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2021年中国企業の米国株(ADR)の株価が下落!売り時の判別方法

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こんにちは。2021年2月以降、米国株のうちグロース株が下落傾向にあります。

一つの理由は、米国債10年の利回りの急上昇でしょう。2021.1.4の利回り(終値)は0.936%でしたが、どんどん上昇していき、2.26は1.477%、3.25には1.633%となっています。

 

これに伴い、グロース株からバリュー株や高配当株にシフトが始まったと思われます。

グロース株を今一度見てみると、米国市場に上場する中国企業(ADR)の株価は大幅に下落しています。

例えば、日本でも投資する人が多い電気自動車メーカーニオ(ティッカー:NIO)の株価推移(2021.1.4~2021.3.26)は、以下の通りです。

NIO,株価推移

[出典:Google Finance]

2.9は62.84ドルであったのに対し、3.8は35.21ドルと、1ヶ月で約43%も下落していました。3月中旬に一旦回復するも、3.26は36.13ドルとなっています。

 

ニオだけではなく、シャオペン(XPEV)、アリババ(BABA)、バイドゥ(BIDU)なども同様に下落傾向にあります。

これらの要因の一つとして、米中摩擦があるようです。2020年11月には、米国の投資家による中国企業への証券投資を禁止する大統領令が発令されました。

これにより、米国市場における中国企業排除の流れが懸念されています。

残念ながら、国内の証券会社でも「米国による中国企業への投資禁止令にともなう一部商品の販売・買付停止」を発表しつつあります。

 

すでに中国企業の米国株に投資している方は、このまま保有し続けて良いのか、売り時はいつなのか、悩んでいるかもしれません。

また、これから中国企業の米国株を購入したい方は、投資して良いのか、悩んでいるかもしれません。

そんなあなたのために、私が考える中国企業の米国株の売り時の判別方法を解説します。

結論から言えば、世界株式を長年運用するベイリーギフォードを参考にする、です。

 

 

ベイリギフォードとは?

ベイリーギフォードは、1908年と100年以上前に設立されたパートナーシップ型の資産運用会社です。英国エディンバラが本拠地です。

株式投資哲学では成長性に焦点を当て、またグローバルの視点を取り込まれています。独自のファンダメンタルズ分析で、長期に亘るボトムアップによる銘柄選択を行っています。

株式特化型、債券特化型、マルチアセットのポートフォリオを世界中のクライアントのために構築し、運用・助言資産残高は45兆9790億円にのぼります。[2020年12月末時点]

日本国内では、1989年に三菱UFJ信託銀行との間で合弁会社を設立し、サービス提供されています。

具体的には、私たちは投資信託として、主に2シリーズに投資できます。

  • ベイリーギフォード 世界長期成長株ファンド(愛称:ロイヤル・マイル)
  • ベイリーギフォード インパクト投資ファンド(愛称:ポジティブ・チェンジ)

 

ロイヤル・マイルは、10年先を見通した長期視点で成長が期待される世界各国の株式等に投資を行っています。

2021.2末時点、直近1年リターンは、+90.74%と驚異的です。

運用レポート(2021.2.26時点)によると、上位10銘柄は以下の通りでした。

  1. TESLA INC
  2. TENCENT HOLDINGS LTD
  3. MEITUAN-CLASS B ★
  4. PINDUODUO INC-ADR ★
  5. AMAZON.COM INC
  6. ALIBABA GROUP HOLDING-SP ADR ★
  7. ILLUMINA INC
  8. NETFLIX INC
  9. ASML HOLDING NV
  10. KERING

上位10銘柄中、3銘柄(★)が中国企業に投資しています。国別組入れ比率も全体の30.6%と3割近くあります。

それゆえ、米国株の中国企業の売り時の参考になるかと考えています。

長期運用で実績のあるベイリーギフォードが、個別銘柄の売買する時、大きく中国企業の比率を下げてきた時には、あなたが保有する銘柄も注意が必要かもしれません。

 

一方、ポジティブ・チェンジは、ESGのうち「社会的課題の解決」と「経済的利益の獲得」 を目指し、好ましい社会的インパクトをもたらす事業によって、長期の視点から成長が期待される世界各国の企業の株式等に投資しています。

2021.2末時点、直近1年リターンは、+83.31%とこちらも驚異的です。

運用レポート(2021.2.26時点)によると、上位10銘柄には中国企業は含まれていません。

国別組入れ比率には、上位10位までには中国は含まれていませんでした。

 

ベイリギフォードが保有する中国銘柄はコレ

ベイリーギフォードでは、定期的に組入れ全銘柄が開示されています。また、毎月の運用レポートで、新規購入や売却を確認できます。

 

直近では、組入れ全銘柄のご紹介(2020.12.1)で組入れ銘柄を確認できます。

2020.9月末時点、37銘柄に投資されていました。

うち、米国株の中国企業は以下の7銘柄です。(香港市場の中国企業は除きます。)

  • アリババ・グループ・ホールディング(ティッカー:BABA)
  • ピンデュオデュオ(PDD)
  • TALエデュケ―ション・グループ(TAL)
  • ネットイーズ(NTES)
  • ニオ(NIO)
  • ベイジーン(BGNE)
  • KEホールディングス(BEKE)

 

レポートでは、各銘柄の保有時期を確認できます。

以下は、ニオ(NIO)の例です。

2018年9月に保有開始されたことがわかります。日付までは特定できませんが、5.35ドル~13.80ドル(月の最安値~最高値)のどこかで投資されていると考えられます。

2021.3.26時点、NIOの株価は36.13ドルなので、少なくとも2.61~6.75倍のリターンは手にしています。

NIO,投資開始日

[出典:三菱UFJ国際投信]

 

以降、運用レポート(2021.1.29)によれば、中国企業としてビリビリ(BILI)が新規購入されていました。

2021.2末時点、中国企業8銘柄は継続保有されていました。

 

以下に、ベイリーギフォードの推定保有価格と、2021年初~2021.3.26の最高値、3.26の株価をまとめました。

銘柄 保有時期 推定保有価格 最高値 3.26
BABA 2014.9 86.62-99.70 270.83 227.26
PDD 2019.8 19.11-22.80 202.82 131.29
TAL 2018.2 28.62-39.28 90.15 56.20
NTES 2017.9 50.64-59.11 132.47 103.94
NIO 2018.9 5.35-13.80 62.84 36.13
BGNE 2020.9 223.77-287.74 382.12 324.86
BEKE 2020.8 31.79-53.15 76.69 56.35
BILI 2021.1 90.45-144.46 156.37 97.08

※単位:米ドル

 

2021年初の最高値から、直近3.26時点の株価は、どれも下落しています。

最も下落幅が小さかったBGNEが約-15%、最も下落幅が大きかったNIOが約-43%です。

ただし、ベイリーギフォードでは8銘柄中7銘柄は含み益がある状態であると思もわれます。

唯一、直近で組入れたBILIが含み損かもしれないです。

ベイリーギフォードの着眼点が素晴らしい点が伺えます。

 

ベイリギフォードの売り情報を参考にするも有りか

毎月の運用レポートでは、売却情報も確認できます。

例えば、2020.10にはロレアルを全売却(運用レポート)、2020.11にはAIA GROUP LTDとIONIS PHARMACEUTICALS INCを全売却(運用レポート)されたことが記載されています。

売却後に、その銘柄の株価が上がることはありますが、ベイリーギフォードが投資対象から外したことは長期的な視点から意味がある思います。

ベイリーギフォードの運用レポートで、中国企業の米国株が売却されたときには、一つの売り時かもしれません。

2021.2末時点では、売却された銘柄はないので、一時的な下落と判断して、保有継続するもの有りでしょう。3月度の運用レポートも4月中旬には配信されるので、ぜひチェックしてみてはどうでしょうか。

 

まとめ

中国企業の米国株(ADR)の売り時の判別方法は、ベイリーギフォード投資信託「ベイリーギフォード 世界長期成長株ファンド(愛称:ロイヤル・マイル)」が保有する中国企業の米国株の売却情報が参考になります。

2021年は、米国債10年利回りの急上昇や、米中摩擦等様々な要因が影響して株価が変動しています。

長期目線で投資をされる方は、一時的な下落に惑わされずに投資判断していきましょう。

米国株投資の参考になれば、幸いです。

 

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