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60代の父がひふみ投信で資産運用した実績!2020年はひふみワールドに一括投資戦略



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こんにちは。FPの永松です。親族の資産運用の相談は、無料でしています。

60代の父から「投資信託で資産運用したいんだけど、どれに投資したら良い」と相談を受けました。

父の希望を聞き、2017.12~2019.12.31まで、ひふみ投信(ひふみプラス)で運用してきました。

本ページでは、60代の父のひふみ投信での投資戦略と実績、2020年の投資戦略を事例としてまとめています。

「60代から投資信託を始めたい」という方、又は「親御さんが投資を始めたい」という方向けです。

 

 

まずは、投資戦略を決めるためのヒアリング

60代の母に行ったヒアリングと同じことを聞きます。詳細は、下記の記事を参考にしてください。

60代の母がつみたてNISAで資産運用を開始!2020年の投資戦略とリターン実績を解説

 

投資戦略は、あなた(もしくは親御さん)がどうしたいのが大切です。次の3つのうち、どのパターンがあなたの考えに近いですか。

  1. 資産を守りたい、目減りさせたくない
  2. 資産を少し増やしたい
  3. 資産を増やしたい 

資産を守りたい、目減りさせたくないは、リターンで言うと年率2%前後、物価上昇に備えられれば良いという考えです。

資産を少し増やしたいは、年率4%前後で物価上昇に備えつつ、少し増えることも狙いたい考えです。

資産を増やしたいは、リスクを取り年率6%前後で、5年以上で増やしていきたい考えです。

 

私の父は、最後の「資産を増やしたい」でした。

投資戦略は、1<2<3の順にリスク(価格の変動幅)が大きくなるので、慎重にならなければなりません。

次に、一括投資するか、積立投資するかです。後述しますが、初めは積立投資を選択していましたが、増えにくいことを考えて一括投資に切り替えています。

投資口座は、「5年以内で解約も考えている」とのことでしたので、一般NISAを活用することにしました。

 

資産を増やしたい人にオススメなのは、株式型アクティブファンド

60代の方は、比較的短期間の運用で、いつ解約するかわからないことが多いことを想定してます。その場合に、大切なのがいつでも売れるように、プラスリターンで維持しやすいことです。

それに最も適しているのが、複数の資産に投資しているバランス型ファンドであると考えています。

60代以上の方には、バランス型のファンドを第一候補して検討することをオススメします。

しかし、よりリターンを得たいと考えるのであれば、株式型ファンドに投資する必要があります。株式型には、指標に連動するインデックスファンドと、選別投資するアクティブファンドがあります。

一般的に、インデックスファンドは分散性が高くローリスク・ローリターン、アクティブファンドは集中投資してミドルリスク・ミドルリターンと言われています。

しかし、優良なアクティブファンドは、インデックスファンドと同程度のリスクで、より大きいリターンを挙げています。

インデックスファンド、特に国内株式(TOPIX)は良い会社も悪い会社も含まれています。そのため、株価の上昇余力を考えるとアクティブファンドには勝ちづらいです。

また、株価下落時にもインデックスファンドは否応なく下がってしまいます。そこから戻りも鈍いです。一方、優良なアクティブファンドは、良い会社は売られにくいですし、良い会社だから買いも入り、戻りも良いです。

したがって、資産を増やしたい場合は、株式型アクティブファンドを選択肢として検討しても良いでしょう。

下記に、「資産を増やしたい」に適しているアクティブファンドを5本抜粋しておきます。[2020.1.6時点]

  • ひふみ投信(ひふみプラス)
  • コモンズ30
  • スパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資)
  • セゾン・資産形成の達人ファンド
  • ピクテiTrust世界株式

 

 

父の投資商品とリターン実績

父の投資商品はどれにするか?

上記5つのファンドから、どれに投資するか決めなければなりません。私自身の感覚ですが、海外株式と比較して国内株式の方が変動が読みやすいです。

そのため、「この辺が底っぽい」というのをアドバイスできるため、ファンドの候補は国内株式型の3本になりました。

  • ひふみ投信
  • コモンズ30
  • スパークス・新・国際優良日本株ファンド

 

ひふみ投信は、国内株式に選別して投資するファンドです。2019.11.30時点の運用レポートでは、国内株式86.4%、海外株式12.6%、現金1.1%の比率で投資されています。組入れ銘柄は、238銘柄です。大型株~小型株まで含まれています。

コモンズ30は、国内株式30銘柄に集中投資するファンドです。比較的大型株で構成されています。

スパークスは、国内株式20銘柄程度に集中投資するファンドです。2019.11.29時点の運用レポートでは、組入れ銘柄は17銘柄です。大型株で構成されています。

 

この中から、1本を選びます。

まずは、コストを比較しましょう。ひふみとコモンズの信託報酬は1.08%やや低めです。スパークスは1.80%とやや高めと思いがちですが、コストだけ単体で見るではなく、リスクやリターンも合わせてみましょう。

信託財産留保額とは、解約時にかかる費用です。例えば、10000円分解約したとすると、30円かかります。

  信託報酬 信託財産留保額
ひふみ 1.08% 0%
コモンズ 1.08% 0%
スパークス 1.80% 0.3%

 

次にリスクとリターンです。投資信託のリスクは、標準偏差という数値で見ます。標準偏差とは、リターンのばらつきです。

3本のリターンと標準偏差は次の通りです。できれば、3年以上で比較しましょう。[2019.11.30時点]

3年リターンでは、コモンズ<ひふみ<スパークスの順に高いかったです。3年リスクでは、コモンズ<スパークス<ひふみの順に高いかったです。

  1年 3年 5年
ひふみ リターン 4.62% 12.64% 12.33%
標準偏差 20.29% 15.27% 15.05%
コモンズ リターン 3.55% 7.67% 6.56%
標準偏差 20.62% 14.53% 15.96%
スパークス リターン 7.37% 14.22% 13.12%
標準偏差 17.74% 15.12% 15.69%

 

この数値だけ見ても、イメージがわかないという方はシャープレシオを比較しましょう。シャープレシオとは、リターンをリスクで割ったものです。数値が高いほど良いです。

簡単にイメージするなら、どれくらいハラハラしながらリターンを得られたかです。 

3本のシャープレシオは次の通りです。こちらも、3年以上で比較しましょう。[2019.11.30時点]

1年、3年、5年全てにおいて、スパークスが最も高かったです。すなわち、最もハラハラ感が少なくリターンを挙げていたと考えられます。スパークスは信託報酬が高めですが、優良ファンドの一つです。

  1年 3年 5年
ひふみ 0.17 0.83 0.82
コモンズ 0.17 0.53 0.41
スパークス 0.42 0.94 0.84

 

さて、父はどれにするかです。目標リターンは年6%でしたので、どのファンドでも達成できる見込みでした。

ただ父は、今回初めての購入でしたので、値下がりにやや不安を覚えるかもと考えて、アクティブファンドの中でも、最も組入れ銘柄が多く分散性が高い「ひふみ投信(ひふみプラス)」に投資することにしました。

 

ひふみ投信の買付方法とリターン実績

2018年は、国内株式の相場変動の読みが難しく、父も不安がっていたので、落ち着いた運用まで少々時間がかかりました…。

先に結論を述べます。

2019.12.31時点のトータルリターンは、途中一部売却も含め+138,565円、割合にすると+7.40%でした。

2年1ヶ月時点、年率換算トータルリターンは+3.55%で、運用の目標6.0%を下回っています。今後の伸びに期待したいところです。

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上記に至るまでを簡単に解説します。

下記は、過去3年のひふみプラスの基準価額の推移です。まず、上記の赤枠部分の買付について説明します。

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2017.12にお試しで、64,000円分(16170口)買付しました。2017.12.31時点で、トータルリターンは+4293円(+6.70%)でした。大丈夫そうとのことで、2018年から本格的に投資を開始しました。

2018.1.4~2018.2.16は、次のように買付しました。しかし、1月から2月かけて下落して、2.13には39,485円まで下落、その前後にかけて、分散して一括購入しました。

約定日 買付金額 約定口数 約定単価
2018/1/4 2000 464 43166
2018/1/5 2000 461 43385
2018/1/9 2000 459 43566
2018/1/10 2000 460 43499
2018/1/11 2000 461 43403
2018/1/12 2000 462 43315
2018/1/15 2000 460 43501
2018/1/16 2000 458 43746
2018/1/18 50000 11509 43445
2018/1/25 50000 11367 43990
2018/2/1 50000 11368 43983
2018/2/8 50000 12265 40767
2018/2/8 60000 14718 40767
2018/2/14 50000 12844 38930
2018/2/16 50000 12453 40153
合計 376000 90209 ---

 

父がやや不安になっていたこと、さらに下落相場訪れるかもという予測で、一旦プラスのうちに売却することにしました。2018.3.16時点、投資元本440000円に対して、売却金額が443345円で、+3345円でした。

 

次に、上記から現在までの期間、赤枠部分について説明します。

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2018.4.4~2019.8.6までは、次のように買付しました。

2018.4以降も相場は読みにくかったため、「毎日投資でいこう」という戦略に変更しました。8月まで続けていましたが、金額的に増えにくかったため、8.22以降は、一括投資をしました。

2018.12は、とんでもなく相場が下落しました。2018.12.25時点、基準価額は30985円まで下がりました。2018.4から1万円以上の下落です。これはかなり辛い状況でした。

そこで、さすがにこれ以上は下げ過ぎと思い、2019.1に、20万円、10万円と一括投資しました。基準価額の平均単価を下げる戦略です。

2019.5、6、8は父の判断で買い増ししています。

約定日 買付金額 約定口数 約定単価
2018/4/4 2500 604 41415
2018/4/5 2500 603 41483
2018/4/6 2500 602 41587
2018/4/9 2500 602 41564
2018/4/10 2500 602 41528
2018/4/11 2500 606 41280
2018/4/12 2500 609 41087
2018/4/13 2500 606 41302
2018/4/16 2500 605 41350
2018/4/17 2500 607 41178
2018/4/18 2500 598 41820
2018/4/19 2500 600 41707
2018/4/20 2500 598 41847
2018/4/23 2500 598 41817
2018/4/24 2500 595 42013
2018/4/25 2500 600 41712
2018/4/26 2500 599 41773
2018/4/27 2500 596 41979
2018/5/1 2500 597 41876
2018/5/2 2500 595 42069
2018/5/7 2500 593 42160
2018/5/8 2500 591 42356
2018/5/9 2500 590 42385
2018/5/10 2500 588 42538
2018/5/11 2500 583 42910
2018/5/14 2500 580 43131
2018/5/15 2500 581 43040
2018/5/16 2500 582 42994
2018/5/17 2500 579 43203
2018/5/18 2500 577 43334
2018/5/21 2500 574 43581
2018/5/22 2500 575 43513
2018/5/23 2500 577 43382
2018/5/24 2500 581 43051
2018/5/25 2500 582 42975
2018/5/28 2500 582 42970
2018/5/29 2500 587 42636
2018/5/30 2500 595 42075
2018/5/31 2500 589 42442
2018/5/31 50000 11781 42442
2018/6/1 2500 589 42504
2018/6/4 2500 580 43101
2018/6/5 2500 580 43102
2018/6/6 2500 582 42974
2018/6/7 2500 578 43253
2018/6/8 2500 578 43265
2018/6/11 2500 576 43445
2018/6/12 2500 571 43791
2018/6/13 2500 570 43860
2018/6/14 2500 573 43675
2018/6/15 2500 572 43762
2018/6/18 2500 575 43506
2018/6/19 2500 585 42730
2018/6/20 2500 584 42806
2018/6/21 2500 582 43009
2018/6/22 2500 581 43055
2018/6/25 2500 590 42411
2018/6/26 2500 595 42056
2018/6/27 2500 591 42351
2018/6/28 2500 593 42151
2018/6/29 2500 590 42367
2018/7/2 2500 604 41399
2018/7/3 2500 606 41250
2018/7/4 2500 609 41057
2018/7/4 50000 12179 41057
2018/7/5 2500 621 40310
2018/7/6 2500 611 40910
2018/7/9 2500 600 41680
2018/7/10 2500 601 41658
2018/7/11 2500 606 41255
2018/7/12 2500 603 41458
2018/7/13 2500 594 42136
2018/7/17 2500 592 42233
2018/7/18 2500 589 42485
2018/7/19 2500 589 42489
2018/7/20 2500 591 42336
2018/7/23 2500 595 42051
2018/7/24 2500 591 42351
2018/7/25 2500 589 42507
2018/7/26 2500 582 42953
2018/7/27 2500 582 42977
2018/7/30 2500 590 42369
2018/7/31 2500 599 41760
2018/8/1 2500 598 41802
2018/8/2 2500 603 41476
2018/8/3 2500 606 41296
2018/8/6 2500 610 41033
2018/8/7 2500 607 41204
2018/8/8 2500 605 41376
2018/8/9 2500 604 41447
2018/8/10 2500 610 41032
2018/8/13 2500 624 40075
2018/8/14 2500 614 40771
2018/8/14 50000 12264 40771
2018/8/15 2500 620 40326
2018/8/16 2500 631 39662
2018/8/17 2500 627 39873
2018/8/20 2500 633 39508
2018/8/21 2500 635 39384
2018/8/22 100000 25180 39715
2018/10/12 100000 25149 39763
2018/10/26 141000 38788 36352
2019/1/7 200000 59402 33669
2019/1/30 100000 28849 34664
2019/5/14 100000 27552 36296
2019/6/4 100000 28281 35360
2019/8/6 200000 55943 35751

 

2018年~2019年中盤まではトータルリターンがマイナスでした。2019年後半にかけて基準価額が回復してきました。そのため、2019.12.31時点、投資元本1,427,655円に対して、+135,200円まで復活しました。

このときの平均取得単価は37,416円で、基準価額が40,951円です。

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2020年の投資戦略

2020年は、株価が引き続き上昇する見込みがあると予測しています。父の希望を聞き、より成長を求めたいとのことでした。

今後5年で、国内株式よりも海外株式での成長率が高いと予測しています。そのため、一旦ひふみプラスの買付は終了しました。保有は続けます。

それに代わるファンドとして、ひふみ投信から2019.10に新設された「ひふみワールド」に一括投資することにしました。

ひふみワールドは、日本を除く海外株式アクティブファンドです。成長性の高い企業に選別投資します。2019.11.29時点、82銘柄で構成されています。

投資対象国は、米国47.3%、中国7.6%、フランス6.1%、英国5.0%です。米国中心に投資されています。

信託報酬が1.628%/年です。ひふみ投信が1.08%ですので、ちょっと高いかもと思われるかもしれません。しかし、海外株式に投資するには調査費用等もかかるため、これくらいは妥当なコストと考えています。

まだ、できて間もないですが、今後の成長に期待しています。

早速、本日(2020.1.7)、ひふみワールドに50万円一括投資したと父から連絡が来ました。2020年は、ひふみワールドでいきます。リターン実績の解説は、また来年しますね。

60代からでも資産運用は遅くはありません。しかし、若い時から始めるのと違って、投資期間が短くなりやすいです。そのため、どういう目的で、どのファンドに投資するのかは十分に検討してから始めましょう。

ひふみ投信、ひふみワールドで投資を始めてみようかなと、検討されている方はぜひ公式サイトから口座開設(無料)してみてください。

レオスのひふみ投信