめ
FANTAS fundingのアップサイド配当ファンドとは?
簡単に言えば、想定利回り以上の利回りに期待できるファンドです。
通常のファンドは、例えば想定利回り6.0%、想定運用期間6ヶ月と決まっています。仮に、対象不動産が早期売却され、運用期間が2ヶ月と短縮された場合は、6ヶ月分の配当ではなく2ヶ月分の配当のみ支払われます。
一方、FANTAS fundingのアップサイド配当ファンドは、まるまる6ヶ月分の配当が支払われます。つまり、早期償還されても想定利回り通りの配当がもらえます。結果として、実績利回りが6.0%×6ヶ月/2ヶ月=18.0%の計算になります。
[出典:FANTAS funding]
FANTAS fundingの早期償還実績を調べてみると、2025年度運用終了したファンドのうち、26.6%が予定より早期に償還されていました。
アップサイド配当ファンドか調べる方法は、以下の通りです。
1.FANTAS fundingにアクセスして、ファンドページを選択します。
2.ファンドページの「概要」の欄に、「アップサイド配当導入ファンド」の記載があれば、対象です。
募集中のFANTAS fundingのアップサイド配当ファンド
2025.5.18時点、以下2ファンドのアップサイド配当ファンドが募集中です。
- FANTAS repro PJ 第49号(※抽選方式)
:想定利回り6.0%/想定運用期間6ヶ月
- FANTAS repro PJ 第48号(※抽選方式):6.0%/6ヶ月
過去のFANTAS fundingのアップサイド配当ファンド
2025年5月から始まったばかりなので、過去実績はありません。
アップサイド配当導入の他社サービス
FANTAS fundingのアップサイド配当ファンドは、2025年5月から導入されましたが、他社ですでに導入されているサービスもあります。
両者を比較して、あなたが良いと感じたサービスを利用しましょう。
COZUCHI
COZUCHIでは、配当ポリシーにアップサイド配当が盛り込まれています。
COZUCHIでは、投資家とプロジェクト利益をシェアしたいという想いから、ファンドの終了時において、想定を大きく上回る利益を獲得できた場合には、当初想定していた運用利回りを超える配当を実施する独自の方針が定められています。
キャピタルゲイン(売却利益)の25%を上限として投資家に配当を実施されます。
COZUCHIの場合は、FANTAS fundingとは異なり、早期償還による利回りアップではなく、売却時の利益自体を分配するという方針です。
過去の運用終了したファンドでは約44%が上振れし、平均年利回りも17.1%と大きなものとなっていました。
[出典:COZUCHI]
投活(トウカツ)
投活(トウカツ)では、配当ポリシーにアップサイド配当が盛り込まれています。
投活ではキャピタルゲイン型プロジェクトで売却額が想定の利回りを上回ったら、その分を配当に還元しています。
契約成立時書面にも、以下の通り記載があります。
④ 前③による匿名組合損失の補てん後になお残利益がある場合、優先出資に係る利益の分配として、売却利益額の25.0%相当額(1円未満の端数は切り捨て)又は金****円(1円未満の端数は切り捨て)のいずれか高い方を上限として、各計算期日時点における優先出資割合に応じて優先出資者に帰属させる。
※「****」はプロジェクトごとに変動します。
投活(トウカツ)の場合も、FANTAS fundingとは異なり、早期償還による利回りアップではなく、売却時の利益自体を分配するという方針です。
また、先に説明したCOZUCHIでは「25%を上限として」となっていますが、投活(トウカツ)では「25%またはそれ以上」と多く分配されることが読み取れます。
実際に、数々のファンドで想定利回りを超える実績があります。
[出典:投活(トウカツ)]
ヤマワケエステート
ヤマワケエステートでは、「アップサイド配当」と明記はされていませんが、配当ポリシーでキャピタルゲインの還元の記載がされています。
ヤマワケエステートの場合も、FANTAS fundingとは異なり、早期償還による利回りアップではなく、売却時の利益自体を分配するという方針です。
先に説明したCOZUCHIでは「25%を上限として」、投活(トウカツ)では「25%またはそれ以上」と明記されていますが、ヤマワケエステートでは還元率は開示されていません。
過去の運用終了ファンドでは、3ファンドのみアップサイド配当がありました。
ヤマワケエステートはもともとの想定利回りが10%を超えるものが多いため、想定通りでもかなり高い利回りになっています。
[出典:ヤマワケエステート]
テクラウド
テクラウドでは、「アップサイド配当」と明記はされていませんが、実際にアップサイド配当があります。
開示資料のファンドレポートで利回りがアップしているファンドが確認できます。
テクラウドの場合も、FANTAS fundingとは異なり、早期償還による利回りアップではなく、売却時の利益自体を分配するという方針です。
利回り不動産
利回り不動産では、利回りプラス(利回り上振れ期待型ファンド)としてアップサイド配当が導入されています。
「募集時の予定キャピタルゲイン利回りで算出される金額」又は『「運用終了時の売却益」×「出資者への売却益分配率」で算出される金額』の大きい方が採用されます。
出資者への売却益分配率はファンド毎に25%など設定されますが、上限は開示されていません。
利回り不動産の場合も、FANTAS fundingとは異なり、早期償還による利回りアップではなく、売却時の利益自体を分配するという方針です。
利回りプラスは、2024年12月から導入開始されたので、まだ実績はありませんでした。
利回りプラスのファンドは、ファンド画面を見ればわかるようになっています。
[出典:利回り不動産]
FUNDI
FUNDIでは、アップサイド配当が導入されています。
運用終了時に想定を上回る利益が出た場合には、①追加配当、又は②ファンド利益の25%のいずれか高い方があなたに還元されます。
[出典:FUNDI]
FUNDIの場合も、FANTAS fundingとは異なり、早期償還による利回りアップではなく、売却時の利益自体を分配するという方針です。
FUNDIは、2024年11月からサービスが開始されたので、まだ実績はありませんでした。
まとめ
FANTAS fundingのアップサイド配当ファンドとは、早期償還されても想定利回り通りの配当がもらえるファンドです。FANTAS fundingは、6ヶ月未満のファンドが多いため短期で運用したいという方にはピッタリのサービスです。
アップサイド配当を導入している他社サービスには、COZUCHI、、投活(トウカツ)、ヤマワケエステート、テクラウド、利回り不動産、FUNDIがありますのでこちらと比較検討して利用しましょう。
その他、FANTAS fundingに関するトピックスは、「FANTAS fundingとは?始める前に知って下さい!」でまとめていますので、ご覧ください。