ご存知のように、CREAL(クリアル)は1口1万円と少額で不動産投資できるサービスです。
2018年12月から始まり、利用者は急増し、2019年6月末の累計調達額が30億円、分配金総額2500万円を突破しました。
クリアルで投資して間もないなら、「早期償還はどんな場合にされるのか」、「早期償還って良いことなの?悪いことなの?」を知っておくと、クリアルという商品への理解が深まります。
私が投資していた「ドルチェ月島・弐番館」が早期償還されたので、それを事例に早期償還のメリットとデメリットを解説します。
早期償還はどんな場合になされるのか?
結論からに言うと、想定よりも早く対象物件の売れたときです。
クリアルでの投資の流れは、次の図の通りです。
運営会社ブリッジ・シー・キャピタル(BCC)が運用物件を探します。運用益や売却益を見込めそうな案件をファンドとして設定します。
物件取得時(図①)に売主に支払う取得代金に充てるため、あなた(投資家)はクリアルを通じて投資します。
その後、BCCが取得した物件を投資運用(図②)し、家賃収入を得ます。また、新たな買主(図③)を探し、適切なタイミングで売却し売却益を得ます。
[出典:CREAL]
つまり、クリアルの最終ゴールは、ファンドの運用期間中に物件の売却先を見つけることです。
売却先が運用期間終了よりも早く見つかれば、早期償還されると考えられます。
早期償還のメリットとデメリットは?
早期償還された「ドルチェ月島・弐番館」を事例として、メリットとデメリットを考えてみましょう。
早期償還がされる場合、運営元からメールで連絡が来ます。
ドルチェ月島の基本情報は、下記の通りでした。
想定利回り4.2%、想定運用期間が6ヶ月です。
運用期間は2019.2.1~7.31でしたが、実際には3ヶ月運用期間が短く、4.26に運用終了しました。元本償還日は5.31でした。
早期償還のメリットは、元本割れしにくいことです。
想定よりも早く買主が現れて、適切なタイミングで売却されていると推測できます。そのため、元本割れはしにくいです。
ドルチェ月島も元本割れせずに償還されました。
早期償還のデメリットは、強いて言うなら分配金が少ないことです。
早期償還となると、運用期間が短くなるので、必然的に受け取れる分配金は少なくなります。
ドルチェ月島の場合、想定利回りが4.2%なので、仮に1万円投資していれば、1万円×6ヶ月/12ヶ月×4.2%=210円の分配金が受け取れます。
早期償還されたため、分配金は、2月、3月、4月(日割り計算)を合算して、1万円あたり99円でした。
つまり、想定していたよりも111円少ない計算です。
クリアルの早期償還は想定内で、ネガティブなことではないです。
逆に売却先が見つからず、想定運用期間が延長してしまう方がリスクに感じます。例え、償還されたとしても、また別のファンドに投資すれば問題ありません。
今後も早期償還事例が出てくるかもしれませんが、そんなに気にする必要はありません。
引き続き、クリアルを利用してリターンを得ていきましょう。
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